弦巻こころの兄が秀知院学園に通って過ごす話(完結) 作:春はる
やっと書けました。
中々書くのが進みませんでした。
今回は早坂と優心がロゼリアと会う話です。
~心理テストをした週の休みの日~
~土曜日~
愛と会う事をリサと約束した日で、ロゼリアの練習を見る日になった。約束した時に、こころと美咲もいて二人も会いたいと言っていたが、今日は予定があったので来ていない。
今はサークルの横のカフェテリアで愛と一緒にリサ達ロゼリアの皆を待っていた。
愛「もうすぐだよね」
優心「うん。カフェテリアで待ち合わせだしあと少しで来ると思うよ」
愛「楽しみなんだよね~。ロゼリアの演奏見たこともメンバーに会ったことも無いから」
優心「ライブ行った時は、ロゼリアは出てなかったからね」
と話してると、後ろから"ドン!"と衝撃がきて、それと同時に声がかかった。
あこ「
リサ「ね♪言った通りでしょ」
声がした方へ向くと、あことリサだった。二人の後ろに友希那と紗夜と燐子がついてきていた。
優心「あこ、いきなり後ろからはやめてって言ってるじゃん」
あこ「あ、ごめん。でもリサ姉が言ってたのが本当だったし、優兄に久しぶりに会ったんだもん。おねーちゃんと会ってたりしてるみたいだけど、あことは会えてないんだもん」
優心「ごめんごめん」
少し拗ねながら文句を言ったあこに謝ると、紗夜が話し掛けてきた。……俺と少し話したあこは愛に声をかけていた。
紗夜「優心さん、会う度に宇田川さんがすみません」
優心「紗夜、大丈夫だよ。巴に比べてあこに会う機会が少ないから仕方ないよ」
紗夜「そうですか」
紗夜にそう言って友希那に声をかけた。
優心「友希那、今日はありがとう。彼女も連れてきていいって言ってくれて」
友希那「別にいいわよ。リサが連れてくる人が優心だし、その彼女だったら問題ないと思っただけよ。それ以外の他の人だったらリサに話を聞いた時に断ったわ」
優心「そう。そう言ってくれると助かる」
リサ「それで優心、あこと話してる女子が愛って子だよね?」
優心「そうだよ。……愛、今いい?」
俺がそう答えて、あこと話してた愛を呼ぶと、愛がまず自己紹介を始めた。
愛「あ、私は早坂愛です。隣にいる優心くんの彼女です。今日は優心くんに誘われたので来ました」
愛が自己紹介をしてから、あこ以外のロゼリアの皆も自己紹介をしていった。友希那が声をかけてきた。
友希那「そろそろ予約した時間だから行くわよ」
一言言ってから向かったので後ろを付いていった。
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~サークル内~
まりな「あ、皆いらっしゃい」
紗夜「話した通り優心さん達も入ります」
まりな「うん。スタジオは奥の方だからね」
友希那「ありがとうございます」
サークルに入るとまりなさんに挨拶してスタジオに入った。途中、愛がまりなさんと少し話していたが、すぐにスタジオにきた。そしてロゼリアの皆と俺は準備をすぐに始めた。そうしてると愛が話しかけてきた。
愛「ねぇ、私もなにか手伝えるの無い?」
そう聞かれたので俺はお願いしたいことを言って手伝ってもらった。
それで準備が終わったので練習だけどロゼリアの演奏を聞き始めた。
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サークルでロゼリアのバンド練習を、愛と一緒に見ていた。
友希那「ふぅ…。…大体こんな感じかしら」
リサ「愛、どうだった?」
愛「そうですね……。優心くんが言う通り、格好いい曲が多くて迫力もあって凄かったです。曲に引き込まれました」
リサ「そう言ってくれて嬉しいよ~。友希那、良かったね」
友希那「確かにそう言ってくれると嬉しいわ」
紗夜「そうですね。優心さんは今の聞いてどうでした?」
優心「いつも通りに格好いいし迫力あって良かったよ。でもあこが少し走ってた感じはしたかな。もしかして緊張してた?」
あこ「そりゃそうだよ~。練習を見に来る人は優兄だったり他のバンドの人だったら大丈夫だけど、一緒に来た人がおねーちゃんから聞いてた優兄の彼女なんて緊張するよ。しかも美人さんなんだもーん」
優心「プロじゃないからそう緊張しなくても大丈夫だよ。それにこれで緊張したら本番がもっと緊張しちゃうよ」
あこ「う!頑張ります~…」
優心「頑張ってね。あとリサも曲の間奏の所で少し間違えたのかな?少し音が違ったような気がしたけど」
リサ「さすが優心だよね。確かに一ヶ所間違えちゃったんだよね。次は気を付けないと」
友希那「優心がいてくれると助かるわね。ちゃんと誰が間違ったかとかを教えてくれるから。本当だったらマネージャーみたいな事をして欲しいけれど」
紗夜「湊さんの言う通りですね。技術向上に繋がりますから居てくれると助かります」
優心「そう言ってくれると嬉しいけど、気持ちだけ受け取っとくよ」
燐子「優心さん、秀知院に通ってますし、生徒会にも所属してるので帰りが遅いことが多いんですよね。学校でこころちゃんが言ってたので」
優心「うん。だから無理かな…。これで練習は終わり?」
友希那「えぇ、時間もそろそろ終わりに近いから片付けましょうか」
そう言って、俺と愛も片付けを手伝いサークルを出た。出るとあこが提案してきた。
あこ「もうお昼だし、何処かファミレスに行きましょうよ。優兄も良いでしょう?」
優心「うん、いいよ」
あこ「愛さんは?」
愛「うん、行く」
あこからファミレスに行くことを提案されたので、断る理由はないので行くことにした。
