弦巻こころの兄が秀知院学園に通って過ごす話(完結)   作:春はる

67 / 91

前回の続きです。

前半は生徒会メンバーと愛達と、弦巻家でお花見をしている話です。うまく書けてないので期待しないでください。

後半の方は、猫に関する話で、オリジナル要素や話も混ざってます。

では、本編をどうぞ。



第64話

 

 

帝が転校してきた日から、数日経った休日。

 

 

~優心視点~

 

 

今日は休日で、生徒会メンバーたちが俺の家に集まっていた。

 

集まっている理由は、花見をするためだ。

 

去年の生徒会終了した時に、花見をする約束をしてたからだ。ただ、詳しい日程とかは春休みに入った時に決めたんだ。

 

春休み中は生徒会メンバー全員とは何かと都合がつかなかったので、今日になったんだ。

 

皆は去年の生徒会解散した時に家に来てたけど、まだ家まで行けるか不安という事を聞いてたので、近くの駅で待ち合わせした。

 

それで、家に着いて敷地内に入ったら皆は口を開けっぱなしにしていた。お花見をする噴水近くのちょっとした広場まで歩いてると、スマホが震えたので見てみた。

 

確認してみるとこころからのメッセージでその内容を見た後にすぐに返事をしといた。

 

噴水近くのちょっとした広場に着くと、会長が口を開いた。

 

会長「……凄いな。よくテレビで紹介される様な桜の名所にも負けないほどの絶景じゃないか」

 

かぐや「そうですね。空一面が桜色……ピンク色で染まっていると、言っても過言でないですね」

 

家の敷地内の桜を見て、会長とかぐやさんの言葉にミコと石上が頷いたりと、皆が各々反応していた。千花と愛は二人で話をしていた。

 

因みに、こころは他のハロハピメンバー、ポピパ・ロゼリア・アフターグロウ・パスパレの皆と桜が見頃を向かえてる公園でお花見をしている。

 

月ノ森女子学園の一年生だけでバンドを組んだモルフォニカっていうバンドの子達が来ていた事と、その皆と仲良くなると書かれていた。

 

まぁ、そんなこんなでひとまず皆の様子を見ていると、華さん達……家にいる黒服さん達がお花見の準備を終えていた。

 

優心「華さん、黒服さん。準備ありがとう」

 

黒服(華)「優心様と愛様、ご友人の為ですから」

 

俺が言ったお礼に、華さんはそう答え他の黒服さんも華さんの言葉に頷いていた。

 

優心「でも、ありがとう。後で料理人にもお礼言わないと……」

 

黒服(華)「喜ぶと思いますよ」

 

優心「うん。……皆ー、準備できたからお花見始めよー」

 

華さんと少し会話した後に会長達にそう声をかけて、弦巻家でやるお花見がスタートした。

 

 

しばらく料理を食べながら、会長と石上がはっちゃけたりしてミコが文句言ったりとワイワイ楽しんだ。

 

そうして過ごしてると、会長の近くにいたかぐやさんがおもむろに自分の鞄から、ケースみたいな物に入れられている何かを取り出していた。

 

優心「ねぇ、かぐやさん。その鞄から取り出したのって何?」

 

かぐや「これですか?……これはですね、カメラですよ。休みに弦巻くんに写真やカメラの事を話してましたよね?」

 

優心「確かに話してたね。もしかしてあの後とかに、そのカメラを買ったの?」

 

かぐや「はい。お父様から派遣されて、私の付き人をしてくれている使用人が、様々なカメラに詳しい人なんです。その人に説明してもらってこのカメラを買いました」

 

かぐやさんは、そう説明しながらケースからカメラを取り出した。

 

その買ったというカメラは、春休みにかぐやさんが言っていた一眼レフだった。

 

かぐや「人の写真を撮りたくて、今日まで撮ったりしてたんですが、中々難しいですね。それで、今日はお花見という事で風景を撮ってみようと思って持ってきたんです」

 

そう言ったかぐやさんは、カメラを構えて写真撮り始めた。だけど、やはりあまり上手くは撮れてない感じだった。

 

優心「ねぇ、華さん」

 

黒服(華)「なんでしょう?」

 

