弦巻こころの兄が秀知院学園に通って過ごす話(完結)   作:春はる

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明けましておめでとうございます。

年明けの新年1発目の投稿作品は、「弦巻こころの兄」の第25話です。

投稿予約で、0時に投稿させてもらいました。

それでは本編をどうぞ



第25話

 

 

~優心視点~

 

 

~放課後~

 

 

A組の男子達の質問責めされた朝と昼、そして授業が全て終わり放課後になった。

 

愛「私、髪を切って肩ぐらいの長さにしようと思ってるんだ」

 

優心「そうなの?何で?」

 

放課後になり、俺は生徒会室に向かう為教室を出て歩いていた。

 

教室を出る時に、途中まで愛と一緒に向かう事になったので一緒に歩いてると、愛が"髪を切る"と言ってきたので理由を聞いてみた。

 

愛「かぐやとの主従関係、黄光様に情報を流してた時の自分から変わったから、心機一転って意味で髪を短くしようと思ったんだ」

 

優心「そうか。愛がそう決めたんだったら、俺は何も言わないよ。……それに髪が短いのも似合って可愛いと思うから見てみたいのもあるし」

 

愛「そ、そう……そっか……。うん、じゃあ切ることにするね」

 

愛の言葉に俺は頷いて、廊下の曲がり角に差し掛かった時に、すばると三鈴の二人に会った。

 

すばる「あ、愛。一緒に帰ろう」

 

三鈴「いやいや、彼氏の弦巻くんがいるから無理でしょ」

 

愛「大丈夫だよ。優心くんは今日は生徒会室に行くから」

 

すばる「弦巻くんいいの?」

 

優心「うん。俺は生徒会室に行くから、俺が帰るまでずっと待ってもらう事になると思うんだ。だから三人で帰っていいよ」

 

三鈴「オッケー。じゃあ愛、帰ろう。それと寄り道しよう」

 

愛「うん。……優心くんまた明日ね」

 

優心「うん。また明日」

 

愛にそう言ってから生徒会室に向かった。

 

 

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生徒会室に着き、中でしばらく過ごしているとノックされて、扉が開いた。

 

「失礼いたします」

 

入って来たのは一人の女子生徒だった。

 

かぐや「あら、可愛いお客さん」

 

優心(中等部の女子。……見た感じ、多分会長の妹だよね。容姿的に、前に相談にきた中等部の子が言ってた事と一緒だし)

と、思った俺は確認の為に、聞いてみた。

 

優心「……もしかして、白銀会長の妹さんですか?」

 

圭「え、はい。そうです。高等部の会長の妹で、中等部生徒会の会計をしている白銀圭です」

 

優心「高等部生徒会の庶務をしてる弦巻優心です」

 

圭「よろしくお願いします。……あの、何で私の事が分かったんですか?」

 

お互いに自己紹介をした後に、"何で自分の事が分かったのか?"と、聞いてきたので答えた。

 

優心「前に相談に来た中等部の子が言ってたんだ。真面目で男女関係なく人気があるとか聞いた。それと外見の事も聞いてたから、見た瞬間にそうかなって思ったんだ」

 

圭「そうなんですね。私も、弦巻先輩の事は他の中等部の人から聞いてますよ。中等部でも弦巻先輩の事人気なのでどんな人か気になってました。なので一回会ってみたいと思ってたので、会えて良かったです」

 

優心「それはどうも。白銀さんは今日はどんな用件?」

 

圭「あ、私の事は下の名前で呼んで構いませんよ。おにい……白銀会長もいますから。……それで会長に用事できたのですが、いらっしゃいますか?」

 

優心「分かった。……今、会長は部活連に出てるからまだ戻らないと思うけど、しばらく待ってみる?」

 

圭「あ、はい。少し待ってみます」

 

優心「じゃあ、圭は座って待ってていいよ。今、飲み物出すけど何がいい?紅茶とコーヒーなら出せるよ」

 

圭「あ、じゃあコーヒーでお願いします」

 

優心「オッケー」

 

圭と話をした後に俺はコーヒーを淹れ始めた。コーヒーを淹れている間に、かぐやさんが圭と話を始めてそれに石上が話に入っていったりとしていた。

 

その様子を見ていると、千花が入ってきて"こんにち殺法"とか言う良く分からない挨拶を二人でしていた。二人は仲良く話をしていた。二人が話をしている間にコーヒーを淹れ終わったので、圭の前にコーヒーと、念のためミルクと砂糖も置いてあげた。

 

