弦巻こころの兄が秀知院学園に通って過ごす話(完結)   作:春はる

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早く完成できたので、投稿します。

今回の前半は会長と石上と眞妃と愛がバッティングセンターに遊ぶ話です。

後半は、三学期学年末試験の話です。

では、本編をどうぞ。



第60話

 

 

~優心視点~

 

 

~放課後~

 

 

バレンタインから日が経ったある日の放課後。

 

愛と話ながら一緒に廊下を歩いている時に、廊下の角から会長と石上と眞妃の三人とバッタリ会った。

 

愛「眞妃様、前を見て歩かないと……」

 

眞妃「優心の彼女の早坂じゃない。……おば様のお付は辞めたのよね?」

 

愛「あ、はい。その通りですけど」

 

眞妃「そう」

 

優心「それで、三人はどうしたの?」

 

眞妃と愛が話を終えた辺りで、俺は会長達にそう質問した。

 

会長「俺達は、これから遊びに行く所だ」

と、会長の答えに俺が"そうなんだ"と呟くと、会長が"あ"と声をあげた。

 

会長「折角だし、二人とも遊ばないか?大勢いた方が楽しいだろう」

 

石上「それいいですね。二人ともどうですか?」

 

二人が誘ってきた。眞妃も頷きながら"来ていいわよ"と言ってきたので、俺と愛は行く事にした。

 

優心「行くけど、どこで遊ぶか決めてるの?」

 

会長「それは、まだだ。一応、弦巻達と会うまでに話はしてたんだけどな」

 

行き先は、まだ決まってないみたいで皆は悩んでいたが、愛から声がかかった。

 

愛「まだ決まってないなら、私が行きたい場所に行ってもいい?」

 

会長「どこだ?」

 

愛「学校近くのバッティングセンター」

 

愛はそう一言だけ言って歩き始めたので、俺も皆も愛に付いていった。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

~バッティングセンター~

 

 

バッティングセンターに着いた後に、愛はバットを持ちながらもうレーンに入ってやる準備をしていた。そんな愛に会長がバッティングセンターにした理由を聞いていた。

 

愛「単純に、久しぶりに学校周辺のバッティングセンターで打ちたかっただけだよ」

 

会長の質問に答えながら、愛はバカスカ打ち始めてた。

 

会長「そうか。……ん?久しぶりに学校周辺のって事は他の場所でやってたのか?それにめちゃくちゃ打ってるし」

 

愛「優心くんの家でやってたよ」

と、愛が言うと会長と隣にいた石上と眞妃が、困惑というか意味が分からない顔をしていた。

 

優心「俺の家の裏庭に、ソフトボール専用のバッティングセンターがあるんだよ。いつもはそこでやってるよ」

 

俺が三人にそう言うと、困惑していた状態から驚いた顔になって俺に色々と質問をしてきた。

 

その為、俺はソフト専用のが裏庭にできた理由や、一つだけ野球用にしてもらってる事などを教えてあげた。

 

俺の説明に会長と石上と眞妃が呆れた感じの顔をしてしまっていた。

 

少しして会長が試しに一つのレーンに入りやりはじめた。だけど、一球も当たらなかった。

 

それに皆は楽しそうに見ながらヤジを飛ばしたりしていた。

 

会長の次に石上がやったが、石上も打てずに会長にヤジを飛ばされてた。

 

俺はそんな二人に打つ時のアドバイスをしていたが、いつの間にか眞妃が一つのレーンに入っているのに気が付いた。

 

会長と石上も、俺と同じように眞妃の方に目を向けた。

 

眞妃「私、やってみるわね」

 

レーンに入っていた眞妃はドンドン打ちはじめた。

 

石上「……え?めちゃくちゃ打つじゃないですか……。経験者?」

 

眞妃「初心者よ。バットを持ったのも今日が初めてよ。ただ求められる技術はシンプルだから、経験の組み合わせでいけるわ」

 

石上は、眞妃が初球から打てている事と本人からの言葉にも驚いていた。

 

石上「意外……」

 

愛「意外じゃないよ。この学園でかぐやと比肩できる唯一の人物で、家柄とかも対等だよ。だから、二人がよく普通にフランクに接してるのが、少し不思議なんだよね」

 

