弦巻こころの兄が秀知院学園に通って過ごす話(完結)   作:春はる

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今回は、大学一年になった優心と愛の話です。

前半は二人が大学で昼を食べているシーンですが、後半は優心と愛がバンドリアニメのマイゴの12話でやっていたライブを見に行って、ライブ終わりにマイゴのメンバーと少しだけ会って話をする内容です。

では、本編をどうぞ。



第85話

 

 

~優心視点~

 

 

大学に入学してから時間が過ぎて、だんだん暑くなってきて半袖で過ごす時期になった。

 

今日も大学で講義を受けて昼になった。愛と同じ講義を受けているので、待ち合わせとかする必要なく一緒に学食へと向かった。

 

優心「愛はどれ食べる?」

 

愛「今日も日替わり定食にする。優心くんは?」

 

優心「俺は……カレーにする」

と、お互いに食べる物を言ってから食券を買った。

 

学食……食堂内の調理員に食券を渡して、メニューを受け取って席を探したが、当然だけど昼という事もあって結構な人数の人がいて席があまり空いてない。

 

どうしようかと悩んでいる時だった。

 

弘輝「あ、弦巻に早坂。ここに二つ空いてるからここ座れ」

 

瑠花「愛はこっち座って」

 

席に座っていた男女二人組が、声を自分の隣が空いてる事を教えてくれたから、二人に"ありがとう"とお礼を言った。

 

この二人は大学に入ってから初めて出来た友達で、男子は弘輝(こうき)で女子は瑠花(るか)という名前だ。

 

この二人の恋人同士らしいけど、学部は違ってて弘輝の方は医学部で瑠花の方は法学部だそうだ。

 

学部が違う二人と出会ったのは単純に今日と似た出来事が大学入学して数日にあったからだ。

 

その時は今日とは逆で俺と愛が声をかけたんだけど、今回と同様に同じく混んでる学食で二人と会ったんだ。

 

まぁ、それは置いといて、二人から教えてくれた空いてる席に座って、昼を食べはじめた。

 

愛は瑠花と話をしているのを見ていると、弘輝が話しかけてきた。

 

弘輝「そういや、弦巻。お前と早坂は午後の講義はあるのか?」

 

優心「ううん。午後はもう何もないよ。だから、どうしようか悩んでる」

 

弘輝「そっか。……でさ、いつ見ても二人って本当に仲がいいカップルだよな」

 

優心「そりゃ、高校の時から付き合ってるからね」

 

弘輝「俺らが大学に入学してから3ヶ月ぐらい経ったが、弦巻と早坂の二人をまとめた呼び名があるんだが、知ってるか?」

 

弘輝の言葉に高校から付き合ってるという事を伝えると、呼び名を知ってるかと聞かれたから、俺は"知らない"と答えた。

 

弘輝「大学随一の成績優秀者同士のラブラブカップルだよ」

 

優心「そう言われてるの?」

 

弘輝「あぁ。最初は俺ら一年組が言い始めてから、そこから二年、三年、四年と上級生達にも、伝わったって感じだな」

 

優心「なんかそのまんまみたいな言葉だよね。なんの捻りもない感じ……」

 

弘輝「俺だってそう思ったんだから、言ってやんなよ」

 

優心「……それもそっか」

といった会話をしながらご飯を食べていった。

 

そして、昼を済ました後は、弘輝と瑠花は午後の講義があるみたいなので二人と別れて、愛と午後はどうしようかの話をしていた。

 

そんな時に、俺のスマホから着信音が流れたから画面を見た。

 

オーナーからの電話だったから出て話を聞くと、楽奈がバンドを組んだ事とそして居場所を見つけたと言った事と、そしてそのバンドが今日の午後にRiNGというライブハウスでライブをするという事を、教えてくれた。

 

ライブをやる時間は夕方らしいので、余裕で間に合うので慌てる事がなくて良かったと思いながら、オーナーに行く事を伝えた。

 

チケットはオーナーが代わりに買っておいてくれたみたいだったから、ライブハウスでオーナーと会ってチケットを貰い代金をオーナーに払うという事で話がまとまったので、通話を切った。

 

オーナーとの話を愛にも伝えて、寄り道をしてからRiNGへと向かった。

 

 

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~ライブハウス・RiNG~

 

 

~優心視点~

 

 

オーナーから連絡が来た後に、寄り道として古川屋に寄ってから、ライブハウス・RiNGに着いた。

 

建物内に入ると、真次 凛々子(まつぎ りりこ)さんが受付にいるのを見かけた。

 

