弦巻こころの兄が秀知院学園に通って過ごす話(完結)   作:春はる

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今回は、秀知院学園の卒業式前後の話です。

では、本編をどうぞ。



第84話

 

 

~三学期~

 

 

~卒業式数日前~

 

 

~優心視点~

 

 

去年の12月のポピパとラスとロゼリアの武道館ライブ、今年の1月にグアムであった音楽イベントでのポピパとラスとモルフォニカのライブ。

 

あと、冬休み中には愛と出掛けたり、樹と鋼とすばると三鈴達とも遊びに行ったりした。

 

そんな感じで冬休みが過ぎて三学期になった。

 

三学期になり学校に行くと、鋼とすばるが、樹と三鈴が恋人になった事を教えてくれので、"おめでとう"と祝ったりした

 

そこから、バレンタインやらの出来事などが過ぎていき、卒業式が近づいてきた。

 

俺は今日、学校中を駆け回っていた。卒業式まで数日ある間に、当日までに準備をしておきたい事があったからだ。

 

校長と全教職員に説明をする為に動き回って、校長含めて高等部の教員達に話を通し許可をもらった俺は、かれんとエリカを探した。

 

教室には居なかったから、マスメディア部の部室へ向かった。

 

 

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~マスメディア部・部室~

 

 

優心「かれん、いるー?」

 

そう言って部室に入ると、"居ますよ"と言いながら俺の近くに来てくれたがエリカが居ない事に気付いた。

 

優心「エリカは?」

 

かれん「エリカは眞妃さんと渚さんの所にいますので、今は居ないですけど、呼んだ方がいいですか?」

 

優心「いや、呼ばなくていいよ。今はとにかく伝えておきたいことがあるから、かれんに話すよ」

 

かれん「伝えたい事……ですか?」

 

優心「うん。数日後に卒業式があるでしょ。その当日に、白銀とかぐやさんがこっそりと学校にくるっていうサプライズをするらしいんだ」

 

かれん「それは本当ですか!?」 

 

俺が言った言葉に、顔を近づけながら凄く食いついてきたから、俺は一歩下がってから話を続けた。

 

優心「うん、華さん情報だから確実だよ」

 

かれん「確かにそれなら確実な情報ですね。ただ、優心さんが二人が来るという事を言う為だけに部室に来ないと思いますので、何かをお願いをしに来たという事ですか?」

 

優心「その通りだよ。卒業式当日に逆サプライズをしようと思ってるんだ」

 

かれん「と言うと?」

 

優心「二人はスタンフォードに入学した。しかも飛び級だから、秀知院をいわば中退という形で居なくなったから高校の卒業という祝いを受けてないという事になってる」

 

かれん「なるほど。卒業式にやってくる二人を祝ってあげるということですね」

 

かれんの言葉に俺は頷いた。

 

優心「この事は校長と高等部の全教員から許可をもらったから、あとは高等部の全生徒に協力してもらおうと思ってるんだ。だけど……」

 

かれん「人数が多いから、優心さんが一人で進めるのには限度があるから、マスメディア部にも協力をして欲しいという事ですね」

 

優心「そういう事だよ。で、マスメディア部には校内新聞やらのマスメディアの力を使って高等部の生徒に知らせて欲しいんだ。俺が提案している事とか諸々をね」

 

俺がそうお願いすると、"分かりました!!"と元気よく返事をしてきた。

 

かれん「エリカには私から伝えておきます!二人で情報を流して白銀会長とかぐや様には伝わらないように忠告もしときますよ!」

 

優心「よろしくね。俺は千花達と当日までに準備をしとくから」

と伝えると、部室から出ていった。

 

優心(エリカの所に行ったのかな……。まぁ、あとは千花達に話をして準備を始めるか)

 

そう思った俺も、マスメディア部の部室から出て千花達が集まってるであろう生徒会室に向かった。

 

そして、千花達にも話をし準備を進めていき卒業式当日になった。

 

 

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~卒業式当日~

 

 

~会長視点~

 

 

かぐやと一緒に学校の校門前で二人で待っていた。

 

