弦巻こころの兄が秀知院学園に通って過ごす話(完結)   作:春はる

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1日に二話目の投稿です。

小説の初めと最後の方は秀知院での話で、小説の真ん中辺りはバンドリキャラが出ます。

前回の十四話と同様、この話も両作品のキャラが出てきます。よろしくお願いします。



第15話

 

~休み明けの月曜日~

 

 

放課後で生徒会室で過ごしていた。

 

かぐや「そういえば皆さんは勉強はどうですか?」

と、かぐやさんが話しかけてきた。かぐやさんが勉強の事で聞いてきたのは、あと少しで期末テストがあるからだ。

 

優心「大丈夫だよ。ちゃんとやってるし、問題は千花だけどね」

 

千花「ちょっと、私だってちゃんと勉強をしてますからね」

 

優心「てか、かぐやさん。俺の事そんな風に睨み付けるように見ないでくださいよ」

 

かぐや「弦巻くんは何を言ってるのかしら?私がそんな風に見るわけないでしょう。(次こそ弦巻くんより上に……最低でも二位にならないと、弦巻くんより上に行けない。そして会長も抜ければ)」

 

優心(本当、テストの事になると睨まれるのは慣れないな。順位がかぐやさんより上だから仕方ないといえば仕方ないけど……)

 

会長(四宮はいつも弦巻より1つ下の三位だからテストの時期になるとあんな風になるんだよな。そういう俺も前回弦巻に負けて二位になってしまったから今回こそは一位ににならないと)

 

優心「(今日は生徒会でやることないしさっさと帰ろうかな)会長今日はもう帰りますね」

 

会長「あ、あぁ分かった。またな」

 

会長達に声をかけてから早めに家に帰った。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

早めに学校を出たのでいつもより早く家に着くと、玄関にこころの靴以外に四人分の靴があったので、メイドさんにこころのいる場所を聞いた。

 

優心「メイドさん、こころってどこにいる?」

 

メイド「こころ様は応接室でご友人様と一緒にいらっしゃいますよ」

 

優心「ありがとう」

 

お礼を言って応接室に向かった。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

応接室に着いたので中に入ると、こころの他に美咲と香澄と有咲とリサの四人がいた。

 

美咲「あ、優心さんお邪魔してます」

 

優心「美咲、いらっしゃい」

 

美咲「どうも…「お兄様ーお帰りー‼️」…はぁ~」

 

優心「ただいま、こころ。今日は何しての?」

 

こころ「美咲と曲を作ってたの❗次も笑顔になれるような曲を!」

 

美咲「大体私が作ってますけどね。てか、ほんと…こころって優心さんに抱きつくよね」

 

こころ「だってお兄様の事が好きなんだもの。あ、勿論美咲の事も大好きよ」

 

美咲「また……!そうやってそういう事を言うんだから……」

 

いきなりこころに言われた美咲は照れて顔を逸らしていた。

 

リサ「優心ヤッホー。お邪魔してるよ。こころってお兄ちゃんっ子だったんだね」

 

美咲の照れた顔を見てるとリサが話しかけてきた。

 

優心「まぁ、いつも一緒に過ごしてたからだと思うよ」

 

リサ「妹ってやっぱり姉とか兄の事を好きになるんだね。あこも日菜もそうだし」

 

優心「あぁ~、確かにあの二人も紗夜と巴の事好きだよね。あと沙綾の所の純と沙南もお姉ちゃんの事好きだしね」

 

リサ「あぁ~、言われてみればそうだね。」

 

美咲「他の人の兄弟姉妹の話よく知ってるな……」

 

優心「まぁ、本人達と良く話すからね」

 

リサと話して美咲の言葉に返事をしながら、気になったことをリサに聞いてみた。

 

優心「そういえばリサが家に来るなんて珍しいね」

 

リサ「まぁ確かに初めて来たからね。実はアタシさ、友希那…ロゼリアの為に作詞を勉強しようと思ったんだ。それで他のバンドに作り方を聞いて回ってたんだ。それで最後にこころにどんな風に作ってるか聞きに来てたんだ」

 

何でも友希那の為にリサは作詞をするために、各バンドの作詞を作ってる人に聞きに来てたらしい。それで最後にこころに聞きに来たと言うことだった。

 

