弦巻こころの兄が秀知院学園に通って過ごす話(完結)   作:春はる

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最終回(第87話)です。

では、本編をどうぞ。



最終回

 

 

~4年後~

 

 

~優心視点~

 

 

御幸達と居酒屋で食事をした日から、4年経過した。

 

俺と愛、御幸とかぐやさん、27歳、優とミコは26歳になっていた。

 

そして、優愛は5歳で咲心は4歳になり四宮夫妻の輝幸くんは優愛と同じ年なので5歳になったそうだ。

 

居酒屋で久しぶりに会って飲み食いして話が盛り上がったあの日から4年も経てば色々と環境が変わる。

 

まず弦巻家・弦巻グループの当主兼社長がお父様の弦巻誠心から代わり、こころが当主兼社長に就任して俺も当主兼社長代理に就任し愛も俺の秘書をしてくれれている。

 

他にも、こころと美咲が結婚をした。同性同士だけど、この日本では同性婚関係の法律は成立されているから、二人は迷いなく結婚したわけだ。その為、こころの秘書に美咲になってくれた。

 

そしてかぐやさんと御幸の二人はというと、かぐやさんが四宮家と四宮グループの当主と社長(総帥)に就任した。

 

4年前は御幸の白銀製薬工場の社長だったが、今は圭に社長を譲ってかぐやさんの補佐をするために、四宮家・四宮グループのナンバー2として活躍している。

 

御幸から白銀製薬工場の社長に任された圭は、"敏腕社長"と言われる程の手腕で製薬工場を上手く経営しているそうだ。

 

ミコと優は、大学卒業した年の3月中に同棲を始めて、同年4月からミコは大手弁護士事務所、優は弦巻グループのゲーム会社で働きだした。

 

そして、ミコが独立をして軌道に乗り依頼者からも評価がもらえている事務所になり、優も仕事を任されるようになって安定して生活が出来るようになった。

 

そのタイミングの今年初めに、二人は結婚した。

 

千花の方も外交官としての仕事も多忙すぎる事が無くなり、程よい忙しさになったそうだ。

 

その為、プライベートに余裕が生まれて、近々気になる男性とデートをする事になったと少し前に教えてもらった。

 

 

そんな風に色々と皆が変わっていった日々のある日。

 

今日、俺は公園に来ている。

 

俺一人で公園に来た訳ではなく、愛と優愛と咲心の三人と、こころと美咲の二人と公園に来ていた。いわば弦巻家の家族皆で来ている。

 

お父様とお母様は用事で来れなかったから、正確には家族全員ではないけどね……。

 

しかし弦巻家の皆だけではなく、他にも公園に来るメンバーがいるんだ。

 

それが四宮夫妻とその息子の輝幸くん、優とミコの石上夫婦と、千花がやってくる。

 

なんで皆と集まるのかというと、4年前と同じ様にお昼に皆の記念会をやろうという話になったからだ。

 

かぐやさんと御幸の四宮家での就任や、俺やこころの弦巻家での就任などなどの記念会だ。

 

午前中は公園で優愛と咲心と輝幸くんを遊んでもらって仲良くなってもらって、そのままお昼で記念会……という流れになっている。

 

それで今の公園には皆達はまだ来てなくて、俺達が一番早く公園に着いたみたいだった。

 

なので皆が来るまで、優愛と咲心と公園で遊びながら待っていた。

 

しばらく待ってると千花達が見えてきた。

 

皆の姿が見えてきた時に、優愛が袖を引っ張って質問してきた。

 

優愛「ねぇ、あのひとたちが、おとーさまとおかーさまのおともだちなの?」

 

咲心「なのー?」

 

優愛の質問のあとに咲心も、優愛の言葉の語尾を真似て聞いてきた。

 

優心「うん、そうだよ」

 

二人の問いかけに答えてると、皆がやってきたから、ふたりに自己紹介をさせた。

 

愛「ほら、二人とも。自己紹介して」

 

優愛・咲心「はーい」

 

優愛「あたしは、つるまきゆあです!よろしくです!」

 

咲心「ぼくは、つるまきみこと!よろしく!」

 

愛の言葉に二人は元気よく自己紹介をした。

 

4年前にも皆は会ってるけど、成長したこの姿は初めてだし話せるようになったから、自己紹介をさせて皆と仲良くなってもらおうと思ったんだ。

 

優愛と咲心の後に千花達も自己紹介をしていたが、千花がしゃがんで優愛に抱きついた。

 

千花「優愛ちゃん可愛すぎー」

 

優愛「わわっ!……ちかもかわいいよー」

 

