弦巻こころの兄が秀知院学園に通って過ごす話(完結) 作:春はる
お待たせしました。前回の続きです。
今回は前回の後書き通りです。新学期がスタートしての話です。
前回より、3000文字と少しと文字数が少なくなっているので、短くなっています。その為に、読み足りないなどと思うかもしれません。
それでも楽しんでくれたら嬉しいです。
では、本編をどうぞ。
~優心視点~
~冬休み明け・新学期~
~放課後~
クリスマスや正月での出来事から日が経ち、もう新学期が始まった。
そんな新学期初日に、いつも通りに愛と一緒に学校へと向かって、いつも通りに授業を受けて放課後になった。
授業とホームルームが終わった後、生徒会室に向かおうと教室から出たら、会長がA組のドア前で待っていた。
優心「会長、教室前でどうしたの?」
会長「あぁ、弦巻に伝えたいことがあってな」
と、俺が聞いたことに対して、会長はそう言ってきたので、一緒に生徒会室に向かいながら話を聞くという事になった。
会長の伝えたい事を聞くと、なんとかぐやさんと付き合ったと言ってきた。
優心「……会長、本当にかぐやさんと付き合ったの!?」
会長「つ、弦巻!声、でかい!」
優心「あ、ごめん。……でも、本当に?」
と、少し声量を落として聞くと、会長はものすごい勢いで首を縦に振っていた。
優心「でも、付き合えてよかったよ。付き合うまでに凄く時間がかかったけど」
会長「あ~まぁ……そうだな……」
会長とそんな会話をしていると、生徒会室に着いたので、中に入った。
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~生徒会室~
生徒会室に入ると、千花が丸刈りになっていた。その事に驚いたがすぐに被り物だと気付いた。
優心「ん?……それって被り物だよね?」
千花「……なんで分かっちゃうんですか!?」
優心「だって、丸刈りにしたにしても、周りに落ちてる髪の量が少なすぎるし、千花の髪の長さじゃないから」
俺がそう言うと、千花はショックを受けた顔をしていた。
会長「……確かにその通りだな。最初マジで、藤原が丸刈りしたと思ったぞ」
千花「そんな事をするわけないですよ」
会長「いや藤原ならやりかねない……」
千花「ひどいですね!」
そんなやり取りをしている二人を少し眺めてから、千花に質問した。
優心「ねぇ、何で丸刈りの被り物してるの?」
千花「かぐやさんの誕生日サプライズですよ」
俺と会長は千花の言葉が、意味が分からなかった。かぐやさんにドッキリを仕掛けたいと教えてくれたけど、それが何故丸刈りになるのかは分からなかった。
困惑していると生徒会室の扉が開いて、入ってきたのは石上だった。
石上がやってきた瞬間に、千花が会長の腕に抱きついて”実は付き合ってる”と発言した。その事に驚いてると石上は一刀両断してから、いつもの様に千花に正論をぶつけていた。
しばらくして、二人のやり取りが落ち着いた所にまたもや扉が開き、今度はミコがやってきた。
すると千花は俺の腕を掴み、"実は最近優心くんと私付き合った"と、ドッキリだとしても俺と愛の関係を知ってる人からすればあり得なくておかしな事を言い出した。
そんな事を聞いたミコは一瞬だけ動きが止まってから、口を開いた。
ミコ「藤原先輩、最低です」
千花「……え?」
ミコ「あんなに仲がよくて凄く理想的なカップルの弦巻先輩と愛先輩を別れさせたんですね。……あの二人が自分から別れるなんてあり得ないので、絶対そうです!」
千花「え、え……えっと、ミコちゃん」
ミコ「藤原先輩が弦巻先輩と付き合いたから、二人の仲を切り裂いたんですね」
千花「ミコちゃん!こ、これはドッキリだから」
と、ミコの言葉に千花は慌てながら、話を聞いていた会長が持ってたドッキリと書かれている看板というかプラカードを見せた。
ミコ「あ、なんだ。ドッキリなんですね。それなら早く言ってくださいよ~」
と、ミコはドッキリだと分かった瞬間に笑顔になった。
その笑顔を見た千花は、俺と会長と石上の近くに来て小声で話しかけてきた。
千花「あれはヤバイです。危うく私が悪者になる所でした」
石上「いや、ほぼ悪者になってません?さっきのどう考えても藤原先輩の自業自得ですよね。彼女がいる弦巻先輩に対してあんな事を言ったんですから」
石上の言葉に俺と会長は頷いた。
千花「三人とも酷いですね」
会長「でも、石上が言った通りだと思うぞ」
優心「まさか、俺も利用されるとは思わなかったし、出来ればそんな内容のドッキリはしないで欲しいかな」
千花「二人も黙ってもらってもいいですか」
と言い合ってると、かぐやさんが入ってきた。かぐやさんの姿を見た千花がまたもや口を開いた。
千花「あ、かぐやさん。会長が付き合ったって知ってますか!」
その言葉に会長は冷や汗を流していた。
優心(千花のメンタルすごいな。めげずにドッキリ仕掛けるなんて……)
そんな事を思ってると、かぐやさんが"知っています"と言いながら、会長の側に近づいていった。
かぐや「ええ、勿論知ってますよ?私がこの人の彼女です。私と会長、冬休みからお付き合いしています」
かぐやさんはそう堂々と言った。
その為、会長から付き合ってる事を聞いて知っていた俺以外の皆が驚いていた。千花は他の皆以上に驚いていた。
かぐや「……なんて、ドッキリですよ。生徒会室に入ってから見えていました。こういったのをやる場合はしっかり隠してからやってください」
かぐやさんはそう言って、千花は逆ドッキリを仕掛けられた状態になっていた。逆ドッキリを仕掛けられた事に対して、俺に色々言ってきた。
千花の言葉を聞き流しながら、かぐやさんと会長は二人の方を見てみると二人だけで話をしていた。
優心(まぁ、二人がいい雰囲気になってるし、かぐやさんも会長も嬉しそうにしてるから、逆ドッキリは良かったのかな?)