優心「なるほど、それで家に来てたんだ。どうだった?参考になった?」

 

リサ「一応なったよ。でもこころの作り方はビックリしたけどね~」

 

香澄「本当ですよね、リサ先輩。こころんらしいかったけど」

 

有咲「しかもあれを理解して作れる奥沢さんが凄いし、初めてそれを見たリサ先輩も理解できるのも凄いけどな…」

 

優心「へぇ~」

と、感心してるとリサが質問をして来た。

 

 

リサ「そうだ、優心に一つ聞きたい事があるんだ。あこが言ってたんだけど、優心って彼女出来たの?」

 

聞いてきたことは俺の彼女の話だった。リサはあこから聞いたと言っていた。

 

優心「あぁ~、アフターグロウには話してたから、あこは巴から聞いたってことかな…」

 

リサ「うん。巴から聞いたって、あこが言ってたよ」

 

リサと話してると、香澄が話に飛び付いてきた。

 

香澄「優心先輩、彼女出来たんですか⁉️前会った時は言ってなかったよ!…あ、もしかして愛先輩ですか⁉️」

 

有咲「ちょっ、香澄!そんなに質問責めにするなって。一気に答えられないだろ」

 

香澄「え~、有咲は気にならないの?優心先輩に彼女だよ」

 

有咲「いや、まぁ、気になると言えば気になるけど、そんな風に質問責めにするなって言ってるんだよ❗」

 

優心「まぁ有咲と香澄、落ち着いて。一個づつ答えていくから。……まぁ、まず相手は香澄の言う通り、愛だよ。それで付き合ったのは、ポピパとアフターグロウとハロハピのライブの時、香澄達が初めて愛と会った日の帰りの時に付き合ったんだよ」

 

そう言うと香澄は"おぉ~"と言っており、リサは"へぇ~"といった感じで聞いていて有咲は驚いており、こころは美咲に"かのじょって何?"と聞いて美咲はそれに答えていた感じだった。

 

有咲「あの~…優心先輩から、その…こ、告白…をしたんですか?」

 

有咲が顔を赤くしながら告白の事を聞いてきた。

 

優心「ううん、愛からしてきたよ。その後に俺も自分の気持ちを言ったけどね」

 

有咲「まじか、すげ~。自分から告白って……考えると恥ずかしいのに……私だったら無理かな……」

 

香澄「え、有咲好きな人いるの?私はいやだよ、有咲が他の人と付き合うなんて!有咲は私のだよ~」

 

有咲「いや好きな人は居ねぇから!もし自分だったらって考えただけだし❗てか抱きついてくるなー!それに香澄のになったつもりはねぇし❗」

 

香澄「え!有咲、私の事…嫌いなの?」

 

有咲「い、いや、別に…き…嫌いとは言ってないし。むしろ……す、好き…というか……。てかいきなり何を言わせるんだよ!」

 

香澄「有咲、自分から言ってきたじゃん」

 

リサ「あはは、二人は仲がいいね」

と話してると、香澄と有咲がそろそろ帰らなくちゃいけなくなったので帰ると言ってきた。その為、俺は見送ってからこころ達がいる部屋に戻った。

 

その後さっきの彼女の話の続きになった。

 

リサ「ねぇ、さっきの愛って子の写真とか無いの?」

 

写真を見せて欲しいと頼まれたので、ライブを見に行った時に皆で撮った写真を見せた、

 

優心「まぁあるよ。ほらこのサイドテールしてる子が愛だよ」

 

リサ「おぉ~可愛いね」

 

優心「でしょ~」

 

リサ「ねぇ、優心。アタシその子に会いたいんだけど会えないかな?」

 

こころ「ん、お兄様、愛と会うの?だったらあたしも愛と会いたいわ❗」

 

優心「こころも?本人に聞いてみないと分からないけど」

 

リサ「じゃあ聞いてみて」

 

 

リサが会いたいと言うと皆も同じように言ってきたので、電話をかけた。

 

ーーーーーーーーー

 

優心「あ、愛。今大丈夫?」

 

愛『うん。大丈夫だけど電話してきてどうしたの?』

 