愛の話を聞いた石上と会長は小言で何か粒いていたが、眞妃が二人に話しかけて会話をしていた。ただ、その後に二人は遠い目をしていた。

 

遠い目をしていた二人の内、石上が"ん?"と言いながら俺の顔を見てきた。

 

石上「早坂先輩。弦巻先輩はどうなんですか?」

 

愛「あぁ……優心くんは、別格だよ。比肩同士のかぐやと眞妃様の上の存在だね。何をやらせても二人より上の結果を出すから」

 

愛の説明に石上は納得していた。

 

そこからは、愛が折角皆と来ているから、チーム分けをして勝負しようと提案した。それに眞妃が乗っかり負けた方がジュースを奢る罰ゲームありの勝負になった。

 

"人数が五人だからどうする?"と会長が言ってきた時、愛がまたもや提案してくれた。

 

それは2対2対1で対決するという提案だった。

 

愛「それで、ペアの私達は一回ずつ打っての合計で、優心くんは二回打っての合計で、勝ち負けを決めるとかはどう?」

 

優心「俺はそれでいいよ。凄く楽しそうだから、俺一人対とペア二組でやろうよ」

 

俺がそう言うと、会長と石上は"一人勝負になる弦巻が賛成するなら"と言って賛成してくれた。

 

眞妃「私に勝負を挑むということは、それなりの覚悟があるのよね?」

 

愛「え、えっと……」

 

眞妃「負けた方は相応のペナルティを負う。そういう事でいいのよね?」

 

優心「……要するに、負けた人は罰ゲームの勝負がしたいってこと?」

 

眞妃「……そうよ!負けたらジュース奢るっていうのはどうかしら!?」

 

俺の言葉に一瞬だけ黙ったが、そう言ってきた。

 

会長・石上「「かわいいかよ」」

と、眞妃に対して二人同時に言っていた。

 

愛「……じゃあ、負けたらジュースを奢るってことでやろう。……で、とりあえずペアを決めよう」

 

愛はそのやり取りを無視して、四人でペアを決めはじめて、愛と会長ペア、石上と眞妃ペアになった。

 

優心「ペアも決まった事だし、勝負しよう」

と、俺が声をかけると皆は頷いてくれた。まず、愛と会長ペアから始まった。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

~勝負終了後~

 

 

勝負が終わり、結果は一位は俺で、二位は愛と会長ペア、三位は眞妃と石上ペアだった。

 

眞妃と石上から奢ってもらったジュースを飲みながら、とあるレーンを見ていた。そこでは、石上と会長の二人だけでまた勝負をしていたからだ。

 

優心「会長、さっきより凄く上手くなってる。ドンドンボールがバットに当たるようになってる」

 

会長「だよな!……前はちょっと苦手意識があったが、こうも打てるようになると、気持ちいいな。ストレス発散というか気分爽快になる」

 

会長は笑いながら楽しそうに打っていた。次に石上の順番になったが、石上も来てすぐの時よりも打てていたので、楽しそうにしていた。

 

そんな時に、愛が眞妃と距離が縮んだ感じになっていて、仲良く話をしていた。

 

 

そうしていると、眞妃から牛丼を食べて帰ろうという事になったので、古野家で食べに行った。

 

 

店内で食べている間に、眞妃が翼と柏木さんに対する愚痴を言いながら牛丼を食べていた。

 

内容は、直近の出来事であるバレンタインでのチョコに対しての愚痴だった。

 

その愚痴は特に俺に向けて言っていたので、俺は相槌をうちつながら、牛丼を食べ続けた。

 

 

この後は解散となり、一日が終わった。

 

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

~愛視点~

 

 

優心くんと話ながら廊下を歩いていると、眞妃様と会長と会計くんとバッタリ出くわした、

 

その時に会長から遊びに誘われた。その際に遊ぶ場所が決まってないと言ってきたから、私が行きたい場所を提案してその場所へと向かった。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

~バッティングセンター~

 

 

バッティングセンターに着いてから、会長から質問され答えたりとしながら、罰ゲームありの勝負をする事になった。

 

