弦巻こころの兄が秀知院学園に通って過ごす話(完結)   作:春はる

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お待たせしました。一週間で投稿が出来ました。

今回、内容の中に弦巻家の成り立ちなどの話をしてるシーンがあり、当然、歴史について触れてる部分があります。

会社の起業云々や経営云々についてや、歴史に詳しい方などが見ると、実際は違うという箇所があると思います。

ですが、違う箇所があった場合、その部分は本小説ではこういう歴史で、初代の会社だと思ってくれたら幸いです。

第75話は、そういったご都合主義や強引な部分の設定や話があると感じるかもしれませんが、ご了承してくれたら助かります。

では、本編をどうぞ。



第75話

 

 

~優心視点~

 

 

~翌日・放課後~

 

 

~生徒会室~

 

 

放課後になったので、千花と愛の三人と生徒会室へ向かっていた。

 

生徒会室の扉を開けると、会長と石上とミコの三人が集まって話をしていた。

 

石上「会長は何かないんですか?」

 

会長「……出来れば使いたくないカードだ。……四宮かぐやの名誉を貶める事になる」

 

生徒会室に入ると、会長がそう言っていた。……どうやら、三人でかぐやさんを救出する為の、案を出しあっていた感じだった。

 

その三人に千花が近付いた。

 

千花「もっと簡単な方法ありますよ。かぐやさんを四宮家のトップに据えちゃえばいいんです」

 

会長「三人、来たのか。……でも、四宮って確か四宮家では……」

 

千花「そうです。跡継ぎとしては継承権4位ですし、年齢的にもトップになるのは無理です。ただかぐやさんを守ってくれる人が総帥になれば問題ないです」

 

千花はそう言ってから、俺の方を見てきたので頷いた。

 

なぜ千花が俺を見てきたかと言うと、昨日の夜に会長からメッセージが届いた後に、愛と千花の二人と話をして決めた事があるからだ。

 

それは、愛が四宮の使用人をしていた事と、かぐやさんをトップにするという作戦を話すという事だ。

 

愛の事については、四宮家内部の情報を話した際に、その情報の出所を聞かれる可能性があるから、その時に教えると決めた。

 

で、現在はかぐやさんをトップにするという話になっているので、俺と曇鷹を含めた雁庵さんとお父様達で進めていた作戦について話す。

 

会長「……弦巻には案があるのか?藤原が言った事について」

 

会長が、俺にそう聞いてきたから頷いた。

 

優心「さっき千花が言った事なんだけど……」

と、切り出してから夏休みから秘密裏に進んでいた作戦について説明をした。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

説明を終えると、三人は開いた口が塞がらないといった感じの驚いた顔をしていた。

 

石上「じゃあ、交流会後に四宮先輩が本邸に連れ戻されたという事を知ってたんですか?」

 

優心「うん。かぐやさん本人から"交流会後に連れ戻されると思う"と教えてくれたからね」

 

会長「……俺達に言わなかったのは、情報を漏れさせないようにするためか?」

 

優心「……そうだね。別に話しても良かったかもしれないけど、何があるか分からないからこんなタイミングになった感じだね」

 

会長「そうか……。じゃあ特に何も聞かないし文句は言わないが、一つ確認したい。……昨日、四宮が俺に別れたいと言ってきて、次男が金を持ってきた。これは弦巻が関わってるか?」

 

優心「かぐやさんが会長と別れの事を言った事については、俺が提案した。ただ、お金に関しては一切関わってない。これだけは言える」

 

会長「何でそんな事を提案した?」

 

優心「曇鷹やかぐやさんから聞いたと思うけど、あの汚い事をする四宮黄光の事だ。かぐやさんの心を折る様な事を言って無理やり別れさせると思ったんだ」

 

会長「なら、前もって別れてもらってた方が四宮的にもショックが大きくなりすぎないようにした。……っていう意味で理解していいか?」

 

優心「うん。ただ、かぐやさんがその別れる云々をやった際に、+αで何かやるかもとは思ってたんだけど、まさかお金とは思わなかったよ。あれは全くの予想外ではあった」

 

会長「……まぁ、そのお陰というか軍資金を手に出来たから良かった部分はある」

 

俺の説明に理解してくれた会長がそう言ったので、軍資金の金額に俺は触れた

 

