弦巻こころの兄が秀知院学園に通って過ごす話(完結)   作:春はる

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遅くなってしまいました。第20話です。

話の途中でそう簡単にいくか?と思われる方もいるかもしれませんが、暖かい目で呼んでくだされば幸いです。

では、本編へどうぞ。



第20話

 

 

~優心視点~

 

 

会長と一緒に、熱を出したかぐやさんのお見舞いに行った日の翌日、水曜日の朝。

 

優心「…体がだるい……。もしかして…かぐやさんのが移ったのかな…?」

 

俺は目を覚めたから起きようとすると、体がだるくて起き上がるのもしんどく感じた。

 

その為、ベットに寝たままで"かぐやさんのが移ったのかな"と、頭があまり回らない状態で考えてると、家の廊下から足音が聞こえてきた。

 

こころ「お兄様ー、おはようー‼って、あら?お兄様どうしたの?布団から出て無くて、しかも顔が赤いわよ?」

 

優心「おー、こころ…おはよう。ちょっと華さんを…呼んできてくれる…?体がだるくて…動くのもちょっとしんどいから」

 

部屋に入ってきたのは、やはりこころだった。いつも朝食を食べる部屋に行く時に、必ず俺の部屋に来てくれるのだ。

 

俺は、少し体を起こして、こころに"華さんを呼んで来て欲しい"とお願いした。

 

こころ「分かったわ、華を呼べば良いのね。呼んでくるから待ってて」

 

こころが部屋を出ていくのを見送ってから、体を起こしてた状態から寝転ぼうとした。その直後、部屋のドアが大きな音でまた開いた。

 

その音で少しびっくりしてしまったが、華さんを連れてきたこころが思いっきりドアを開けたみたいだった。それにしても早いな。……いや家だから当たり前か。

 

黒服(華)「優心様、まず体温を測ってください」

 

体温計で測ってみると、熱は38.5度だった。

 

当然だが高熱の為、学校を休む事にしたので、華さんに学校に連絡してもらい、"心配だから"と言って休もうとするこころに学校に行くように説得してから、生徒会メンバーと愛に休む事を連絡をした。

 

その後、家の料理人さんがお粥を作ってくれてたので、それを食べてから寝ようとベットにもぐった。

 

優心(愛に悪い事したな…。今日、愛から相談を受けるはずだったに……。昨日の感じ的に結構な悩みぽかった…けど……)

 

愛の相談の事を考えていると、次第に瞼が重くなって、いつの間にか俺は寝ていた。

 

 

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小さい頃の懐かしい夢を見た。

 

 

 

優心「お母様ー、僕も出来たよ」

 

心美「優心も出来たのね。こころと一緒で凄く上手よ」

 

別荘がある山の開けた場所で、こころと一緒に花かんむりを作っていた。それで作れたのでお母様に見せると頭を撫でて褒めてくれた。

 

優心「えへへ。こころも僕も作るの上手いんだから」

 

こころ「おかあさまー!あたしも頭なでて」

 

心美「はいはい」

 

お母様は優しい眼差しで撫でてくれた。

 

こころ「おにいさま、こんどはあっちであそぼ!」

 

優心「あ、うん。ちょっと待って、こころー」

 

いきなり走っていったこころを追いかけた。

 

 

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小さい頃の夢でこころを追いかけた所で目が覚めた。目を開けると、私服姿の愛が俺の頭を撫でていた。

 

優心「ん…愛?何で、愛が家に?」

 

愛「優心くんの事が心配だから来たんだよ。今日の朝に連絡来てびっくりしたんだから」

 

優心「それはごめん。…でも、何で頭を撫でてるの?」

 

愛が頭を撫でていることに驚きながら、何で家にいるか聞くと、俺が休んだことに驚いたと言っていた。

 

その事を謝ってから、何で頭を撫でてるのか聞いてみた。

 

