弦巻こころの兄が秀知院学園に通って過ごす話(完結)   作:春はる

19 / 91
第16話

 

千花「目の前にある動物の檻があります。その中に猫が何匹いますか?」

 

放課後に生徒会室にいると千花がいきなり言ってきた。

 

会長「……なんだ?その抽象的な質問は」

 

会長が千花に聞くと、"心理テストですよ"って言って会長と俺に聞いてきた。

 

まず会長が九匹と答えていた。次に俺が聞かれたので答えた。

 

千花「優心くんはどうです?」

 

優心「俺は二匹かな」

 

千花「なるほど、二匹ですか。実はこれで欲しい子供の数を表してるんです」

 

猫の数で子供の数が分かるテストらしい。

 

優心(当たってる……)

 

千花「会長は九人ですか。すごい子沢山ですね~」

 

千花がそう言うと、会長は驚いた顔で"当たってる"と言っていた。何でも野球チームが作れるぐらいほしいと思ってたと言っていた。

 

優心(会長……九人ってすごいな……)

と、思ってると、千花が俺にも聞いてきた。

 

千花「優心くんはどうでしたか?」

 

優心「うん。当たってるよ」

 

千花「ほんとですか?じゃあ何で二人欲しいか理由聞いてもいいですか?」

 

優心「俺自身こころがいて楽しいから、兄弟姉妹いた方が寂しい思いしないかなって思ったんだ」

 

千花「へぇ~。じゃあ次のやりましょう。暗闇の中歩いてると、後ろから肩を叩かれました。叩いた人は誰ですか?」

 

猫の心理テストの理由を言った後に、次の質問を言ってきた。質問の内容の、暗闇で後ろから方を叩いた人を想像した。想像したらこころと愛が出てきた。

 

優心「(こころは家族でいることが多かったから当たり前かな。愛は彼女だし学校で一緒にいることが多いしな……。)俺は、こころと愛が出てきた」

 

千花「優心くんはやっぱりこころちゃんと彼女の早坂さんが出てくるですね」

 

千花がそう言った後に、かぐやさんが千花の名前を出して千花は嬉しいそうな顔をして喜んでいた。

 

優心(会長を見ながら考えてる感じだったから本当は会長の事を言わないようにしたんだろうけど。でもかぐやさんが千花の名前を出したのも嘘じゃないと思うけど)

と、思ってると、石上が答えた。

 

石上「ぼ、僕は四宮先輩……でした」

 

かぐや(え?わ、私⁉️)

 

優心「(よくかぐやさんに睨まれるとか色々相談してくるからな。俺にかぐやさん関係で話してくるからそれで出てきたのかな……)」 

 

石上のかぐやさんが出てきた理由を考えてると、黙っていた会長が質問に答えた。

 

会長「……うちの妹かな……」

 

会長は妹と答えた。

 

優心(会長の妹って……白銀圭って名前だったかな。相談してきた中等部の子が真面目で男女から人気って言ってたし会長から一回だけ名前だけ聞いたことがある)

 

俺は、会長の妹の名前を思い出しながら、かぐやさんと千花の顔を見ると、凄く微妙な……"なにこいつ"みたいな感じだった。

 

それを見た俺は、"何の答えなんだろ"と思ってると千花が答えを言ってきた。

 

千花「これは好きな人が分かるんです」

 

質問の答えは好きな人が分かる質問らしい。

 

優心(確かに愛の事好きだしな。まぁ好きだから付き合ったんだし。それに、こころの事も家族として好きだから出てきて当たり前か)

 

愛とこころが出てきたことに自分で納得していると千花が会長に"会長はシスコン、つまんない答え"と言い放ったが、"シスコン"と言われた会長は俺の事を言ってきた。

 

会長「はいはいシスコンですよ。でもそれを言ったら弦巻もシスコンってこともなるだろ。付き合ってる彼女の早坂も出てるけど妹の事も言ってるんだから」

 

千花「確かに優心くんもシスコンとなりますけど、こころちゃんが妹だったらシスコンになると思いますよ。私もこころちゃんの事好きですし」

 