優心「その軍資金は10億でしょ?ある意味、その金額を奪って正解だよ」

 

会長「そうなのか?」

 

優心「そりゃあ、お金はまだあると思うけど、青龍からしてみれば一晩で一気に10億は無くなったって事になる。だから、痛い出費の筈だよ」

 

会長「(確かに本人は節制しないとと言っていたな)……話は分かった。とりあえず四宮の救出の話を続けよう」

 

会長と会話を終えると、石上とミコは驚いている状態から落ち着いていた。

 

会長(てか、曇鷹と会った日に弦巻に色々と聞きたいと言ったが、ついさっきの説明で聞きたい事が解消されてしまった)

 

優心「会長?」

 

会長「あぁ……なんでもない。……四宮が救出した後の安全というか行動とかは、弦巻の説明で大丈夫だと分かったが、その長男達や家から連れ出す方法を決めなくちゃいけない」

 

石上「四宮家本邸の内部とかが、分かればいいんですけど……」

 

千花「そこは私が知ってますよ」

と、千花は会長と石上の言葉に、そう返して机の上に千花と愛が集めた情報をまとめた書類などを置いた。

 

千花「資産情報や、四宮家の間取り図と警備配置、どことどこが仲いいかの利害関係。そしてちょっとした秘密情報などなどです」

 

ミコ「凄いですね。藤原先輩」

 

千花「ふふ……私は将来総理大臣になる人ですよ。これくらい余裕のよっちゃんです」

 

ミコに言われた言葉に、千花は嬉しそうにしながら返したが、皆からは苦笑いされていた。

 

会長「それでもここまでの情報は……」

 

千花「会長の言う通り、元々、私が集めた情報がありますけど、足りない分があったんです。その分は弦巻家に協力してもらうつもりでしたけど、早坂さんから提供してくれたました」

 

会長「早坂が?」

と、会長は愛の方を見た。

 

そのタイミングで俺が前に出て、三人でもう一つ話すと決めていた愛が四宮家の使用人だった事やかぐやさんの近衛だった事を伝えた。

 

愛「だから、四宮家の情報を知ってたの」

と、最後に愛が情報の出所を話した。

 

石上「さっきの弦巻先輩の夏休みから進んでた四宮先輩をトップにする話の方が驚きすぎて、あんまり驚かないですね」

 

ミコ「確かに。それに校則違反してた理由が、四宮家の使用人だとバレない様にする為だとと聞くと、"なるほど"って思いました」

 

会長「そうだな。今さらそんな話を聞いてもそれほど驚かないだろうな。……それに、そのお陰で四宮家の情報を知れたから良かった」

 

三人から言われた言葉に、愛は気恥ずかしそうにしていた。すると、会長が"あ、そうだ"と声を出して千花の方を見た。

 

会長「藤原は早坂から情報を聞く前に、弦巻家から足りない分の情報を聞こうとしてたと言ってたが、つまり弦巻家は四宮家内部の事を知ってると言うことか?」

 

千花「そうです。弦巻家は四宮家の内部情報を知ってますよ」

 

会長「なぜ知ってるんだ?」

 

会長の言葉に俺が答えた。

 

優心「お父様から聞いた事なんだけど、うちと四宮家は、考えや会社の方針などの違いから、お互いに関わらない……無干渉の関係で、何かあれば当主同士で話をする状態だったんだ」

 

石上「何かあればって、例えばどんな事です?」

 

優心「直近だと……、まずパスパレが所属している芸能事務所は分かる?」

 

石上「まぁ、一応は。団長がパスパレファンだったのと、メンバーの人と会った後に調べたので、なんとなくは」

 

会長「俺も事務所の名前は分かる程度だが……」

 

ミコ「私もアイドル繋がりで、なんとなく態度ですけど……」

 

三人が各々の反応をしたのを見てから説明を続けた。

 

優心「その事務所は元々四宮グループの子会社だったんだけど、弦巻グループが買収して子会社にしたんだ」

 

会長「そうなのか?」

と、聞いてきたので、俺は頷いた。

 

会長「……確かに他のグループから買収となると、社長やらが話にをしないといけない部分があるから、そういった話はするってことか……」

 

