弦巻こころの兄が秀知院学園に通って過ごす話(完結)   作:春はる

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今回は、前半は団長のドルオタ関連の話を書いています。後半は、修学旅行の一日目の話を書いています。

では、本編をどうぞ。



第57話

 

 

~放課後~

 

 

~優心視点~

 

 

千花の丸刈りや愛してるゲームなどの件から、数日が経ったある日。

 

そんなある日の放課後に、俺は団長が生活している秀知院学園の寮にある団長の部屋に、お邪魔していた。

 

なぜ学校の寮に来ているのかというと、今日の昼休みに二年A組に団長が放課後に俺に聞きたいことがあると言ってきたからだ。

 

それで、どこで話をするのかという事になった際に、団長が生活している学校の寮、団長の部屋で話すことになったんだ。

 

そう言った経緯で部屋にお邪魔したわけなんだけどと思いながら、俺は部屋を見渡してみた。

 

棚にはパスパレの販売されてるCDや、メンバー自身のぬいぐるみが置かれていたり、壁にはパスパレの全員がのっているポスターや個々人のポスターなどが貼られていた。

 

優心(団長ってパスパレファンなんだ……。始めて知った。)

と、パスパレグッズが所狭しと置かれているのを見て、団長がパスパレファンだった事を知った。

 

まぁ、部屋に入った瞬間にパスパレグッズが目に入ってたからファンなんだろうと思ったけど、こうしてまじまじと見てみると凄いなと思ってしまった。

 

そう思いつつも、ひとまず団長に話がなんなのか聞こうと思い、団長に顔を向けた。

 

優心「それで、団長。話って「弦巻はパスパレの人と知り合いなのか!?」……え?」

 

俺が話を切り出すと、俺の言葉を遮って団長はパスパレの事を聞いてきた。

 

団長「いや、だからな」

 

優心「あ、団長の言葉はちゃんと聞こえてます。……えっと、パスパレメンバーと知り合いなのかという質問ですよね?」

 

団長は俺の言葉に頷いていた。

 

優心「えっと、そもそもなんで俺にパスパレメンバーと知り合いかどうか聞いてきたんですか?」

 

団長「あぁ……それは石上から聞いたんだ」

 

優心「石上からですか?」

 

団長「少し前に石上がいい男になりたいので、どうすればいいか聞いてきたんだ。そのでな、筋トレを勧めたんだがその際に弦巻がパスパレメンバーと知り合いと教えてくれたわけなんだ」

 

優心「(石上が筋トレをやり始めたのは、団長が切っ掛けか)……なるほど。石上がこの部屋にあるパスパレグッズを見たから教えてあげた感じですね」

 

俺がそう言うと団長は頷いてくれた。

 

優心「……ひとまず、結論から言うとパスパレの皆とは知り合いです。……というより、友達ですよ。たまにですけど、遊んだりしてますし」

 

団長「ということは、連絡先も知ってるという事だよな?」

 

優心「まぁ、そうですね。それがなにか?」

 

団長「それなら弦巻にお願いがしたい。……パスパレメンバーと直接会いたいから、会わせほしい」

 

団長はそうお願いしてきた。俺はどうしようかと一瞬悩んだが、ひとまずパスパレの皆に連絡して"会ってもいいか"と"会えるとしていつの日がいいか"といった感じの事を聞くことにした。

 

優心「本人達に確認の連絡してきますね。もしダメだったら普通にライブとかイベントとかに行って会ってくださいよ」

 

俺がそう言うと、団長は首が痛くなるんじゃないかと心配するほど縦に振っていた。

 

その様子を見てから、千聖さんに連絡を取った。

 

 

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しばらく確認の連絡して、最終的に会っても大丈夫という事になった。

 

今度の土日はメンバー全員が、パスパレとしての活動やレッスン、個人の活動もない完全なオフだから、そこならオッケーという事を千聖さんから教えてくれた。

 

優心「団長、今度の土日なら会えるみたいですけど、予定が入ってたりしますか?」

 

団長「いや、そこは何も用事とかはない」

 

優心「わかりました」

と、団長に確認をしてから千聖さんと待ち合わせ場所などを決めて連絡は終わった。スマホをしまって団長に向き直った。

 

優心「……えーと、今度の土曜日に会うことをオッケーしてくれましたよ」

 

団長「……マジか……?」

と実感無い感じで団長は呟いていたが、俺が団長の呟きに頷くと実感したのか凄く喜んでいた。

 

少しして落ち着いた団長に待ち合わせ場所などを伝えた。その後も少し話をしてから今日の話は終えた。

 

因みに、団長は彩のファンだと教えてくれた。

 

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そして、土曜日当日。

 

駅で待っていると、団長が来てその後すぐにパスパレ全員がやってきた。

 

団長は皆の反応を見た瞬間に、歓喜していた。その様子に、千聖さんは少し引き気味、日菜は面白がっててイヴちゃんは団長の筋肉を見てブシドーに繋げていた。

 

