新約 仮面ライダーGHOST   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。今回の題名はキバ風。VSノブナガカルマ、そして…?楽しんでいただければ幸いです。


第六話:復讐者たちの狂詩曲

 二年前。森川真弓がいつものように仕事を終えて帰宅した時だった。「ただいま」と言っても返事はなく、血の匂いがした。嫌な予感がして慌てて明かりのついている風呂場に入ると、赤く染まった風呂の中で幼い息子と、溺れた様子の息子を庇うように抱きしめた最愛の夫が血を流し息絶えていた。絶望の声を上げて泣き崩れていると、背後から知らない声がして。振り向く。

 

 

「あれ、まだいたんだ。しょうがないなあ」

 

 

 そこには血塗れの白いワンピースを着た11歳ぐらいの少女がナイフを手に笑顔で立っていて。嬉々として襲いかかろうとしてきたので、怒りのままにナイフを蹴り飛ばし、その幼い体を取り押さえる。そのまま殺したいほど憎かったが、自分は警察官。少女を現行犯逮捕したが、法の力では未成年の少女である殺人鬼を裁くことはできず。

 さらに保護観察対象となった少女は保護観察官と保護司の隙を突いて惨殺し逃亡。行方を晦ませてしまい、法の無力を痛感し打ちひしがれることしかできなかった森川真弓は、その憎悪と怨嗟の叫びを聞き届けたネクロの手でカルマとなった。八つ当たりかの如く法で裁けない悪を殺すことでしか満たされない復讐心と正義を遂行する警察の二重生活を続けながら、あの殺人鬼を絶対に捜しださんとする業を背負ったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「クソッ、あの刑事さんにこれ以上命を奪ってほしくないってのに…!」

 

 

 ムサシ魂となってガンガンセイバー二刀流モードを振るい、アシガルマを次々と斬り伏せて行く。しかしノブナガカルマの影から随時補充され、いくら斬っても切りがない。

 

 

「邪魔をするなゴースト。我等カルマは業を叶えんと怪人と化した者。人を捨ててでも叶えようとする業だ、見過ごしてもよかろう」

 

「それで他人の命を、魂を奪って業を燃やすのがお前らカルマだろ!人の命をなんだと思ってやがる!」

 

≪ダイカイガン!ムサシ!オメガドライブ!≫

 

 

 ゴーストドライバーのトリガーを一度入れて刀身にエネルギーを溜め、さらにガンガンセイバー二刀流モードの柄を合体させてナギナタモードにしてアイコンタクト。

 

 

≪ダイカイガン!!≫≪ガンガンミナー!ガンガンミナー!≫

 

 

 そのままナギナタモードのガンガンセイバーを振るい、アシガルマを斬り伏せながらノブナガカルマに突撃。手を振るい、盾を手にしたアシガルマを複数展開して守ろうとするノブナガカルマごと、斬り伏せるためにガンガンセイバーのトリガーを引いた。

 

 

「命、燃やすぜ!」

≪オメガストリーム!≫

 

 

 ダイカイガン二回分のエネルギーを溜めた、円形に放たれる赤いエネルギーの斬撃はアシガルマの全てを斬り伏せ、爆散。さらにノブナガカルマに当たった確かな手ごたえを感じた。

 

 

「幹部かどうかは知らんが、二つも眼魂が手に入るなんて、今日はツいているな……なに!?」

 

 

 爆発が晴れたそこには、マントをはためかせた鎧に一文字の切り傷を作ったノブナガカルマが健在だった。

 

 

「この我の身体に傷を作るとは……いいだろう。奴も目的を果たして逃げた頃合いだ。此度は見逃してやろうゴースト。次遭った時は容赦せんぞ」

 

「待て、この野郎…!?」

 

 

 マントを翻して歩いて去って行くノブナガを追おうとするが、アシガルマ三体に阻まれる。厄介な能力だな。ナギナタモードのガンガンセイバーで斬り伏せた頃には、黒塗りの車が走り去って行くぐらいでノブナガの姿はなかった。逃がしたか…いや、今はそれよりも。

 

 