白銀「あれだな。卒業式が終わるまで時間が掛かるから結構待つ感じだよな」

 

かぐや「そうですね。……サプライズとして来た訳ですけど、秀知院を中退という形になってます。ですので、学校側からすれば部外者なので、敷地内には入れませんしね」

 

白銀「でも、ここで皆で待ってるのも悪くないよな」

 

かぐや「それはそうですね」

と、かぐやと話をしていると、目の前に車が止まった。

 

白銀父「二人ともそれでいいのか?後悔してないのか?」

 

白銀「……」

 

白銀父「お前らも卒業を経験したかったんじゃないのか?」

 

白銀「……そうは言っても、学校内に入るのは無理だと思うぞ。警備員やらが先生やらか見回りしているしな」

と車でやってきた親父の言葉にそう返すと、親父は何も答えずにいきなり制服を渡してきた。

 

白銀「なんで制服を渡してきたんだ?しかも、かぐやの女子生徒の制服も」

 

白銀父「かぐやちゃんの制服は、四宮別邸の使用人に持ってきてもらった。……とにかくいいから、着替えて卒業式を見に行ってこい」

 

親父の言葉に隣にいたかぐやと一緒に驚いた。が、折角制服を持ってきて受け取ったからには見ておいた方がいいだろうと、お互いに決めて学校内に入った。

 

教師や警備員やらがいるので隠れながら、着替える場所へと向かった。更衣室でお互いに制服に着替えて、私服は制服が入っていた袋に入れた。

 

私服が入った袋を教室に置くことにした俺とかぐやは、校舎内を久し振り見て回りながら、飛び級する前に通っていたクラスへと向かった。

 

教室に着き、荷物を置いた。

 

白銀「……よし。あとは、こっそりと移動しつつ体育館に行くか」

 

かぐや「えぇ、行きましょう」

と、かぐやの返事を聞いて動こうとした時だった。

 

大林「おい、白銀と四宮」

 

かぐや「!」

 

白銀「大林先生……!」

 

大林「……二人とも体育館に来い」

 

担任の大林先生に見つかったが、一言だけそう言って歩き出したので俺はかぐやと顔を見合わせたが、とりあえず付いていく事にした。

 

 

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~体育館~

 

 

先生のお陰で、こっそりと移動する事なく体育館に着いた。

 

白銀「……先生、いいんですか?俺ら、勝手に学校内にいるのに」

 

大林「別にいいよ。……生徒会長と副会長として頑張ってた二人を問答無用で学校に入れさせないとか追い返す程、教師達の頭は固くない」

 

その言葉の後に"見てみろ"と言ってきたので、俺とかぐやは体育館の横扉から中を覗いて見ると、ちょうど弦巻が卒業証書を受ける順番になっていた。

 

校長から卒業証書を受け取った弦巻に拍手をしていると、弦巻が俺らの方を見てきて卒業証書を見せるように掲げてきた。

 

その事に驚いている間に、弦巻は体育館のステージから降りていた。

 

 

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~優心視点~

 

 

卒業式が始まり、卒業証書授与の時間になった

 

俺の順番になり、体育館のステージに上がって卒業証書を受け取ったタイミングで校長が小声で声をかけてきた。

 

校長「弦巻くん。そこの横扉に白銀くんと四宮さんがいますよ」

と言ってきたので、俺はまずチラッと二人がいるのを確認してから、振り返って卒業証書を見せる形で掲げた。

 

すると二人は驚いていて、そんな二人の反応を見て面白いと思いながら、ステージから降りて自分の席へと戻った。

 

 

そこから時間が過ぎていき、卒業式が終了した。

 

 

卒業式が終了した後は、教室に戻り担任の簡単な話だったがそれが終わると、俺は皆に最終確認のお願いと確認が終わり次第、俺に連絡をするようにお願いした。

 

皆にお願いしてから、俺は白銀とかぐやさんに会いに行った。

 

優心(卒業式が終わる少し前に二人は生徒会室に向かった。そしてそのまま生徒会室にいるという事を華さんから教えてもらったから、生徒会室に急いで向かおう)

 

そう思いながら急いで生徒会室へと向かった。

 

 