コーヒーを置いた後は、熱で出して学校を休んでしまった日の出来なかった仕事をしながら、皆の様子を俺は見ていた。

 

しばらくして圭が戻ることになったので、生徒会室の扉まで見送った。その時に圭に一つ質問した。

 

優心「圭は、千花と知り合いなの?」 

 

圭「中等部にいる千花姉の妹と友達で、そこから知り合って仲良くなりました」

 

優心「あぁ……萌葉と知り合いなんだ。あの子独特でしょ」

 

圭「まぁちょっと独特ですね。……先輩も知り合いなんですか?」

 

優心「まぁね。小さい頃から千花と知り合いだったから、千花経由で知り合ったんだ」

 

俺がそう言うと、圭を"へぇ~"と言っていた。そんな話を少ししてから、圭を見送った。

 

そこからしばらくしてから、その日は解散となった。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

~早坂視点~

 

 

~翌日~

 

 

教室に入ると、すばると三鈴以外の女子が私の髪がバッサリと肩ぐらいまで髪の長さになってる事に驚いていた。

 

女子A「ねぇ、何で髪切ったの?」

 

女子B「もしかして、弦巻くんと別れたの!?」

 

愛「違うから!優心くんとは別れてないの!前から髪切りたいなって思ってたから昨日の放課後に切りに行ったの」

 

すばる「確か、帰り道に言ってたんだけど、弦巻くんに短い髪も似合って可愛いと思うって言われたんだよね。だから切りに行きたいって」

 

クラスの女子に説明してると、すばるがそう言ってきた。

 

愛「それ言わないで。恥ずかしいんだから」

 

三鈴「でも実際、それが切りに行く理由になったんでしょ?」

 

愛「まぁ……、それが理由だよ(心機一転って事もあるけど、優心くんの言葉で行くと決めたのもあるし)」

 

すばると三鈴の言い分に肯定すると、クラスの女子達は納得してくれた。

 

そうしてると女子の一人が、いつの間にか登校していた優心くんを私の前に連れてきた。

 

優心「えっと、愛その髪型似合ってるよ、それに可愛い」

 

連れてきたと思うと、優心くんがいきなりそう褒めてきたから恥ずかしくなった。

 

愛「……あ、ありがとう(ほんと、優心くんは下心なしに純粋に褒めてくるから嬉しいんだけど、恥ずかしさが勝っちゃうよ……)」

 

ホームルームが始まるまでの間、褒められて照れてる事を女子達にからかわれて続けてしまった。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

~優心視点~

 

 

朝、学校に登校して教室に入ると、女子達が髪を切った愛の事で盛り上がっていた。

 

それを眺めながら、自分の席に行くと男友達が話しかけてきた。

 

鋼「なぁ、弦巻は早坂が髪切ったの知ってた?」

 

優心「うん。昨日の放課後に"切ろうと思ってる"って言われたんだ。それで短い髪でも似合うと思うって言ったよ」

 

樹「なるほどね。……まぁ確かに似合ってるよね」

 

優心「うん。やっぱり予想した通り、似合ってて可愛いな……」

と、俺が呟くと愛と話をしていた女子の一人が俺の方に来た。

 

女子C「弦巻くん、早坂の髪どう思う?」

 

優心「似合ってて可愛いよ」

 

女子に聞かれたことにそう答えた

 

女子C「じゃあそれ伝えてあげようよ」

と、言ってきて腕を引っ張って愛の前まで連れてこられた。

 

優心「えっと、愛その髪型似合ってるよ。それに可愛い」

 

愛「……あ、ありがとう」

 

俺がそう言うと、愛は顔を赤くしながらお礼を言ってきた。そのあと愛はクラスメート達からからかわれていた。

 

 

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ーーーーーーーーー

 

 

愛が髪を切った事で女子達が騒がしかった出来事があった日から生徒総会を経て、夏休みに入る前日になった。

 

今日は愛と帰る約束をしたが、今日も今日とて生徒会室に行くので、愛には教室で待ってもらうことになった。約束した後に俺は生徒会室に向かった。

 

 

~夏休み前日の生徒会室~

 

 

会長「生徒総会、お疲れ様!」

 

千花「そして明日から夏休みだー!」

 

会長は書類をばらまきながら、千花は腕を上げながらが大声で叫んだ。その後に会長は書類を拾いながら、かぐやさんに夏休みの予定を聞いていた。

 

聞かれたかぐやさんは、"出掛けるとしても少し買い物に行くぐらい"と言っていた。会長がかぐやさんに予定を聞いた後に俺にも聞いてきた。

 