 

ペアなどを決めて勝負をして、最終的に一位は優心くんで、二位は私と会長のペアで三位は会計くんと眞妃様ペアという結果となった。

 

 

勝負が終わって、目の前で優心くんと会長と会計くんがまたバッティングしている間、私は施設内のベンチに座りながら三人を眺めていた。

 

そんな時に、いきなり顔に冷たいものが当たった。

 

眞妃「流石ね。早坂愛」

 

愛「眞妃様……ありがとうございます」

 

顔に当たった冷たいものは、眞妃様が買ってきたジュースだった。

 

眞妃「いい加減、その様付けで呼ぶのを辞めてくれないかしら?」

 

愛「え……」

 

眞妃「……私は、認めた相手を下の名前で呼ぶことにしているから、貴女の事を愛と呼ぶ。だから、貴女は私の事を何て呼ぶか私の目を見て決めて」

 

そう言われた私は少し考えてから口を開いた。

 

愛「マキさんで」

と言うと、マキさんは微笑んでいた。

 

愛「……マキさんは、優心くんとはいつからの知り合いなの?」

 

眞妃「小学生の頃に、彼とこころの誕生日パーティーに行った時が初めてよ。まぁその時は親も一緒だったけど、翌年のパーティーから私と弟だけに個人宛の招待状が届いたわ」

 

愛「そうなの?」

 

眞妃「去年のパーティーでかぐやと話した件が、その時だったのよ」

 

愛「家同士でのビジネス関係の交渉の件が、初めて行ったパーティーの後と翌年のパーティーの間に起きたってこと?」

 

私が小声で聞くと、マキさんは頷きながら"そうよ"と言っていた。

 

眞妃「で、私の親は弦巻のパーティーに行くなと言ってきたけど、彼の親が家同士などの争いに子供は関係ないとかを言って、私の親を有無も言わせずに黙らせたらしいのよ」

 

愛「そこからは、マキさんと弟は毎年行ってる感じなんだ」

 

眞妃「えぇ。優心から私と弟に個人宛に招待状が届くからね」

 

この後もマキさんと話をしていた。しばらく話をしていると、マキさんは立ち上がった。

 

眞妃「……お腹すいたから牛丼を食べて帰ろう」

 

愛(庶民が言いそうな事を言ってる。……いや、優心くんもお金持ちっぽくない感じだから、私は違和感は感じないな……)

 

私はそんなことを思いながら、皆の後を付いていった。

 

 

牛丼屋で、マキさんは優心くんに愚痴を言っていた。内容を聞いていると、"かぐやみたいだな"とかを思っていた。

 

 

こうして、マキさんともちゃんと友達になって、皆と楽しんだ一日が終わってしまった。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

~優心視点~

 

 

会長達とバッティングセンターで遊んだ日から、しばらく経ったある日。

 

そのしばらくの間に、生徒会室で会長が引っ越すという話題で一悶着があったり、パスパレでの事務所での出来事があって最終的に新曲の"もう一度ルミナス"が生まれたりと、いろんな事があった。

 

パスパレの件をお父様から聞いた時に、事務所は親会社が変わっても、そうそうスタッフ達の意識が変わらないんだな……と思ってしまった。

 

まぁ色々とあったが、とうとう三学期学年末試験が近づいてきた。

 

そんな試験が近づいてきた今日は、愛とすばると三鈴の三人と、俺の家で勉強会をする事になった。

 

三鈴「じゃあ、弦巻くんの家にレッツゴー!」

 

ホームルームが終わった教室で帰る支度をしていると、すばるがそう叫んで俺の元にやってきた。すばるの後ろには愛と三鈴もいた。

 

すばる「弦巻くん、ごめんね~」

 

優心「別に問題ないから大丈夫だよ。……今日は車で帰ろうか」

 

すばる「今日は車なの?」

 

優心「うん。別に電車でも良いんだけど、車の方が電車よりは早く家に着くんだ。だから、勉強をやる時間が長くなるしね」

 

俺はそう言って教室を出て、三人と一緒に校門まで向かった。

 

校門に停まっている車に乗ったが、車に乗るとすばると三鈴が驚いていた。

 

