逆行?と思ったら混沌なパラレルワールドに転生してました
僕の名は桐山零…
第◯◯期名人戦最終第9局…
将棋界絶対王者宗谷冬司名人相手に3勝3敗2持将棋2千日
手の果て無き死闘の末、最後も300手超えの闘いを
宗谷名人の投了宣言で遂に名人位の系譜に僕…桐山零の
名が新たに刻まれた…。
その日の感想戦から打ち上げからお互いの性格が
将棋以外比較的淡白な性分なせいか兎に角淡々と過ぎて
早朝会場を発って近場の駅にタクシーで向かったのだが
…
え? トレーラーが直撃?…
衝突の衝撃で僕は全身感覚が無くなり、生涯の
思い残しを懸命に辿った…
僕が生涯共に歩もうと望んでた、ひなちゃん…
ひなちゃんと一緒に僕を支えてくれた、あかりさん…
厄介な敵でありながらも相互の上達上昇に努めてくれた
島田さん始め諸先輩の方々…
でも何よりも宗谷さんとまだまだ指したかった…
そこで僕の意識は一旦途切れた…
ふと意識が朧気に覚めた…
なんか覚えがある光景だった…
葬式…?
って事は父さん、母さん、ちひろ全員…
となると…
祖父は父を失い茫然自失…
父の妹の叔母は周囲の迷惑を余所に我が物顔…
まぁこれ自体は前回も経験してたから動揺はしないけど
問題は僕のこれからなんだよな…
とりあえず前回みたいに幸田家行きは避けるしかない
のは確定だけど
後は東京都内の施設行き位だろうな… と思ったが…
いきなり前回の僕には記憶の無い青壮年風の2人の人物
と、もう1人はなんとなく、あかりさん的雰囲気持った
女性が突然現れ、
一見迫力ある眼鏡とヒゲの壮年的人物が
「お前ら何手前勝手に零の人生弄ぶねん(怒)」
と、のっけから強烈な一撃
続いて盲目の青年風の貫禄十分な人物も
「我々は零君の亡き父君と修行時代を共にしたかけがい
のない大切な仲間です。よって、唯一の忘れ形見である
零君が、ここまでぞんざいに扱われる事は我々としては
絶対に許される事ではない」
そして、叔母側にいた親族の1人が盲目の青年風の人物
を見て、
「月光(十七世資格者)名人?!」
と叫んだ事で僕の身柄は悪い方へは行かなさそうなのは
確定したようだ。
しかし、前回では関西の知人や有力棋士となると、
宗谷さんと藤本雷堂さん以外はそこまで親しい人なんて
そうそう居なかったからな…
となると、これは単純な逆行じゃなくて
パラレルワールドへの転生って事になるのかな…?
後、何気に妙齢のお嬢さんが少し怖い…
結局、それからの話し合いで、僕は亡き父の兄弟子でも
あり、亡き母の兄でもあったヒゲとメガネの迫力満点な
清滝鋼介九段が引き取る事になった…
その中で、僕に何気に構うお嬢さんが清滝九段の一人娘
の桂香さんで、これは後々危ういと思ったから、
清滝先生に「僕よりもお嬢さんを優先するべきです」と
話したものの、「桂香がお前を嫌う事はないわ」って
なんともな一言であっさり片付けられてしまった…
そして、懐かしくも忌まわしい長野を離れ、母方親族の
清滝家へ、そして前回では拠点ではなかった大阪にて
僕の新たな将棋人生が始まろうとしていた…
桐山零と九頭竜八一に空銀子、あいや天衣を絡めたら、
一体全体どうなるやら…と思ってテキトーに書いて見ま
した(笑)