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~昼・ファミレス~
ファミレスに着き、7人で座れるように席を合わせてもらってから席に座って注文をした。
注文したメニューが届いて、食べ始めると、あことリサは愛と話…というより質問責めに近い感じで話をしており、それに友希那も巻き込まれていた。
俺は紗夜と燐子に聞かれた生徒会メンバーの事を話ながらご飯を食べていた。
紗夜「四宮というと、あの四宮グループの関係者ですか?」
優心「そうだよ。というよりは、四宮グループのお嬢様だよ」
燐子「す、凄い…ですね。やっぱり秀知院って」
紗夜「そうですね」
今はかぐやさんの話をして、二人は四宮家の人だと知って(当たり前だが)驚いていた。
優心「まぁ、書記は藤原千花って名前の女子で……」
俺は次に書記の千花の話をしようとしたら、燐子が反応した。
燐子「藤原……千花」
紗夜「白金さん?どうしました?」
燐子「ちょっと聞いたことのある……名前だったので」
優心「何処かで会ったりした事があるの?」
燐子「小さい頃……私がビアノのコンクールに出た時に、名前とその人を見た気が……するんです。その時は……緊張してて、しっかりとは覚えてないですが」
俺がそう聞くと、ピアノのコンクールで名前を見たことがあると言ってきた。
優心「あぁ……多分その記憶は合ってると思うよ。千花もピアノやってたから」
紗夜「やってた?過去形ですね?」
優心「今は趣味程度弾いてるみたいだけど、小さい頃はコンクールに結構出てたみたいだよ。周りからは天才ピアニストって言われてたみたいだけど」
燐子「あ、多分……その人です。確か……そう言われてたと思います……。…あ、それに私あの時に話し掛けられたと思います」
紗夜「名前や相手を見ただけではなく、話し掛けられたんですか?」
燐子「あの時緊張してたのではっきりと覚えてないので、何とも言えないですけど……」
そう言ってきたので、俺は気になったので千花に連絡しようと思った。
優心「ちょっと、千花に連絡して聞いてみようか?」
燐子「え?」
紗夜「優心さん、いきなりは確認はどうかと…」
燐子は驚いた顔をして紗夜が小言を言ってきた。
優心「でも、曖昧にするよりははっきりしてた方がスッキリしない?」
紗夜「それは…そうですけど。……白金さんはどうですか?」
燐子「気になりますし…お願いしてもいいですか?」
燐子にそう返事をして愛にも一言声をかけてから、お店の外に出てから千花に電話をかけた。
千花『優心くんどうしたんですか?いきなり電話してくるなんて』
優心「一つだけ確認したいことがあって電話かけたんだ」
千花『確認したいことですか?何です?』
燐子の事やピアノのコンクールに出てたことを伝え、"白金燐子"の名前に聞き覚えや見覚えないか聞いてみた。伝えると静かになった。しばらく待ってると千花から声がした。
千花『優心くん、その人の特徴……髪型とか性格とかを教えてください』
千花が燐子の特徴を聞いてきたので、それを教えるとまた静かになった。
千花『……あっ❗』
静かになったと思ったら今度は大きな声をあげた。
優心「思い出したの?」
千花『はい。黒髪のロングヘアーの大人しい子が、確かいましたよ。その時に凄く緊張してる感じでした。それで緊張してそうだったので話し掛けたんですけど、余計緊張しちゃったので、それからは話しかけませんでしたけど』
優心「そっか。教えてくれてありがと」
千花『いえいえ、どういたしまして~』
千花にお礼を伝えた。その後に電話を切って、皆の所に戻った。
愛「あ、帰ってきた。優心くんお帰り」
優心「うん、ただいま」
愛から"お帰り"と言われたので"ただいま"と返した。そのまま燐子に千花の事を伝えた。
優心「それで千花に聞いてみたら燐子の言う通りだったよ」
と、燐子に千花が言っていたこと……話し掛けた理由とかを教えた。
燐子「そう…だったんですか。でもはっきり分かって良かったです」
紗夜「白金さん、良かったですね」
愛「でも書記ちゃんと同じコンクールに出てたの凄いよね。…でもロゼリアでキーボードを務めるぐらいだから当たり前かな…」
燐子「そ…そんなことはないですよ。私でも…難しいと思う時もありますよ。…その……コンクールの時も緊張して…しまって、上手くいきませんでしたし…」
愛「でも、純粋に凄いと思う。練習を頑張ってるからあんな凄い演奏できるんだから凄いよ」
燐子「あ、ありがとう…ございます、早坂さん」
と、愛と燐子が話してをしていた。
その後解散となったので帰ることになった。愛は電車で帰ると言ってきたので、自然と手を繋ぎながら俺は愛を駅まで一緒に向かった。
ロゼリアの皆の事を聞いたりとしていると、駅に着いた。
優心「じゃあ明後日、学校で」
愛「うん。また明後日」
と、挨拶して愛がホームに行くまでを見送ってから家に帰った。
家まで歩いてる間、俺は気になったことを考えていた。
優心(駅に着いた時、愛の顔が一瞬曇ったのが気になる。前に遊びに行った時もあったし、何か悩みがあるのかな……。愛ってなんでもない風に演技するのが上手いし、ほんの一瞬だから本当に悩んでるのか分からないんだよな)
俺は愛が見せた一瞬の曇った顔を思い出しながら、家まで歩いていた。
優心(でも本当に悩んでて相談してきたら力になってあげよう。相談して来なくても、またあの曇った顔を一瞬見せたら俺から聞いてみよう)
と、そう結論付ける頃に家に着いたので、"ただいまー"と声をかけて、家に入った。