弦巻こころの兄が秀知院学園に通って過ごす話(完結)   作:春はる

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文化祭二日目の話です。

ては、本編をどうぞ。



第54話

 

 

文化祭(奉心祭)二日目の朝

 

 

~優心視点~

 

 

朝、愛と一緒に車で学校に向かった。

 

昨日の風船集めでまだ眠気があったので、車の中で寝ていた。

 

学校に着くと愛に起こしてもらって、学校内に入ったが騒がしかった。

 

エリカ「どうしたの、かれん!?」

 

かれん「学校中にあったハートの風船が全部無くなってます!」

 

優心(そりゃあ気付くよね。昨日至る所にあった風船が無くなると……)

と、俺はそんな事を思いながら、愛と下駄箱まで向かった。

 

下駄箱に着くと、愛はすばる達と話を始めたから、一足先に教室に向かった。

 

その途中の校舎の廊下で龍珠に会ったが、凄く眠そうにしていた。

 

優心「龍珠、おはよう」

 

龍珠「……んあ、あぁ……おはよう。……弦巻は、なんでそんなに眠そうじゃないんだよ……」

 

優心「昨日の帰りと今日の登校は、車で送ってもらったから、その車の中で寝てた」

 

龍珠「相変わらず、ずるいな……」

 

そんな感じで教室まで話ながら歩いた。

 

 

龍珠とはクラスが違うので途中で別れた。その後で、ミコに会ったので少し話をした。

 

話し終えて教室へと向かった。

 

教室に着いた後は、衣装(執事服)に着替えて準備を始めた。

 

教室の調整も完璧に終わった頃に、二日目スタートの宣言された。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

奉心祭二日目がスタートした後の俺は、校門前まで移動してお母様とこころが来るのを待っていた。

 

今日の予定は午前中にこころとお母様の二人と回って、お昼にコスプレ喫茶のシフトに入って、午後は見回りをして最後は後夜祭に参加するといった感じだ。

 

こころ「お兄様!」

 

心美「優心」

 

今日の予定を頭の中で確認している内に、お母様とこころが来て名前を呼ばれた。

 

こころは左腕に抱きついてきたから、右手で頭を撫でてるとお母様が執事姿の事を言ってきた。

 

心美「やっぱり優心の執事姿は似合ってるわね」

 

こころ「初めてお兄様が執事の服を着てるのを見たけど、あたしも似合ってると思うわ」

 

お母様は俺の頭を撫できて、こころは腕に抱きついたまま、似合ってると言ってくれた。

 

優心「そう?……えへへ、ありがとう。……ん?」

と、似合ってると言われて嬉しくなった俺は二人にお礼を言った。けど、ふと気になったことがあった。

 

優心「……ねぇ、お母様。さっき、"やっぱり"って言ってたけど、どういう意味?確か、昨日の一日目は来てなかったよね?」

 

こころ「そういえば、お母様はそう言ったわね。あたしは初めて見たけれど……」

 

心美「あぁ、それはね華から写真を見せてもらったのよ。文化祭の準備に着たのよね?その時に華が写真を撮って、私のスマホに送ってくれたのよ」

 

優心「そうなの!?」

 

心美「そうよ」

 

優心「黒服さーん!」

 

黒服(華)「はい」

 

優心「写真撮ったんだったら言ってよ!お母様に送るんだったら、こっそり撮るんじゃなくてちゃんと撮ってほしかったのに!」

 

俺は華さんを呼んで文句を伝えた。

 

黒服(華)「しかし、写真写りは良いものを奥様と旦那様に送ったので、問題ないですよ」

 

優心「そういう問題じゃないし……。どんな写真か確認したかったし、お母様に送るんだったらそういうのしっかりしたかった。……って、お父様にも送ったの!?」

 

黒服(華)「はい。撮った写真は旦那様と奥様のスマホに送りました。……でも、次にそういった事があれば、優心様に確認します。だから許してほしいです」

 

華さんはそう言って頭を撫でてきた。

 

優心「……ちゃんと、写真写りがいいのを送ったんだよね……?」

 

黒服(華)「勿論です」

 

優心「なら、許す。……って、別に元々怒ってないし……」

と、俺が言うと華さんは少し微笑んでから撫でるのをやめてお母様に一礼してから、見えない所へ隠れた。

 

心美「じゃあ、優心。そろそろ案内してくれるかしら?」

 

こころ「あたし、気になってるものがあるの!」

と、お母様とこころがそう言ってきたから、まずこころが気になった所から行く事になった。

 

