「失礼します」
今日もメイドに休みはない。
僕は主人であるサーチェを起こすために、部屋に向かう。
寝室に入り、眠っているサーチェを見つめる。
―――今が好機だ。
僕は『魔眼解放』を使う。
目が赤く染った。
サーチェが起きる瞬間。
おそらくそれが、最も抵抗が弱くなる瞬間だろう。
『起きてください!』
練った魔力を僕は、サーチェの僅かに開いた目に叩き込む。
「うーん。 起きる⋯⋯起きるから⋯⋯グゥ」
そう言って再び夢の世界へ旅立っていった。
(はぁ⋯⋯。やっぱりか)
やはり、サーチェには『絶対服従』が通用しないようだ。
(しかし⋯⋯どうするか)
サーチェは本当に朝が弱いのだ。
これのせいで毎朝起こすのに苦労する羽目になっている。
「起きてください! 朝ですよ〜」
身体を強く揺さぶるが、彼が起きる様子は無い。
(やれやれ⋯⋯ん?)
呆れて周囲を見回していたところ、視界の先に白い何かが映った。
気になり、それに向かって手を伸ばす。
―――感触を確かめ、掴む。
(これは!)
僕の手に握られているのは、白い布。
昨日使った僕の
「⋯⋯ご主人様? これは⋯⋯何でしょうか?」
僕はサーチェにそれを見せながら問う。
「ん? んだよ⋯⋯。 ⋯⋯あ」
サーチェはそれを視認した途端、それまでの薄らと開いていた目を全開にして鋭い目付きとなる。
「見ちまったな⋯⋯セリカ。
よく分からないことを口走ったかと思うとサーチェは昨日までとは比べものにならない程の魔力を解放した。
(これは⋯⋯悪魔討伐の本気程ではないが⋯⋯かなり強い!)
サーチェは普段から自分の力を常にセーブして戦う。
そんなことをする理由は、余裕を持って対応することが勝利への秘訣だから⋯⋯らしい。
「行くぜ?」
そう呟いたかと思うと、サーチェはいきなりトップスピードで僕の横を駆け抜け⋯⋯
「あ?」
サーチェが怪訝な声をあげ、自分の手元を見る。
―――そこに僕の下着は無い。
「渡しません!」
そう叫んだ僕は、下着を固く握りしめてサーチェを睨む。
「マジかよ⋯⋯。 よく避けたな⋯⋯っと」
そう呟きながらサーチェは僕の放った一閃を躱す。
「おう、どうやって避けたんだ? 今までだったら対応できないくらい速く走ったつもりだったんだが⋯⋯なるほど、そういう事か」
そう質問してきたサーチェは、僕の
「お前のスキルの新しい使い方を見つけたんだな。良くやった。 でも⋯⋯」
―――ソイツは返してもらうぜ。
そう呟いてサーチェは再び構える。
「近寄るな! 変態め!」
眼前のサーチェは先程より更に魔力を高め、肉食獣のような瞳で僕の下着を見つめている⋯⋯。
しかし、こんな男に僕の下着を渡す訳にはいかない。
(どうするか⋯⋯そうだ! 今ならあれが使えるかもしれない。)
僕は頭に浮かんだ作戦を実行すべく、
現在の推しキャラ(番外編の主人公に起用)
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セリカ
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サヤ
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サーチェ
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エイリ
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カムラ