麻弥と彩はそんな様子に苦笑いしつつも、団長に話しかけていた。その時に団長が彩のファンだと、彩本人に伝えて彩が嬉しそうにしていた。少し嬉し泣きもしていたけど。

 

そんな会話の中で俺も仲裁に入りつつも参加して、皆で遊ぶ事にした。

 

 

そして時間が経ち夕方になって解散となった。

 

団長は俺にお礼を何度も言ってきた。お礼を言う姿を見て喜んでもらえてよかったと思った。

 

 

そんな事があった一日は終わった。

 

 

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~弦巻家・優心の部屋~

 

 

団長の件から少し日が経ったある日。

 

自分の部屋で修学旅行の準備をしている時だった。スマホに着信があり画面を確認すると、お父様からの電話だった。

 

電話に出て用件を聞くと、修学旅行二日目に四宮雲鷹に会ってほしいという事だった。

 

華さんから修学旅行先が京都だと聞いて、その京都には四宮本邸がある為に、修学旅行二日目の自由行動の際に会った方が都合が良いということになった。

 

俺はお父様の話に"了解"と返事して、四宮雲鷹と会う場所などをお父様から聞いた後は電話を切った。

 

お父様からの通話の後は、修学旅行の準備を続けた。

 

 

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~数日後~

 

 

~修学旅行一日目~

 

 

~優心視点~

 

 

お父様からの電話があった日から数日が経ち、今日は修学旅行だ。

 

 

そして今回の修学旅行の目的地は京都だ。

 

 

前年通りだと海外だったが、今回は生徒のリクエストが多い場所という決め方をして、京都になったんだ。……で、今は新幹線に乗り京都へ向かってる最中なんだけど、違う車両に乗ってるB組の方から千花が叫ぶ声が聞こえていた。

 

俺が聞こえたのは、"海外が良かったー!"という言葉だった。

 

すばる「さっきの声、藤原さんだよね」

 

愛「うん。書記ちゃんだね」

と、座席に座っていたすばると愛がそう言った。

 

今、新幹線の座席は一つを進行方向とは反対の向きにして、四人が座れるボックス席みたいにしている。で、その席には俺と愛とすばると三鈴の四人で座ってる。

 

修学旅行の班のメンバーは、愛とすばると三鈴の三人と一緒だ。だから、この三人と座席に座ってるというわけだ。

 

三鈴「藤原さん、なんで海外が良かったって言ったんだろう?」

 

優心「その辺は、千花の自業自得だから気にしなくていいよ」

 

三鈴「そう?」

 

優心「うん」

 

そういった会話をしつつも、京都駅につくまでの間、トランプをしたりして新幹線に乗っていた。

 

 

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~京都~

 

 

京都駅に着いた。

 

そこからは班行動として動くので、愛達と一緒に京都の有名観光名所を回った。

 

金閣寺や東本願寺など、その他色々と班行動で行くと決めていた場所を回っていった。

 

そして今は夕方の渡月橋にいる。

 

ホテルに行くまでの僅かな夕方の時間に、見にきたんだけど、そんな時間に見にきた理由は夕暮れの渡月橋の風景を写真を撮りたいと、女子三人の希望があった為だ。

 

優心「……良い景色だね」

 

すばる「でしょー!これを生で見たかったんだよ!」

 

俺の言った言葉にすばるがそう言って、三鈴と愛が頷いていた。

 

各自スマホで風景を撮り、その次に四人で集合写真を撮った。

 

写真を撮り終わり時間を確認すると、そろそろホテルに行った方がいい時間になったので、ホテルへと向かうことにした。

 

 

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~ホテル~

 

 

ホテルに着いた後は、それぞれ部屋へ向かった。

 

俺が泊まる部屋に入ると鋼と樹などのA組の男子数人が集まっていたので、そこで荷物を置いてしばらく話をしていた。

 

そうしてると、俺の班がお風呂に入る時間になった。それに、鋼と樹と他二名の男子の班もお風呂に入る時間になった。なので、一緒に風呂場に向かった。

 

 

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~男湯・女湯入口~

 

 

お風呂から上がると、ちょうど男湯と女湯の入口付近に会長と翼と豊崎三郎と風祭豪のB組メンバー四人がいた。

 

すると、豊崎が"こっちにこい"と言ってきたので、鋼達A組メンバーに"また部屋で"と言って別れて、四人の近くに移動した。

 

優心「……えっと、四人は何してるの?」

 

四人の側に移動した後に、そう聞くと風祭が教えてくれた。

 

話を聞くと、風呂上がりの濡れた髪こ女子達を見る為に集まったと言ってきた。"風呂場を覗くとかじゃなくて良かった"と内心思いつつも、どんな所がいいのか分からなかった。

 

優心「そんなに、濡れた髪の女子っていいの?」

 

豊崎・風祭「「風呂上がりの濡れた髪がいいんだよ!」」

 

豊崎「それに、エロいだろ」

 

優心「……そんな風に思ったことがないからな……」

 

