弦巻こころの兄が秀知院学園に通って過ごす話(完結) 作:春はる
今回は、かぐや様の方のキャラは登場しません。バンドリ側の方のエピソードを軸に書いています。
そして、バンドリアニメ第二期の朝日六花加入前のラスメンバー、レイヤとパレオの二人、そしてますきとチュチュ、マイゴのキャラである要楽奈(かなめらーな)も登場させてます。
ただ、口調などについてあまり期待をしないでください。
今回、9000文字代になりました。
では、本編をどうぞ。
~優心視点~
生徒会室で千花の彼氏が欲しい宣言で、話が盛り上がった日から翌日。
今日は休日で、こころは花女と羽丘の合同でやる文化祭での出し物で使う物を買うために、愛と一緒に出掛けている。
その為、二人は家にいない。
俺は一人で今日の休みをどう過ごそうか悩んでいた。
そうしていると、着信音が鳴った。
画面を見ると、ますきからの電話だった。
優心「ますき、そっちから電話してくるの珍しいけど……」
ますき『優心さん、今から会えませんか?』
優心「……まぁ、今日は予定は無いから会えるけど、いきなりどうしたの?」
ますき『色々とあるんでちゃんと説明しますけど、まず私バンド組めました』
いきなり電話をしてきたますきの最初の言葉を不思議に思いつつも答えて、電話をしてきた理由を聞くとバンドを組めたことを言われた。
優心「え、それほんと!?やったじゃん!念願のバンドを組めて!」
ますき『……そうっすね』
俺の言葉に、ますきは少し照れてそうな感じの返事をしていた。
ますき『それでですね。今、ギター以外の私を含めた全員が、集まっているんです』
優心「ギターは居ないの?」
ますき『ギターが出来る人はまだメンバーに居ないです』
優心「そっか。それで、今は音合わせだとか練習とかで集まってる感じなの?」
ますき『はい。それで練習が終わった時に、優心さんにバンドを組んだ事を教えてないって事を思い出したんです。それでメッセージを送ろうとした時に、無意識に名前が口から出てたみたいで……』
優心「俺の名前を聞いた皆が気になって呼んでほしいって頼んできたから、俺に電話をしてきたって事?」
ますき『そうですね』
優心「分かった。どこに行けばいい?」
俺がそう聞いて、ますきから聞いた場所へと向かった。
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~ますき視点~
チュチュ「これで最強のバンドが爆誕する!」
スタジオの外でチュチュがそう叫んでいた。
マスキング(それ、昨日も叫んでたし、"ロゼリア待ってなさい"とかも言ってたな……)
そんな事を思いつつも、練習を終えた私はスタジオから出て水分補給をした。
マスキング(そういえば、優心さんにバンド組んだことを伝えてねーな)
そう思った私はカバンからスマホを出してメッセージ画面を開いた。
マスキング「……単純にバンドを組んだって一言だけを、優心さんに送ればいいか……」
パレオ「マッスーさん、優心さんって誰ですか?」
マスキング「……え?」
レイヤ「ますき、口から言葉出てたよ」
マスキング「マジか?」
パレオ「はい」
無意識に口から出ていた事に驚いた。
パレオ「それで、その優心さんって人はどんな方なんですか?」
マスキング「別の学校に通ってる一つ年上の先輩で男子だ」
パレオ「という事は、三年生という事ですね」
レイヤ「……確か、その人ってますきが前からいつもバンドを組めるのを応援してくれてるとか、自分が慕ってる人の一人って言ってた人だよね」
マスキング「何勝手に言ったんだよ。レイヤ」
パレオ「今、会ってみたいです」
マスキング「はぁ?」
いきなり会ってみたいと言ってきたパレオに何言ってんだって感じに声が出てしまった。
パレオ「だって気になるじゃないですか。マッスーさんがそこまで言う人ですから。会うなら早い方がいいと思いますし」
レイヤ「確かに私も気になるよ」
ますき「いやいや、優心さんにも予定あるだろうから、今会うのは無理だろ」
パレオ「それは、聞いてみないと分からないじゃないですか~」
隣で聞いているレイヤも頷いている。そんな二人を見て、諦めさせるのは無理そうだと思った私は諦めて電話を掛ける事にした。
