弦巻こころの兄が秀知院学園に通って過ごす話(完結)   作:春はる

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十二話の早坂視点です。


第13話

 

~早坂視点~

 

 

昼休み教室でいつもの二人と話していると、いきなり教室のドアが大きい音で開いたので、ドアの方を見ると紀さんだった。

 

入って来たと思うと優心くんの手を引っ張って行ってしまった。

 

三鈴「弦巻くん、今度は紀さんに連れていかれちゃった」

 

すばる「てか、最近弦巻くんって紀さんといるの多くない?」

 

三鈴「言われてみればそうだよね。何でだろう?早坂は何か知ってる?」

 

愛「前に聞いたことあるけど、庶務くんって色んな人から相談受けてるでしょう。その時にマスメディア部に手伝って貰ったりしてるから、行動するのが多いって言ってたよ」

 

三鈴「なるほどね~」

 

愛(でも、手を引かれる状態でもやっぱり嫌だな~。……あれも相談とかの話なのかな?嫉妬してるし少し不安になってきたから放課後にでも優心くんに聞いてみようかな)

 

優心くんに嫉妬をしながら、昼休みを過ごした。

 

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

 

放課後になり、今日はかぐや様から自由にしていいと言われたので帰る準備をしながらどうしようかと悩んでいた。

 

愛(自由にしていいって言われたのに、このまま帰るのはさすがに無いからほんとどうしよう…。優心くんに声かけようかな)

 

何をしようか考えていると、ガラッ❗と扉の音が聞こえたので音のした方を見ると優心くんだった。

 

その為昼休みの事を聞こうとしたけど、優心くんは私がここで帰る準備をしていることに驚いていた。

 

優心くんにその事を聞かれたので答えると、私の行きたい場所でどこか寄り道しないかと聞かれた。

 

愛(んー、私の行きたい場所か。あ、珈琲店にまた行きたいって思ってたんだった。かぐや様といると中々行けないからこの時ぐらいじゃないと行けないし)

 

聞かれた私は前に行った商店街の羽沢珈琲店に行きたいと言うと、雨が凄いため車で行く事になった。

 

愛(あれ?でも確か優心くんは電車通学だったはず。車はないはずだと思うけど)

 

優心くんに車の事を聞くと、黒服の人が出てきて準備が出来てると言ってきた。

 

愛(何処かに車を待機させていたってこと?でも一体何処に?この辺りはあまり駐車場は無いし、停めてたとしても優心くんが言ったそばから、すぐに対応が出来るとは思えないのに……)

 

優心「愛、行かないの?」

 

愛「あ、行くよ」

 

考えてると優心くんに呼ばれたのですぐ考え事をやめて車の所に一緒に向かった。

 

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

 

 

~車の中~

 

二回目だけど弦巻家の車は慣れないと思いながら、優心くんに聞きたいことを聞いた。

 

愛「昼休み、紀さんに引っ張られてどこに行ったの?」

 

私が聞いたのは昼休みの事だ。

 

昼休みに教室にいると、紀さんが扉を開けて入ってきたと思うとすぐに優心くんを連れていってしまったので、何処に行ったのか気になってしまったのだ。

 

簡単に言えば嫉妬だった。周りに付き合ってることを隠してるから手を繋ぐことが簡単に出来ないから、手を引かれてた所を見て嫉妬してしまったので聞いたんだ。

 

何処に行ったか聞くと、マスメディア部の部室に行ってたらしい。

 

何でもかぐや様の取材をしたかったのに、フランス校の生徒の取材をすることになったことに対しての事を、話をするために優心くんを部室に連れていかれたみたいだった。

 

それを聞いた私はホッとした。ホッとしてると優心くんから"嫉妬してたの?"と聞いてきたので"仕方ないとは言えしてた"と答えた。

 

すると優心くんが頭を撫でながら謝ってきた。

 

愛「(優心くんの撫で方優しい……何か安心する。ママの撫でか方とは違うし、また撫でて欲しい感じがする)謝るんだったらまた撫でて」

 

私がそう言うと"撫でても大丈夫か?"と聞いてきたので"大丈夫"と答えると優心くんは"分かった"と返事をしてくれた。

 

愛「優心くんって撫で方優しい。撫でるの慣れてる感じがするんだけどこころに撫でてあげてるの?」

 

優心「そうだよ。ライブ見に行った時にこころが俺に抱きついてきてたでしょ。抱きついてくる時に撫でてあげることが多いんだ。それに小さい時からそうだったよ」

 