優心「今、家にこころと美咲とね、ロゼリアってバンドの今井リサって子がいるんだけど、その皆が愛に会いたいって。それでもし会っても大丈夫なら、いつ会うか決めようかなって思って電話したんだ」

 

愛『ん~、会うとしたらやっぱり休みの日になるかな……。平日だとかぐや様の予定があったりするから。皆と会うと話とかが盛り上がると思うし。……ちょっと待ってて確認してくるから』

 

優心「分かった」

 

暫く待ってると声がした。

 

愛『えっとね、7月初めの休みだったら会えるけど』

 

優心「皆に聞いてみる。……7月初めの休みだったら会えるみたいだけど、どう?」

 

リサ「ん~…。その時はバンド練習なんだよね~。……あ、練習を見に来てくれるんだったら会えるかな?ねぇバンド練習見に来るか聞いてみて」

 

優心「分かった。……愛、ロゼリアのバンド練習見に来る?」

 

愛『行ってみたい気持ちはあるよ。ロゼリアってバンドの人達とは会ったことないし、どんな曲やるか分からないから見てみたいけど、見に行って他のメンバーは大丈夫なの?』

 

優心「ちょっと待ってて。……本人は会いたい、行ってみたいって言ってるけど、他のメンバーは大丈夫なのか心配してるんだけどどう?」

 

リサ「大丈夫だよ。優心とその知り合いって聞けば友希那と紗夜は許可してくれるよ。二人とも優心の事信頼してるから」

 

優心「じゃあ大丈夫って事ね。待ち合わせとかはどうする?」

 

リサと待ち合わせ場所などを話し合って決めて、愛にその事を伝えた。それで返事を聞いてから、電話を切った。

 

リサ「愛って子は忙しいの?」

 

優心「まぁバイトをしてるから中々時間が無いからね(流石に四宮家の使用人してるって言えないけど……)」

 

リサ「まぁ会えるってことになったからよかった」

 

話が終わるとリサがこころに作詞の事を教えて貰ったからクッキーを作ってくれた。その日はクッキーを食べて終わった。

 

因みにクッキーは美味しかった。

 

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

家でリサと話をした日から少し日が経って、期末テストの当日。本番で、テストを受けた。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

そして順位発表の日。

 

 

       ーーーーーーーーー

 

          順位表

 

     一位 白銀御幸 四九二点

 

 

     二位 弦巻優心 四九〇点

 

 

     三位 四宮かぐや 四八七点

 

       ーーーーーーーーー

 

 

 

 

順位表を見に行くと、俺は二位だった。

 

優心「おー、二位か。今回は会長とは二点差か。何処かで間違えちゃったか」

 

かぐや「流石ですね。弦巻くん今回も二位以上を維持してますね」

 

優心「でも今回は惜しかったな~」

 

かぐや「悔しそうですね」

 

優心「まぁ悔しいかな……。でもまぁ二位以上を維持できてるからよしとしよう。会長は一位って流石だね」

 

会長「まぁ運もあるし次は判らん。(よし!弦巻より上にいったし四宮にも負けてないから良かった❗)」

 

優心「まぁ教室に戻りますね」

 

そう言って教室に戻った。

 

愛「庶務くん今回は二位なんだね」

 

優心「うん。今回は会長に負けちゃったけどね」

 

愛「それでも二位以上を維持してるからすごいと思うよ」

 

優心「そう?」

 

愛とテストの話を教室で少ししてから、その後帰るために校門前まで愛はロゼリア事を聞いてきた。

 

愛「ねぇ、ロゼリアってどんな曲をするの?」

 

優心「格好良くて迫力のある曲が多いよ。しかも一人一人の演奏技術が高いから、より一層曲に引き込まれる魅力があるかな」 

 

愛「へぇ~。そんなに凄いの?」

 

優心「本当に凄いよ。プロから声が掛かるほどの実力を持つバンドだから」

 

愛「優心くんがそう言うんだから楽しみにしとく。初めてライブ行った時も期待以上だったからね」

 

優心「うん。楽しみにしといて」

 

ロゼリアの話をしていると、校門の所に着いたのでお互いに別れて家に帰った。

 


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