優心「凛々子さん。お久しぶりです」

 

凛々子「ん?あ、優心くんじゃない。スペース以来だから久しぶりだけど、結構経つよね」

 

優心「そうですね。……けど、凛々子さんがここにいるって事は、ここの店員として働いてるって認識でいいんですか?」

 

凛々子「実はね、私ここの店長なのよ」

 

優心「え、初耳……」

 

凛々子「そりゃ、言ってないからね。……まぁ、そもそもスペース閉店してからは会うことがなかったし、このRiNGも今年に出来たばかりっていうのもあるからね」

 

優心「そうですね」

と、凛々子さんの言葉に俺がそう呟くと、凛々子さんは愛の方を見た。

 

凛々子「で、この子はもしかしなくても優心くんの彼女さんかしら?」

 

優心「あ、そうですね。俺の彼女です」

 

愛「早坂愛です。優心くんと同い年の大学一年です」

 

凛々子「よろしくね。オーナーやまりなちゃんから彼女がいる事とか聞いていたけど、確かに見た目が良い子だね。性格は優心くんが選んだ子だから問題ないだろうしね」

 

優心「愛は可愛いし性格も良いですよ」

 

愛「優心くん、躊躇無く人前で言わないでよ。恥ずかしいんだから」

 

凛々子さんの言葉に肯定すると、愛が話に入ってきた。

 

優心「でも事実だからさ」

と言いながら、愛の頭をポンポンとした。

 

愛「うぅ~高校の時からだけど全然慣れないな……」

 

凛々子「仲が良い事で……。それで二人はライブ見に来たのかな?」

 

愛と少し話をしていると、凛々子さんがRiNGに来た理由を聞いてきたので、オーナーから誘われた事とかを伝えた。

 

凛々子「じゃあオーナーが来るまで待っとくって事だね」

 

優心「はい。……あ、あとライブの後に楽奈と会う事って出来ます?」

 

凛々子「どうして?」

 

優心「楽奈に差し入れを持ってきてるんです。バンドを組めたっていうお祝いに持ってきてて、あとそのバンドメンバーの子達にも持っているんですけど……」

 

俺がそう言うと、凛々子さんが少し悩んでから答えてくれた。

 

凛々子「本当は駄目だけど、優心くんとその彼女なら問題起こさないだろうし差し入れも問題ないだろうから、会ってもいいよ。楽奈ちゃんとメンバーの子達には、私から伝えておくよ」

 

優心「ありがとうございます」

 

凛々子「だけど、少し話をしてもいいけど差し入れを渡したら早めに帰ってね。他のお客さんがとかに見られて"ずるい"とかその他にも色々と言われると大変だから」

 

優心「分かりました」

と、凛々子さんに言うとRiNGにカフェがある事を教えてくれたので、そこでオーナーが来るまで待つ事にした。

 

カフェにいたら、香澄と沙綾がいて少し驚いたが、"バイトするって言ってたな"と思い出して、RiNGだったんだと思ったりしながら時間を潰した。

 

 

しばらくしてオーナーが来たので、チケットを受け取って代金を渡した。

 

そして、ライブが始まる時間が近くなったので観客席へ移動した。

 

ステージ近くに行くと、六花と明日香とあこがいたから、愛も含めて五人で話をして時間を潰していた。

 

そしてライブかスタートした。

 

ライブを見ていると、アフターグロウも出てきたのに驚いたが、相変わらずの最高のいつも通りの演奏をしていて格好良かった。

 

アフターグロウの次が楽奈が加入したバンドだ。しばらく待つと、転換時間が終わった様でステージのライトがつきライブが始まった。

 

 

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~ライブ終了後~

 

 

~RiNG内・カフェ~

 

 

ライブが終わったので、楽奈達が来るのをカフェで待っていた。

 

しばらく待ってると入り口が開く音がしたが、それと同時に声が掛かった。

 

楽奈「ゆーしん、あい」

 

一番最初に来たのは、楽奈で目を輝かせながら名前を呼んできた。

 

楽奈「ライブ、頑張った。差し入れ……あるって聞いた」

と言ってきた楽奈を見て、"楽奈らしいな"と思いながら華さんに預かっててもらってた楽奈用のケーキを出した。

 

優心「はい、これ。タルト生地まで抹茶になった新しい抹茶タルト一つと、抹茶のショートケーキ一つを持ってきたよ」

 

商品名と数を言って渡すと、楽奈は噛み締めるようにしながら笑顔で食べ始めた。

 

その様子を見て俺も愛も笑顔になってると、カフェの入り口が開く音がした。

 