会長「弦巻は、どこか出掛けたりするのか?」

 

優心「俺?俺は……夏休みの中盤ぐらいに別荘がある南の島に家族と行くよ。それとハピネール王国にも行こうかなって、俺は思ってる。それ以外は特に予定は無いよ」

 

俺が夏休みの予定を言うと、かぐやさんが声をかけてきた。

 

かぐや「確かハピネール王国は、ヨーロッパの小国でしたよね?」

 

優心「うん。夏休みとかの長期休みには必ず行ってるから、楽しみなんだ♪」

 

会長「なるほどな。……弦巻はそれ以外の予定は、特に決まってない感じなんだな」

 

優心「うん。だから皆でどこかに遊びに行きたいとは思ってるよ。(それに愛とも遊びに行きたいしな~)」

 

俺がそう言うと、会長とかぐやさんは"確かに"と呟きながら、千花の名前を言っていた。

 

優心(何で二人とも、千花の名前を言ったんだろう?何か考えがあって言ったんだろうけど……)

と、思って三人を見ていたが、千花のいろんな発言に会長の顔がコロコロ変わっていた。

 

それに、かぐやさんから覇気が感じなかったりしていたが、石上が一言呟いて会長がそれに答えた。

 

会長「じゃあ夏祭りに行こう。たこ焼きぐらいは奢ろう」

 

"夏祭り"という言葉に、千花が食い付いたけど、俺が夏祭りの日にちを会長に聞いた。

 

優心「会長、その夏休みは日にちはいつです?」

 

会長「確か、8月20日だったぞ。予定を開けておかないとな」

 

優心「分かった、予定開けとくよ。……そうだ、かぐやさん、俺さ夏祭りで愛と一緒に回りたいんだけど、愛も夏祭りに来てもらっても大丈夫?

 

かぐや「別に大丈夫ですよ。愛さんは弦巻くんの彼女なんですから

 

優心「そう、ありがとう

 

かぐや「恋人同士なのですから、私に確認しなくても……

 

優心「そうなんだけど。ほら、まだ四宮の使用人のままだから、一応確認しとこうと思って

 

俺が説明すると、かぐやさんが"なるほど"と言って、納得してくれた。

 

かぐやさんと話し終わって会長達の方を見ると、千花が泣きながら石上に対して色々と文句を言って、生徒会室から出ていった。色々言われた石上が帰ろうとしていた。

 

会長「いや、今回は石上が正しい」

 

帰ろうとしていた石上に会長がそう言ってたのを、俺とかぐやさんは不思議に思いながら見ていた。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

生徒会室から出た俺は教室に戻った。教室から校門まで愛と一緒に夏休みの予定を話ながら、下駄箱の方に向かっていた。

 

愛「じゃあ、優心くんは出掛ける予定は、ハピネール王国と別荘がある南の島に行くぐらいなんだ。あと生徒会メンバーと夏祭りに行く感じなんだね」

 

優心「うん。愛も来る?俺は一緒に行きたいって思ってるんだけど。別荘もハピネール王国も、夏祭りも」

 

愛「私も行きたいよ。別荘もハピネール王国も気になるから」

 

優心「じゃあ、行く日とかは今日の夜にメッセージで送るよ。一応、うちのプライベートジェットで行くからね」

 

愛「分かった。……それと夏祭りの日にちは……?」

 

優心「8月20日だよ。その日は生徒会の皆と見に行く感じだからね。その時に二人で屋台見て回ったりしようよ」

 

愛「うん♪楽しみだな~」

 

約束をすると愛は嬉しそうな笑顔になっていた。それを見て俺も自然と笑顔になった。笑顔を見てると、一つ思い出したのがあったので、愛に声をかけた。

 

優心「あ、あと夏休みに、また家に泊まる話になるかも知れないんだ」

 

愛「もしかしなくても、こころが言いそう的な感じかな?」

 

優心「うん。この前、愛が泊まった日の時に、こころが楽しかったって言ってたんだ。それで、また愛に泊まって欲しいって言ってたから。……それに俺も泊まって欲しいなって思ってるよ」

 

愛「……そっか、うん。その話になったら連絡して。その時に泊まれそうだったら泊まるから」

 

優心「うん。分かった」

 

夏休みの予定を決め終わる頃に、校門に着いたので愛と別れて家に帰った。

 





次回は夏休みの話を書いていこうと思います。(今の時期と違いますが)

今回から、早坂の髪は、原作の修学旅行後の髪型になりました。

今年もよろしくお願いします
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