「まだ、間に合うか…!」

≪カイガン!オレ!≫≪レッツゴー!覚悟!ゴ・ゴ・ゴ・ゴースト!≫

 

 

 オレ魂になってさっきの部屋に浮かんで戻ろうとすると、突然ガラスの壁を突き破って何かが落ちてきた。それは、緑のフードの怪人だった。

 

 

「森川さん…!?」

 

 

 地面に落ちて転がったロビンフッドカルマを見ていると、割れたガラスの壁から何かが降りてきた。それはトランジェント体のゴーストによく似ているがちょっと違って心電図の様で、顔はやはりのっぺらぼう。腰にはゴーストドライバー。

 

 

≪アーイ!バッチリミロー!~♪ バッチリミロー!~♪≫

 

 

しかし、ラップ調だが俺のとは曲調の違う音声が鳴り響きその側に黒い布地に青いラインのパーカーゴーストが浮かんでいて、それはゴーストドライバーのトリガーを押し込んでパーカーゴーストを身に纏った。

 

 

≪カイガン!スペクター!≫≪レディゴー!覚悟!ド・キ・ド・キ・ゴースト!≫

 

 

 現れたのは、ゴーストによく似た、鬼。二本角で鋭い目つきの青いシルエット。その手には青いマジックハンドの様な武器…俺のガンガンセイバーと同じならガンガンハンドか…?が握られている。音声から考えるとスペクター、と呼べばいいのだろうか。

 

 

「準備はいいか?覚悟しろ、カルマ」

 

 

 そう言うとスペクターは飛び降りてロビンフッドカルマの側に降り立つと、ロビンフッドカルマの突き出した弓を左手で握り受け止めて、右手に持ったガンガンハンドを荒々しく叩きつけた。何度も何度も、防御体勢もままならないロビンフッドカルマへと容赦のない打撃が叩き込まれていく。

 

 

「なんなんだ、アイツ…?」

 

「お前か!?俺の!家族を!殺した!カルマは!」

 

「くっ、がっ、うあっ…」

 

 

 悲鳴と共にグシャッグシャッと、聞こえちゃいけない音まで聞こえてきた。思わず止めたいが、俺もカルマを倒そうとしている身。やり方が違うだけでやろうとしていることは同じだ。するとなすがままにされていたロビンフッドカルマが激昂、渾身のパンチをスペクターに浴びせて殴り飛ばした。

 

 

「がっ!?」

 

「ふざけるな!私だってあの凶悪殺人鬼……白川乙女(しらかわおとめ)に家族を惨殺されたんだ!未成年というだけで法じゃ裁けず保護観察、しかも行方を晦ませた!私はもう、同じ法じゃ裁けない悪人を処刑する事しか出来ないんだ!邪魔をするな、ゴースト!」

 

「ゴースト?違うな……お前の動機など知らん。俺はお前らカルマを悉く葬る復讐鬼、スペクターだ!」

 

≪ダイカイガン!スペクター!オメガドライブ!≫

 

 

 ガンガンハンドを投げ捨ててゴーストドライバーのトリガーを押し込み、背後に浮かび上がった紋章のエネルギーを右脚に収束し、立ち上がろうとしていたロビンフッドカルマの顔面を蹴り飛ばすスペクター。

 

 

「命、爆発!」

 

 

そして空中に飛び上がって急降下しながら飛び蹴りを叩き込まんとするが、その先のロビンフッドの傍らには気絶した結城がいて。ロビンフッドカルマもそれに気づいたのか庇おうとするが、あれでは結城まで巻き込まれる!

 

 

「っ、駄目だ!」

 

≪ダイカイガン!オレ!オメガドライブ!≫

 

 

 割り込む様にしてこちらも飛び蹴りを繰り出してスペクターの飛び蹴りを阻止。二人揃って変身解除されてその場に転がった。




登場。復讐鬼の二号ライダー、スペクター。ロビンフッドカルマの動機も判明。

アシガルマを倒したオメガドライブムサシ+オメガストリームは原作でも好きな技だったり。

次回、ゴーストVSスペクター。お気に召したなら感想などいただけると嬉しいです。
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