弦巻こころの兄が秀知院学園に通って過ごす話(完結)   作:春はる

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前回より期間が空いてしまいましたが、続きの話です。

急ピッチで仕上げた為に、変になってしまってる部分があると思いますが、それでも読んでくれたら嬉しいです。

では、本編をどうぞ。



第41話

 

~優心視点~

 

俺の家で生徒会活動終了の打ち上げをして、白銀がかぐやさんに何かを言われ、また会長に立候補をした日からしばらく経った。

 

そのしばらくの間に色々とあった。

 

例えば、生徒会終了した翌日から生徒会選挙準備期間が始まったが、その間に白銀がかぐやさんに応援演説を頼む時があった。

 

その際に、白銀がかぐやさんに告白するという雰囲気になり、校舎裏の所で何十人の生徒が見るという現象があった。

 

他には、選択授業の美術があった時だ。A組とB組と合同の授業だったが、初日はAとBの出席番号が近い人と似顔絵を書くという授業だった。先生曰く慣れてもらうかつ楽しんでもらう為と言っていた。

 

 

その時に、白銀とかぐやさんがペアになってお互いにヒートアップしあって、似顔絵を書いていた。それで白銀は凄く上手いかぐやさんの似顔絵を書いていて、かぐやさんは何故か白銀のほっぺを変して書いていた。

 

俺は、翼とペアだった。お互いに名字が、た行だし出席番号が近かったからだ。俺と翼は問題なく書いて授業を受けた。

 

愛は千花とペアだったらしく、絵が"うわー"となる感じだと言っていた。家に帰った後に、俺に書いてほしいと言ってきたから、部屋で書いて愛に渡してあげた。受け取ってくれた愛は喜んでくれた。絵は自室に飾ってると言ってた。

 

 

その出来事から、さらに少し経った日でも、白銀の目つきが良くなった。

 

かぐやさんがその白銀に興味がなくなった的な事もあって、その時にかぐやさんが"本物の愛"だとか言ってたみたい。

 

それで愛がかぐやさんに、"例えば好きな人の見た目が変わっても好きでいれる?"と聞かれた時に、即答で""見た目変わっても優心くんの事は好きでいれる"と言ったらしい。

 

それを家で、愛が恥ずかしそうという照れながら教えてくれた時は、俺は凄く嬉しかった。

 

もちろん俺も、"愛の見た目が変わっても好きでいる自信がある"って伝えた。俺がそう伝えると、愛はもっと照れてしまってたけど"ありがとう"と言ってくれた。

 

 

そんな日々が過ぎたある日。

 

 

廊下に生徒会長に立候補した人の生徒会選挙予測速報の結果が張り出されていた。

 

優心「生徒会長の立候補した人って、白銀を入れて三人か……。二人の内、一人は一年生でもう一人は二年生なんだね」

 

千花「本郷 勇人(ほんごう はやと)……ですか?みゆきくん、知ってる人ですか?」

 

白銀「……いや、知らないな。……知らないと思うが、石上は?」

 

石上「いえ、僕も知りませんよ。……弦巻先輩は?」

 

優心「本郷勇人……。2年C組に在籍の男子生徒で、確か甘いものが好きらしいよ。……俺が知ってるのはそれぐらいだよ」

 

白銀「いや、それでも俺らの中じゃ充分知ってる方だぞ。てか、クラスは知ってても不思議じゃないが、好きなものまで知ってるのはなんでだ?」

 

優心「何でって言われても、かれんとか他の皆と話したりしてると、知ったりするからね」

 

白銀「なるほど」

 

千花「それで、一年生の子は……伊井野ミコって子ですね」

 

石上「伊井野ミコ!?」

 

本郷の話の後に、一年生の立候補者の名前を千花が言ったが、その時に石上が驚いてフルネームで名前を叫んでいた。

 

優心「ミコも立候補してたんだ……」

と、俺は呟きながら、知り合いが立候補してたのに内心驚いていた。すると白銀が俺と石上に声をかけてきた。

 

会長「弦巻、石上は知り合いか?」

 

石上「俺は、一方的に知ってるだけですよ」

 

優心「俺は、お父様とお母様がミコの両親と知り合いなんだ。それで、ミコと小さい頃に会ったことがあるんで知ってるって感じだよ」

 

