桐山君は清滝家の長男坊?【本編完結済】   作:紫電海勝巳

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指し初め式

2018年正月明け…

 

 

関西将棋会館にて、恒例の指し初め式が行われた。

 

 

まずはお参りを行い、その後で上位棋士と下位棋士やゲストとの指し初めが行われる手筈となるのが通例だ。

 

が、今年は中央の盤に座る棋士がギリギリまで決まらなかった。

理由は、関西将棋連盟総裁の蔵王達雄九段が今期限りでの引退を決めた事で総裁本人が中央を辞退し、他誰が適任だ?とか揉めに揉めた為、最終的に当日の総裁指名で中央鎮座を決める事になったからである。

 

当日、蔵王総裁から、「八一、お前が座れ」と八一君が指名されたが、八一君は、「四冠の兄弟子が相応しいでしょう。」と辞退し、総裁も清滝師匠も納得したので結局僕が中央に座る事となった。

 

指し初めが始まった。

 

隣の八一君には少年少女…幼年幼女が群がり次から次へと捌き捲っていたが、僕は弟子の天衣と冬司以外は鏡洲さんに創多、八一君が主宰してる「JS研」のメンバーだけが座ってくれた。

 

僕ってそんなに畏怖恐怖の対象だったの?

 

 

 

一方、指し初めを撤退した蔵王総裁は清滝師匠を伴い、早くも酒盛りに興じていた。

師匠もいい加減呑兵衛で無類の酒豪なんだけど、総裁のレベルは銀子ちゃん的な言い回しで言うと、「アルコール星人」クラスの超絶無比の無敵艦隊なんだよな…

 

 

で、指し初めを終えると酒盛り会場に顔を見せ、早速総裁から「駆け付け3杯ビールでええやろ!」とか言われて流し込みましたよ。大瓶2本相当を。

 

前回も今回もそんなにお酒強くないのに…

 

とは云え、呑んでグロッキーからのまた呑んでグロッキーを繰り返す師匠は別として、今回は生石さんや鏡洲さんが出来る限り付き合っていたから酒の騒動はまだ抑えられたかな…と思っていたけど、最悪最凶の外敵が場を弁えず強行突破して会館に乗り込みましたよ…

 

 

その外敵とは、日本囲碁界の至宝にして史上初の女性本因坊となった「本因坊秀埋」であり、「シューマイ先生」の愛称でも有名である。

 

 

 

 

「おち●ぽー!!」とか、「銀子はどこだー?」とか、銀子ちゃんを摑まえると「女が男の世界で突き抜けるのなら、まずは男を己の身体で受け止めなくてはならん」とか、20歳過ぎた僕でも恥ずかし過ぎて二の句が継げないんですが…

 

あ、命知らずが約1名いた。

 

冬司だ。

冬司曰く、

「おばさん、男の味本当は知らないんでしょ。」とか燃料投下したよ…

 

案の定シューマイ先生爆発したよ…

 

「このチビの保護者誰だ?!」

 

ですよね…

 

仕方無いから僕が名乗り出て何とか抑えたが、その替わりに酒宴に付き合わされるハメとなった。

 

しかし供御飯さんが居なかったのが不幸中の幸いではあったな…

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