愛「優心くんの寝顔が、最初苦しそうだったから撫でてたんだ。そしたら穏やかな寝顔になったから撫でるのやめようと思ったけど、まだ撫でたかったから撫でてたの。…もしかして嫌だった?」

 

優心「ううん、嫌じゃないよ。撫でられてたから…凄い懐かしい夢見てたんだ…」

 

愛「夢?」

 

愛に、寝てる間に見てた夢の内容を教えた。

 

愛「家族で出掛けててお母さんに頭撫でられる夢か……。何かそういうのいいね」

 

優心「うん。…まぁ今はお母様達は忙しいから、中々出掛けるの難しいけどね」

 

少し話をして、熱をもう一度測った。測ると37.5℃だったので少し安心した。そこで、ふと時間が気になったので時間を聞いた。

 

優心「そういえば、今何時?」

 

愛「お昼の12時だよ」

 

優心「12時…学校はどうしたの?」

 

愛「学校は休んだよ。さっきも言ったけど心配だったんだ。かぐや様に許可もらって学校に連絡して休ませてもらったんだ」

 

優心「そっか、来てくれてありがとう」

 

愛に時間を聞くと、お昼の12時だったので"学校はどうしたの"と聞くと、わざわざ休んで来てくれたみたいだった。その事にお礼を言った。

 

愛「うん、どういたしまして。……お昼はまだだよね。お粥作ろうと思ってるけど食べれる?」

 

優心「大丈夫だよ。熱も下がってたし、体の調子も朝よりはマシになったから食べれるよ。キッチンは…華さんに案内してもらった方がいいかな……」

 

愛と話をしてると、部屋の扉が開いたのて扉の方を見た。

 

黒服(皐)「優心様、熱出たって聞いたけど大丈夫?」

 

優心「あれ?皐だ。…一応熱は下がって、体の調子も朝より良くなったよ。…で、皐はいつ帰ってきたの?」

 

黒服(皐)「昨日の夜、優心様とこころ様が寝た頃に戻ってきたんだ」

 

優心「そうなんだ」

 

部屋に入ってきたのは、黒服で同い年の皐だった。熱を出した俺の心配して"大丈夫?"か聞いてきたので、"朝よりは大丈夫"だと返事をして、いつ帰ってきたのか聞いた。

 

聞くと、昨日の夜…俺とこころが寝た頃に帰ってきたらしい。電話で言った通り7月中に帰ってきた。

 

皐と話してると愛が声をかけてきた。

 

愛「あ、あの…優心くんこの人は誰?服装を見れば黒服の人と分かるけど」

 

優心「ほら、前に言った人だよ。名前は皐で、俺と同い年の子だよ。まぁ…皐が先の誕生日だから一足先の17歳」

 

愛「あ、この人が……」

 

黒服(皐)「前に話したの?優心様」

 

優心「うん。皐が電話かけてきた時に、少しだけ説明したんだ」

 

黒服(皐)「なるほど、そういうことね。……私は皐です。奥様から話は聞いています。優心様の彼女の早坂愛さんですね。よろしくです」

 

愛「あ、はい。よろしくお願いします」

 

優心「皐、愛をキッチンの所に案内してほしいんだけどお願いしてもいい?」

 

黒服(皐)「あ、はい。こちらです」

 

皐と愛の二人は、キッチンに向かった。しばらくしてお粥を作ってきた愛が戻ってきた。愛が作ってくれたお粥は美味しかった。

 

 

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お粥を食べ終わった俺は、昨日愛が相談があると言っていたので、相談の内容を聞いた。

 

 

優心「それで昨日言ってた相談は何?」

 

愛「あ、うん。まず私は、四宮家長男の黄光様の指示で、かぐや様の行動とかを一挙一動報告するために近衛としてかぐや様に送り込まれたんだ。スパイみたいな感じかな」

 

優心「……そうなの?」

 