優心「そういう事だよ。……で、話は戻すけど、ある時に四宮家で跡取り問題が発生した。すると派閥の一つである黄光派閥が、弦巻グループの会社にちょっかいを出し始めた」

 

会長の言葉に肯定してから話を戻して、説明を始めた。

 

優心「それを受けてお父様が調査をさせたんだ。すると黄光が他派閥が自分に手を出せない為なのと、トップになった際に弦巻家より力を持つ為だったのが分かった」

 

ここで一旦、言葉を切って続けて説明をした。

 

優心「それで、お父様が本社と子会社や傘下の会社を含めたグループ各社に、内部での情報共有といった縦と横の連携を強化して、警戒も当然してる」

 

優心「それに、うちと交流のある国の政府関係者からも四宮家関係の情報共有をして、その上で四宮家の動きの監視もしてる」

 

説明を終えると、会長が質問をしてきた。

 

会長「内部情報を知っている理由は分かったが、今度聞きたいのは、四宮……かぐやをトップにするという話自体は、いつからあった?」

 

石上「確かに、弦巻先輩は夏休みに四宮本邸で四宮先輩の父親の雁庵さん?って人から、初めてその話を聞いたんですよね。遺言書の事なども……」

 

会長の質問とそれに乗っかって石上も質問してきたから、俺は去年の夏休みに雁庵さんから聞いた内容を思い出してから、二人の質問に答えた。

 

優心「石上の言う通りで、俺は夏休みに話を聞いたよ」

 

会長「そうなのか……「でも」……でも、どうした?」

 

優心「ただ、今回の出来事で雁庵さんの後任に曇鷹を挟んで四宮かぐやを最終的にトップにするという話自体は、跡取りの前に出てたらしいよ」

 

石上「跡取り前ってどれくらいなんすか?」

 

優心「おばあ様……俺とこころの祖母で、現当主兼社長の弦巻誠心の母で先代当主兼社長だった弦巻心子から話が出てたって、雁庵さんが言ってたんだ」

 

会長「弦巻の祖母から話が出てたのか!?」

 

優心「みたいだよ。なんでも、おばあ様と雁庵さんは歳が同じで知り合いで、しかもおばあ様は先見の明が凄かったって聞いたよ」

 

会長「どんな風に?」

 

優心「周りから超能力で未来を見てると言われたって。……まぁ、流石に実際に見てた訳じゃないから、今回の出来事に似た事を予想してたってさ。これはお父様に確認したら実際そうだったって言ってたから確実だよ」

 

会長「それは凄いが……、その時は今回みたいに話を詰めたりはしてなかったんだろう?」

 

優心「雁庵さんは頭の片隅に留める程度に聞き流してらしい。でも片隅に留めてた理由は、あり得ないと思う反面、先見の明で出た言葉に否定は出来なかった」

 

愛「それで、跡取り問題が発生する前ぐらいから、その心子さんが言っていた事が起き始めたから、誠心さんと話を始めたということ?」

 

俺の言葉に愛がそう聞いてきたから頷いた。

 

優心「曇鷹に、基本的な経営のノウハウなどを短期間に教え込んだ事と、四宮家を立て直せるやり方などは曇鷹さん本人に任せるって事を夏休みの時に教えてくれたよ」

 

その言葉にまたもや皆は目を見開き、口も塞がらない程に驚いていた。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

また驚いた皆が落ち着いてから、話を進めていった。その途中で、眞妃がやってきて救出作戦に一枚噛ませてほしいと言ってきた。 

 

その理由とかを聞いたり、石上とのやり取りも起きたりしたが、位置情報共有アプリなどの件やらの話もなんとかまとまった。

 

すると、石上が"弦巻家の事で聞きたい事がある"と言ってきた。

 

話を聞くと、どうやら昨日の放課後に柏木さんから、四宮家などの富豪名家達が祖父世代の前から当たり前だと思われていた古い考え……家同士の結婚どうこうの話を聞いたらしい。

 

その話の後に、俺の家である弦巻家は、無縁そうに思えたそうなので、実際どうなのかと思って聞いたとのこと。

 

ミコ「そしたら、柏木先輩が弦巻家の初代当主の事から教えくれたんです。私達が気になったその初代当主の事を、なんで柏木先輩は知ってたのかって事です」

 

