弦巻こころの兄が秀知院学園に通って過ごす話(完結)   作:春はる

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やっと書けました。

小説前半は秀知院での話。後半はバンドリガルパの話です。



第14話

 

~優心視点~

 

 

愛と放課後デートをした翌日の放課後。俺は生徒会室でかぐやさんといた。

 

優心「かぐやさん、この間言ってた書類の1枚見つかりましたよ」

 

かぐや「ありがとうございます。どこにありました?」

 

優心「棚にあるファイルに挟まってましたよ。あのファイル、千花が整理してたやつなんで多分間違えた感じですね」

 

かぐや「そうですか。藤原さんそういう所がありますしね。まぁ見つかってよかったです」

 

かぐやさんと話していると、生徒会室の扉が開いた。入ってきたのは仕事モードの愛だった。

 

愛「かぐや様、お帰りの時間です」

 

かぐや「……早坂、生徒会室に来ないでって言ってるでしょう」

 

愛「かぐや様と優心くん以外の生徒会メンバーはお帰りなのは確認済みです。それに優心くんの黒服の人にも協力して貰ってますので、ここに人が来ることはないですよ」

 

かぐや「そうだとしても万が一があるでしょう」

 

優心「かぐやさん、黒服さんが関わってる以上は大丈夫だよ」

 

かぐや「それでもですよ。……それより早坂最近気が緩んでるんじゃ無いの?その服装どうにかならないの?」

 

愛「学校ではこの格好で過ごして主従関係がバレないようにしてるんですよ。多少校則の穴をついてますが」

 

かぐや「でも弦巻くんと付き合ってるのですから、本当にどうにかならないの?」

 

愛「学校の中だけですよ。この間の休みに会った時はこの格好はしてないですよ。それにクラスの人には付き合ってることは話してないので、皆から何か言われることはないので問題ないですよ」

 

優心「そうそう。生徒会のメンバーにしか話してないよ」

 

かぐや「二人がそう言うのでしたらいいですが。……しかしそれで校則の多少の穴…ね」

 

愛「かぐや様が固すぎるんですよ。見た目だけの女性にチャンスを取られたくないでしょう。それに優心くんの友達の女子たちは可愛いし性格も良いので、もし会長が優心くんの女友達に会って取られたらどうしますか?(実際香澄たちはいい子だからそんな事は無いと思うけど)」

 

優心(ズバズバ言うな~)

 

しばらく、愛のズバズバ言うのを見ているとネイルの事をかぐやさんに話し始めた。

 

かぐや「それをすれば会長……じゃなくて弦巻くんとか他の男子も振り向くの?」

 

愛「よくそのボロの出し方でやってこれましたね」

 

優心(確かに)

と共感した。

 

愛「それより優心くんの名前出さないでください。私の彼氏なんですし、何よりかぐや様がネイルをしたぐらいで振り向くと思わないでください」

 

かぐや「さっき言ってることと違わない⁉️」

 

愛「私が言ってるのは、優心くんが振り向かないって事だけですよ。他の男子だったら…(いや男子受けはあまりしないって雑誌で見たから振り向くのは無いかな。でもおしゃれはさせたい)……とりあえず教えますので帰りましょう」

 

かぐや「教えてくれるの?でもいきなり何で?」

 

愛「いいから。……優心くんじゃあまた明日ね」

 

優心「う、うん。また明日…」

 

かぐやさんに話してると思ったらいきなり黙ったので、どうしたのかと思ったがすぐ家に帰っていったので俺も帰る支度して家に帰った。

 

 

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~翌日・昼休み~

 

 

翌日の昼休みに学校の中庭でベンチに座り過ごしてるとスマホがなったので出た。

 

優心「もしもし」

 

皐『あ、優心様。久しぶり』

 

優心「久しぶり、(さつき)。そっちから電話をしてくるって事は一段落したってこと?」

 

皐『そうそう。やっと旦那様と奥様の護衛の仕事の研修が一段落したよ。って言ってもまだあるけどね』

 

優心「そっか、でもご苦労様。大変だった?」

 

皐『大変だよ。教えてくれる先輩の黒服の人厳しいよ。でもちゃんと私の事を見てくれてるっていうのが分かるから頑張れるよ。……まだあるけど、早くこころ様に会いたいしナデナデしたいよ~』

 

優心「まぁ会ったら撫でてあげてよ。……いつぐらいに家に戻るのかはお父様から聞いてるの?」

 

皐『えっと、旦那様からは7月中とか言ってたからそれぐらいだと思う』

 

優心「分かった。帰ってくるの楽しみにしとく」

 

皐『うん。じゃあ戻るよ』

 

優心「うん」

 

電話を切ると、いつの間にか隣に愛がいた。

 

優心「あ…早坂、いつの間にいたの?」

 

愛「いや少し前にきたよ。庶務くんを見かけたからここに来たんだけど電話してたみたいだから終わるまで待ってた」

 

優心「なるほど」

 

愛「それで誰と電話してたの?」

 

優心「黒服の人だよ。俺と同い年の女子」

 

愛「え?同い年…の黒服の人?」

 