俺は白銀達にそう教えた。伝えた後に中庭でミコがいるのを見かけた。

 

優心「……ちょうど、中庭にいるから行ってみようよ」

と言って、皆で中庭に向かった。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

~中庭~

 

 

石上「伊井野」

 

ミコ「何?石上。私に話しかけないで」

 

石上がミコに声をかけると、ミコが嫌そうな顔で反応していた。

 

石上「俺が用があるんじゃないだ。俺はただの顔つなぎだ。用があるのは……」

 

白銀「君が伊井野ミコか」

 

ミコ「……どうも、白銀前会長」

 

白銀にもあまり好感触な反応ではなかったが、俺もミコと大仏に声をかけた。

 

優心「ミコ、大仏」

 

ミコ「あ、弦巻先輩!お疲れ様です!」

 

大仏「どうも、弦巻先輩」

 

ミコは慕ってくれてるから、元気良く反応してくれて、大仏はいつも通りの淡々とした喋り方だった。

 

優心「ミコ、お父様達は元気?」

 

ミコ「はい、元気ですよ。けど、弦巻先輩、両親達と会ってないんですか?」

 

優心「まぁね。お父様が、パーティーとかに声をかけたりしてるらしいんだけど、仕事が忙しいみたいで、来れないみたいなんだ」

 

ミコ「そうなんですね」

と、ミコの言葉を聞いた後に、大仏に声をかけた。

 

優心「大仏、この間の誕生日パーティー何で来なかったの?招待状を大仏個人に出してたし、届いてたと思うけど……。ミコは用事で参加できないって返事が来てたけど、大仏だけそれがなかったし」

 

大仏「出たくなかったので……。あんな芸能や政治関係の人達がいる中には」

 

優心「なら、出席か欠席かの返事ぐらいはしてくれない?準備してる黒服さんとか他の人たちも大変なんだから」

 

大仏「気を付けます……」

 

優心「次は来てくれたら嬉しいけどね。大仏が思うような裏のある人やスキャンダルのある人達とかは来ないよ。……弦巻家(うち)のパーティーには……ね」

 

大仏「行く気になれば行きますよ」

 

優心「まぁ、今はそれでいいよ。……あ、ミコ」

 

ミコ「はい、なんですか?」

 

優心「ミコがやってる学校外の清掃、やる時があればまた声かけてよ」

 

ミコ「いいんですか?」

 

優心「うん。前生徒会に所属してたけど、今年に入ってからは去年より落ち着いてたし、次の生徒会で選ばれても余裕はあると思うから出来ると思う。……まぁ家の用事とか、そういったのが重ならなかったらだけどね」

 

ミコ「分かりました。また声かけますね」

 

優心「うん、よろしく」

と、ミコと話をした。俺との会話が終わったミコは、白銀達と話を始めた。

 

その時に千花がミコに褒め殺しされたりそれに白銀達が反論したりして時間が過ぎていった。

 

因みに、ミコは自分が会長になったら、俺を副会長にすると宣言した時、白銀達は即座に反論せずに納得していた。

 

白銀達は、"弦巻が副会長だったらうまく行く未来しかしない"と、言っていた。千花は書記にすると言われて、"あ~……、私は変わらず書記か~"と、言ってた。

 

そんなこんなで話が終えて、俺達はミコ達と別れて、帰る為に荷物を取りに教室へと向かった。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

白銀「伊井野の親の仕事って何やってるんだ?弦巻、伊井野の親の事を聞いていたりしてたけど、知り合いなのか?」

 

廊下を歩いてると、白銀からミコの親の仕事を聞かれた。

 

優心「お父様が高等裁判所の裁判官。お母様が国際人道団体に所属してる。で、お母様が所属してる団体は、弦巻家が設立した団体なんだ。それ絡みでミコの親と俺の親が知り合ったんだ」

 

そんな感じの話をしながら、教室に戻って解散となり一日が終わったのだった。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

~翌日・昼休み~

 

 

~空き教室~

 

 

今、俺はかぐやさんと愛の二人と、空き教室にいる。

 

 

なんで空き教室にいるのかと言うと、昼休みに入りお昼を食べた後、教室で愛と話をしながら過ごしていた。

その時に、かぐやさんが俺の所に来て"空き教室で話をしたい"と言われたからだ。

 

