桐山君は清滝家の長男坊?【本編完結済】   作:紫電海勝巳

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タイトル戦も玉座戦を獲得、竜王戦は
惜敗と明暗分かれたが、タイトルホルダー
として多忙な日々を過ごす事となった
桐山君。ですが、小学生の身体にかかる
負担は半端なく…

って事で本編スタート!!


クーデター

プロ入り2回目の正月を迎えた。

 

年末の大掃除、年越しそば、正月の神社参り、

お雑煮と、表面的には変わらぬ年越し正月

なのだが、去年秋に玉座を獲得した為、

各種インタビュー始め、盤外の仕事が盛り沢山

で、正月早々疲労を覚え始めた。

 

 

 

 

勿論、将棋界の発展を考えるならば、その手の

仕事もある程度はこなさなきゃならないのだが

、それにしても小学生にこれだけの仕事量は

流石にやり過ぎじゃないの?

 

 

 

その後は、恒例の指し初め式をこなし、

盤王戦挑戦者決定変則2番勝負に臨み、

敗者復活から勝ち上がった佐伯九段と対局。

1勝分のアドバンテージを活かし、初戦は

負けたが、2戦目を勝ち取り、今年度3度目の

タイトル挑戦を決めた。

 

 

 

 

そんな中、再び月光先生が訪問してきた。

 

 

夏の話にメドが付いたとの事で…

 

 

僕が「どういう事ですか?」と尋ねると、

「何の事はない、執行部を総入れ替えする

準備が完了したまでです。」

とだけ月光先生が答えた。

 

一方、ここまで一言も発しなかった師匠も、

やがて、

「こっちも準備万端、根回し完了したわ。」

と一言だけ告げた。

 

 

「少し詳しくお願い出来ますか?」

と尋ねると、

 

月光先生が、

「今の体制では、将棋界も組織も腐り行くだけ

です。依って、根本から建て直さなければ

何れ立ち行かなくなるのは必定。だからこそ、

今、動かなくてはならないのです。」

これで僕にも全貌が見えた。

 

しかし、総会まではまだ数ヶ月あるのに

ここで全容披露していいのか?

と思っので、そこを問うと、

「一定数の要求で臨時総会開催が出来るので、

それを活用させて貰う。」と、

今度は師匠が説明した。

 

 

 

 

 

そして2月に入り、急遽臨時総会が開催された。

当然現執行部の不明朗な連盟運営の責任追及

から始まり、執行部も懸命に反論に出るが、

次から次へ不明朗の証拠が明るみに出るにつけ、

執行部の皆さん顔面蒼白が手に取るように

分かった。

 

 

これで、出席者の殆どが執行部解任動議に

賛成し、新執行部刷新が決まった。

 

 

新会長は、月光先生が就任。

師匠は理事に推されたが、固辞し、

普及担当理事補佐に就任。

 

後で聞いた話だが、関東の根回しには、

普段は運営に関わらない「名人」までも

巻き込んでクーデターを果たしたって…

如何に月光先生の影響力が絶大か思い知らされた

 

 

 

 

さて、盤王戦はまたも

「名人」との戦いとなり、一進一退の

激闘の末、3勝2敗で盤王も獲得し、

史上初の小学生二冠となった。

 

 

 

順位戦もC級2組を全勝し、C級1組に

昇級した。

 

 

 

 

 

なんか、いい方向に歯車が回り始めている

感じがするが、油断は禁物、戦いは

これからだ。

 

そして、4月からは中学生となる。

 

 

学校は、対局関連の融通が利く私立中学に

進学する事となった。




原作では、月光先生の会長就任時期は不明ですが
今作では、感覚上、前倒しにしてみました。

何しろ桐山君の小学生プロが超スピードで
早いのですから已む無しって事で。



しかし、早くも二冠とは、空恐ろしや…
って事でまた次回(笑)!!
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