愛「うん。……でも本当はやりたくなかった…!でも私と私の家が四宮家で生き残るには、黄光様に取り入る他なくて…言われた通りにするしかなかった……」

 

そこで愛は口を閉じた。予想以上の相談の内容だったが俺は、愛に小さい頃からやらせてる事にイラついた。

 

けど、それ以上に"一瞬"とはいえ曇った顔を見ても聞こうとしなかった自分にイラついた。…と思っていると、愛がもう一度、口を開いた。

 

愛「…今までかぐや様に対する罪悪感で、心がつぶれそうだったんだけど我慢をしてた!」

 

優心「……」

 

愛「けど優心くんの彼女になって、ハロハピとかのバンドの皆と仲良くなった。優心くんと、純粋に頑張るバンドの皆と仲良くなる度に……日を重ねる毎に…罪悪感が大きく…なっていった…!…もう辛いよ……優心くん……助けて……!」

 

愛は"助けて"と言った後に、抱きついてきて大声で泣いた。俺は、愛の背中を擦りながら泣き止むまで、しばらくそのままでいた。

 

 

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しばらく経って泣き止んだ愛に、一言謝った。

 

優心「愛、ごめん」

 

愛「え…?何で…優心くんが謝るの?」

 

優心「愛のその悩みに気付いてあげられなかったから。…いや、本当は何となく気付いてはいたんだけど」

 

愛「気付いてた?」

 

優心「愛と遊びに行った時や一緒に帰った時とかに、たまに曇った顔を一瞬見たことがあったんだ。"悩みがあるのかな…"とか思ってたんだけど、でも一瞬だったから本当かどうか分からなかったから聞けなかったんだ。だからごめん」

 

愛「……謝らなくてもいいよ……。私だって助けて欲しかったのに、今まで黙ってたんだから」

 

そう言われたが、聞かなかったは事実だったのでまた謝ったが、その後も繰り返しに"自分が悪い"と言い合うのが続いてしまった。

 

優心「じゃあ、どっちも悪いって事で手を打つ?」

 

愛「…うん」

 

愛にそう言って返事を貰ってから、俺が気になったことを質問した。

 

優心「聞きたいけど、四宮の使用人を辞めた後は、何かやりたいとか考えてるの?」

 

愛「…辞めたら、自由になれるから、折角だし世界を見て回りたいかなって思ってたけど、それは優心くんといれば叶えられそうだけどね。取り敢えず、優心くんやバンドメンバーの皆や学校の皆と、やりたい事をの探そうかなって思ってるよ」

 

優心「そっか。それは追々、見つけていくって事でいくとして…、じゃあかぐやさんとの関係の事は?」

 

愛「……主従とか関係なく友達として仲良くしたい。一緒に学校に登校したり、人の目を気にせずに一緒に教室とかで過ごしたいと思ってるよ。あとクラスの皆とも友達として仲良くなりたい」

 

そう聞いた俺は、愛の希望を叶えるためにどうしようかと考えた。

 

優心(愛のその希望を叶えたいけど、愛が四宮から抜けると、かぐやさんの情報を持ってるから四宮内部から狙われる可能性が高い)

 

愛「……優心くん?」

 

優心(それに"四宮家は跡取り問題が起きてる"とお父様が前に言ってたから、跡取りの三兄弟の全員か誰かが狙うのは確実だと思うから、守るためにはどうしよう……)

 

愛に四宮の使用人を辞めた後と、かぐやさんとの関係の事を聞いた。情報を持ってる愛が狙われるかもしれないので、守る方法を考えた。

 

 

しばらく考えてると、ふと思い付いた事が一つあった。

 

 

優心「愛、弦巻家の使用人にならない?」

 

愛「……え?どういう意味……?」

 

俺がそう言うと、愛は驚いていた。

 

…まぁ…何の話もしてないのに、いきなりそう言われたら驚くだろうな。と、思いつつ驚く事を予想してたので、愛に訳を話した。

 

