僕は
で、転生といえば異世界とチートがつきもの。でも僕にはチートらしいものは何もなく、この世界も前世と何ら変わりなし。ま、それならそれで別にいいかと割り切り、僕は今新しい人生を楽しんでいる。
ところで今回の人生、なんかやたらとドッヂボールが流行っている。それも老若男女問わずに大人気。
学校じゃ休み時間や放課後はそこらじゅうでやってるし、公園やスポーツクラブのグラウンドなんかでもよく見かける。いい大人やお年寄りの方々がやってるのを見た時は流石にちょっと驚いた。おじいちゃんおばあちゃんが結構エゲツないボール投げてるの見たときは思わず二度見したわ(笑)
で、このドッヂボール、前世と結構ルールが違う。
基本的な所は前世とあんまり変わらないと思う。ただ、コート内での味方同士のボールの譲渡が認められているし、攻撃側はボールを投げる(?)方法が自由だ。頭を使おうが二人で投げようが蹴ろうが、一度ちゃんとキャッチしていれば何をやってもいい。
ついでにジャンプして相手コートに入っても、相手コートに足が着くまでに投げてしまえばルール違反にならない。ただ、自分のコートに戻るまではそれ以外の行動が禁止になるから気をつけないといけない。
あとは場所や相手によって特殊ルールの追加があるくらいかな。
なんだか昔あったバ〇ルドッヂボールっていうゲームのルールに似ている気がしなくもない。
まあそんな感じだからみんな面白半分でいろんな攻撃を考えて仕掛けてくる。これが結構楽しいうえになかなか奥が深い。そういうわけで僕もこのドッヂボールにどハマりした。こういうのってあーでもないこーでもないと色々考えるのも楽しいんだ。必殺技とか考えちゃったりしてさ。
で、肝心のドッヂボールの実力の方はというと、実は僕、自分で言うのも何だけどチートレベルでかーなーり強いっ。学校や仲間内でも負けたことはないし、野良ドッヂやストリートドッヂなんかでも勝ちまくり。
この強さに予測不能の攻撃、あと低い身長と名前にちなんで「おもちゃ箱の親指姫」なんて呼ばれてちょっとした有名人らしい。
……いや、こういう二つ名ってかっこいいし、すごくありがたいし嬉しいんだよ。でもさ、わがままを言わせてもらえれば、もうちょっとこう、あったんじゃないだろうか?小さな巨人とか、ジャイアントキリングとか。
ま、まあとにかく、俺TUEEEEEEEってことだ。
んで、こういう流行りのスポーツって、強いと同性にも好かれるし、異性にもモテる。下からは慕われるし、上からは可愛がられる。
そう、今の僕は人気者でリア充なのだ(ドヤァ)
しかも容姿もベビーフェイスだがかなりの美少女で、人気にブーストをかけている。美少女って得だよな。
あ、もちろん自意識過剰じゃない。実際よく告白されるんだよ。男子にも女子にも。
……ただまあ、たまに「お兄ちゃんって呼んで欲しい」とか、「お姉ちゃんって呼んで」とか……いやまあ、結構、かなり言われたりもするけど。
このロリコンどもめ!
……あと容姿といえば、僕は男からしょっちゅうエロい目で見られる。
僕、美少女だしね(ドヤドヤァ)
まあそこも大事なことだけど、多分、ていうかほぼ間違いなく原因は僕の胸。おっぱい。
というのも僕のおっぱい、仲間内でもよくロリ巨乳とからかわれるくらいにはでかい。小三の辺りから育ち始めたこのけしからんモノは、今や立派な巨乳に成長した。しかもこれで僕まだ中学生。ってことはだ、こいつまだ成長の可能性があるんだよ。できればこれ以上大きくならないで欲しい。マジで。……重いんだよこれ。
ロリ巨乳なんて漫画やアニメだけのもんだと思ってたけど、実在っていうか自身がそうなるのはさすがに予想できんかったわ。
まあただ、エロい目で見られる事に関しては別に嫌ってわけでもない。元男だから理解もしてやれるし。
ちなみにおっぱいは、わざとユッサユッサさせてやると男たちの反応がくっそ面白い。ガン見するヤツ、真っ赤になって顔を逸らすヤツ、股間を抑えるヤツ。特に最後のやつはめっちゃ草生えた。ああいう行動するやつ、実際にいるんだな。もちろん自重しような?とかエロガッパどもめ。とかニヤニヤしながら罵るまでがワンセットだ。
ああ、男たちをからかうのめっちゃ楽しい。
女子たちに白い目で見られて阿鼻叫喚な男たちを高みの見物で眺めているの楽しい。注目されるのって気持ちいい。ふふ、僕ってば悪女だね。
そんな感じで僕は第二の人生を謳歌し、中学生最初の夏休みに入る前。
「頼む。一回だけでいい。私達に力を貸して欲しい」