かぐや「藤原さん、そうなんですか?」

 

千花「そうなんですよ。こころちゃんには人を引き付ける……好きになるような不思議な魅力あるので、シスコンになるのは分かります。だから、優心くんのシスコンは気持ち悪くありません」

 

会長「ちょっと酷くないか!何で弦巻だけ……」

 

会長が言ったことに千花が反論しかぐやさんが少し会話に入りながら三人だけで話し始めた。俺はそれを見ていると、石上から声をかけられた。

 

石上「弦巻先輩……家に帰ります」

 

優心「あ、うん。分かった、気をつけてね」

 

石上「はい。……あ、一つ聞いていいですか?」

 

石上が帰ると言ってきたので、"分かった"と答えたが、帰る前に質問したいと言ってきたので"何?"と聞いた。

 

石上「さっきの話の事で。早坂先輩と付き合ってるんですか?」

 

優心「うん。付き合ってるよ。交流会があった日の少し前から」

と答えると、"その日までいなかったの意外"と言われた。それに苦笑いしていると、そのまま石上は帰っていった。

 

石上と話し終わると、三人の方も話が終わったみたいだった。すると千花はパソコンから心理テストを出すと言ってきた。

 

聞いてみた内容は、"一面の花畑にいて持ち主に好きなだけ花を持って帰っていいと言われたので、どれぐらい持って帰るか"という内容だった。

 

優心(好きなだけ……でも、せっかく育ててたの持って帰るのもな~)

 

千花「優心くんはどうですか」

 

俺が考えてる間に、皆は言ってたみたいなので俺も答えた。

 

優心「俺は持って帰らないかな」

 

千花「え?なんで?」

 

優心「いや、だってその人が頑張って育てた花だよ。しかも花畑だし、なんだったら花畑のままでみんなに見て貰った方が笑顔になるから、その方がいいなって思ったんだ」

 

会長「弦巻らしい考えだな……」

 

千花「そうですね」

 

俺が答えてた。するとふとかぐやさんが答えを見ているのかパソコンの所にいた。

 

千花もそれを見かけたので、答えは何だったのか聞いていた。かぐやさんによると花の大好き度だと言っていたが、その事に納得出来てない千花は、かぐやさんにグチグチと言いながら騒いでいた。

 

そして帰る時間になったので、家に帰るために生徒会室を出た。

 

家に帰ると華さんから、花の心理テストの正しい答えを教えてくれた。聞くと"想い人に対する愛の大きさ"らしい。

 

それを聞いた俺は恥ずかしくなった。

 

優心(俺、花畑のままで皆に見てもらうって言った。"花畑のまま"って言っちゃったよ。それって凄い大きさになるじゃん!……だから華さんも教えてくれた時に、少し顔を赤くしてたんだ……)

 

自分の部屋で枕に顔を押し付けながら、晩御飯の時間になるまで恥ずかしがっていた。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

~かぐや視点~

 

三人が話してる間に私は答えを見ようとパソコンの所に向かった。

 

かぐや(今のうちに答えを……)

 

答えを見ると、"想い人に対する愛の大きさ"と書いてあった。

 

かぐや(え……。愛の大きさに……会長は"トラックに詰めれるほど詰める"って言ってたから……。そ、そんなに!?)

 

私は会長の愛の大きさに驚いてしまったし、顔が赤くなるのが分かるほど恥ずかしさを感じた。

 

これは藤原さんに見られてはいけないと思い、必死に頭を回転させてると、ふと弦巻くんの言った事を思い出した。

 

かぐや(あ、で、でも弦巻くんは持って帰らないと言っていた。でも実際は皆に見て貰う方がいいから花畑のままでって言っていた。そうすると花畑全部を持って帰ると言ってるようなもの。つまり早坂に対する弦巻くんの気持ちは花畑規模。……会長の考えより大きいって事!?)