そんな話をしていると、柏木さんと眞妃の二人が出てきて翼が"よくない場所"と言って二人と一緒に別の場所へ言ってしまった。

 

その後に、千花が出てきて豊崎達が何故か真顔になったり、かれんとエリカが出てきてかぐやさんに関する事を言って、豊崎達二人が盛り上がると会長が釘を刺すといった感じが続いた。

 

その後には、かぐやさんが出てきて会長と話をしていた。二人が少し話をして、かぐやさんが足早に女湯の方へと戻っていった。

 

豪「お、次も来たぞ……!」

 

かぐやさんが、風呂場へ戻っていったと同時に風祭がそう声をあげたので、女湯の入口の方を見てみると愛がやってきた。

 

愛「あ、優心くん。どうしたの?」

 

優心「このメンバーと話に付き合ってたんだ」

 

愛「そうなんだ。って優心くん、髪の毛がちゃんと拭けてない部分があるよ」

 

優心「え、ほんと?」

 

愛「うん。後ろのここら辺が特にだよ」

 

髪が濡れてると言われて教えてくれた場所を触ると、確かに濡れてた。

 

優心「ほんとだ」

 

愛「でしょ。部屋にあるドライヤーで乾かしてあげるから部屋に行こ」

 

優心「もう一回拭けばいいだけだから、ドライヤーまで使わなくてもいいと思うけど」

 

愛「私が髪を拭いて、ドライヤーかけてあげたいんだ。ダメ?」

 

優心「愛の提案だしお願いしてもいい?」 

 

愛「うん!」

 

優心「あ、俺が終わったら愛の髪もドライヤーをかけてあげるよ」

 

愛「え、ほんと!?じゃあ早く部屋に行こう!」

 

愛と話をしてお互いの髪をドライヤーで乾かしあうという事になり、愛に手を引かれながら部屋へ向かった。

 

愛が泊まる部屋には、A組の男女数人が集まっていて、夕食の時間までトランプで遊んでいる所だった。

 

皆が遊んでいる近くで、俺と愛がドライヤーを使って髪を乾かしあっている事には、皆は驚かずにいた

 

お互いにドライヤーをかけ終わった後、のんびりしていると夕食の時間になった。

 

 

夕食後は、それぞれ泊まる部屋へ戻り就寝した。

 

 

そうして修学旅行の一日目が終わった。

 

 

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~会長視点~

 

 

修学旅行の一日目で泊まるホテルで豊崎と風祭に付き合わされて、女湯の入口付近に俺はいた。

 

付き合わされた部分もあるが、俺自身も内心で見てみたい気持ちもある。

 

そんな気持ちがありつつ、豊崎と風祭の話に付き合っていると、弦巻が男湯から出てきて豊崎達に捕まってしまった。

 

そこから女子達が出てきて、四宮が出てきた際に"自分はこんなに独占欲が強かったのか"と、自分に疑問を持ったりしていると、早坂が出てきた。

 

すると、早坂と弦巻が二人で話を始めて端から見るとイチャついている様にしか見えない会話だった。

 

その光景に豊崎達が驚愕している感じだった。そうしている内に、二人は部屋へと戻っていった。

 

会長(あの二人、隠す気ないだろ。もうバレても良いぐらいに思ってるだろ……)

と思いながら、二人が歩いていった方角を俺は見ていた。

 

そうしていると、二人が見えなくなった辺りで、風祭が俺に声をかけてきた。

 

風祭「……白銀。さっきの光景はどういう意味か分かるか?」

と聞いてきたから、二人が付き合っている事を教えようか迷った。

 

会長(どうしようか。でも、あそこまでイチャついていると素人目でも分かる光景を見せつけていたし、ここで変に隠すよりは教えてた方がいいか……。弦巻達にはあとで謝っとこう)

 

隠すより話してた方が良いだろうと思った俺は、弦巻と早坂の二人は一学期の時から付き合っていると教えた。

 

風祭「あの裏切り者がー!あいつ、恋愛関係に縁がないと思ってたから、俺らと仲間だと思っていたのによ!」

と、俺の話を聞いた風祭が大声で叫んだので、"大声出すな!"と注意して落ち着かせた。

 

すると今度は、大声ではないが豊崎がブツブツと言い出してきた。

 

豊崎「待てよ。弦巻って交流会に来てたよな?それって大丈夫なのか?」

 

会長「その辺は大丈夫だと思うぞ。今の所、二人の仲は問題ないしな」

 

豊崎の言葉に俺が答えた後も、風祭は納得できないのかグチグチと言っていた。

 

風祭を落ち着かせていると時間が過ぎていき、自分達が風呂に入る時間となった。俺たちは慌ててお風呂用具などを部屋に取りに行ってお風呂に入った。

 

風呂上がりの時には風祭は落ち着いていたので、安心して夕食も取って一日が終わった。

 





次回は修学旅行二日目の話を投稿します。……が、まだ完成してませんので遅くなるかもしれません。
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