愛「妹に撫でてあげてるから優しいし安心する撫で方なんだね」

 

優心「そうかな?」

 

愛「そうだよ」

 

と商店街に着くまで優心くんと話をした。

 

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

 

 

~商店街・羽沢珈琲店~

 

 

商店街に着いてお店に入ると、アフターグロウのキーボードをやってるつぐみが応対してくれた。

 

前にライブを見に行った時につぐみとメンバーのひまりに声を掛けてきてくれてから仲良くなったんだ。

 

つぐみの案内で席について注文してコーヒーがきてから優心くんから"しばらくここで過ごす?"と聞かれたので"そうする"と答えた。

 

しばらく過ごしてると、お店の入り口から聞き覚えの声が聞こえてきた。

 

ひまり「つぐー」

 

つぐみ「ひまりちゃんいらっしゃい。他の皆は?」

 

ひまり「もう少しで来ると思うよ。って優心さんと愛先輩がいる!」

 

入り口を見てみると仲良くなったひまりだった。ひまりは私達を見るとすぐに近づいてきた。

 

ひまり「ねー、つぐ。テーブルくっ付けてもいい?」

 

つぐみ「うん。これからお客さんも少なくなるから、くっ付けて大丈夫だよ。……皆が来たら私もそっちに行くから」

 

ひまり「分かったー」

 

私達の所に来たひまりはつぐみに許可を貰ってからテーブルをくっつけていた。その間に他のメンバーがきて、つぐみは皆が注文したのを持ってきて席に座った。

 

モカ「まさか愛先輩がいるとは思いませんでしたな~。優心くんは休日に見かけたりするからいつもの光景だけど~。……そうだ~優心くん~……」

 

優心「モカ、何?」

 

ひまり「愛先輩もしかして、デートですか~?」

 

ひまりがニヤニヤとしながら私に聞いてきた。

私はデートなのかな?と思って優心くんの方を見るとモカとやまぶきベーカリー?のパンの話をしていた。話をしていたが優心くんの制服の袖を摘まんで引っ張った。

 

優心「どうしたの?

 

愛「ひまりに今日の事デートなのか聞かれたんだけどデートって答えてもいい?

 

優心「勿論。放課後デートだよ。まぁ俺がデートってはっきり言ってなかったってのもあるけど

 

愛「分かった。……うん。デートだよ」

 

私がそう言うとひまり達はビックリした顔をしていた。

 

愛「どうしたの?」

 

ひまり「え、だって耳に近づいて小声で何か話してたから…」

 

巴「それに二人の距離感がライブ見に来てくれた時より近いような気がしたんですけど」

 

蘭「…二人って付き合ってるんですか?」

 

蘭に単刀直入に聞かれたから答えようとしたら優心くんが答えてくれた。

 

優心「うん、そうだよ。愛と付き合ってるよ」

 

愛「ちょっ…いきなり頭撫でないでよ」

 

優心「学校じゃ付き合ってる事をクラスの皆に伝えてないから出来ないし、二人きり以外だとこういう時ぐらいじゃないと撫でれないからさ」

 

愛「うぅ~」

 

モカ「おぉ~、中々のイチャイチャカップルですな~」

 

つぐみ「……うん。見てるこっちが恥ずかしくなっちゃうね…」

 

ひまり「うん。そうだね」

 

その後も皆と話をしてからお店を出た。

 

お店を出ると優心くんがおすすめしたいお店があると言って案内してくれた。付いていくと羽沢珈琲店の向かいにあるやまぶきベーカリーだった。

 

愛「ここってさっきモカと優心くんが話してたパン屋さん?」

 

優心「そうだよ。ここのパンは凄く美味しいから愛に食べて欲しかったんだ」

 

優心くんがそう言いながらお店の中に入っていった。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

~やまぶきベーカリー・店内~

 

 

 

中に入ると、沙綾がいた。

 

愛(そういえば、名字も山吹だったしパン屋をやってるって言ってたっけ…)

と考えながら、好きなパンとかを聞いてみた。

 

愛「優心くんの好きなのとかおすすめのパンってどれ?」

 

優心「チョココロネだよ」

 

沙綾「優心先輩はチョココロネが大好きなんですよ~」

 

愛「へ~。……あれ?今日は無いけど」

 

沙綾「それは優心先輩の他に二人チョココロネが大好きな人が買っちゃったんで無いんですよ」

 