その為、こころと手を繋いでお母様は少し後ろからついてくる形で、校門から近い出し物から回ることにした。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

しばらくお母様とこころの二人と回って今は校内を見て回っている。すると、キラッキラッな笑顔でこころが俺の方を見てきた。

 

こころ「お兄様!あたし、次はここに入りたいわ!」

 

指を指しながら"入りたい"と言ってきたのは、昨日愛と一緒に入ったミコのお化け屋敷だった。

 

優心「ここ?」

 

こころ「楓の学校の文化祭でお化け屋敷に入ったでしょ?だから違う学校のお化け屋敷も気になったの!」

 

優心「そっか。じゃあ一緒に入ろう」

 

心美「私は廊下で待っとくわね」

 

優心「うん、分かった」

 

お母様の言葉に返事をしてから、お化け屋敷に入った。

 

ミコ「あ、弦巻先輩とこころちゃん。……今日はこころちゃんと来たんですね」

 

優心「うん。そうなんだけど……入り口のこれは何?」

 

ミコの言葉に返事をしつつ、お化け屋敷の入り口にある男性と女性が分かれるルートの指示を示したものを聞いた。

 

昨日は男女二人でも楽しめた筈だったが、今回は分かれなくちゃいけない状況になっていた。

 

ミコ「こ、これには訳があってですね」

とミコは切り出して、訳を話してくれた。

 

どうやら昨日、俺と愛が体験した後に翼と柏木さんの二人もお化け屋敷に来たらしいが、その時にロッカーで演出のアイマスクやヘッドホンをせずにキスをしていた。

 

それで、その様子を見たミコや麗達の判断で男女一緒にしない事に決めたと教えてくれた。

 

その事を聞いた後に、翼と柏木さんの事は省いて別々で体験する事だけを、こころに教えてあげた。

 

こころ「それって、お兄様と一緒に体験できないってことなの?」

 

俺の話を聞いたこころは、少し落ち込み気味にミコにそう聞いていた。(こころ自身は、落ち込んでるという自覚はないだろうけど)

 

ミコ「そういう事になりますね」

 

こころ「どうしても駄目なの?」

 

ミコ「そ、そうですよ。こころちゃん」

 

こころ「折角、楽しみにしてたのに駄目だなんて……。お兄様と一緒にここのお化け屋敷の体験したかったのに」

と言うこころの様子を見たミコは、ため息をついた。

 

ミコ「はぁ……。こころちゃんにそんな顔をされたら、絶対ダメって言えないじゃないですか……」

 

こころ「?」

 

ミコ「弦巻先輩達だけ、特別に二人で体験していいですよ」

と、ミコがまさかのオッケーを出してきた。

 

優心「え?いいの?」

 

ミコ「はい。こころちゃんの顔を見たら、本当に罪悪感が凄くて心苦しいですから。……こころちゃん、弦巻先輩と一緒に体験していいですよ」

 

こころ「……お兄様と一緒でいいの!?」

 

こころの言葉にミコは頷いて、大仏が案内してくれた。

 

ロッカーの部分まで向かう間、大仏のお化け屋敷での話の内容を聞いていたこころは、ワクワクが止まらない感じだった。

 

そしてロッカーの部分で、アイマスクとヘッドホンをして音響の部分も、こころと一緒に体験した。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

~廊下~

 

 

お化け屋敷を体験して、廊下に出た俺とこころはお母様に声をかけた。

 

優心「お母様、おまたせ」

 

こころ「お母様、凄く楽しかったわ!」

 

心美「ふふ……良かったわ」

 

こころ「……お兄様、今度はあっちに行きましょう!」

と、こころが繋いでいる手を引っ張ってきたので、俺は引っ張られながらついていった。

 

お母様とこころとしばらくの間、学校内わ回ってるとA組のコスプレ喫茶の俺が入るシフトの時間が近づいてきたから、向かうことにした。

 

お母様とこころもお店についていくと言ったので、A組まで案内した。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

~二年A組・コスプレ喫茶~

 

 

教室に戻ると、廊下にはお客さんは並んでなくて、教室のドアは開けっ放しではなく閉められていた。それでドアには【貸しきり中】と書かれた紙が張ってあった。

 

そのタイミングで愛もやってきて、俺と同じようにドアに張ってある貸し切りという言葉を見て不思議に思っていたから、お互いに理由を知るため教室に一緒に入る事にした。

 

お母様とこころに"ちょっと待ってて"と、声をかけてから教室に入った。

 