優心「執事の中で、写真撮るのが趣味でカメラに詳しい人いたよね?」

 

黒服(華)「いますね。呼んできます」

 

優心「うん。かぐやさんにコツとか教えてほしいって俺が言ってたって伝えて」

 

黒服(華)「分かりました」

 

華さんにそうお願いして華さんは離れていったが、少ししてすぐに執事が来た。

 

華さんに話しかけられたかぐやさんは少しびっくりしてたけど、話を理解したかぐやさんはすぐさまその執事から教わりながら写真を撮っていた。

 

そんなこんなで他の皆もお花見を楽しんで過ごしていると、時間があっという間に過ぎていき夕方になった。

 

お花見をお開きする時に、かぐやさんが持っていた一眼レフで桜をバックに皆で写真を撮った。

 

 

そして楽しかったお花見をお開きして、一日が終わった。

 

 

因みに皆で撮った写真は数日後の学校でかぐやさんから渡された。いい写真だった。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

弦巻家で、愛と生徒会メンバー達とお花見をした日から、少し日が経ったある日。

 

 

~三年A組・教室~

 

 

~愛視点~

 

 

書記ちゃんが、自分の席で頭を抱えて悩んでいた。私とかぐやは書記ちゃんの側までいって、声をかけた。

 

書記ちゃんから何を悩んでいるのか聞いてみると、大学進学したら一人暮らしをしたいみたいで、その時にペットも飼いたいそうだ。

 

その時に、家族が書記ちゃんより変人だと聞いた時は耳を疑った。

 

愛「書記ちゃんより変人なの?……一家で常軌を逸してるの?」

 

千花「家族のことは悪く言っても良いですが、私のことは悪く言わないでください!」

 

愛「その言葉もどうかと思うけど……、それでペットをどうしようかって事だよね?」

 

千花「そうなんですよね~」

と言いながら、書記ちゃんは犬か猫のどっちにしようと悩んでいると言ってきた。

 

自分の中で考えている事を色々と言ってきた。

 

話を聞く限り、大学生活の忙しいだろうから現実的に考えて猫の方が良いんじゃないかと、書記ちゃんは考えているらしい。

 

そう言う話を聞いていると、書記ちゃんが私達の方を見てきた。

 

千花「お二人はどっち派ですか?」

 

愛・かぐや「「犬」」

 

千花「二人は犬なんですか?」

 

愛「厳密に言うと、単純に猫が嫌いなの。だからどっちかと言えば犬の方がいいってことだよ」

 

私の隣では、かぐやが頷きながら"その通り"と言っていた。

 

かぐや「猫って身勝手で自己中心的で……」

 

愛「愛想がない癖に臆病で」

 

かぐや「そんな猫をわざわざ買おうなんて人の気が知りません。だから飼うとしたら犬の方がいいでしょうね」

 

千花「じゃあ犬にしよっと!」

 

私とかぐやの言葉を書記ちゃんは、即決で犬に決めていた。

 

愛「本当に悩んでたの?」

という言葉が咄嗟に出てしまったが、書記ちゃんには聞こえてなかったみたいだった。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

~翌日・放課後~

 

 

~優心視点~

 

 

今日の生徒会室では、阿部さんが飼っている猫、胡麻の助の事で話題になった。

 

そんな出来事が過ぎた帰り道に、愛と一緒に帰っていた。

 

優心「そういえばかぐやさんから聞いたんだけど、愛って猫が嫌いなの?」

 

愛「そうだけど、優心くんは好きなの?」

 

優心「好きだよ。というか、動物は全部好きだね。こころもだけど、会った動物達って懐いてきて可愛いもん」

 

愛「……あ~確かに二人ならあり得る」

 

優心「でもなんで猫が嫌いになったの?」

 

愛「小さい頃に引っ掻かれて怪我しちゃったんだよね。そこから嫌いになった。……なんで引っ掻かれちゃったんだろう……」

 

愛の言葉を聞いた俺は少し猫の行動を考えてから、愛に質問をした。

 

優心「……その時の愛って猫に撫でようとした?」

 

愛「んー……多分そうだと思う。立ったまま手を伸ばして頭を撫でようとした気がする」

 

