新たなる出発…
今回は何となく重めなお話になってしまいます…
って事で本編スタート!!
冬司と銀子ちゃんが三段リーグを突破して数日後…
僕の家に意外な来客が訪れた。
あいちゃんだった。
「零おじさん、突然お邪魔して申し訳ありません。今日はお別れの挨拶に来ました…。」
は?お別れってどういう事?
「あいちゃん、いきなりで理解が追い付かないんだけど、八一君とは話が付いてるのかい?でなければ僕も無責任な受け答えは出来ないんだけど。」
と、取り敢えず返すと、あいちゃんは話し辛そうに
「ししょーからは反対されているんですが…」
と、どうやら独断で八一君から離れるつもりのようで、どうしたものかと思いつつ、取り敢えず居間に案内した。
因みに冬司は雑誌の特集記事の目玉として上京しており、その間の面倒は心苦しかったけど、冬司同様プロデビュー前の神宮寺さんにお願いしていた。僕は僕で竜王戦で対八一君に備えなくてはならなかったからだ。
で、居間で飲み物とお茶請けを出し、改めて話を聞くと、
「私はこれまで研修会試験でおばさん(銀子ちゃん)にコントロールされ通しで負け、天ちゃんにも久留野先生に指摘されるまで勝ち筋が見えなくて、マイナビでは月夜見坂先生に手も足も出ない惨敗したりして、ここという肝心な所で負けてばかり…だから、今のままではお母さんとの約束…中学卒業までに女流タイトル獲得の約束を果たせない…それで思い切って環境を変えてししょーに頼り切らずに戦うべきだと思って東京に行く事にしたんです。」
此処まで黙ってあいちゃんの話を聞いていた僕だが、
「あいちゃんの言いたい事は分かる。確かに環境の変化で状況が好転する人もいるからね。けど、八一君は師匠としての責任感があるし、何よりあいちゃんを手元で育ててこそって思いが強いから賛成しないんじゃないかな?後、師匠や桂香さんとは話し合ったの?」
と聞くと、
「おじいちゃん先生と桂香さんは絶対反対で完全にししょー寄りです…。それでどうしても零おじさんと話さなきゃって訪れたんです…。」
ってか、僕と銀子ちゃん以外は皆知ってたのか…なんか蚊帳の外みたいで嘆息しか出ないよ…
「けど東京行きを決めたって事は、それなりに手配は出来てるって事だよね。それについてはどうなの?」
と改めて聞くと、
「それについては山刀伐先生とニ海堂棋帝が根回ししてくれて、後は私が上京するだけで完了する手筈になってます。」
「……、全部済んでるなら何も僕に話す事も無いと思うんだけど…。でも、八一君と蟠りを残したままで離れるのだけは一門の1人として絶対許容出来ないからね。」
「零おじさん、何か方法ありますか…?」
「……、う〜ん、出発までの間に八一君とあいちゃんに共通の空き日があれば、そこで一度もう1回話し合うべきとしか僕には言えないな…」
結局僕も大して解決に繋がる話は出来ず、ややモヤモヤしながらあいちゃんを見送るだけしか出来なかった。
その後、数日して八一君からメールで
「昨日、あいと金沢周辺を巡って一応のケジメは付けました。此処まで決意が固ければ俺としても『師匠・親』として子離れしなきゃこれから先、1人の棋士として更なる成長が出来ないんじゃないかって思いましたし…」
って来た。
因みに東京でのあいちゃんの住居は「ひな鶴」東京別館の従業員寮ではなく(お母さんの亜希奈さんが反対側で、寮入りを拒否)
何と、ニ海堂邸の一室に居候って事になっていた。
まぁニ海堂だからそこは信頼が置けるのでこれからのあいちゃんの環境としては最高と云えるのかも知れないな…。
あいちゃんの訪問から数日…、
東京での仕事を終え、冬司もデビュー戦の竜王戦6組ランキング戦に向け本格的に動き出した頃、突然神宮寺さんが訪問してきた。しかも1人暮らしでは多めの家財道具を携えてである。
「何ですか?その荷物は?」
「いやな、あのアパート建替決まったんで大半はそのまま退去する事になったんだが、俺と九頭竜は建替後も引き続き住む事になったんで、その間1年お前ん所で居候する事にしたからなwww」
は?聞いてないし?
「で、そのアパートが今度は分譲マンションになって、そのオーナー様が夜叉神の爺さんだから俺と九頭竜については優先的に入れてくれるとさwww」
は?って事は八一君も来るとか?
「あー、九頭竜は心配せんでもいい。奴は清滝の父っつぁんの所に移る事になったからなwww」
はぁ…これからの1年、良くも悪くも魚料理三昧なのは避けられないな…
桐山君の最終決戦のお相手は?
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西の魔王・九頭竜八一
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浪速の白雪姫・空銀子
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神戸のシンデレラ・夜叉神天衣
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神の子or悪魔の子・宗谷冬司
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風林火山・ニ海堂晴信
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盤上の探検者・土橋健司
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盤上の格闘家・隈倉健吾
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猖獗の大魔神・氷室将介
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新世代の申し子・椚創多
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ゴッドコルドレン・神鍋歩夢
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その他