マスキング「はぁ~。電話して聞いてみるけど、期待すんなよ」
私はそう言って優心さんに電話をかけ、繋がった。
その結果、優心さんは予定は何もなかったからここに来ることになったから、その事を伝えた。
パレオ「じゃあ、どんな人か分かりますね!」
レイヤ「私も気になってから、会うのは楽しみだよ」
優心さんが来ることを伝えると、二人は上機嫌なトーンで楽しみにしている感じだった。
チュチュ「ちょっとあなた達!さっきから何を騒いでるのよ!」
二人に伝えた後に、私がスタジオから出てからずっと画面を見ながら、曲の作業をしていたチュチュが声をあげた。
パレオ「チュチュ様、これからマッスーさんの知り合いがやってくるんです」
チュチュ「はぁ?マスキングの知り合い?どんな奴なのよ」
マスキング「弦巻優心さん。優心さんが高一で私が中三の時に会った人っす」
私が名前を言うと、チュチュが固まった。
チュチュ「ちょ、マスキング!弦巻優心と知り合いだったの!?」
固まったと思ったら、いきなりチュチュが大声を出した。
マスキング「いきなり大声を出すなよ。つーか、優心さんの事、知ってんの?」
チュチュ「湊友希那に初めて声をかけた時に、居たのよ!」
チュチュの話を詳しく聞くと、どうやら私達をスカウトする前に、ロゼリアをプロデュースしようと考えていたらしい。
それで、ロゼリアの主催ライブがあった日のライブ終わりに、リーダーの湊友希那に声をかけた時に、優心さんが隣に居たそうだ。
マスキング「それで知ってるわけか」
と、チュチュの話を聞いてそう返事をした時に、私たちがいる高層マンション最上階の部屋のインターホンが鳴った。
パレオ「マッスーさん。あの人がその優心さんでよろしいんですか?」
パレオが画面を見ながら聞いてきたから、私も確認の為に画面を見ると優心さんが映っていた。
マスキング「あぁ。あの人だから、入れてやってくれ」
パレオ「分かり……「あ、パレオ」なんですか?」
マスキング「優心さんに護衛をしている黒服が三人いるんだ。流石に三人がここに入ると圧があると思うから一人だけ入れてやってくれ」
パレオ「護衛が三人いるってすごい人ですね……。それよりも、初対面の私がいきなり護衛の方の事を言うと、なんで知っているのか疑問を抱くと思いますけど……」
マスキング「……それもそうか。私が出て伝えるよ」
パレオにそう言って、私が出た。
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部屋まで案内をした。
優心さんが部屋に入るなり、パレオとレイヤ……特にパレオが優心さんに近づいた。
パレオ「私、バレオと申します。いきなりで申し訳ないですが、マッスーさんと出会ったきっかけをお聞きしてもよろしいですか!」
パレオが優心さんに近づいたと途端に、質問を投げ掛けた。
優心さんは驚きつつも、質問に答えていた。それを皮切りに、レイヤも加わり二人から質問責めを始めた。
その質問責めをしている光景を見て、私とチュチュは蚊帳の外と化していた。
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~優心視点~
ますきから言われた住所に向かうと、そこはタワマンだっだ。その最上階がますきが組んだバンドの人がいるそうだ。
しかも、ここに来るまでの間に晴海さんから電話が来た。ますきがバンドを組んだ事と、スカウトしてきたのはチュチュという事を教えてくれた。
晴美さんとの電話を終えた後に、華さんがチュチュは
優心(てか、あの人に娘がいたんだ。お父様達は何も言ってなかったけどな……。まぁ、いいや。部屋番号を押して話そう)
対応してくれたのは、ますきだった。
部屋まで案内されて部屋の中に入ると、色とりどりの髪色をした子に駆け寄ってきた。
パレオと名乗ったその子は、ますきと出会ったきっかけを質問してきたので、いきなりの質問だったから驚いたけど答えた。
そこからレイヤって子も話に加わってきた。
通っている学校……秀知院の事や、護衛が付いている理由や護衛繋がりで自分の家である弦巻家の事などを話すことになった。