と思いながら、ずっと続いている千花の文句を聞き流していた。
そうして、一日が終わった。
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~翌日・放課後~
~優心視点~
今日もいつも通りに生徒会室にいる時に、千花が俺も含め生徒会メンバーを見渡してから口を開いた。
千花「最近、私に対する皆さんの対応が酷いです」
会長「……そんな事ないと言いたい所だけど、丸刈りとかの件があるから、擁護できないな……」
と、千花の言葉に会長が答えて、千花は会長の言葉に大声を出した。
千花「そうやっていい人ぶるですよね!」
石上「いや、会長の言う通りでしょ。昨日も弦巻先輩の事も利用してたんですし」
かぐや「石上くん。弦巻くんの事とはどういった事なんですか?」
石上の言葉にかぐやさんが反応して、石上に質問していた。
石上はかぐやさんに昨日起きたドッキリで、千花の俺を使ったドッキリの内容を伝えていた。
かぐや「藤原さん。流石に恋人がいると生徒会メンバーに公言している人を使うのは、どうかと思いますよ。ましてや、付き合っていると言うのは流石に……」
かぐやさんの言葉に千花は何も言えない状態になっていたが、かぐやさんは気にせずにまだ言い続けた。
かぐや「それに、もしその時に入ってきたのが伊井野さんではなく、愛さんだったらどうするんですか?……愛さん、嫉妬深いですから、ドッキリでしたなんて通用しなさそうですし」
かぐやさんの言葉での攻撃に、千花は涙目になり掛けていた。その様子を見たかぐやさんはため息をついて、色々と言うのをやめた。
その直後、会長に話しかけられて二人で話を始めてしまった。
会長「早坂って嫉妬深いのか?」
かぐや「そうですよ。教室でも他のクラスの女子生徒と話をしているのを愛さんが見ると、むくれている事が多いです」
会長「へぇ~。なんか意外だな。早坂はクールな感じだから恋愛の事でもクールだと思っていたが」
といった感じで、二人が愛の事で話を始めた所を見た千花が、俺の方を見てきた。
優心「……俺は、ノーコメントで」
石上「弦巻先輩でもフォロー出来ないんですから、諦めてください。藤原先輩」
ミコ「私はまだ尊敬はしてますよ」
千花「……まだ?」
ミコの言葉を聞いた千花が、一旦俺達を見渡してから口を開いた。
千花「……そんな態度をとる皆さんに罰ゲームです!……愛してるゲームをしましょう!」
千花が言った言葉に各々反応して、千花はゲームの説明をした。
石上「それやる必要あります?」
説明を受けた石上がそう言ったり、会長達も乗り気じゃなかった。そういう俺もやる気がないから"やりたくない"と伝えた。
千花「これは強制です!強制ですので例え恋人がいる人でもやる必要があります!」
俺の言葉を聞いた千花がそう言ってきた。
石上「藤原先輩、弦巻先輩達の話を忘れました?……また、ラブラブカップルの弦巻先輩と早坂先輩の仲を裂こうとしてるんですか?」
千花「そういうわけじゃありません!……ありませんが、やらせないと私が納得しないので、強制的にやらせるんですよ!」
千花のその言葉に皆は呆れつつも、渋々やる事になったので、やったけど、意外と石上は言われたら結構照れていた。
俺は、言われても特には照れなかった。千花に照れない事について文句言ってきたが、俺は"愛に言われた方が照れるかも"と内心思いながら聞き流してた。
会長はかぐやさんに言われたら照れていたけど、それ以外は照れていなかった。
何故か泣いてた時もあったけど、なんだかんだで時間が過ぎていって下校時間になったので、解散となった。
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解散後は、教室で待ってくれていた愛と一緒に帰ることになった。
その駅までの帰り道で、今日の生徒会室での出来事の事を話すと、愛が少しだけ頬を赤くしながら"大好き"と言ってきた。
その言葉を聞いて俺は、照れるのもあったけど嬉しさの方が大きかった。
俺も"愛の事、大好きだよ"と言って手を繋いだ。
愛「……優心くん、ずるい」
優心「え?何が?」
愛「だって言いながら、手を繋いでくるんだもん。これだと私が照れるに決まってるじゃん」
優心「俺も、愛に言われた時に照れたよ。それに凄く嬉しかった」
俺がそう言うと、愛は無言になって早歩きになり手を引っ張ってきた。
お互いに無言の状態で、駅に着いて電車に乗り家まで帰った。
家に帰るまでお互い無言のままだったけど、嫌な居心地はなくて、手を繋いでるのも相まって居心地は凄く良かった。
こうして今日一日は終えた。
次回も完成してませんので、遅くなるかもしれません。
ただ、何を書くかなどの構想はあるので、出来るだけ早く投稿できるように頑張って書こうと思います。
投稿まで待ってくれたら嬉しいです。