優心「そう。中卒で使用人として雇われたんだ。それでお父様達の所で護衛の研修してて一段落したから電話をして来た感じだよ」

 

愛「優心くんと同い年で中卒だと去年の4月から黒服になったって事だよね?」

 

優心「そういうこと。去年からだから1年と少しはお父様達の所にいるね。たまに電話してきてくれてたけど、最近は無かったんだよね」

 

愛「そうなんだ。その子は、グループ会社の偉い人の子供だったりする子なの?」

 

優心「ううん。全然違うよ。そもそも関係者の子供だからとかは関係ないよ。……本当は勝手に言うの駄目なんだけど、中学の時は不良だったんだ」

 

愛「え、そうなの?でも何で不良だった人が黒服に?」

 

優心「色々訳ありだよ。その辺は勝手に喋らない方がいいかなって思ってるから言えないよ」

 

愛「そっか。でも同い年で黒服の人は気になるな~。会ってみたいかも……」

 

優心「一応、7月中に家に戻るみたいだから戻ってきたら教えるよ」

 

愛「よろしく」

 

愛と暫く話してると、かれんとエリカが話しかけてきた。二人は、愛のネイルの事で話をしに来たみたいだった。二人は校内新聞でネイルの事を取り上げるみたいで聞きに来たとの事。

 

愛は内容を聞いて凄く慌てて内容変更をさせようとしていたので、俺もフォローをしつつ最終的にかぐやさんがネイルをしている事を出して何とか出来た。

 

それで時間が過ぎ予鈴がなったので教室に戻った。

 

 

 

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~放課後~

 

生徒会室にいると、かぐやさんがソワソワしながら会長近くにいた。

 

優心(かぐやさん、会長に気づいて欲しくてアピールしてるな……。会長は、ん~……。何となく気づいてる感じかな。まぁ会長の目の高さに爪を持ってきてるから気づいて当たり前か)

 

かぐやさんが千花と優の二人には気付かれないように会長にネイルをアピールしていた。

 

優心(でも、全然気づいてないふりしてるな~)

 

でも会長は気づいてないふりをしていたので、ただ時間が過ぎていった。

 

 

そして下校時間になったので帰る支度をして校門の所に向かうと、会長がかぐやさんになにか言ってる所だった。

 

会長「四宮……そのつ……つ、爪……何でない」

 

かぐや「え!もう何て言おうとしてたのよ」

 

会長は褒めようとしてたが言えずに帰っていき、かぐやさんは会長が何を言おうとしてたのか分からずじまいだった。俺は二人に声をかけた。

 

愛「あ、庶務くんお疲れ」

 

優心「うん。早坂もお疲れ。」

 

かぐや「弦巻くん、会長は何を言おうとしてたか分かる?」

 

優心「(分かるけど教えない方がいいと思うから)ごめん、分からないかな」

 

愛「私も分からないですし帰りましょうか」

 

かぐや「えぇ~……分からないからモヤモヤしますよ。何で二人して分からないってあるのよ……」

 

かぐやさんがそう言ってきたが、それに苦笑いしながら家に帰った。

 

 

 

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~翌日・土曜~

 

 

翌日の休日、俺はお母様と一緒にこころが通ってる花女にいた。いる理由は今日は花女の体育祭なのでこころから来てと頼まれた為だ。

 

お母様も昨日の夜に帰ってきた。二人で見に行くとこころに伝えると、凄く喜んでくれた。

 

朝、学校に向かい見やすい場所を探して、見つけた場所で始まるまで待っていた。

 

待っていると、横から声をかけられたので、声がした方を見ると沙綾のお母様の千紘さんだった。後ろに沙綾の弟の純と妹の沙南の二人もいた。

 

純「兄ちゃんも来てたんだ!」

 

沙南「お兄ちゃん、久しぶりー!」

 

純と沙南の二人は俺を見るなり抱き付いてきた。お母様と千紘さんは二人で話をしていた。

 

優心「二人とも来てたんだね。沙南は久しぶり」

 

沙南「うん!また今度公園で一緒に遊ぼ!」

 

純「あ、沙南ずるい。じゃあ俺も遊ぶ!」

 

優心「分かった分かった。また今度ね」

と元気いっぱいの二人と話を少しすると、そろそろ始まるとアナウンスが聞こえた。

 

アナウンスから少しして花女の体育祭が始まった。

 

 

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競技が始まり時間が経ち、今はお昼になった。ぞろぞろ生徒は友達と集まってお昼を食べる人、家族のところで食べる人で分かれ始めた。

 

学校が違う薫さん以外のハロハピメンバーは、こころに連れられ俺とお母様の所に来た。

 

そのハロハピメンバーと他バンドメンバーも一緒に来たので結構な大所帯になってしまったが皆で持ってきた弁当を分けあって食べることになった。

 

今はそれぞれご飯を食べながら話をしていた。

 

彩「あ、優心くん。こないだのテレビ見た?」

 

そうしてると彩が声をかけてきた。出演したテレビの時の事を聞いてきたので答えた。

 

優心「うん。こないだ出てたテレビ見たよ」

 