ずっと勧誘を受けて断っていたドッヂボール部の部長、灰川先輩に頭を下げられた。
もちろんドッヂは好きだし楽しいが、だからこそ僕は友達なんかとワイワイ楽しくやりたい派だ。
「お前ならうちのエースになれる!一緒に全国を目指そう!いや、お前となら優勝も夢ではない!」とかめっちゃ熱く勧誘されたけど、さすがに全国はそんなにあまくないっしょ。いくら僕が仲間内や野良、ストリートドッヂで強いって言ったって所詮はお遊び、御山の大将ってやつだ。僕くらいのレベルの選手なんてきっと全国にゴロゴロしてるって。
それに他の学校は知らないけど、この学校のドッヂボール部はかなりデカい。友達やドッヂ仲間でも何人か入部してるくらい部員数も多いし、部室も広くて専用コートなんかもある。学校側もずいぶん気合いの入れようだ。
そんな所にちょい強で調子に乗ってるエンジョイ勢の僕が入るのは色々間違ってると思うし、真剣に取り組んでいる人たちに失礼だと思うんだよね。
そんなもろもろの理由で勧誘を断ってたんだけど、先輩の、それもそんな部の部長に頭を下げられ、しかも一度だけなんて言われたら流石に断りにくい。ていうか断れるかこんなん。
「はぁ、分かりました。でも本当に一回だけですからね?それとお役に立てる自信ありませんからね?」
ということで一回だけ、助っ人を引き受ける事になった。
まあ引き受けたからには無様な真似はできないので、時々練習に混ぜてもらうようにはした。といっても僕は普通にドッヂボールに混ぜてもらうだけなんだけど。
ていうかみんな普通に僕を受け入れるからちょっとびっくり。こういうのって、出る杭は打たれるっていうか、体育会系の洗礼とかぶっちゃけちょっと覚悟してた。いや、こっちも別に空気悪くしたいわけじゃないからありがたいんだけどさ。むしろなんかめっちゃ可愛いがられるんですけど。まあ、いいか。
我が人生に一片の問題なし。
ってことで日々楽しく過ごしながら夏休みに突入。ちょいちょい部活に顔出しながら夏休みを楽しんでいる時に、なんとうちのドッヂボール部、県大会を突破して全国大会出場を決めた。
やっぱりあった、全国大会(笑)
まあ予想はしてた。調べてみたら夏と冬にデカい大会があるらしい。
話を戻して、うちのドッヂ部、破竹の勢いで全国大会も勝ち進み、なんと決勝戦進出。
圧倒的じゃないか、我が
もちろん学校総出で応援しに行くことになり、僕も応援と激励をしようと選手の控え室に行って、めっちゃいい笑顔の灰川先輩に迎えられて……僕はでかい会場のど真ん中のコートに選手として立っていた。
ホワーイジャパニーズピーポー!?僕、チームの応援にきただけだよね!?
そんなわけがわからない状態で試合が始まってしまい、今度はこっちも向こうも常識外れの球の応酬。しかもみんな異常に身体能力が高いし、当たった子の服は破けるしで僕の処理能力を完全に超えて脳がオーバーヒート。で、半ばヤケクソで挑んでみればさらにまさかの決勝弾を決め、現在胴上げされてる真っ最中。
ってああ、そういえば灰川先輩と一回だけの助っ人の約束してたわ。ここまで考えないと思い出せないって僕相当テンパってたんだなぁ。……誰がこんな素人に決勝戦に助っ人頼むなんて思うよ!?完全に想定外だわ!しかも選手登録やユニフォームなんかの準備も完璧でスタメンとか言われれば逃げ出すに決まってるわ!
もちろん用意周到な先輩に回り込まれてしまい、ドナドナされながら試合会場へ引きずられて行ったんだった。
うん、とりあえず決勝戦に無理矢理出場させられたことは思い出したわ。けどあのドッヂボールの内容だけはやっぱりわけが分からん。なんぞ、これ?
しょっちゅうバナー広告出てそうなどっかのソシャゲや美少女ゲームじゃあるまいし……あ。
あああああああああああああああ!!!
謎のドッヂボール流行り
ゲームみたいなルール
ゲームやアニメでしか存在しなさそうなロリ巨乳という自分に、美女揃いの強豪チーム
何より
線と線が繋がる。
バラバラだったピースが埋まる。
間違いない。ここは異世界だ。それも男向けの美少女ゲームみたいな世界。そこに僕は転生したんだ。
あ、ってことは僕のこのドッヂボールの異常な強さは、もしかして、チート?
マジか!?……マジかー。
おまけ。
チュートリアルが終了しました。
ステータスにポイントが振れるようになりました。
友親「ふぁっ!?」
ちなみに友親は限定ガチャキャラの時折いるぶっ壊れキャラの立ち位置です。もちろん本人に自覚なし。