教室の中はお客さんが少なかった。いや、一人しかいなかった。

 

その一人に対応しているのは、かぐやさんで相手しているお客さんは、雁庵さんだった。

 

愛とクラスの女子は、教室の隅っこに集まって雑談をしていた。

 

俺はその皆に声をかけた。

 

優心「ねぇ、この状況ってなに?」

 

女子A「あ、弦巻くん。これはね……」

と、今の教室の状況を教えてくれた。

 

まず、かぐやさんが午前中に父親の雁庵さんと学校を案内していたそうだ。それでかぐやさんのクラス……A組のコスプレ喫茶に雁庵さんを連れてきたらしい。

 

ただ、その時に雁庵さんの雰囲気というかなんかで、他のお客さんが来なくなってしまったから、その際に貸し切りにしちゃえという事で、この状況になったと教えてくれた。

 

その為、クラスの皆は暇をしていたらしい。

 

当の本人達、かぐやさんと雁庵さんは楽しそうに談笑していた。

 

俺はその様子を見てから、女子達にこころとお母様を入れてもいいか確認をすると、"入れても大丈夫"と言ってくれた。

 

俺はドアを少し開けて廊下で待ってる二人に声をかけて中に入ってもらった。

 

二人が教室に入ると、お母様が教室に雁庵さんがいることに気が付いた。

 

心美「あら……。雁庵さん来ていたんですね」

 

雁庵「……ん?あぁ……誠心の妻か……」

 

心美「弦巻心美です。いい加減に覚えておいてくださいよ」

 

お母様と雁庵さんがお互いに一言ぐらいだけ会話をした後に、俺は二人を近くの席に座らせて注文を取った。

 

そのタイミングで雁庵さんは帰っていったので、クラスの女子達がコスプレ喫茶を貸し切り状態から通常状態に戻して、お客さんを入れ始めた。

 

お客さんが入ってすぐに騒がしい状態に戻った。愛は他のお客さんの相手をしていたが、俺はお母様とこころの二人に対応した。

 

こころは、ソフトドリンクでお母様は珈琲だったので、まずこころのソフトドリンクを用意をして、その後にお母様の珈琲を入れた。

 

俺が入れた珈琲を飲んだお母様は、"美味しい"と言ってくれたから嬉しいと思いつつ、少し疑問に思った事を考えていた。

 

優心(……そういえば、雁庵さん帰る時に歩き方が変だったな……。杖をつきながら歩いてたのは前からだったけど、今日の歩き方は気になる……)

 

心美「……優心は、雁庵さんの歩き方に気が付いた?」

 

雁庵さんの歩き方の事を考えてると、周りには聞こえない程で俺に聞こえる程度の小声で、そう聞いてきた。

 

優心「うん、気になったよ」

 

心美「……今ここでは話しづらいし、それに数日中には誠心から連絡が来ると思うから、その時に詳しく聞きなさい」

 

優心「……うん。(今、お父様達が進めてる事に関わってる感じがする)」

 

心美「……ひとまず、今は余計な事を考えずに文化祭を楽しみなさい」

 

優心「うん、そうする」

 

お母様の言葉に俺は頷きながら返事をした。

 

こころ「お兄様。飲み物のおかわりを頂戴!」

 

優心「あ、ちょっと待っててね」

 

お母様の言葉に返事をした後に、こころがおかわりが欲しいと言ってきたかは入れにいった。

 

 

その後も、コスプレ喫茶の仕事に励んだ。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

~午後~

 

 

午後になり、お母様とこころは愛と一緒に回り始めた。

 

俺はというと、昨日の一日目の午前中と同じく執事姿で見回り兼プラカードを持ってのクラスの宣伝をしていた。

 

その時に校舎裏から声が聞こえてきたから、校舎裏に行ってみた。

 

校舎裏に着くと、ミコがナンパされていた。

 

優心(そういえばミコも午後は見回りするって、朝廊下で会った時に言ってたな)

と思いながら、ミコの方を見ると、ナンパされているミコが二人に付いていきそうな感じになっていた。

 

優心「すみません。そういうのやらないでほしいんですけど~」

 

ミコがついていかないように、男性二人にそう声をかけた。

 

男性A「あ?誰?」

 

優心「秀知院の生徒で、生徒会と文実として見回りしてる者です。……ほら」

と言って、見回り中という腕章を見せた。

 

その時にいつの間にか石上が来ててミコの頭を叩いていた。あと、麗もいて頭を叩かれたミコが麗に泣きついていた。

 