優心「愛が四宮の使用人を辞めたら、多分四宮兄弟の各派閥から狙われる可能性が高い。理由はかぐやさんの情報を持ってるから、情報を引き出す為に拉致されるかもしれない」

 

愛「それは……確かにそうかも…。それに今は四宮家は跡取り問題で各兄弟派閥は情報が必要だから、かぐや様の腹心の私から情報を得ようと狙ってくるって事はあり得るね…。……だから弦巻家の使用人って言ったの?」

 

優心「そう。"弦巻家の人間"ということになれば、狙われる可能性は無くなるとは言えないけど、格段に低くなると思ったんだ。そうすればかぐやさんと友人関係に、学校の他の人と仲良くなれると思うんだ。愛はどうしたい?」

 

愛「……そうなったら安全になるし、私も狙われるのが少なくなれば安心するし、かぐや様とも友達になれると思う。でも優心くんのお父さんたちは許可してくれるの?」

 

優心「まぁ承諾してくれると思うけど、電話で聞いてみる」

 

そう言ってベット近くに置いてたスマホを取ってお父様に電話を掛けた。

 

誠心『どうした、優心から電話をしてくるの珍しいな』

 

優心「ちょっと、お父様にお願いしたいことあって電話したんだ。言ってもいい?」

 

誠心『構わないが、どうした?』

 

返事を聞いてから、愛の事を説明した。俺の考えも含めて話した。言い終わってしばらく待ってるとお父様から声が掛かった。

 

誠心『あぁ、いいぞ。ただ、雁庵と早坂の両親たちに話を通すのと、その他諸々の処理に時間が掛かるから、正式に決まるのは夏休み明けになる。それまでは待っててもらうがいいか?』

 

優心「うん。俺は問題ないよ」

 

誠心『ただ、四宮の令嬢には優心達からちゃんと説明しとけよ」

 

優心「分かってるよ。けど……それでも心配はあるけど」

 

誠心『……雁庵は別として、優心が心配してるのは四宮三兄弟の事だろう。あいつらを黙らせるために雁庵に話をして黙らせてもらう。だからまぁ、夏休み明けまで時間がかかる。……と言っても次期当主の優心の彼女に、手を出しにくいだろうから大丈夫だ』

 

優心「お父様がそう言うなら……。でも出来るだけ可能性を考えてた方がいいでしょ?」

 

誠心『確かにな。でもまぁ、少なくとも優心が彼女の為に動くまでに成長するのは父としては嬉しいけどな』

と、成長を褒めてきたので少し照れてしまったが、すぐ一つだけ反論した。

 

優心「……でも、次期は俺じゃなくてこころだからね」

 

誠心『それは分かってるよ。ただ、四宮は優心の事を次期当主と思っているんだ。それだけは覚えておけ。代理だとバレても、うちの代理は一部を除いて、当主とほぼ同じ権限を持っている。だから四宮は手が出しにくいが、それでも彼女に手を出してきたら、それを上手く使え』

 

優心「分かった。まぁ今日はありがとう。お父様」

 

誠心『息子の為だしな。その前に彼女と変わってくれないか?今のを私からも説明しといた方がいいだろう?』

 

"そうだね"と答え、愛に説明してスマホを渡した。

 

 

 

 

電話を受け取った愛は挨拶をしてから話を始めていた。

 

愛「あ、あの早坂愛です」

 

電話をしている間、俺は暫く待っていた。

 

 

 

 

 

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愛「い、いえ、自分の方が迷惑をかけてしまってます……。でも一緒に居てくれますし、楽しいです……」

 

 

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愛「本当ですか?……でも、元々四宮の人間なのにそう簡単に決めてもいいんですか?」

 

 

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愛「えっと、決まるまでは構わないです。私の為に動いてくれるだけでもありがたいので」

 

 

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愛「……確かにマ……母は雁庵様の付き人をしてますし、自分からも話を通してた方がいいですね」

 

 