石上「弦巻先輩だったら自分の家だから知ってて当たり前ですし、話をしてきても特に疑問は持ちません。でも、他の家の人間が、詳しく知ってたのが謎だったので」

 

優心「そういうこと……」

 

二人が聞いてきたのは、初代当主の事だった。

 

初代当主の事とか家の成り立ち的な事は、お父様から聞いたりしてたから知ってるけど、柏木さんが詳しく知っている事自体は俺は知らなかった。

 

優心「……ごめん。柏木さんが初代の事を詳しく知ってる理由は、俺は分からない」

と、俺が言うと二人は"そうですか……"と呟いていたと同時に、千花が声を出してきた。

 

千花「それなら、私が分かりますよ」

という千花の言葉に、周りで聞いていた俺も含めた皆が驚いた。

 

会長「なんで藤原が知ってるんだ?」

 

千花「えっとですね。……結論から言うと、初代当主の異端さと経営手腕、そして会社としての立ち振舞いの恐怖などが富豪名家に伝わったからです」

 

会長「どういう事だ?」

 

千花「……色々と説明するには、まず初代当主の事について話した方がいいので、そこから話します」

 

千花がそう切り出して説明を始めた。

 

ーーーーーーーーー

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

~石上視点~

 

 

千花「……色々と説明するには、まず初代当主の事について話した方がいいので、そこから話します」

と、藤原先輩は言ってから、初代当主について話し始めた。

 

その内容の殆どは柏木先輩から聞いた内容だったが、初めて知った事もあった。

 

まず、初代当主は明治時代末期から大正初期を生きた人物だったのは、初めて知った。

 

明治時代は男性中心の封建制度になっていて、その日本社会が嫌だった。といっても、男性中心の制度が無くなって、その逆の女性中心になるのも嫌と感じる人だった。

 

その為、最終的に真に男女平等を目指すようになったと、藤原先輩が言っていた。

 

ただそんな考えは、当時からすれば女性だからとかの話以前に異端な考え方だった為に、近所ではあまり良くは思われていなかったとのこと。

 

そういった考えを持った初代当主は、自分の考えを実現する為に考え付いたのは、会社を立ち上げる……今で言うと起業する事だった。

 

そして弦巻家、弦巻グループの始まりとなる起業した会社は、明治時代末期に小さい貿易商社だった。

 

起業した会社の社員の構成は、社長の初代と副社長に後に夫となる男性と、幹部に自分の考えに共感してくれた男女数人。あとの社員は会社の規模に必要な人数を募集して働きに来た人達だった。

 

藤原先輩が言った弦巻家の始まりの業種と創業した年号を聞いて驚いた。

 

驚いている間にも、藤原先輩が説明を続けていたから、しっかりと耳を傾けた。

 

創業時は特に食品や飲み物、日用品を取り扱う事にして、工業や産業系の取引は極端に少ない輸出入の取引で、品質などの基準を他の企業よりも徹底的に厳しいものにしたそうだ。

 

他の貿易商社が、日本の近代化の為に必要な材料などを取り扱っており、食品系を扱う会社が少なかった。

 

近代化で食文化なども豊かになるから需要が伸びると予想したからが扱ったのが理由だった。

 

案の定、予想した通りになった。

 

その結果、会社は黒字化に成功かつ大きくなり、月日が少し経つと日本の食を支える重要な会社になった。

 

そして会社が安定した為に、扱ってた食品系、産業系とその上兵器等に使われる物以外で需要があり、日本や外国で足りてない物を中心に扱うようにしたので、さらに会社が大きくなった。

 

そこから時が進み、初代が有名になったきっかけが第一次世界大戦だった。

 

その当時……兵器やらが必要だが食材と日用品も必要になった。

 

そこで日本政府が食品などを貿易で取り扱う弦巻家に、軍と国に優先的に回してほしいと言ってきたそうだ。

 

それを初代が断った。

 

食品は、国内外問わず政治家軍人だけではなく国民全員に必要。

 

国や軍は自分達で販売されてるお店に買いに行けと言い放ったが、医薬品や包帯、その他の治療器具などは回してもいいと言ったそうだ。

 

ただ、薬などに対しても条件を突きつけた。

 

当時お店で売られている定価の値段、又は病院などが購入する際の医薬品や包帯などの定価の値段に輸入コストを加算した値段で、購入するなら買っていいという条件を政府に伝えた。

