弦巻こころの兄が秀知院学園に通って過ごす話(完結)   作:春はる

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新年明けましておめでとうございます。

年明け、2023年元旦での投稿です。

前回の後書きに、遅くなるかもと書きましたが、なんとか一週間で出来上がりました。しかし、前回より文字数が減っているので、読み足りないと思われるかもしれません。

それと今回は、愛の視点のみで話が進みます。優心は後半に少ししか出てきません。

上記の文字数や視点の事がありますが、この第48話を楽しんで読んでくれたら嬉しいです。

では本編をどうぞ。



第48話

 

 

~愛視点・放課後~

 

 

交流会(合コン)の出来事から、休日を挟んだ。

 

その休日に楓がやってきてこころと楽しそうに話をしていた。その途中、こころが"ハロハピメンバーに会わせる"と言って、二人で出掛けに行っていた。

 

そんな事があった日が過ぎた今日。

 

私はかぐやに連れられて生徒会室にいた。

 

生徒会室にいる理由は、単純に話し相手になってほしいからだと言われたからだ。

 

それで、生徒会室に二人で向かうとミコがいたので、かぐやとミコの二人と会話をしていた。

 

因みに、会計監査の伊井野ミコの事を、"ミコ"と呼んでいるのには理由がある。

 

それは、体育祭前に優心くんと付き合ってる事で話し掛けられた時があって、その時に話が弾んで下の名前で呼び会う程に、仲が良くなったからだ。

 

そんな感じで、仲が良くなったミコとかぐやの三人で話をしている時だった。

 

かぐや「前から気になっていたんですが、その星形?のペアアクセサリーは、いつ買ったんですか?」

 

ミコ「星は星でも、流れ星を表現してる感じのアクセサリーですね?珍しい感じがしますけど……」

という事を、二人からいきなりそんなことを言われた。私はアクセを取って説明をした。

 

愛「これは、夏休みにハピネール王国で優心くんに買ってもらったんだ」

 

かぐや「あ、ハピネール王国で買った物なんですね」

 

ミコ「ハピネール王国って、来年で建国千年になるヨーロッパの小国ですよね?」

 

愛「うん、そうだよ。……で、このアクセサリーは3本の流れ星を表してる物なんだよ。ハピネールの建国の出来事をモチーフにした物だと思うって、優心くんが言ってたよ」

 

ミコ「建国の話が関係してるんですか?」

 

私はミコの質問に対して、ニコリーナから受けた説明を話してあげた。

 

ミコ「へぇ~。ハピネール王国の建国って、そんな素敵な話なんですね。しかも、流れ星が降り注いだってのも凄いですし、それを天の贈り物って言い伝えられてるのも、いいですね」

 

愛「だよね」

 

かぐや「その建国の説明をしてくださった方は、どういった方なんですか?」

 

愛「名前はニコリーナで、ハピネール王国のお姫様だよ。いわば、王国の王女様だね」

 

かぐや・ミコ「「……え?」」

 

私の言葉を聞いた二人は、固まってしまった。

 

かぐや「そ、そういえば、弦巻くんとこころさんは王様とお姫様と友達だって言っていましたね。それで、弦巻くん経由で会って、話を聞いたって事ですよね……!」

 

愛「うん。かぐやの言う通り、王国に行った時に優心くん経由で二人に会ったんだ」

 

私の言葉に、かぐやはすぐに受け入れて納得していたが、ミコは全然驚きを隠せてなかった。

 

愛「ミコ?」

 

ミコ「や、やっぱり弦巻先輩は凄いです……」

という言葉を、固まってたミコはなんとか呟いていた。

 

その様子のミコを見て私は少し苦笑いをしたが、復活したミコがハピネール王国での出来事を聞いてきたから、教えてあげた。

 

そうしてミコに話をしていた時に、生徒会室の扉が開く音がした。

 

かぐや「あら、柏木さんじゃないですか」

 

生徒会室に入ってきたのは柏木さんだった。柏木さんはかぐやの言葉に反応はせずに、目の前のソファに座ってきた。

 

かぐや「あの柏木さん?どうかしたのですか?」

 

柏木「彼に浮気されたんです!」

 

もう一度かぐやが柏木さんに声をかけると、涙を浮かべて大声でそう叫んできた。

 

かぐや・ミコ「「浮気!?」」

 

愛「……田沼くんが……ですか?」

 

柏木「その通りです!」

 

愛「いつどこで?何をしてたの?」

 

柏木「少し前に廊下で、私の友達の眞妃と話をしていたんです。しかも凄く仲良く話をしていたんですよ!……これって浮気ですよね!?」

 

愛「はぁ?」

 

ミコ「え?」

 

私とミコは柏木さんの言葉を聞いて、そんな言葉が出てしまった。

 

ミコ「流石に、それで浮気はないと思いますけど……。愛先輩も浮気だって思いませんよね?」

 

愛「まぁ、流石にそれで浮気だと思わないよ」

 