愛「そ…そうですね……。でも、優心くんに隣に居てもらうようお願いして話します」

 

 

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愛「あの、黄光様に情報流すのはやめても大丈夫でしょうか?」

 

 

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愛「ありがとうございます」

 

 

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愛の電話の返事を聞きながら終わるまで待っていた。気になる返事もあったけど、しばらく電話をしてた愛が通話を終えたみたいでスマホを返してきた。

 

愛は、俺にスマホを返しながらお願いを言ってきた。

 

愛「優心くん、スマホありがとう。…それでお願い…なんだけど、かぐや様に私がやっていた事を伝えたいんだけど……一緒に来てくれる?」

 

優心「勿論。俺も弦巻の使用人についても説明をしなくちゃいけないから、一緒にかぐやさんに説明しよう」

 

愛がお願いしてきたのは、かぐやさんに自分のやっていた事(黄光に情報流してた事など)を伝える時に、俺と一緒にいてほしいと言ってきたので、"勿論"と返事をした。

 

愛「それと、夏休み明けまでは四宮の使用人のままで……、って事を言われた。それには、私自身問題ない事を伝えたけど、黄光様とかが関係してるのかな?」

 

優心「そうだと思う。弦巻の使用人になる前に手荒な事をする可能性が高いから、多少少なくするのが目的だと思う。別邸に居ればかぐやさんと行動をすることが基本だし、学校にいると手を出すのが難しいからね」

 

愛「なるほど、確かに……」

と愛は呟いていた。……が、取り敢えず、愛の相談から始まった話は、お父様と話をしてから一旦は落ち着いた。

 

今まで話してて気にしてなかった時間と外を見てみると、夕方になっていた。

 

優心「もう夕方になってる」

 

愛「あ、本当だ」

と、話してると、ドタドタと足音が聞こえてきた。近づいてくると、部屋の扉が"ドンッ!"と大きな音をたてて開いた。

 

愛「ッ!?」

 

優心「あ、やっぱり、こころだった。お帰りこころ」

 

扉を開けたのは、予想した通りこころだった。愛は大きな音にビックリしていたが、俺はこころにお帰りと声をかけた。部屋に入ってきたこころは、すぐ俺の所に来た。

 

こころ「ただいま!お兄様、熱は下がった?」

 

優心「大丈夫だよ。ちゃんと熱下がったし、体も調子いいから。心配してくれてありがとう、こころ」

 

こころ「そう?なら良かったわ。……あら?愛がいるわね。何でいるのかしら?」

 

愛「優心くんのお見舞いに来たんだ。私も優心くんの事が心配だったから」

 

こころ「そうなのね!お兄様、今日学校でね……」

と、俺に学校であった事を話してくれた。その話題に愛も加わって三人でしばらく話をしたが、ふと時間を見ると、19時近くになっていた。その為、愛に時間の事を伝えた。

 

愛「え、あ、ほんとだ。もうこんな時間か。じゃあそろそろ帰るよ」

 

優心「じゃあ車で送ってもらうようにするよ」

 

愛に時間の事を伝えると、帰る事を伝えてきたので車の準備をしてもらおうと、華さんを呼びに行こうとした時にこころが口を開いた。

 

こころ「愛はもう帰るの?」

 

愛「あ、うん。まだ話したりしたいけど、流石に家に帰らないと……」

 

こころ「だったら、うちに泊まったらいいわ。そうしたらご飯の時や寝るまでの間、話したり出来るでしょ」

 

愛・優心「「え?」」

と、いきなりこころがそう言ってきた。

 

それを聞いた愛は驚くのは当然だったが、こころのお願いに慣れている俺も驚いてしまった。

 





今回は、愛が自分のやっていた事を優心に伝え助けを求めた話でした。

そして次回は、この話の早坂視点の話を投稿します。


その後……その次に、こころが愛に弦巻家に泊まる事を伝えた事に対する続きの話を投稿します。

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