桐山君は清滝家の長男坊?【本編完結済】   作:紫電海勝巳

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此処から先の展開は今の所どうしてやろうか思案中の為、思い切り斜め上に行くかも知れないんで、あまり期待せず…って事で頼んます。

って訳で本編スタート!!


土橋健司

10月1日……

 

今年前期リーグ戦の上位2名と編入試験合格者が正式にプロ四段として晴れて登録される日となる。

 

昇段者……

 

三段リーグ1位→宗谷冬司新四段(桐山零名人門下)

 

三段リーグ2位→空銀子新四段(清滝鋼介九段門下)

 

棋士編入試験合格→神宮寺崇徳新四段(ニ海堂晴信棋帝門下)

 

以上の3名が新たにこの世界に名乗りを挙げた。

 

 

 

その翌日の10月2日、師匠からの呼び出しがあり、野田の師匠宅を訪れた。

 

なんでも家の関係者全部呼んでくれとの事だったので冬司はもとより、現在居候してる神宮寺さんも一緒に連れて来た。後、偶々訪ねて来た天衣も僕らに同行してた。

 

で、居間に上げて貰うと、そこには師匠と桂香さんの他、現在清滝家に臨時居候中の八一君と、つい先頃体調不良から回復し大阪に戻って来ていた銀子ちゃんも同席していた。

けど、その中に冬司と同じ位の小学生男子が約1名師匠と桂香さんの間にちょこんと座っていた。

 

どうやらその小学生が今回の話の中心のようだ。

 

口火を切ったのは師匠からだった。

「今日集まって貰ったのは他でもない、儂に新たな弟子が出来た言う知らせや。早速紹介するで。長野から来た土橋健司君や。齢は冬司君と同じく小学2年で8歳や。元々は長野からの通いで奨励会に参加する予定やったんやが、彼の母親が病気療養に長期間費やす事になったんで急遽引き取って大阪で生活する事となった訳や。因みに先頃の奨励会試験は4級で合格しとる。冬司君ほど早熟って話でもないが先々楽しみな才能なのは違いない。まずはそういう事や!」

土橋健司……、彼は前の人生では宗谷さん(冬司)と同学年にして、奨励会でも同期の最大級の親友だった人じゃないか…

そして僕の前の生前では棋竜・棋神を獲得し、名人戦でも宗谷さんとフルセットの激戦を繰り広げた紛う事無き一流を突き抜けたトップ棋士でもあった。

まさかこの人も転生してるとかか…?

 

そんな奇妙な感慨を抱いてたら、一息ついた師匠がまた話し出した。

「で、本来なら内弟子として家で世話せなならんとこなんやが、今現在、八一が居候しとるもんやから家に空きが無いんや。そこで、八一が仮住居決める迄の間だけでええから一時零に預かって貰いたいんや。急な上に居候増やすって面倒な話なんやけど、1〜2ヶ月でええ、ムリを承知で頼まれてくれんか?」

って頭を下げて頼み込んで来た。

 

僕は即答せず、八一君に目を向けた。

八一君、

「すいません兄弟子、そもそも建替の話自体が急だったものだから、引越しとかの準備やら手配やらろくすっぽ出来なくて一時的に師匠に泣きついたんです。だから1年だけ借りれるアパートを今必死に探してんですけど、会館近場だと高くて狭い・やや離れれば手頃な物件はあれど会館までの距離が長めとか絶賛悩み中なんすよ…」

って半ば半泣きで申し訳なさそうに打ち明けてくれた…。

一方の銀子ちゃんは此処まで終始無言だったけど、この泣き言聞いて突然覚醒したみたいなキツい声で、

「八一、荷物ならレンタル倉庫にでも預ければいいじゃない。それで身体と最低限の物だけ持って私の所に来なさい。」

って言い出した…。

これには僕も、

「お互い好き合ってるのはわかってるけど、いきなり同棲ってどうなの?しかも銀子ちゃん、高校生でしょ。変な誤解招きかねないんだけど…」

ってひとまず意見したけど、

「お兄ちゃんだって居候入れてるじゃない、私が八一1人入れても大して変わらないと思うけど。」

って盛大に返された…。

 

そうなると更に混沌しかねない雰囲気となってしまったけど、纏めたのは桂香さんだった…。

 

桂香さん曰く、

「銀子ちゃんと八一君の同居はOK、但し、銀子ちゃんの食生活があまりに偏っているから八一君はその監視をキッチリ行う事。八一君も集中し出したら周りが見えなくなるから銀子ちゃんはそこをシッカリ見る事。」

が、銀子ちゃんと八一君の同居条件だった…。まぁ僕以上に2人が結ばれるのを心待ちにしていた桂香さんらしい纏め方ではあったな…

 

一方、健司君(土橋さん)については、八一君の手配が完了する迄一時預かる事となった。

 

因みに小学校は僕の家と師匠宅、八一君や神宮寺さんが一時引き払った旧アパート共に同学区なので、転校また転校みたいな心配は無いらしい…。

 

それで健司君を連れ、家に戻り、天衣を入れた5人で軽く自己紹介、また軽く対局をして天衣が帰った後、4人だけになった所で健司君に前回の人生の事とか聞いてみた。

矢張り健司君(土橋さん)も転生してたようで、本人曰く、

「桐山君が名人直後に死んじゃって、皆気落ちしたんだよね。で、1番引き摺ってたのが宗谷君で、あの後、気分が乗り切らないままずっと指し続けて次第に僕や隈さん、島田君にタイトル剥ぎ取られ続けて50目前になると無冠になり果てて、其処からあっさり引退した…と思ったら人知れず遺体になってたとかホンっトに何やってんの!!冗談抜きで宗谷君、自分勝手過ぎ!!」

って僕について聞く以前に宗谷さん(冬司)に激昂していた。

まぁそうなるのも仕方無いよな…って思わず神宮寺さんと顔合わせて苦笑していた。

 

で、この後、僕らもそれぞれの転生後のこれまでを掻い摘んで説明したけど、天然冬司に対し理解力は段違いだったからしっかり理解吸収してくれた。

けど健司君も、ニ海堂まで転生していたって話には流石に驚いてた。

けど、「なら、今度はニ海堂君とも話せばいいか(笑)」

って直ぐ元に戻ってた(苦笑)

 




スミマセン…遂に土橋さんまでも投入と相成りました…。
取り敢えず川本一家と島田さんは投入しないので、それ以外の面白そうなメンツを幾らか投入しようとは考えてたんですが、宗谷冬司にもそれなりのライバルを持ち込む必要アリと思ったものですから土橋さん投入を決断した次第です…

って事でまた次回!!

桐山君の最終決戦のお相手は?

  • 西の魔王・九頭竜八一
  • 浪速の白雪姫・空銀子
  • 神戸のシンデレラ・夜叉神天衣
  • 神の子or悪魔の子・宗谷冬司
  • 風林火山・ニ海堂晴信
  • 盤上の探検者・土橋健司
  • 盤上の格闘家・隈倉健吾
  • 猖獗の大魔神・氷室将介
  • 新世代の申し子・椚創多
  • ゴッドコルドレン・神鍋歩夢
  • その他
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