男性A「……マジか」

 

腕章を見て男性が一言呟いた。俺の言葉に少なからず、生徒会の人間にナンパをしていた事がバレたことに男性二人は動揺していた。

 

優心「なんか変な感じにさせたお詫びと言っちゃあれですが、うちのクラス……二年A組のコスプレ喫茶に来てみますか?おすすめですよ」

と、動揺している二人に、俺はそう言ってA組のコスプレ喫茶の宣伝目的のプラカードを見せた。

 

男性B「コスプレ喫茶……」

 

俺の言葉に、二人はキョトンとしていた。二人の反応は来たことがなさそうな感じだった。一度でも来てたら、何かしらの反応する筈だが、"なにそれ"みたいな反応だった。

 

優心「(でも一応確認しとこう)……あ、確認なんですが、お二人は二年A組のコスプレ喫茶は寄った事はありますか?」

 

男性A「いや、無い」

 

男性B「俺も無い」

 

それを聞いて安心した俺は、来てもらえるように説明をした。

 

優心「それなら、来てほしいです。あの子並みかそれ以上の可愛い子がいて、何よりコスプレしてますのでより一層可愛くなってますよ。可愛い女子と話をしたいのであれば、来て損はないと思います」

 

ミコを引き合いにそう伝えると、二人は"マジ……?"と言っていた。

 

優心「まぁ、人によって可愛さの感じ方は違うと思うので絶対とは言えませんし、それに飲み物の値段は少し高めです。それでも行ってみて本当に損はない筈です。充分に満足する筈ですよ」

 

俺がそう言い切ると、男性二人は"行く"と言ってくれたので、案内することにした。

 

優心「では、案内するので付いてきてください。あ、店内はナンパなどは勿論禁止ですからね。もし、それをしたら追い出されますからね。出待ちとかもですよ」

 

俺はA組に着くまでの間、そんなことを伝えたりした。

 

 

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~石上視点~

 

 

伊井野が、校舎裏でナンパをされているのを見かけた。

 

その場に行くと弦巻先輩がいて、ナンパをしていた男性二人に腕章を見せていた。僕はひとまず伊井野の頭を叩いといた。

 

ミコ「麗ちゃん。石上に叩かれた!」

 

麗「その痛みは覚えておこうね」

 

石上「……」

と、伊井野と小野寺の会話を聞き流しながら弦巻先輩の方を見てみると、クラスの出し物の宣伝をしていた。

 

弦巻先輩は、伊井野をナンパしていた男二人を言葉巧みにクラスに来させる様に仕向けていた。

 

石上(ああいうのを見ると、弦巻先輩って詐欺師としてやっていけるじゃないかと思ってしまう。……でもまぁ、弦巻先輩のクラスを一回だけ見たから、嘘を言ってないのは確かだけど)

 

そんな事を考えてると、伊井野が叩き返してきた。僕はひとまず受け入れておいて弦巻先輩がクラスへと向かうまでの間、弦巻先輩の行動を見ていた。

 

 

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~優心視点~

 

 

~後夜祭~

 

 

空が暗くなり、そろそろ後夜祭が始まる時間に近づいてきた。

 

因みにお母様とこころはもう家に帰った。華さんから話を聞いたのと、お母様から連絡がきた。

 

まぁ、ひとまず後夜祭が始まる時間が見回りを終える時間だ。そう思いながら、校舎を歩いていると怪盗の姿になった会長と会った。

 

会長の姿に、俺は怪盗ハロハッピーみたいだなと思いながら、会長に話を聞くとかぐやさんに告白をするのに、後夜祭を利用すると言ってきた。

 

その話を聞いた俺は、"頑張れ"と一言だけ伝えた。俺の一言を聞いた会長は頷いて屋上へと向かっていった。

 

 

会長の姿が見えなくなった後に、ふと校舎から外を見てみると、かぐやさんがキャンプファイヤーの火をつけるというパフォーマンスをしていた。

 

そろそろ後夜祭が始まる時間なので、見回りの腕章を外して校庭へ向かった。

 

校庭に出ると、空から紙が降り注いでいてその紙を見てみると”文化祭を頂く”という文字だけだった。

 

紙の文字を見ていると、千花とかぐやさんとすれ違ったが、俺は気にせずに愛と約束した校庭で人が少なめの場所に向かった。

 

その場所に向かったが、愛はいなかった。しばらく待っていると、愛が慌ててやってきた。

 

遅くなった訳を愛が話してくれたから、それを聞くとかぐやさんと話をしていたとのこと。

 