優心「それで話って何?」

 

かぐや「弦巻くん。伊井野さんの親は何をやっているか知ってるかしら?」

 

俺が質問すると、ミコの両親がしている仕事について聞いてきた。

 

優心「うん、知ってるよ。もしかしてそれを聞きたい感じ?」

 

かぐや「その通りよ」

 

優心「けど、その事を他の人には聞かれたくないから、空き教室で話をしたの?」

 

俺がそう聞くと、かぐやさんは頷いた。

 

優心(……選挙関係で揺さぶりを掛けたりしたいからって事かな?けど……)

と思いつつも、教える事にした。

 

ミコから親の仕事について誰かに質問されたら答えても大丈夫だと言われてるから、かぐやさんに教えた。

 

優心「まず、父親が高等裁判所の裁判官で、母親が国際人道団体に所属してるよ」

 

かぐや「そう。それで……「親で脅すの無理だよ」……!」

 

優心「ミコの親は、裏で何か悪さしてるとか無いから、そういうので脅すのは"絶対"に無理だよ」

 

かぐや「"絶対"……っていうのは言いすぎでは?」

 

優心「まぁ、言いすぎかもしれないけど、ミコの両親には言えるよ。だって、俺の親と知り合いの人間だよ」

 

かぐや「でも……」

 

優心「お父様とお母様は、不正などを働く人間だったら、容赦なく切り捨てるよ。それなのに切り捨ててないということは悪さはしていないという事になる」

 

俺の言葉にかぐやさんは、何も言わずに静かに聞いていた。

 

優心「……それに、お父様達は知り合った人間に対して、話したりして人となりを見て、さらには調査したりしてるから確実に言えるよ」

 

かぐや「……そう」

と、かぐやさんは静かにそう呟いた。

 

優心「まぁ、あくまで"親関係で"……だよ。ミコ本人の事で揺さぶればいいんじゃない。上手く出来るかはかぐやさん次第だけど。……じゃあ、俺は教室に戻るよ」

 

俺はそう言って空き教室を出て、愛と一緒に戻った。

 

愛「確かに、誠心さんと心美さんの二人の知り合いって聞くと、伊井野さんの親が悪さをする人なんて思わないね」

 

廊下を歩いてると、愛がそう言ってきた。

 

優心「でしょ。……まぁ、かぐやさんもお父様達の知り合いって聞いて、頭では分かってると思うよ。けど……」

 

愛「白銀くんに勝ってほしい……っていう気持ちが、先行して一時的に忘れてる感じだよね」

 

優心「多分ね。……今日の放課後とかにミコに何かするんじゃない?」

 

愛「うん、絶対するよ」

 

俺は愛の言葉を聞きながら、少し考え事をしていた。

 

優心(……もしかしたら、ミコの後とかにかぐやさんが本郷に脅しに行くかも知れないな……。何かしらのトラウマが刻まれる前に、本郷に忠告しといた方がいいかな……)

 

そんな事を思いながら愛の話に耳を傾けて、教室へと向かった

 

ーーーーーーーーー

 

 

かぐやさんと話をして、愛と話ながら廊下を歩いていた時だった。

 

かれん「優心さん」

と、後ろから名前を呼ばれた。声をした方へ顔を向けると、かれんとエリカの二人だった。

 

優心「愛。先に教室に戻ってて」

と、愛にお願いした。愛は頷いて先に教室に戻っていった。愛が離れたのを見た俺は二人に質問をした。

 

優心「二人してどうしたの?」

 

エリカ「さっき、うちのクラスにいる本郷さんが私達のところに来たんだけど」

 

俺が"どうしたの?"と聞くと、エリカの口から本郷の名前が出てきた。

 

優心(選挙関係の事か……?)