柏木「私、こんな事をされたの初めてなので、どうするか迷ってるんです」

 

ミコと"浮気なのか?"といった感じの事を話してると、柏木さんが"迷ってる"と言ってきた。

 

かぐや「何を迷っているんですか?」

 

柏木「どっちをやるか……と」

 

ミコ「怖っ……!」

 

愛(……私も嫉妬する方だけど、柏木さんは私以上に嫉妬深くて重い人なんだ……)

 

ミコ「……流石に、四宮先輩もこれは浮気だと思わないですよね?」

 

かぐや「いや、これは浮気でしょう」

 

ミコの問いかけに、かぐやは"浮気"だと言っていた。

 

そこから、かぐやと柏木さんの二人で話を進めていって、ミコがその話にツッコミを入れたりしていた。

 

柏木「……だから彼を信じて、探偵を雇って調べることにしました」

 

ミコ「信じれてない!?」

 

柏木「何を言ってるの?信じてるからこそ調べるんだよ」

 

かぐや「そうですよ。それに身辺調査は勇気いるのよ?」

 

二人の圧に、ミコは"私がおかしいの……?"と呟きながら押されていた。

 

柏木「そうしたら昨日、雑貨店に行って仲良く商品を見ていたりしていたんですよ」

 

柏木さんは調査結果を話してきた。そして、雑貨店の他にカラオケに行っていた事も分かって、三人はカラオケの件でも"浮気かどうか"と話を続けていた。

 

私はその話を相槌を打ちながら聞いていた。

 

しばらくその状態が続いていたが、やっと話が落ち着いてきたから私は柏木さん達の会話に話に入った。

 

愛「……二人とも、ちょっと落ち着いてよ」

 

柏木「……でもそんな事があって落ち着いていられないよ」

 

愛「……心情的にそうかもしれないけど、ひとまず私の話を聞いて」

と、私が言うと静かにしてくれた。

 

愛「……少し話を戻すけど、私はミコの言う通りだと思う。私も柏木さんは田沼くんの事を信じてないと思ったよ」

 

私が言った事に柏木さんよりかぐやが反応してきた。

 

かぐや「じゃあ愛さんは、弦巻くんの事を信じてるわけですか?」

 

愛「信じてるよ。……何?かぐやは、私が優心くんの事を信じてないと思ってたの?今まで、私と優心くんの関係見てたのに?」

 

かぐや「別にそうは言ってないですよ。けれど、愛さんも彼氏の弦巻くんが、自分以外の女子と仲良く話をしていたら、浮気だと思うでしょ?」

 

愛「それは「ちょっと待って……!」……何?柏木さん」

 

かぐやの言葉に答えようとしたら、柏木さんが会話に割り込んできた。その柏木さんに"何?"と聞いた。

 

柏木「早坂さんって、弦巻くんと付き合ってるの!?いつからなの!?」

 

愛「あ……。(柏木さんが知らなかったの忘れてた。A組だとイチャイチャ出来るから安心してたから……)」

 

柏木「早坂さん?」

 

愛「(周りに言わないように釘を刺しとけば言っても大丈夫だよね)……えっと、一学期に付き合ったよ。フランス校との交流会の前からね」

 

柏木「……結構前から付き合ってたんだね」

 

愛「そうだよ。それより他の皆には、絶対言わないでくださいよ。優心くんに彼女がいるって学校中に知られたら、絶対話題になって学校で一緒にいる時間がなくなるから!」

 

私は強めにそう言うと、柏木さんは"は、はい!"と言いながら頷いてくれた。それを見て、私は話を戻した。

 

愛「……とにかく話を戻すけど、さっき言った通りで私は話をしただけで浮気だと思わないよ。それで浮気だと言うならば優心くんはずっと浮気してることになるもん」

 

柏木「……早坂さんは、嫉妬とかしないんですか?」

 

愛「嫉妬は当然するよ。それは当たり前じゃん。……けど、私は優心くんの事は信じてるから、探偵なんて雇うとかしないよ」

 

かぐや「……でも、自分の心が許せないじゃない。そんな事をされたら……」

 

愛「……そりゃ……私だって、信じてても嫉妬して不安になったりするよ。でもそう言う時は必ず本人に話を聞くよ。優心くんは必ず説明してくれるって、私は信じてるから」

 

私がそう言うと二人は静かになってしまった。けど、私は話を続けた。

 

愛「それに、何より話したぐらいで浮気だと言うなら、田沼くんもずっと浮気するって事になるよ」

と、静かになった二人にそう伝えると、二人は驚いた顔になった。

 

ミコ「愛先輩、それってどう言うことですか?」

 

愛「だって、学校に通ってる以上は、行事とかで嫌でもクラスの女子と話すことは必要になるでしょ。しかも、学校を卒業後に就職して働いたら、必ず異性と話す事になるよね」

 

ミコ「確かにそうですね。秀知院は共学で、企業も基本的には異性はいますし……」

 