咲心「ねぇねぇ、ちかちゃん。ぼくは?」

 

千花「咲心くんも可愛いしかっこいいよー!」

 

咲心「やったー!おねーさま、ぼくもほめてもらった!」

 

優愛「やったね!」

 

二人の自己紹介で心を奪われた千花は二人の事をそう褒めて、褒められた優愛と咲心は二人でハイタッチして喜んでた。

 

千花「二人とも本当に可愛すぎる!優心くん、愛さん!この二人連れて帰ってもいいですか!?」

 

優心「いや、駄目に決まってるじゃん」

 

愛「優心くんの言う通りで、連れて帰るのはダメだよ」

 

千花「えぇ……。じゃあ、二人と遊ぶのは?」

 

優愛「おかーさま、おとーさま。あたし、ちかと遊びたいよー!」

 

咲心「ぼくもぼくも!」

 

千花の質問の後に、優愛と咲心も"遊びたい"と言ってきた。

 

優心「遊んでいいよ」

 

愛「うん。遊ぶのはオッケーだから、行っておいで」

 

優愛「やった!ちか、遊ぼ!ほら、みこともいくよ!」

 

咲心「うん!」

 

千花「ありがとう、二人とも!」

 

優心「ただし、連れて帰んないでよ」

 

俺の言葉を聞いた優愛と咲心は手を繋ぎながら広場に向かい、千花も俺と愛にお礼を言ってから優愛達の所に向かった。

 

優愛の護衛である女性三人組の黒服、咲心の護衛である男女混合三人組の黒服も、影でこっそりと微笑みながら見守ってくれていた。

 

御幸「輝幸も遊んできていいぞ」

 

輝幸「いいの?」

 

御幸「あぁ」

 

かぐや「お友達になるチャンスですよ。仲良くなって遊んできて」

 

輝幸「……うん!パパ、ママ、あそんでくる!

 

御幸達の子供の輝幸くんも、優愛達と合流して遊び始めた。

 

輝幸くんは見た感じだと自分から一歩を踏み出すのが苦手というか踏み出しづらい所が少しあるっぽい。

 

中々踏み出す事が出来てなかった部分は、御幸とかぐやさんと似ちゃってる感じだな。

 

でも、優愛と咲心は無意識にその辺が分かってるのか、自分から話しかけてもう仲良くなっていたし、千花も丁度いい距離感で三人と付き合っていた。

 

それに優愛と咲心は、公園にいる他の子供達とも話しかけて遊び始めていた。

 

こころ「優愛と咲心、それに御幸とかぐやの子供も仲良くなって楽しそうに遊んでるわね!お兄様」

 

優心「だね。小さい頃の俺とこころみたいな感じだよ」

と、俺はこころと話をしながら、久しぶりに頭を撫でた。

 

こころ「……もう……お兄様、恥ずかしいわ」

 

美咲「そう言いながら、こころ嬉しそうじゃん。ね、優心兄さん。愛姉さん」

 

愛「美咲の言う通りだね」

 

こころ「美咲にお義姉様まで……」

 

四人でしばらく話してると、優愛と咲心が走ってやってきた。

 

優愛「こころちゃん、ずるーい。おとーさま、おかーさま、あたしもなでてー」

 

咲心「ぼくもー」

 

優心「分かった分かった」

 

愛「ふふ」

 

二人を撫でてると、御幸がかぐやさんと輝幸くんを連れて俺達の方にやってきた。

 

優心「初めまして」

と、しゃがんで輝幸くんの目線と同じ高さになって声をかけたが、すると輝幸くんは御幸の後ろに隠れてしまった。

 

愛「優心くん。隠れられちゃったね」

 

優心「ありゃ……。恥ずかしがり屋の部分もあるのかな?」

 

かぐや「そうですね。その部分がありますけど、初めてあった人に対してだけなので、今だけです。2回目以降にあった人と、話をしたり仲良くできるいい子です」

 

優心「そっか」

と、俺が呟くと御幸の後ろに隠れてた輝幸くんが前に出てきた。

 

輝幸「……はじめまして……」

 

こころ「ねぇ、お名前教えてくれる?」

 

輝幸「てるゆき……しのみやてるゆきです」

と、挨拶と名前を輝幸くんが言ってくれた。その様子に御幸とかぐやさんは頭を撫でてあげてた。

 

その様子を見ながら優愛と咲心の方を見ると、ミコと優に話しをしていた。

 

でも、ミコは4年前泣かれた事を気にしているのか、あたふたしながら話をしていて、優がフォローしていた。

 

