新約 仮面ライダーGHOST   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。今回の題名もクウガ風。VSロビンフッドカルマ、そして…?楽しんでいただければ幸いです。


第五話:正義

 壁を擦り抜け、宙に浮かんで警官が沢山いる目的地と思われる階までやってくる。常人には見えないフード姿に幽体化して標的であろう男、金菅光栄に近づく。綺麗な景色を一望できるガラス張りの壁を背に椅子に座り踏ん反り返っている。

 

 

「ははっ、なんで僕なんかを狙うんでしょうねえ…頼りにしてますよ、警察の方々」

 

 

 そう語る金管は整った顔をした好青年であり、悪徳政治家とは思えない容姿だ。だがまあ、噂される程度にはあくどい事をやっているんだろう。罪がある人間だと言うのなら正直守る義理はないが、知ってるのに殺されるのも放っては置けない。ロビンフッドとやらはどこからくる…?

 

 

「…ん?」

 

 

 すると何かに反応して姿を現すコブラケータイがガラケーに変形して俺の手に収まり耳に当てると、結城の焦った声が聞こえた。

 

 

≪「悠二君、あのね、森川さんがいなくなったと思ったら緑のフードのカルマが現れて次々に警察の人達の意識を奪って、それで多分カルマの正体は………」「そこまでです」≫

 

「結城!?結城!…クソッ!」

 

 

 そこで通話が途切れる。コンドルデンワーが動けない通話中に襲われたのか。クソッ、クモランタンとかも預けておくべきだった…!だが伝えたいことは伝わった。よりにもよって警察官がカルマか…!

 

 

「失礼しますよ、警察の方々」

 

 

 そして出入り口の扉が蹴破られ、奴は現れた。緑の布地に黄色のラインをあしらった、まるで弓矢の様な絵柄の仮面をつけた、同じ女性が変身したエジソンカルマよりも女性だとよくわかる体型で緑のマントをフードの下に身に着けたカルマ。礼儀正しく一礼するその姿からは暗殺者には見えない。

 

 

「毎度毎度、無意味な警護ご苦労様です。抵抗はしてくださいね?仕事しないであっさり警護対象を殺された、だなんて上に報告したくはないでしょう?」

 

「出たぞ、ロビンフッドだ!撃て、撃てー!」

 

 

 俺が乱入する間もなく、拳銃を手に一斉射撃を行う警官達。しかしロビンフッドカルマはマントを翻して弾丸を全て受け止め、全ての弾丸が床にカラコロと零れ落ちる。防弾のマントだと…!?

 

 

「此度も悪人以外の命を奪う気はないので、あしからず」

 

 

 そう言ってマントを翻して宙返り、次々と当身で警官達の意識を奪っていくロビンフッドカルマ。ならばと、最後の警官の意識を奪って油断しているであろうタイミングでガンガンセイバーを手に斬りかかるも、まるで分っていたかのように避けられて手にした弓で殴りつけられ、吹き飛ばされフードが脱げて姿を現してしまう。

 

 

「クソッ、何で居場所が…!」

 

「貴方がさっきの少女が連絡していた相手ですね。噂のゴーストか、私の邪魔をしないでください」

 

「く、クソッ…役立たずの警察め!二人も侵入者を許してるじゃないか!」

 

「「ッ!」」

 

 

 怒りと恐怖が入り混じった表情を浮かべた金管が机の裏に手をやって取りだしたのは、ロシア製の拳銃(だったはずの)トカレフ。狙いもつけずに乱射し、俺は咄嗟にフードを被って幽体化して回避、ロビンフッドもマントを翻して防御する。弾を撃ちきった金管はカチカチと引き金を引き続けていたが投げ捨て、涙と鼻水でグチャグチャな顔で土下座した。ええ……?

 

 

「お願いします!命ばかりは……!」

 

「そうはいきません、法が裁けない悪に生きる価値なし。貴方が土地を得るためにヤクザを使って法外な地上げを行ったのはわかってます!」

 

「しょ、証拠はないだろう!?そ、それに金ならやる!いくらでもやる!だから命だけは…!」

 

「金なんていりません。貴方が死ねば、私はそれでいい…!」

 

 

 そう言って背中に現れた矢束から矢を取りだして弓に番えて引き絞るロビンフッドカルマ。見ていて救う価値の無い悪党だとわかったが、見逃すわけにもいかない。ガンガンセイバーをガンモードに変形させて銃撃、放たれた矢を撃ち落とす。

 

 

「やめろ!証拠を見つけて捕まえればいい話だろ!?」

 

「…それができないから、私はこんなことをしているんだ!邪魔をするな、ゴースト!」

 

 