その話っていうのが、会長がスタンフォード大学に行くことを聞いた事などらしい。

 

そこで会長が海外に行く前に思いを伝えようという事を、愛がかぐやさんに伝えたりしていたら遅くなってしまったらしい。

 

雁庵さんの歩き方に関しては、愛からは何も言ってこないので、話をしなかった。

 

俺は、愛の事だから違和感に気が付いてはいると思うが、お母様に何か言われて言ってこないと結論付けて、文化祭の話を続けた。

 

しばらく文化祭での出来事の事を話していると、周りが騒がしくなった。

 

周りは空を見ていたので、俺と愛も皆に釣られるように空を見てみると、ハート型の風船が舞い上がっていた。

 

愛「あれって、今日の朝に学校中から無くなったハートの風船だね」

 

優心「うん。……なるほど……あの風船は、ああいう事に使うためだったんだ」

 

愛「どういう意味?」

 

俺の言った言葉に疑問を持った愛に質問されたので、昨日の文化祭が終わった後の夕方から夜にかけて、会長に頼まれて風船を集めていた事を伝えた。

 

愛「じゃあ、昨日一緒に帰れなかったり帰りが遅かったのって風船が理由だったんだ。朝、車で寝てたのも……」

 

優心「うん、そういう事だよ。……会長もロマンチックな事をするよね」

 

愛「確かに……」

といった事を、色々と話をしたり周りがダンス……踊っていたから、俺も愛と一緒に楽しんだりした。

 

 

そうしていると、後夜祭が終わる時間になったので、帰ることにした。

 

 

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ー黒服(皐)視点ー

 

 

優心様と愛さんが通う秀知院学園の文化祭……奉心祭の、後夜祭が始まった。

 

優心様と愛さんが校庭で会って話をしているタイミングで、校舎の屋上から風船が大量に舞い上がりました。

 

どうやら白銀様が準備をしていたものを、いまここでスタートされたという事が即座に私達黒服も理解した。……と言っても、私達は愛さんと優心様から特に言われてないので、いつも通りにお二人の護衛を影からする事に務めている。

 

護衛をしつつも舞い上がる風船を見ていると、ふと思ったことがあった。

 

黒服(皐)「ああいうの……なんかいいですよね」

 

黒服(華)「……告白される話の事を言っているのであれば、私はこの凝った演出よりもストレートに告白されたいと思ってますよ」

 

黒服(皐)「それって優心様が関係してますか?」

 

黒服(華)「それは当たり前ですよ。優心様とこころ様はストレートに気持ちを伝えてくださるので、自然とそう思っている自分がいます」

 

黒服(皐)「……文化祭準備期間から思っていたんですけど、最近凄く彼氏がほしいな~って思っちゃいました」

 

黒服(華)「私は欲しいとは思わないです。旦那様達、弦巻家は当然ですけど、私は優心様の側にいて支えていられれば何も要らないですね」

 

黒服(皐)「凄い忠誠心ですね……。まぁ、私もそういうのはありますけど」

 

黒服(華)「……でも仮に彼氏を作るとしても、相手に求めるものが多かったり、要求が高くて付き合うのは無理な気がします。あなたもそんな事になりそうな気がしますけど?」

 

黒服(皐)「……確かに、私も優心様やこころ様と同じかそれ以上の性格とかを求めそうです」

 

黒服(華)「ふふ……でも、もしあなたが恋人が欲しいのであれば協力はしますよ。あなたも、優心様とこころ様と愛様の三人と同様に、青春を謳歌する歳なんですから」

 

黒服(皐)「そんな事を言われたら凄く欲しくなっちゃうじゃないですか~」

 

黒服「お二人さん。優心様と愛様が移動されました」

 

黒服(華)「そうですね。我々も移動しましょう」

 

私は華先輩の言葉に私は頷いて、行動を開始した。

 

 

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ーーーーーーーーー

 

 

~優心視点~

 

 

 

後夜祭が終わり、本格的に片付けるのは別の日にやるので、今日は簡単な片付けをやるだけだ。

 

そうして簡単な片付けが終わったので、車で帰った。

 

車の中で、文化祭の話で盛り上がった。

 

家に着いてからもしばらくは話をしていたが、眠くなったので寝ることになったから、お互いに部屋に戻った。

 

 

こうして、二日間あった奉心祭が幕を閉じた。

 





次回はまだ出来ていないので、投稿が遅くなってしまいますが、投稿まで待ってくれると幸いです。
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