優心「じゃあそれが原因かもね」

 

愛「それがって……撫で方が問題だったの?」

と、俺が言った事に愛がそう聞いてきたから、頷きながら説明を続けた。

 

優心「猫を上から手を出して撫でるのは駄目なんだ。上からだと猫は押さえつけられるとか攻撃されると思って、怖がったり反撃しちゃうんだ」

 

愛「そうなの?」

 

優心「うん。それに、単純に警戒心が強い猫を撫でようとしたのも原因かもしれないけどね。……まぁ、色々な事が重なってそうなった感じだと思うよ」

 

俺の説明に愛は黙って、何かを考えている感じだった。少しして愛が口を開いた。

 

愛「……飼い猫でも?」

 

優心「そうだね。野良猫・飼い猫関係なく上から撫でるのは基本的にはしない方がいいと思う。人懐っこい子でもそういうのはあるらしいし」

 

愛「そっか……。猫がっていうより私が原因だったんだ」

と、愛が呟いたのを見た俺は、愛に声をかけた。

 

優心「ねぇ、愛。今週の休日は予定は何かある?」

 

愛「今週の休みは、特に予定はないよ」

 

優心「じゃあ、遊びに行こうよ」

 

愛「遊びに行くのはいいけど、どこに行くの?」

 

優心「猫カフェ」

 

愛の言葉に俺はそう答えた。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

~休日・猫カフェ~

 

 

~愛視点~

 

 

学校の帰り道に猫の話をしていた時に、いきなり休みの予定を聞かれた。

 

それに答えると猫カフェに行く事になって、行く理由を聞くと、”猫を好きになって欲しい”とだけ言われた。

 

私は”そう簡単に好きになるかな……”と思ってしまった。そんな事を思いながら時間が過ぎて、猫カフェに行く日になった。

 

 

その猫カフェは最近出来たらしく、電車に乗っていくらしい。

 

そして猫カフェに着いて優心くんが先に店内に入って、私がそのあとに入った。

 

店内に入り、優心くんが席に座ると五匹の猫がすぐさま優心くんに近づいて、優心くんが揉みくちゃにされ始めた。中には優心くんの顔を嘗めている猫も居た。

 

優心「わっ!もう、くすぐったいよ。皆、いきなり来すぎだよー」

 

他にも数組のお客さんが来てて、そのお客さんが撫でていた猫までもが含まれていたが、猫とじゃれあってる優心くんを微笑んで見ていた。

 

店員「彼氏さん凄いですね。五匹の猫ちゃんが一人の人に懐いてるのは見たこと無いですよ」

 

優心くんを見ていると、飲み物を持ってきてくれた店員さんが私にそう言ってきた。

 

愛「そうなんですか?」

 

店員「はい。猫カフェの猫は人馴れしていますけど、エサを使ってとかをしない状態で、一人のお客様の元に行くのはないですね」

 

愛「はぁ……」

 

店員「特にあの二匹……黒猫のクロと白猫のシロはそこまで人に興味示さなくて、お店に何度か通っているお客さんにやっと懐くぐらいなんです。なのに、初めて来店したお客様に懐くことはなかったので驚いてます」

 

たった一人の店員さんの早口の言葉に口を挟む事は出来ずに引きながら、"そうなんですね……"と言ってしまった。

 

店員「あ、すみません。見たことのない光景に興奮してしまいまして」

 

愛「いえ……大丈夫です。でもそんなになんですね。あの優心くんの状態は……」

 

店員「はい」

 

そんな話をしていたら、私の元にも優心くんの所にいた黒猫のクロがやってきた。その時に店員さんに色々聞きながら猫に撫でてみた。

 

すると、クロはゴロゴロと鳴いて気持ち良さそうにしていた。

 

愛「可愛い……」

 

店員「そうでしょー。猫は最強なんですよ!」

 

私の呟いた"可愛い"という言葉に、店員さんはそう言って猫の魅力を力説し始めた。

 

愛(前まで猫嫌いだったのに、こんな姿の猫を見たり懐かれると好きになる。というよりもう好きになっちゃった)

 