 今度は俺に向けて三本矢を手にして引き絞り、射出してきたのでガンガンセイバーをブレードモードにして斬り払い、突撃。咄嗟に弓を手に殴りつけようとしてきたロビンフッドカルマに体当たりしてガラス張りの壁に激突し、下まで一緒に落下。地面に激突すると同時にまるで合気道の様な動きで投げ飛ばされる。

 

 

「今の動き…警察の体術だ。やっぱり森川真弓さん、アンタか」

 

「そういう君はさっきの不審者君か。邪魔をしないでもらおう!」

 

 

 弓を手にして突撃してきたロビンフッドカルマを、ガンガンセイバーで迎え撃ち、激突。棒術の様に弓を振るう攻撃を、なんとか捌いて行く。素人の戦い方じゃ、プロには勝てないか…!?

 

 

「なんで、警察のアンタがこんなことをしてるんだ!」

 

「法で裁けない悪魔に!私の家族は殺された!警察であっても、逮捕することもできなかった!そんな悪に生きる価値はない!」

 

「そんなの、ただの復讐だ!アンタの正義は何処に行った!?」

 

「警察になった私が信じた正義は、もうどこにもない!」

 

 

 凄まじい気迫の一撃が腹部に炸裂、突き飛ばされる。そして引き絞られる弓矢。咄嗟に、黄色い眼魂を取りだしスイッチを入れて一連の動作を行う。

 

 

「邪魔をするならお前も悪だ、死ね!」

 

≪カイガン!エジソン!エレキ!ヒラメキ!発明王!≫

 

「生憎と死ねないな…既にゴーストだ!」

 

 

 エジソン魂になると同時に電磁バリアを展開して矢を防ぎ、ガンガンセイバーをガンモードにしてゴーストドライバーにアイコンタクト。電磁バリアもろとも電気を銃口に集束させていき、引き金を引いた。

 

 

≪ダイカイガン!エジソン!オメガシュート!≫

 

「くっ…!」

 

 

そして放たれた必殺の一撃は、ロビンフッドカルマのマントを犠牲にして防ぎきられてしまう。なんて防御力だ。

 

 

「まだだ、私はまだ、終われない…!」

 

「ならもう一発…!」

 

 

 今度は蹴り技で……そう、バックルのトリガーに手をかけた瞬間だった。俺とロビンフッドカルマの間に、紫色のパーカーゴーストを身に纏ったカルマが降りたって手にした火縄銃を発砲。俺は防御もできず吹き飛ばされてしまう。髷の様な物が頭に着いた紫のパーカーゴーストで二丁の火縄銃が交差した様に紫で記された顔、戦国武将の様な甲冑と表が黒で裏が赤地のマントをパーカーの下に身に着けた武人の様なカルマだった。

 

 

「お前、は…!?」

 

「ロビンフッド。ここは我に任せて業を為せ。逃げられるぞ」

 

「……助太刀感謝する」

 

「待て…がああ!?」

 

 

 ボロボロのマントを翻してこの場を去ろうとするロビンフッドカルマを追いかけようとするが、謎のカルマが腰から抜いた日本刀で斬り裂かれ、逃がしてしまう。咄嗟にガンガンセイバーガンモードで発砲するが、日本刀で斬り弾かれてしまった。この強さ、ただのカルマじゃない…!?

 

 

「お前、何者だ…?」

 

「我はノブナガ。()の魔王、織田信長公の業を背負う、カルマの幹部だ」

 

「カルマには幹部までいるのか…個人プレーの集団だと思ってたんだがな?」

 

「奴の業は我も気に行っている故…邪魔はさせん。アシガルマ!」

 

 

 そう言ったノブナガカルマが手を振るうと、その影から刀やら槍やらを手にした足軽の様な格好をした単眼が特徴の怪人が複数湧き出てきて俺を取り囲む。ノブナガと言うだけあって、配下の軍勢までいるのか、厄介な。

 

 

≪カイガン!ムサシ!決闘!ズバッと、超剣豪!≫

 

「何体居ようが関係ねえ、叩き切る!」

 

「その生き様、我に見せてみろ!仮面ライダーゴースト!」

 

 

 そして、ノブナガカルマと俺は激突した。




森川真弓=ロビンフッドはあからさますぎてすぐわかったかな?必殺技を耐える防御力に、遠近両方の戦闘をこなす強敵カルマとなってます。ちなみに狙われた金管は明地光秀がモチーフ。金柑頭と言われていたのと、みつひでとも読める光栄という名前。

幹部カルマであるノブナガカルマが登場。アシガルマという足軽+カルマな戦闘員を使役するいわゆる戦闘員枠の幹部です。

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