それ以外にも妹の事や、妹がバンドをやってる事なども話をしていった。
あと、皆がニックネームで呼ばれているのも教えてくれた。ますきは、マスキングと呼ばれているそうだ。
ただ、俺はますきと呼ぶのに慣れてるから、前と同じでますきと呼ぶことにする。
チュチュからは今作っている曲を聞かせてもらったが、凄くかっこよくて、ライブで披露すればファンも声をあげて盛り上がれるような曲だった。
そんなこんなで時間が過ぎていって、お昼の時間になっていた。
パレオ「あ、もうお昼ですね。昼食にしましょう!優心さんも食べていってください」
パレオにそう言われた俺は、特に断る理由がなかったから食べる事にした。
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お昼をご馳走になった。昼食に出てきた料理は美味しかった。
お昼を食べ終わった俺は家に帰ることにした。
チュチュ「優心」
帰ろうと玄関に移動した時に、チュチュに名前を呼ばれた。
ますきとパレオとレイヤは居なくて、玄関先でチュチュと二人になっていた。
チュチュ「あなたの言う通り、メンバー集めたわ。まだギターは居ないけれど……」
優心「あの主催ライブの時以外にも、ロゼリアに声をかけたの?」
チュチュ「えぇ。あの後にもスカウトしたわ。だけど、ダメだったから、メンバーを集めることにしたの。……私の誘いを断ったロゼリアをぶっ潰す為に!」
チュチュの最後の言葉に、"ん?"となった。
優心「ロゼリアをぶっ潰す?」
チュチュ「その通りよ。私が作った最強の音楽でロゼリアに勝って私の誘いを受けなかった事を後悔させてやるのよ」
優心(……ロゼリア結成した頃の友希那みたい。父親を捨てた事務所やイベントとかに見返すって言う所が……。やり返す事しか頭に無い感じだ)
チュチュの言葉を聞いて、俺はそう思っていた。
優心(……チュチュもどこかで躓いたらロゼリアと同じようにメンバー間で問題が起きてバンドがバラバラになる道筋をいきそうな気がする)
チュチュ「ちょっと、急に黙ってどうしたのよ?」
優心「なんでもない。……いや、一つ忠告しとく」
チュチュ「なによ」
優心「その復讐というか仕返しの為にやってたら途中で問題が起きてバンドがバラバラになると思うよ」
チュチュ「そんな事なるわけ無いじゃない。私がプロデュースしているバンドよ!」
優心「俺が知ってるバンドの一つで仕返しをするつもりでリーダーが結成したバンドがバラバラになりかけた事があったんだ。今は解決してそういうのは殆ど無いけど」
"ロゼリアの事だけど"と声に出さずに内心にそう思いながらチュチュに教えた。
チュチュ「それは、リーダーにまとめる力が無かったからよ。私ならそんな事になる事は無いわ」
優心「……まぁ、忠告はしたからね」
チュチュ「ご忠告ありがとう」
優心「じゃあ帰るよ。……ますきー!バンド、頑張って。応援してるから」
ますき「うっす!」
名前を呼んで、顔を出したますきにそう言って返事を聞いてから、俺は玄関を出て外へ出た。
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優心(チュチュ心配だな。根はいい子なのは話をしてわかってるんだけど、やり方やら自信過剰の所とかが危うい感じ。でも忠告はしたし、ますきやレイヤ、パレオの三人がいるからなんとかするだろう)
タワマンから出た俺は俺はそう考えてから、午後はどうしようかと悩んだが、何か甘いものを食べたいと思ったので、樹の実家の古川屋(ケーキ屋)へ向かった。
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~古川屋~
樹「あ、優心いらっしゃい」
お店に入ると、接客をしていた樹が出迎えた。
優心「今日、店内で食べるよ」
樹「分かりました。……それで、どれ食べる?」
優心「最近のおすすめとかはある?」
樹「最近は抹茶を使ったケーキ全般だね。お父さんが抹茶を使ったケーキを作るのに凝ってるから、抹茶系がおすすめなんだ」
俺はショーウインドウを見てみると、確かに他のケーキに負けない程の抹茶系のケーキもたくさん並んでいた。