彩「どうだった?」

 

優心「また途中で噛んじゃってたよね(笑)」

 

彩「もう!笑わないでよ~」

 

優心「だって仕方ないじゃん。大事な場面、告知の時に噛んじゃうんだから。でもそこが彩らしいけど」

 

彩「私も気を付けてるんだけど」

 

噛んでしまった所を言おうとした時に、少し笑いながら言っちゃったので反論されたが、そこが彩らしいと言っといたけど、本人は納得してない感じだったが。

 

千聖「もう優心くん、彩ちゃんをあまりいじめないでくれる?」

 

すると千聖さんが話に入ってきた。

 

優心「いじめてるつもりはないよ。千聖さん」

 

千聖「そうだったらいいけど。……そういえば最近秀知院ではどうなの?」

 

彩「秀知院?……え?優心くん偏差値77のお金持ち学校に通ってるの!?」

 

優心「あれ、彩にも教えてなかったっけ?」

 

彩「……あれ?」

 

千聖「彩ちゃん……前に教えて貰ったわよ」

 

彩「え……えぇぇーー!」

 

その後、彩にもう一度教えて、最近の出来事で交流会の事などを話した。

 

話してる途中にこころが"お兄様ー"と叫んでこっちにきて少しハチャメチャになりかけてしまった。

 

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お昼が終わり、午後の競技を見た。

 

最後にリレーでこころや香澄などの皆がはぐみとなにか話してたが、リレーが始まったがアンカーのはぐみが凄く速く走って一位でゴールして体育祭が終わった。

 

 

帰りはお母様はそのまま仕事に戻っていったので、俺はこころと一緒に帰った。

 

 

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~弦巻母・心美視点~

 

 

お昼、こころのお友達……バンドの仲間と一緒にお昼食べている。こころと優心から話は聞いているから初めて会った気はしないわね。

 

美咲「それにしてもこころのお母さん、本当にこころと似てるよね。こころが落ち着いた大人になった感じがする」

 

花音「美咲ちゃん、そうだね。美人で大人の女性って感じだよね」

 

私が一人で皆を見ていると、バンドの子の二人が私の話を始めたので声をかけた。

 

心美「確かハロハピの美咲ちゃんと花音ちゃんよね。いつもこころと一緒にいてくれてありがとうね」

 

美咲「うぇ!いやまぁ何と言うか……成り行きで一緒にいることになったって言うか……」

 

花音「そ、そんなお礼を言うなら私の方と言うか……こころちゃんには感謝してるので…。こころちゃんから…勇気を貰ったので…」

 

私がそう言うと、美咲ちゃんは正面からお礼を言われるのに慣れてないのか照れていて、花音ちゃんはお礼を言ってきた。

 

心美(美咲ちゃんは…素直になりきれてない感じの子なのは優心の言う通りね。成り行きって言いながら一緒にいてくれてるから…確かにいい子ね。花音ちゃんはこころから良い影響受けてる感じね)

 

私は二人を見てそう思ってから、一つお願いをした。

 

心美「まぁ、こころと一緒にいると大変かも知れないけど、バンド五人で仲良くしてくれると嬉しいわ」

 

そう言うと二人は頷いてくれた。

 

こころ「お母様はなに言ってるのかしら?ハロハピは六人よ。あとミッシェルもいるの!ほんとはお母様に会って欲しかったけど学校の体育祭に行けないって言われちゃったの…」

 

美咲「ちょっ!こ、こころ、それは……」

 

花音ちゃんと美咲ちゃんの二人にお願いを言った後、いつの間にか私のそばに来ていたこころが、ミッシェルの事を伝えてきた。

 

そしてこころの言葉に美咲ちゃんが狼狽えてる感じでこころに声をかけていた。私はその二人の様子を見ながら、こころの言ったことに答えてあげた。

 

心美「ふふ、そうだったわ。六人いるって言ってたわよね。会うの楽しみにしとくわ」

 

こころ「えぇ楽しみにしてて❗……そうだ!お兄様ー」

 

そう言ってこころは優心の方に行った。"……本当あの子は優心の事が好きね~"と思ってると美咲ちゃんが声をかけてきた。

 

美咲「あ、あの~、心美さん?ミッシェルの事なんですけど……」

 

心美「大丈夫よ。ミッシェルはキグルミで、実際は美咲ちゃんなのは優心から話を聞いて知ってるから、安心して良いわよ」

 

美咲「そ、そうですか…、分かってくれる人がいて良かった~」

 

花音「美咲ちゃん……良かったね」

 

心美(こころはハロハピの全員の事も好きみたいだけど、特に美咲ちゃんの事が好きみたいね。話を聞いてると美咲ちゃんの話が多いし好きなのが凄く分かる。美咲ちゃんは優心の言う通り将来こころの秘書になりそうね。他のメンバーもこころ達を支える大事な人達になるわね)

 

私はそう思いながらお昼は他のバンドの子達とも話をしながら過ごした。

 

 

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体育祭が終わった後は、優心とこころの二人の頭を撫でて秘書の仕事の方に戻った。

 

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