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~生徒会室~

 

 

生徒会室に入ると、白銀とかぐやさんの二人が話しながらいた。

 

優心「白銀、かぐやさん」

 

白銀「弦巻、久しぶりだな」

 

優心「さっき体育館で見たけどね」

 

かぐや「そうでしたね。……でもあれは驚きました。まさか私達に気付くとは思わなかったので」

 

優心「あれは校長が気付いたんだよ。あの位置だと校長が一番最初に気付くからね」

 

白銀「……確かにそうだな」

 

そこから少し生徒会での思い出話になったが、その時にスマホが震えたので画面を見てみた。

 

画面には、"準備完了"というメッセージが表示されていた。

 

優心「……二人とも、そろそろ帰ろっか。……あ、この後さ生徒会メンバーと愛の皆で打ち上げするんだけど、二人も来るでしょ?」

 

俺がそう言うと、二人は頷いてくれた。

 

優心(校舎玄関前で千花達が来た時にやれば問題ないな)

と、頭の中で自分の行動の確認をしながら、校舎玄関前まで移動した。

 

 

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~優心視点~

 

 

~卒業式後・校舎玄関前~

 

 

玄関前に移動して、千花達がくるまで話をしながら時間を潰していたが、千花達が来た時に白銀とかぐやさんが皆に"おめでとう"と言ってきた。

 

優心「白銀とかぐやさんもね」

 

白銀「……俺とかぐやは中退だろ」

と言う白銀と頷くかぐやさんを見て、俺は二人に一つ聞いた。

 

優心「……二人はさ、皆と一緒に卒業式に出たかった?」

 

白銀「でも「白銀……」弦巻?」

 

優心「中退どうこうの話じゃない。二人が卒業式に"出たかった"か"出たくなかった"かのどっちなのかを聞いている。二択を本音で答えて」

 

俺はもう一度そう聞くと、二人は"出たかった"と答えたので、その言葉を聞いた俺は卒業生として付けてもらった花を取って皆に声をかけた。

 

優心「皆、いくよ!」

 

全員「白銀会長、四宮副会長、卒業おめでとうー!」

 

三年達は花を高々と投げて、在校生達は屋上から"おめでとう"という段幕を下ろしながらや校舎から"おめでとう"と言っていた。

 

かくいう俺も二人に"おめでとう"と伝えた。

 

白銀とかぐやさんは皆の行動に驚いていた感じだったけど、祝ってくれた事を実感したのか涙が出ていた。

 

優心「二人とも、嬉しくて泣いてる?」

 

かぐや「……当然です。こんな事をされたのは初めてですし、凄く嬉しいに決まってますよ」

 

白銀「かぐやの言う通りだ」

 

二人がそう言って嬉しがっていたのを知って、成功したなと安心した。

 

優心「でも、二人は本当に慕われるよ。……俺が今回の事を皆にお願いして、こんな形で二人を祝う事が出来たんだから」

 

白銀「何を言ってる。こんな事を皆にお願いして実行できたのはお前の人徳だろ」

 

優心「そんな事ないよ。俺が慕われてるだけじゃこんな事は出来なかったよ。だって祝う相手が慕ってない人なら無理だった。つまり、皆が協力してくれたのは二人だったからだよ」

 

俺がそう言うと二人は一段と嬉しそうにしていたが、そのタイミングで、二枚の卒業証書を持った校長がやってきて、二人に渡した。

 

石上「じゃあ打ち上げに行きましょう。良いお店を予約してるんで」

 

石上の言葉に白銀とかぐやさんは頷いてくれたので、俺と愛と生徒会メンバーで歩き出した。

 

白銀「グッバイ秀知院」

 

学校の敷地内から出てから白銀が立ち止まり、校舎を見上げたそう叫んだのを見てから、皆でどこかに旅行に行こうとかなどの話や思い出話をしながら、お店まで向かった。

 





前回の後書きでも書きましたが、今回で最終回ではないです。

最終回でも良かったんですが、卒業した後の話を書いてから最終回にしようと思ったので、まだ続きます。

残り3話で最終回になりますので、残り3話も読んでくれたら幸いです。
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