優心「じゃあ、抹茶のケーキとロールケーキ一つずつとコーヒーもください」
樹「分かりました」
俺は樹に注文と会計して商品を受け取ってテーブル席に座った。
俺は、先にロールケーキから食べはじめた。
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「抹茶ケーキ……」
ロールケーキを食べ終わってコーヒーを一口飲んで、抹茶ショートケーキを食べようとした時に、隣から一言呟いた声がした。
その声に気になった俺は声をした方を見てみると、オーナーと俺よりは年下の女子がいた。
優心「オーナーと、誰……ですか?」
オーナー「私の孫だよ。名前は、
優心「あ、なるほど……って、孫!?初めて聞きましたけど……!」
オーナー「あぁ、言ってなかったからね。それに優心がスペースに来る時は楽奈が来ない時だったからね。知らなくて当然さ」
優心「そうなんですね……。それより、楽奈でいいんだよね?」
と、オーナーと話をした後にずっと抹茶ショートケーキを見ていた楽奈って子にそう聞くと"うん"と頷いたから、"抹茶好きなの?"と質問した。
楽奈「好き。さっきはロールケーキ食べたいけど、もっとケーキを食べたい」
優心「……じゃあ、これあげようか?」
楽奈「いいの?」
優心「うん」
楽奈「じゃあ食べる」
俺は楽奈に抹茶ケーキをあげた。すると、一口二口笑顔で食べたが、すぐに俺に顔を向けてきた。
楽奈「……名前」
優心「ん?」
楽奈「名前、何?」
優心「優心。弦巻優心だよ」
楽奈「分かった」
名前を聞かれて教えると、一言だけ返事を返してまた黙々と残りのケーキを食べはじめた。
優心「オーナー。楽奈が俺の方のケーキ見ながら食べたいって言った時、なんで止めなかったんです?」
オーナー「優心なら大丈夫だろうと思ってね。優心以外だったら止めたよ」
優心「そうですか……。まぁ、こんな風に美味しそうに食べてるのを見るとあげて良かったなって思いますけど」
オーナーとの少ない会話をしている間に、楽奈はケーキを食べ終わっていた。
楽奈「満足」
優心「それなら良かった」
楽奈「スペース知ってるの?おばあちゃんの事も知ってた」
と、ケーキを食べて満足していた楽奈が質問してきた。
優心「うん、知ってるよ。よく、スペースに行ってたりしてたから」
楽奈「じゃあ、ライブやるの?」
優心「ううん。俺はお客さんとしてライブを見てただけだから、バンドはやってない。だからライブもやらないよ」
楽奈「ふーん」
俺の答えを聞いた楽奈は、興味を無くしたような感じになっていたが、そんな楽奈に俺は質問した。
優心「楽奈は、楽器とかバンドやってるの?」
楽奈「ライブハウスとかいろんな所で、ギターを好きな時に弾いてる。けど、バンドは一度もやってない。つまんねー人ばかりで、おもしれー人とかが居ない」
優心「そうなんだ。(おもしれー、つまんねーでの判断は独特だけど、自分の気に入った人が見つかってないからバンドを組んでないって事だね)」
オーナー「今の言葉の意味は分かったかい?」
優心「楽奈の言いたい事は、なんとなくは分かりますよ」
オーナー「そうかい。他の人なら聞き返したりすらからね」
優心「そうなんですね」
俺は、オーナーに聞かれた事を答えてから、楽奈に声をかけた。
優心「楽奈」
楽奈「?」
優心「今はおもしれー人が居なくても、いろんな所でギター弾いてたらおもしれー人とバンド出来る日が来ると思う。だから、そのままギターを弾きたい時に弾いてたらいいよ」
楽奈「ん、分かった。……おばあちゃん、帰る。話もケーキも満足したから」
オーナー「あぁ」
と、楽奈の言葉にそう返事をして、楽奈の分とオーナー自身のお皿やコップが乗ったトレイを返却口へと持っていった。
楽奈「じゃあね」
優心「うん。じゃあね、楽奈」
楽奈「ん」
と、言った楽奈はオーナーの側へと行き、二人はお店を出ていった。
出ていったのを見てから俺は残ってる自分のコーヒーを飲みきってから、返却口にトレイを持っていってお店を出た。
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チュチュ宅に行ったのと、オーナーとその孫の楽奈と会って話をした日から少し経ち、ある平日の放課後。