と、本郷の名前を聞いた俺はそう思いながら、続きを促した。

 

かれん「白銀会長の事を聞いてきました。私達を使って白銀会長のあることないことを流すつもりで近づいたと思います」

 

優心「だけど、かれん達は答えなかった」

 

俺がそう言うと二人は頷いた。

 

優心「だから、今度は白銀と仲がいい俺の所に来て聞いてくる可能性があると」

 

かれん「そうです。だから、優心さんに話をしました」

 

優心「ありがと、教えてくれて。……そういえば二人って部室に入れないようにしたって朝日先輩から聞いてたけど、それって本当?」

 

本郷の事を教えてくれた事にお礼を言った後に、朝日先輩が言ってた事を聞いてみた。

 

エリカ「そうです!けど、今は部室に入ってもいいと許可をくれました」

 

優心「そんな力強く言う必要ないけど。……そうか……。二人が白銀の事を言わなかったのは、白銀達を尊敬してるだけじゃなくて、部室には入れなかったからのも一つに理由って事だよね」

 

かれん「……まぁ、そうですね」

 

優心「……やっぱり。とりあえず教えてくれてありがとう。教室に戻るよ」

と言って、自分の教室へと向かった。

 

優心(昼休みに入ってすぐに、俺と話をしてたから微妙かもしれないけど、その後にかぐやさんがかれん達と本郷が話を見てる可能性があるな……)

と思った俺は、放課後にどう動くか考えて結論を出した。

 

優心(とにかく、放課後に本郷と会って話をする。それで、本郷が立候補を降りなければ、本郷の自業自得って事だろうな……)

 

俺が頭の中でそう結論付けた所で教室に着いたので、次の授業の準備を始めたのだった。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

~放課後~

 

 

放課後になった時に、本郷が教室に入ってきた。

 

本郷「弦巻。少し話がしたいんだが時間はあるか?」

 

優心「一応時間はあるから、大丈夫だよ。……それで話は何?」

 

本郷「廊下で話したい」

 

俺がは白銀の話だと知らないふりをして、"なんの用か"と聞くと"廊下で話したい"と言ってきたから、本郷の言う通りに廊下に出て話を促した。

 

本郷「今回の生徒会選挙予測速報は見たか?」

 

俺は、本郷の言葉に頷いた。

 

本郷「それでだ。今回の白銀の結果に関して、俺は何か裏があると考えたんだ。ただの混院で一般の人間にあそこまで票が集まるとは思えない。何か裏があると俺は思ったんだ」

 

優心「(やっぱり白銀の事か)……それで票を自分の物にする為に、白銀にとって打撃となる情報をくれ。もしくはそういった情報を流せとかの話?」

 

本郷「そうだ。弦巻は彼と仲がいいから、何か知ってるんじゃないかと思ってね」

 

本郷の話を聞いて俺は"やっぱり……"と思いながら、本郷の言葉に反論した。

 

優心「俺が、おいそれと友達の情報を流すと思う?しかもそれが、友達の事を陥れるような事をさ」

 

俺がそう言うと、本郷は何も言わなくなった。

 

優心「最初から分かってたら、聞いてくるな」

 

黙った本郷に俺がそう言うと、本郷はそのまま教室に戻ろうと歩き始めたが、本郷に忠告しようと思い呼び止めた。

 

優心「本郷、一つ言っとく」

 

本郷「?」

 

優心「生徒会長の立候補から降りた方がいいよ」

 

本郷「なんでだ?」

 

俺の言った事に対して、当然だが理由を聞いてきた。

 

俺は、かぐやさんの名前を言わないで上手く話をした。ある程度説明した俺は、"今後、一切の甘いものが飲んだり食べたり出来なくなりたいなら話は別だけど"……と、伝えてから教室に戻り荷物を持った。

 

 

そして、俺は家に帰った。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

因みに俺が本郷と話してる間、かぐやさんはミコと今回の生徒会選挙に関して話をしていた事を、家で愛が教えてくれた。

 

 

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ーーーーーーーーー

 

 

~翌日~

 

翌日になった時に、本郷は立候補から取りやめたと、かれんから聞いた。

 

その日の昼休みに、かぐやさんと愛から何をしたのかと聞かれた俺は"忠告しただけ"と答えて、内容は言わないようにした。

 

答えてくれないと理解した二人は、聞いてくるのを諦めてくれた。

 

ーーーーーーーーー

 

そして、放課後になった時に石上に生徒会室に来てほしいと連絡が来た。それを見た俺は生徒会室に向かった。

 

生徒会室には、白銀とかぐやさん、千花の三人も居た。

 





前書きに書いた通り、急ピッチで書いた為に変になってる部分があると思います。なので、今後少し修正をするかもしれませんのでご了承ください。

次回は出来てませんので、今回同様遅くなってしまうと思います。
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