愛「うん。……柏木さん。田沼くんって病院長の息子なんだよね?」

 

柏木「そうだけど……」

 

愛「例えば田沼くんが、卒業後に医者として働いたとするよ。病院には男性もいるけど、必ず女性患者もいるし女性看護師もいる。だから女性と話す事も多くなるから、常に浮気してるってなる」

 

ミコ「……しかも、病院だと出来るだけ患者との仲も、ある程度良くないといけない。それに入院患者の方とは期間が長いと、それなりに仲良くなりますね」

 

愛「その通り。だから、話をしただけで浮気だと決めつけるのは、早いと思うよ」

 

私が話している間、柏木さんはずっと静かになったままだった。かぐやも何も言ってこなくなっていた。

 

愛「柏木さん。人それぞれの考えだったり価値観があるから私の考えが正しい訳じゃないよ。けど、田沼くんの事を信じてると言うなら、本人に話を直接聞いてみたら?」

 

私がそう伝えると、"分かりました"と言ってきた。

 

柏木「……本人に直接聞きます」

 

柏木さんはそう言って生徒会室から出て言った。

 

 

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~生徒会室前~

 

 

生徒会室前で、柏木さんと田沼くんの二人をかぐやとミコと私で見ていた。勿論二人に見えにくい影で見ている、

 

そうしていたら、優心くん達の残りの生徒会メンバーがやってきた。

 

かぐやとミコは、会長と書記ちゃんと会計くんに説明をしていたので、私は隣に来た優心くんに事の次第を話した。

 

説明を聞いた優心くんは納得して二人の様子を見たので、私も同じように二人を見た。

 

柏木「この間、眞妃と仲良く話してたよね。それに二人で雑貨店とかに行ってたよね?あれはどういう事なの?」

 

生徒会室前で、柏木さんが田沼くんに問いただしていた。

 

柏木さんに問い詰められてる田沼くんは、少し言いづらそうにしつつも一言二言と話をしていた。

 

二人はしばらく話をしていたが、田沼くんがいきなり動き出して柏木さんの後ろに回った。

 

翼「付き合って半年記念のプレゼント」

と言って、田沼くんはハート型のネックレスを付けてプレゼントをした。

 

愛「あ~……ハートのネックレスか~……」

 

それを見た私は自然とそう呟いた。すると優心くんが反応してきた。

 

優心「ハートって、確か結構ファッションに合わせづらかったり、人によってはあまり好まれてないんだよね?」

 

愛「う、うん。そうだけど、よく知ってるね」

 

優心「リサとか黒服さんが言ってた。こころのコーデしてくれるのって華さん達だし、家以外だとリサが詳しかったりするから。それにリサ以外の皆もファッションセンスいいから、その皆から聞くのもあるけど」

 

愛「あ、なるほど。確かに華さん達も、リサや香澄達も着てる服装は可愛いしセンスいいから、話を聞いてて当たり前だね……」

と、優心くんの説明を聞いて納得した。

 

優心くんの説明に納得しながら二人の様子を見ると、柏木さんは嬉しそうにしていた。けど、いきなり田沼くんに抱きついた。

 

それを見た私は、反射的に優心くんの目を手で塞いで見えないようにした。そして案の定、キスを始めた。しかもアレなキスだった。

 

私は皐に居そうな場所に目を向けた。するとすぐに皐が私の側に来てくれた。

 

愛「皐。優心くんの耳を塞いで

と私が言うとすぐに耳を塞いでくれた。というよりも、耳栓をしてくれた。

 

その直後、会長達が柏木さん達のキスについて話をしていた。

 

私は、皐と優心くんの黒服の華さんに協力してもらいながら、目と耳を塞いだ状態の優心くんを連れて、柏木さん達が見えない場所まで向かった。

 

離れた場所に着いた後に、私は目から手を離して皐が耳から耳栓を外して優心くんを解放した。

 

解放された優心くんは、私に目と耳を塞いだ理由を聞いてきたけど、私はどうにか誤魔化して話を逸らした。

 

なんとか話を逸らして、荷物を持って優心くんと家に帰るために学校を出た。

 

 

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~帰り道~

 

 

愛「優心くん。今度の休みにこころと優心くんと私の三人で、公園で子供達と遊ばない?」

 

優心「それいいかも。三人で子供達と遊んだことないから、皆も喜ぶだろうし」

 

愛「でしょ」

 

優心「じゃあ、俺から子供達とかそのご両親にも話をしとくよ」

 

愛「うん、よろしくね。私はこころに話をしとくよ」

 

私は、優心くんがあの二人の話題に触れない為に、帰り道は休日の予定の話を優心くんとした。

 

そういった話をしていると、やっと家に着いた。

 

家に着いた後の、優心くんは気にしなくなったみたいだったから安心した。

 

こうして、柏木さんとの出来事やその事を逸らすために優心くんと話をして遊ぶ約束をしたりといった、凄く濃い一日が終わった。

 





次回の話は、出来てないので遅くなるかもしれません。
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