~優心視点~
今日も授業が終わったので、家に帰っていた。愛は三鈴とすばるの二人と遊びに、何処かに寄り道しに行ったので俺は一人で帰っている。
いつも通りに家の最寄り駅に着いて、商店街……山吹ベーカリーの前を通りかかった時だった。
沙綾「優心先輩」
ちょうど、山吹ベーカリーの入り口から顔を出している沙綾から名前を呼ばれた。
手招きされたのでそのままお店の中に入ると、そのまま沙綾の部屋まで案内された。
部屋に案内された俺は、沙綾に質問した。
優心「部屋まで俺を連れてくるって、聞かれたくないような悩みでもあるの?」
沙綾「……分かります?」
優心「まぁね。だって、新作パンの話とか世間話、バンドの出来事とかなら、下のお店や有咲の家の蔵で話せばいいから」
沙綾「そうですね……」
優心「それと、チスパやポピパ結成の時にしてた表情をしてたよ。だからバンドの事で何か不安とか心配な事があるじゃないかなって思ったよ」
俺がそう言うと、沙綾が一旦顔を下に向けてから俺の方を向いてきた。
沙綾「おたえが、他のバンドのサポートギターをするみたいなんです」
優心「それって大丈夫なの?ここ最近、こころから文化祭準備の様子とか聞いてるけど、その話の中で文化祭当日にポピパが結成1周年ライブやるって聞いたけど……」
沙綾「こころ、香澄から聞いたのかな……。確かに、こころの言う通りライブやる予定です。ただ、文化祭準備とか色々とあって中々時間が合わないんですよね」
優心「去年、有咲が勉強とバンドの両立出来る事を担任に認めさせる為にテスト最終日にライブやるって言って無理してた時とかに、バンドがバラバラになるかもっていう不安な気持ちがある感じ?」
沙綾「……はい」
俺の言葉を聞いた沙綾は、不安な顔をしながら返事をしてきた。
優心「そのおたえがサポートするって事は、香澄達はオッケーしてるの?」
沙綾「あ、はい。おたえがギター演奏とかの成長するのに必要って言って、それを聞いた香澄達がオッケーしました」
優心「そっか。……確かに、おたえの言う通り成長するのに他のサポートに入って実力を上げるのは分かる」
沙綾「……優心先輩」
と俺の名前を言いながら、沙綾はちょっと暗い顔になった
優心「でも、すれ違いが起きて何かがあったらと不安になる沙綾の気持ちも分かる。だから、何か力になりたいんだけど……」
沙綾「けど?」
優心「俺は文化祭準備には関われない。と言って、文化祭当日は秀知院でフランス校との交流会っていう行事があって見に行けないから、力になれないんだよね」
俺がそう言うと沙綾は、さらに落ち込んだ顔になった。
その沙綾の様子を見た俺は、何か手助けが出来る様な案を少し考えてから、沙綾に声をかけた。
優心「……沙綾。俺が手助けできない代わりなんだけど、文化祭当日に何かあったらこころの黒服さんに助けを求めてよ。力になるように伝えておくから」
沙綾「黒服さんに?」
優心「うん。去年、うちでこころ達とお花見した時にこころが言ってたでしょ。困った時は黒服さんに頼めば、力になってくれるとか何とかしてくれるってさ」
沙綾「あ~、確かに言ってましたね」
優心「何が起きるかはその時になってみないと分からないと思うけど、その状況に合わせて黒服さんが助けになってくれると思うから」
黒服さんの事を伝えると、不安な顔をしていたのが和らいだ。
沙綾「分かりました。……でも、その黒服さんに声を掛けるのはどうすれば……。こころの護衛も姿が見れないしどこに居るか分からないし……」
優心「あ、じゃあ、一応こころの黒服さんの連絡先を教えとくよ。……華さん」
黒服(華)「こちらです。電話番号、メールアドレス、メッセージアプリのIDです。こころ様の護衛をしている黒服三人の内、リーダーを務めている黒服の連絡先です」
沙綾「いつの間に居たの……!?って、この連絡先に連絡すれば、こころの黒服の人に繋がるんですか?」
黒服(華)「はい。こころ様の黒服には話を通しておきますので、遠慮なくご相談や助けなどのご連絡をしてください」
沙綾「ありがとうございます。……優心先輩もいきなりの相談に乗ってくれてありがとうございます」