立希「野良猫、一人で行くなって……えっ……」

 

愛音「あれ、リッキーどうしたの?立ち止まって……」

 

そよ「入り口でいきなり止まんないでよ」

 

燈「皆どうしたの?」

 

まず入ってきたのは、ドラムの子でその次にもう一人のギターの子、三人目にベースの子が来て最後にボーカルの子だった。

 

立希「もしかして、真次さんが言ってた弦巻さんと早坂さんですか?」

 

優心「あ、うん。俺は弦巻優心。大学一年です」

 

愛「私は、早坂愛です。優心くんと同じで大学一年です」

 

俺と愛が自己紹介すると、楽奈以外の皆が自己紹介してくれた。

 

皆の自己紹介を聞いた後に、皆に持ってきていた差し入れを出した。

 

優心「これ、皆の分の差し入れのケーキ。全部イチゴのショートケーキなのは許してね。皆の好みは分からなかったから、無難な物にしたけど」

 

立希「流石に、わる「ありがとうございます!」……ちょ、愛音!」

 

愛音「え~、いいじゃん。折角、差し入れで持ってきてくれたんだよ。貰わないと勿体ないじゃん。リッキーは食べ物を粗末にするんだ~」

 

立希「べ、別にそうは言ってないだろ!」

 

燈「ありがとう……ございます」

 

そよ「ありがとうございます」

 

立希と愛音が言い合いを始めた横で、燈とそよがお礼を言ってきた。

 

優心「じゃあ俺と愛はそろそろ帰るよ」

 

愛音「え、もう帰るんですか?」

と、立希と言い合ってた愛音が俺の言葉に即座に反応した。

 

優心「うん。元々、差し入れを持ってきただけだし、凛々子さんにも差し入れを渡したら早めに帰ってって言われてるしね」

 

俺が言った言葉に、皆は"そうなんだ……"といった感じになっていた。

 

優心「今日のライブ、凄く良かったよ」

 

愛音「あ、ありがとうございます♪」

 

そよ「……衣装はどうでした?」

 

優心「衣装も良かったよ。斬新だったけど似合ってたよ」

 

そよ「……」

 

ライブの感想を言って、そよに聞かれて衣装の事の感想も言ったタイミングで、楽奈が裾を引っ張ってきた。

 

楽奈「……ゆーしん、あい、満足。美味しかった」

 

優心「また食べたくなったら連絡してね」

 

楽奈「スマホの操作、分からない」

 

優心「じゃあオーナーに連絡お願いしていいよ。それで会った時に、スマホの使い方を教えてあげるから」

 

楽奈「ん。……じゃあまたね」

 

愛「またね」

と、愛は言いながら楽奈の頭を撫でてあげていた。

 

優心「じゃあ皆もじゃあね」

という事を、皆に言ってから俺も楽奈の頭を撫でてから、家へと帰った。

 

 

こうして一日が終わった。

 

 

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~愛音視点~

 

 

愛音「凄い二人だったね、優心先輩と愛先輩って」

 

私は帰っていった先輩二人が見えなくなってから、そう言った。

 

燈「楽奈ちゃんが懐いてたもんね」

 

楽奈「あの二人、いい人。……二人とも好き」

 

愛音「言い切るね。……それにしても弦巻って名字……どっかで聞いた気がするんだよね~」

 

そよ「弦巻グループの事じゃない?名字が一緒だし」

 

愛音「そよりん、それだよ!」

 

立希「うるさ……。山吹先輩と戸山先輩もそう言ってたから間違いないと思う。それに確か……弦巻さんには護衛の黒服が三人いるって言ってたかな」

 

愛音「凄ッ……!」

 

そよ「……もう弦巻さんの話は置いといて、今日やったライブの話をしましょう」

 

私が驚いてると、そよりんがそう言ったきたから私は返事をしてからショートケーキを食べはじめた。

 

そしてリッキーの話を始めたから食べながら聞いて、皆と今日のライブの感想を言い合った。

 

こうして正式なバンド名が決まって新曲とかも成功したライブを終えた今日一日が終わった。

 





前半に出来た男女二人は、この話だけに出るキャラなのでもう登場させる事はないので、名前と学部以外は特に設定は考えていません。

次回の内容も時間を飛ばした内容を書いて投稿します。

次はかぐや様原作の28巻に収録されている「早坂愛の最終回」を題材にした内容になります。

あと2話で終わりになりますが、最終回まで完成しましたので、今日の3月10日に全て投稿させていただきます。

まず、次の話は本日3月10日の8時に投稿します。
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