優愛「ねぇ、ミコ。なんでそんなに目を見て話をしてくれないの~?」

 

咲心「ミコちゃん、なんでー?」

 

ミコ「そ、それは……」

 

優「あー、ミコはちょっと子供と話すのが苦手なんだよ」

 

優愛「そーなんだー。じゃあ、あたしとみことといっぱい話そーよ。そしたら話せるよー」

 

咲心「そーしよー」

 

ミコ「え、二人とも凄くいい子で優しい……」

と、ミコが呟いたと思ったら、二人に抱きついて、いきなり抱きつかれた優愛と咲心は驚きながらも笑顔になっていいた。

 

優「相変わらず、ミコはチョロいな……」

 

御幸「まぁそう言ってやんなって」

 

優心「はは……。そろそろいい時間だしお昼食べにお店に行こう」

 

優と御幸の言葉に苦笑いしたが、時計を見るといい時間だったから、"お店に行こう"と伝えた。

 

大所帯なので車に乗りお店へ向かった。

 

 

そしてお店に着いて記念会を始めて、しばらく皆と楽しんだ。

 

 

 

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~記念会終了後~

 

 

~弦巻家車内~

 

 

記念会が終わり、皆に"またな"と伝えて解散となった。

 

 

それぞれが帰るのを見た後に、俺も愛と優愛と咲心、こころと美咲の皆と車に乗った。

 

しばらく車に揺られていると着信音が鳴ったので画面を出てみると、蘭だった。

 

優心「……蘭、どうかした?」

 

蘭『あ、優心さん。あの今度の休みは予定空いてますか?』

 

優心「ちょっと待て。……愛、今週の休日って空いてる?」

 

愛「今週は、何も予定は入ってないよ」

 

優心「ん。……蘭。今度の休みは何もないよ。なにか用事あるの?」

 

蘭からの電話で用事を聞くと、休日の予定の有無を聞かれたから愛に確認して予定がない事を確認してから蘭に予定がない事を伝えた。

 

その上で用事があるのかを確認をした。

 

蘭『あ、はい。実は娘の桜が、優愛ちゃんと咲心くんに会いたいって言ってきたので、会えるかどうか確認をしたくて電話をしたんです』 

 

優心「なるほど」

 

実は蘭も結婚をしてて、咲心と同じ年の娘さんがいるんだ。

 

その子は桜という名前の女の子で、うちの子二人と仲がいいんだ。

 

優心「予定は無いから会えるよ。場所はいつも通りつぐみちゃんの家?」

 

蘭『はい、つぐみの家でいいですよ。つぐみからオッケーを貰ってるので』

 

優心「了解。時間は午前でいいね?」

 

蘭『時間も午前でいいですよ。また休みに』

 

優心「うん」

と、言って電話を切った。

 

優心「咲心、優愛。桜ちゃんが会いたいって言ってたから、今週の休みに桜ちゃんに会う約束したよ」

 

優愛「ほんと!?」

 

優心「うん」

 

咲心「さくらちゃんに会えるの!?」

 

優心「うん、そうだよ」

 

咲心「おねーさま、やったね!」

 

優愛「そうだね!」

 

話を聞いた二人は凄く喜んでくれて、二人は桜ちゃんと会ったら何で遊ぶかを話していた。

 

その様子を見ていると、家へ着いた。

 

 

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~夜~

 

 

~弦巻家~

 

 

昼間に帰ってきてから時間が過ぎて、晩御飯の時間になったので、俺と愛、優愛と咲心、こころと美咲、お父様とお母様の合計8人で晩御飯を食べた。

 

優愛「でね、ちかとあそんでたら、こうえんにいたひとと、なかよくなったんだ!ね、みこと」

 

咲心「うん!ともだちになったんだ!」

 

優愛と咲心は公園での出来事を、お父様とお母様(優愛達からしたら祖父母)に話をしながら、食事をしていた。

 

 

俺と愛とこころと美咲は会話に入って、皆と家族団らんの時間を過ごした。

 

こうして、楽しくて濃い出来事だった一日が終わった。

 





今回で2年9ヶ月ぐらい続いた「弦巻こころの兄が秀知院学園に通う話」は、完結です。

この最終回は、人によってはどうなのかと思うかもしれませんが、この終わり方は決めてた部分があるのでどうしてもこの終わり方で終わらせたかったので、この内容で最終回にしました。

最後に、本日3月10日の10時30分に、この最終回時点でのキャラの設定などをまとめた設定集を投稿予定ですので、それも見てくれたら幸いです。

では、本小説の最後までお付き合いしてくださり、ありがとうございました。
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