優心「気にしなくてもいいよ。文化祭準備や本番とか頑張ってね」
沙綾「はい!」
相談を終えたあと、部屋から出た俺はお店でパンを買うことにした。
優心「華さん。もうしていると思うけど、こころの護衛以外の黒服さんにも情報共有をしっかりして、スムーズに手助けできるようにしとくように」
黒服(華)「かしこまりました」
華さんにそうお願いしながら、愛とこころの分のパンを選んで、レジに向かった。
沙綾に会計をしてもらっている時に、沙綾がこころの事で話しかけてきた。
沙綾「そういえば、こころが落ち込んでましたよ。優心先輩が文化祭に来られないことに」
優心「あぁ……。確かに家でも"どうしても来れないの?"って聞かれたよ。でもさっき言ったけど文化祭当日に、交流会があるからどうしても行けないんだよね」
沙綾「その交流会って、必ず参加しないといけないんですか?」
優心「参加したくない人はしてないよ。ただ、俺は生徒会一員で尚且つ役員の庶務だから、フランス校が主催の交流会とはいえ参加しといた方がいいから」
沙綾「大変ですね」
優心「まぁね。……あ、でも、お母様が文化祭当日にこころのクラスの出し物に行くから、こころの姿を写真に撮ってもらう予定なんだ」
沙綾「あ、母親が来てくれる事に凄く喜んでましたよ。怖くないお化けの喫茶店っていう感じの出し物ですけど」
優心「こころらしい案だよね」
沙綾「ですね。……はい、商品です。ありがとうございました」
優心「ありがとう。また、来るね」
と、パンが入ったレジ袋を受け取ってお店を出た。
彩「あれ、優心くん。パン買ってたの?」
千聖「結構な量を買ってるわね」
お店を出ると、彩と千聖さんに出会った。俺が買った量を見て千聖さんが驚いていたから、愛とこころの分を買ったと教えてあげた。
彩「ねぇ、その愛ちゃんって優心くんの彼女さんだよね!千聖ちゃんと日菜ちゃんから聞いたけど」
と、彩が聞いてきて肯定すると、どんな子なのかや出会ったきっかけとかを聞かれた。
それに答えていったら、あっという間に時間が過ぎていった。
その為、二人と別れて家に帰った時には、愛より遅くなってしまった。
愛から、"先に帰ってたはずなのに遅くなったのは何で?"と聞かれたから、沙綾の相談に乗った事と、彩と千聖さんと話をした事で遅くなったと説明した。
俺の説明に愛は納得してくれたので、こころと一緒に三人で、山吹ベーカリーで買ったパンを含めた晩御飯を一緒に食べた。
こうして一日が終わった。
楽奈はバンドリアニメ、It’s MyGO!!!!!の第11話と第12話でオーナーの孫と確定したので、オーナーと一緒に出掛けている描写を書きました。
あと、楽奈の過去については、あまり明らかになっていないので、この第69話の「バンドを一度も組んでいない」という楽奈の発言は、作者の勝手な妄想で書きました。
樹の実家のケーキ屋は、店内で食べれるスペースがあります。
今後、スマホゲームのガルパや、It’s MyGO!!!!!以降のバンドリアニメ作品などで楽奈の過去が明らかになると思います。
その際、原作のバンドリ作品にて明かされた内容と本小説と矛盾が出るはずなので、この第69話での「一度もバンドを組んでない」という楽奈の発言などは、本小説での独自設定だと思ってください。
この第69話の彩と千聖さんを登場させた最後の部分は、この復帰のニュースを見て突発的に書き足した物です。
彩は本編に1話ぐらいしか登場させてなかったのと、あみた復帰記念という事で登場させようと思ったからです。
丸山彩役の前島亜美さんが活動復帰と丸山彩役に続投するとニュースを昨日の朝見て驚きました。その後にお帰りなさいという気持ちとまた丸山彩な声をしてくれるのは嬉しかったという気持ちが出てきました。
次こそは、無理をしないで活動してほしいです。
長々と後書きを書きましたが、次回の内容は秀知院のフランス校主催の交流会関連の話を書いて投稿する予定です。
因みに、かぐや様の単行本24巻収録のフランス校主催の交流会当日と、バンドリアニメ第二期の花女と羽丘の合同文化祭当日は、同じ日に開催という事にしています。
投稿頻度については、期待しないで待っててください。