 

当然、政府は反発したが、初代は優先するという事は、他の皆に平等・公平・公正に行き渡らない事になるし、自分が目指す目標にならない可能性があった。

 

それに会社としても初代としても批判や風評被害が出る。

 

条件が飲めないのであれば一切国や軍に回さない。

 

その上、もし今後食品系もお店などから定価で買ってなければ、すべて自分の会社が貿易で輸出入している商品全てを、一切日本政府と軍には回さないという事も宣言をした。

 

そういった事を誓約書も書かせて約束させた。

 

この出来事で、初代の行動が他の貿易商社や他の業種の、当時の最大手の会社達に広まり敵にしない方がいいとなった。

 

それに公平・公正・平等に取引するから、不正をしようものなら取引がなくなる為に不正が少なくなったり、問題が起きてもすぐに対処をする為に動いていた。

 

その行動の結果、不平等・不公平・不公正な取引をされていた他の業種や国とかに恩恵が出て、弦巻家の評価が上がり地位も上がっていった。

 

初代と婿としてきた旦那が亡くなった後も、初代の考えを受け継いでいたお子さんが跡継ぎとして会社を継いだ。

 

その過程で、初代の極まった考えである"世界を笑顔に"というのをモットーで、幅広く色々と手掛けてる今の弦巻家、弦巻グループになっていた。

 

この時には他の富豪名家と同様にある程度、権力も持ってはいた。

 

千花「ここからも色々とあり、今の権力も財力もある弦巻家になったんです。……柏木さんが初代を知っていたのも、当時の人から家に伝って教えられていたという訳です」

 

愛「……今の弦巻家って敵に回すなって言われているのは、元を辿れば初代の行動があったからってこと?」

 

千花「そうです。……かぐやさんもこの事は知ってると思いますよ。四条さんも知ってますよね?」

 

早坂先輩が質問して藤原先輩が答えて、そのまま眞妃先輩に聞いていた。

 

眞妃「そりゃ知ってるわよ。富豪名家で知らないとなると、エセ富豪名家か、最近急成長してるとか言われてる会社ぐらいでしょうね」

 

千花「そうだと思います」

 

四条(……だから、うちの人間で弦巻家の逆鱗に触れた人間は、内部から四条家の恥って言われてて、お父様も似たような事をしたから、恥呼ばわりされてしまってるけど)

 

石上「へぇ~。……藤原先輩、教えてくれてありがとうございます。納得できました」

 

ミコ「私も知れたので良かったです」

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

~優心時点~

 

 

千花の初代の説明に、俺も"へぇ~"となっていた。

 

石上とミコが千花にお礼を伝えると、会長が千花に質問した。

 

会長「……富豪名家が知ってるなら、なぜ四宮黄光は弦巻グループの会社に手を出そうとしたんだ?いくら自分の為という目的があったとしても……」

 

眞妃「リスクが負ってでも、跡継ぎ問題で力を付けたかっただけよ。リスクが出ても、すぐに取り返せる程の力や情報が弦巻家にあるからね」

 

千花が答える代わりに、眞妃が答えた。

 

会長「……けど、弦巻の話では情報を取れなかったということか」

 

優心「そういう事だね。……まぁ自業自得でしょ」

 

俺がそう言い放つと、会長が咳払いをした。

 

会長「とにかく、石上と伊井野の質問とその答えが分かった事だし、本題に戻るぞ」

という言葉に皆は頷いた。

 

会長「敵は財閥。四宮家の一部を含めた弦巻家達の作戦があるにしても、秀知院生徒会過去最大の仕事になるだろう」

 

会長の言葉に千花が位置情報共有アプリ”と”通話アプリ”のインストールが出来てるかの確認、石上はワイヤレスヘッドホン等のバッテリー残量に気をつけるよう注意喚起をした。

 

そして、伊井野はその情報のまとめなどをする為に、各メンバーにこまめに報告するように言った。

 

三人の言葉に、各々大丈夫なことを伝え、会長の"始めるぞ"という一言で、皆が動き出した。

 





次回は、京都へ行き四宮かぐやを救出する話を書きます。

1話ぐらいで、長くても2話ぐらいの短さで書き終わるかも知れませんが、それでも次回を待ってくれたら幸いです。
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