店員さんの力説に軽い感じで相討ちをしつつ聞き流した。

 

しばらくして店員さんは語るのに満足したのか、他のお客さんの相手をしに行ったので、私はクロや他に近づいてきた猫と触れ合いながら過ごした。

 

優心くんは相変わらずお店にいるいろんな猫に揉みくちゃにされていた。

 

そうして過ごしている時だった。

 

「あれ?愛じゃん」

と、声をかけられた。声をした方へ顔を向けると、お店の入り口にリサがいて、その隣には友希那もいた。

 

愛「リサに友希那もこのお店の猫に会いに来たの?」

 

リサ「そうだよー。……まぁ、実際は友希那の付き添いだよ」

 

愛「あー……、友希那は猫が好きだもんね」

 

私の言葉を聞いた友希那が目を見開いて、私に声をかけてきた。

 

友希那「な、なんで、私が猫好きって事を知ってるのよ?」

 

愛「リサに教えてもらったんだよ。よく連絡を取り合ってて、その時にね」

 

私の答えに友希那はリサを睨み付けて、リサの方は気にせずに私に質問してきた。

 

リサ「で、隣にいる数匹の猫に揉みくちゃにされてるのって優心だよね?」

 

愛「うん。お店に入って席に座った瞬間に、この状態になったよ」

 

リサ「そうなんだ。……優心ー」

 

優心「ん、あれ?リサに友希那じゃん。二人いつの間にいたの?……ん!シロ、いきなり顔嘗めないでー」

 

リサ「ははは……。ついさっき来た所だよ。友希那がこの猫カフェに行きたいって前に言ってたから来たんだ」

 

優心「そうなんだ。……わー、他の皆もいきなり飛び付かないでー」

 

友希那「優心ばかり猫が行くなんてずるいわ」

 

優心「そう言われても猫が来るから、仕方ないじゃん」

 

友希那は優心くんと話を始めて、猫と触れ合い始めた。

 

その光景を見ながら側に来た猫を撫でていると、リサが猫と触れ合いながら私に声をかけてきた。

 

リサ「今度さ、ロゼリアで主催ライブする事になったんだ」

 

愛「主催ライブ?」

 

リサ「うん、主催ライブ。ライブの企画からステージのライブ演出、他の出演バンドに出演依頼やチケットとかを、全て自分達でやるライブの事なんだ」

 

愛「それ、大変だよね?」

 

私の言葉にリサは"まぁね"と言いながら、大変さも楽しんでいる顔をしていた。

 

リサ「まぁそれでね、まだ準備してる最中だからあれだけど、愛と優心の二人に見に来てほしいな~って思ってるんだ」

 

愛「いいの?」

 

リサ「うん。友希那達も来てほしいと思ってるからね」

 

愛「分かった。優心くんには、後で私から伝えとくよ」

 

リサ「よろしく。……チケットは、追々連絡するからよろしく」

 

リサの言葉に私は頷いた。時間的にそろそろ入店時に指定した時間コースが経つ頃合いだったので、優心くんに声をかけた。

 

友希那とリサに帰る事を伝えて、お店を出た。

 

家に帰ってる最中に優心くんから声をかけられた。

 

優心「猫、どうだった?」

 

愛「……すごい可愛かったし、好きになった……」

 

優心「なら良かった」

 

私が言った事に、優心くんは嬉しそうに笑って歩いていた。

 

その様子を見て私は少し笑みを浮かべてから、リサが言っていたライブの事を伝える事にした。

 

愛「さっきの猫カフェでリサが言ってたんだけど、ロゼリアが主催ライブをやるんだって。それで、私と優心くんに来てほしいって言ってきたよ」

 

優心「そうなの?いつやるの?」

 

愛「詳しい事はまだ決まってないらしいよ。でも行くよね?私は行く気満々だけど」

 

優心「勿論、行くに決まってるよ。……連絡はリサから愛に行く感じ?」

 

愛「多分ね。連絡来たら伝えるよ」

 

優心「うん、お願い」

 

ロゼリアの主催ライブの事を伝えた後も、優心くんと話をしながら家に帰った。

 

 

そうして一日が終わった。

 





次回も遅くなると思います。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。