驚いていた理由は簡単で、乗った車はテレビとかタンスや洗面台がある車だからだ。乗った事もなかったり、こんな車があると知らない人なら驚いて当然だ。

 

二人が驚きながら質問してくるのに、相手しているといつの間にか家に着いていた。

 

車から降りた俺達は、家の中へと入った。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

~弦巻家・勉強部屋(応接室)~

 

 

家に入った後に向かった場所は、勉強部屋として使う応接室だ。

 

三鈴「この部屋って、絶対に勉強部屋じゃないよね?」

と、部屋に入ると、三鈴がそう言ってきた。

 

優心「まぁ、そうだね。ここは応接室だよ。試験が近い時は勉強部屋として、ここで愛と一緒に勉強してるよ」

 

すばる「でも、応接室を占領してていいの?お客さんとか来たら使うんじゃ……」

 

優心「それは大丈夫だよ。会社に何個も会議室とかがあるように、ここ以外にも何個か応接室があるから」

 

すばる「あ、なるほど」

 

愛「そろそろ勉強しない?」

と、愛が言ってきたから、勉強道具を出して勉強を始めた。

 

 

そこから試験当日まで、お互いに勉強を教えあったりした。

 

その日々の間にポピパ達の出来事に関わったりしたが、愛達と家で勉強を続けた。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

~結果~

 

 

試験勉強をして本番を受けた。そして、今日は結果が貼り出される日だ。

 

張り出されているのを見てみると、俺は1位だった。その次に同率2位でかぐやさんと眞妃だった。

 

かぐや「1位は弦巻くんで、2位は私ですか……」

 

眞妃「私と同率だけどね」

 

かぐや「そうね」

 

眞妃「それにしても、御幸が一気に順位を落として12位とはね」

 

俺の隣にいた眞妃の言う通り、会長は12位だった。

 

優心「会長が12位になるなんてどうしたの?」

 

会長「来年の今頃はアメリカの大学だろ。だからあっちで生活出来るように、語学の勉強に力を入れてるんだ」

 

優心「あぁ、そういうこと……。確かにその方がいいね」

と、俺が言うとそのまま眞妃と話を始めてしまった。

 

優心「かぐやさんも語学の勉強をしてるの?」

 

かぐや「えぇ、してるわよ。私もスタンフォードに行きますし、語学の勉強はしていて損はありませんから」

 

かぐやさんも会長と一緒に語学の勉強をしているそうだが、そこはあの四宮かぐやだ。成績は落としてなかった。

 

愛「優心くん、ちょっといい?」

 

かぐやさんと少し話をしていると愛に呼ばれたから、かぐやさんに一言断ってから愛の元に向かった。

 

愛の元にはすばると三鈴がいて、特にすばると三鈴は凄くいい笑顔だった。

 

優心「二人ともいい笑顔って事は、順位が良かった感じだよね?」

 

三鈴「その通り!」

 

すばる「前回よりもスッゴく良くなったよ」

 

そう喜んでる二人から順位を聞くと、三鈴は30位ですばるは21位、愛は20位だと教えてくれた。

 

 

その後は解散となったが、二人はテンション高めだった。

 

教室へ戻ろうとした時に石上と会ったので、今回の順位を聞いてみた。

 

順位は36位になったそうだ。それを聞いた俺は、石上の頭を撫でて"良く頑張った"と伝えた。

 

石上「男に撫でられても嬉しくないですよ」

 

優心「そう言いながら、嬉しそうにしてるじゃん。あ、つばめ先輩に撫でられた方が良かったか」

 

石上「何を言ってるんですか……」

 

優心「……まぁ、良かったね。あと残るは先輩だね。頑張ってよ」

 

石上「はい」

 

そう会話を少ししてから教室へと戻った。

 

 

こうして、一日終わった。

 





今回の内容にサクッと一言で済ましているバンドリのエピソードは、パスパレとポピパの2章での出来事です。

他のバンド、ロゼリアとアフターグロウとハロハピの2章に関しては優心は関わってないので、本小説内ではもう解決してると思ってください。

次回、遅くなる場合がありますが、今回のように早く投稿出来る場合は投稿します。
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