 

会長の答えに恥ずかしかったが、弦巻くんの答えに恥ずかしさが無くなり驚きの気持ちの方が強くなってしまった。

 

千花「かぐやさん、答えはなんでした?」

 

かぐや「(これは隠さないと)……花の好き度でしたよ」

 

千花「えぇ~納得できないですよ~」

 

藤原さんはそう言ってきたが、そのまま言わずにいた。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

~早坂視点~

 

 

~四宮別邸~

 

 

私はかぐや様の部屋で心理テストの事を聞いていた。

 

優心くんが、なんて答えたのかが凄く気になっているので、優心くんが言ったことをかぐや様に聞いた。

 

愛「かぐや様、優心くんは心理テストは何て答えたんですか?」

 

かぐや「弦巻くん?確か猫の数の心理テストは二匹って言ってたわね。それで藤原さんから解説を聞いた時に、当たってるって言ってたわよ」

 

愛「なるほど(子供の数が分かるテストだから、二人欲しいって事だよね。こころがいるからかな……)」

 

かぐや「それに一人だと寂しいから、兄弟姉妹いた方がいいってことも言ってたわね…」

 

愛「(やっぱり)優心くんには妹がいるからだと思いますよ。こころが妹だから、一人の事を想像をしたら寂しいと思ったから言ったんだと思います」

 

かぐや「確かに、そのような事を言っていたわね」

 

愛「(子供二人欲しいんだ。でも確かに弦巻兄妹見てると楽しそうだから……)……それで他の答えはどうだったんですか?」

 

かぐや「暗闇で肩を叩かれたっていう内容の答えは、妹さんと早坂の名前を出してましたよ」

 

愛「私も出たんだ……。良かった」

 

かぐや「早坂、凄く嬉しそうね」

 

愛「それはもちろん嬉しいですよ。付き合ってますから」

 

かぐや「妹さんが出てきたのは驚かないの?」

 

愛「こころが出てきたのは驚かないですよ。二人は凄く仲がいいですから、出てくると思いますから」

 

かぐや「藤原さんが、弦巻くんの事をシスコンと言っていたけれど、早坂は嫌じゃないの?」

 

愛「うーん……嫌じゃないですね。こころを見てると自然にそうなると思いますから」

 

かぐや「そう。……でも、花畑の花の内容のはちょっと……」

 

猫と暗闇の事まで聞いたが、最後に書記ちゃんがパソコンから出した心理テストの花畑の事になると、話しづらそうになった。

 

愛「話しづらそうですけど、どうしたんですか?」

 

かぐや「答えが花の持って帰る量が想い人に対しての愛の大きさって言ったでしょう。それで弦巻くんの答えが予想以上で……」

 

聞いてみると、"予想以上"と言ったのが不思議に思い純粋にどういう事か聞いていた。

 

愛「どういう事?」

 

かぐや「えぇ。まず"持って帰らない"って言ったのよ」

 

愛「え?(持って帰らないってどういう事?何で?)」

 

かぐや「早坂、まだ続きがあるから。理由を聞いたら、"持ち主が頑張って育てたのを持って帰るより花畑のままで皆に見て貰った方がいい"って言ったのよ。"その方が笑顔になるから"って。だから答えとしては花畑全部になるでしょう」

 

愛(花畑全部……。うぅ~……)

 

話を聞くと、花畑全部とも捉えられる事を言ったらしい。それを聞いた私は凄く恥ずかしくなり、かぐや様のベットに座り枕を自分の顔に押し付け、暫くの間はそうしていた。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

やっと落ち着いてきたので顔を上げた。

 

かぐや「早坂、大丈夫?」

 

愛「まだ少し恥ずかしい……ような感じはありますけど、一応大丈夫です。もう仕事に戻りますので失礼します」

 

かぐや「え、えぇ分かったわ。(早坂凄く赤くなってたわね。それはそうよね、彼氏がそんな風に言ってたのを聞くと)」

 

かぐや様から返事を聞いてから部屋を出た。

 

愛(優心くんがそんな風に思ってくれてたと分かると凄く嬉しい。けど……また恥ずかしくなってきた)

 

部屋を出た私は思い出して嬉しいと思ったが、また恥ずかしくなってきたので思い出さないように残りの仕事に集中した。

 

それで一日は終わった。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。