優心「りみとモカの二人だよ」

 

愛「あの二人が?」

 

沙綾「そうなんですよ。りみもモカもチョココロネ大量に買うからね。他のお客さんにチョココロネ三兄妹ってあだ名で言われてましたよね、優心先輩」

 

優心「結構恥ずかしいから言わないでよ、沙綾」

 

沙綾「それぐらい買ってるから言われてるんですよ」

 

愛「あだ名が付けられるほど好きなんだ……」

 

優心「だって美味しいから仕方ないじゃん。……それより愛は食べたいパンとかある?」

 

愛「えっと、話聞いてチョココロネが気になったけど無いみたいだし、他のパンでおすすめある?」

 

優心「同じ菓子パン系だったらメロンパンかな。クッキー生地のサクサクとパン生地のふわふわが凄くバランスがいいんだよね。他のパン屋よりここの方が俺は好きだし」

 

優心くんにパンの事を聞いたらメロンパンを言ってきたので買うことにした。

 

愛「そうなんだ。じゃあメロンパンを買おうかな…」

 

沙綾「ありがとうございます♪」

 

私は優心くんが言ってたメロンパンを買った。買った後お店を出た。

 

優心「じゃあそろそろ帰るか」

 

愛「そうだね。ちょうどいい時間だしね」

 

帰ることになり、また車で送ってもらうことになったので車に乗った。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

車に乗り目的地に着いたので降りたので、運転をしてくれてた黒服さんに聞きたいことを聞いた。

 

愛「(運転も専属の人じゃなくて黒服の人なんだ…)あの、優心くんに車で行くって聞いた時に気になったんですけど、優心くんは電車通学ですよね?車って用意していたんですか?」

 

黒服「勿論用意しておりました。電車が止まる場合もありますし、今回のように豪雨になる事もあるので常に準備しております」

 

愛「…凄いですね。そこまでしてるんですね」

 

黒服「えぇ。優心様やこころ様の願い…要望を叶えるためです」

 

愛「最近の例だと何の要望をこたえたんですか?」

 

黒服「そうですね……。最近ですとこころ様の話になりますが、学校からのお帰りに山へと寄り道…行きたいと仰ったので自家用のヘリを手配しまして対応しました」

 

愛「え?」

 

例を聞いたら開いた口が塞がらなかった。……内容を聞いた時一瞬なに言ってるのか分からなかった。

 

内容を理解して分かったのは弦巻家に仕える人達は盲従な所があるってことだけだった。……取り敢えず質問に答えてくれたのでお礼を言って家に入った。

 

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

 

仕事を済ましてからかぐや様の部屋で会長との出来事を話をしていると私の話になった。

 

かぐや「そういえば、今日は自由にしてていいって言ったけど早坂はどうしてたの?」

 

愛「優心くんと一緒に、優心くんの家の近所にある商店街の珈琲店に行ってました」

 

かぐや「珈琲店?そのお店って弦巻グループがやってるお店?」

 

愛「いえ、優心くんとこころの友達の家ですよ。チェーン店じゃなくて自営業でやってるお店です。でもコーヒーも食べ物も美味しかったので、また行けて良かったです。優心くんが中学の時から通ってるみたいですけど、通う気持ちも分かるほど美味しかったです」

 

かぐや「早坂や弦巻くんがそう言うから、少し気になるわね…」

 

愛「じゃあ、今度優心くんに話しときましょうか?優心くんに言えば、喜んで連れて行ってくれますよ」

 

かぐや「じゃあ、いつか弦巻くんに言ってみましょうか。私から聞ける時に聞くから早坂からは言わなくても大丈夫よ」

 

愛「分かりました」

 

かぐや様と話をして、自室に戻った。

 

愛(疲れた~。あ、そうだ。折角買ったメロンパン食べよう。………あ、美味しい)

 

かぐや様とな話し相手や、仕事をして疲れたので自室でやまぶきベーカリーで買ったメロンパンを食べた。食べてみると美味しかった。

 

愛(優心くんが言う通り美味しい。他のお客さんも沢山来てたから、美味しいのは当たり前か。でも優心くん色んなお店知ってる感じだし、優心くんとまた出掛けたら楽しい場所とか美味しいお店とか行けるってことだよね。優心くんと付き合えてよかった)

 

優心くんと付き合えて良かったと思いながらメロンパンを食べた。

 

その後優心くんにパンの感想を電話で話したりして、ベットに入り寝た。

 

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