15巻出ましたがまだ未読だし、マジどうするか…って事でこれ迄以上に好き勝手書かせて貰います。
って訳で本編スタート!!
女流玉座戦…
女王戦(マイナビ女子オープン)以外で唯一、女流棋士以外も出場出来る女流タイトル戦である。
現在このタイトルを保持しているのは、空銀子四段である。
予選方式としては、アマチュア予選から始まり、続いての1次予選はシード者以外の全女流棋士と女性奨励会員+アマチュア予選通過者で争われ、次の2次予選は前期本戦ベスト8の4人+1次予選通過者が戦う事となる。そして、予選通過枠は期毎に変動する。
その2次予選を通過すると本戦は全16名で争われるが、内訳は前期ベスト4+タイトルホルダーがシードとなり、残りが2次予選通過者となる。
今期は女王戦で惜敗した天衣が銀子ちゃんへの雪辱を誓い、この戦いに臨んでいた。奨励会でも三段リーグに突入しており、スケジュールがタイトになりつつあるけど、本人的には寧ろ経験値を上げるのにプラスとして捉えているようだ。
で、1次予選と2次予選は順調に通過し、本戦トーナメントでは1回戦は前期挑戦者で「茨姫」の異名で知られる花立薊女流五段とぶつかり、刺々しい「茨姫」と結婚・出産後の精神的ゆとりが上手く混在した強さにかなり苦しんだが、それでもどうにか受けなしに追い込み、辛くも勝ちをもぎ取った。
続く2回戦はあいちゃんとの公式戦初対局だったが、現時点での棋力差がそのまま出、終盤こそ手こずったが詰みを無くした所であいちゃんが投了し、ベスト4進出。
準決勝はこれも公式戦初対局の釈迦堂里奈女流名跡が相手で、釈迦堂さん得意の華麗な「受け潰し」を受けながらも一度守勢に回りながら虎視眈々と再攻撃を狙い、「ゴキゲンの湯」仕込みの捌きを存分に活用し、攻めが止まると今度は逆襲の猛攻で逆転勝ちを収め、挑戦者決定戦に進んだ。
挑戦者決定戦で対峙したのは、才能だけなら銀子ちゃん以上とも云われる祭神雷女流帝位となった。
「あんたぁ〜、れいの弟子ってかい?それ、私と替わんなよぉ〜」
「師匠からマトモじゃないって聞いてたけど、話以上に狂ってるわね。」
「ま〜ったく、なんで私を見ないでアンタみたいな小生意気なだけのチビとか白髪ブスに肩入れしてんだかイミフなんだけどぉ〜!」
「御託はそれだけ?さっさと始めるわよ。」
お互い挑発合戦から始まる不穏なスタートとなった。
先手は天衣で、早々から守りを薄めに攻撃重視の態勢を敷いたが、祭神さん、何も警戒してないような動きを見せたと思ったら突然目をギラつかせ、
「ご対めぇ〜ん!!」
と、いつの間にか迎撃態勢を完了させていた。
此処からは攻撃の天衣と捌きの祭神さんの気の抜けない攻防戦に突入した。
一旦は捌き切ったと思われた祭神さんの捌きだったが、天衣の攻勢は切れておらず、更に攻め入った。
「アンタさぁ〜、持ち駒どっちが多いと思ってんのさぁ〜、アンタもう終わりさぁ〜!」
祭神さんの言う通り、持ち駒は祭神さんが多い。が、天衣は平然と、
「幾ら持ち駒が多くても使えなきゃ無意味よ。これから私が証明するわ。三段リーグと一介の女流との決定的違いを」
全く底なしの度胸だ。
でも定期的に僕だの冬司だの、最近は神宮寺さんともvsや研究会を行い、着実に三段リーグを勝ち上がる力を着けており、この言葉は嘘やハッタリではない。
此処から祭神さんが持ち駒を投入し、攻めに入ったが綱渡りギリギリの天衣の守りを崩せず、そうこうしてる内に駒台上の駒が空となってしまい、今度は天衣が再度攻めに攻め、受けなしに追い込むと祭神さん、駒をぶち撒けるや無言で対局場を去り、結局祭神さんの持ち時間が切れた事で時間切れで天衣が勝ち、女流玉座戦も天衣が銀子ちゃんに挑む事となった。
去る8月、マイナビ女子オープン予選決勝…
前年の本戦ベスト8に続く2年連続の本戦出場が懸かった桂香さんだが、今回の相手は鹿路庭珠代女流二段だった。
鹿路庭さんは基本的に振り飛車で戦うが、桂香さんは僕ら清滝一門のベースとなっている居飛車党である。
となると振り飛車がやや不利そうではあるが、女流としてのキャリアが違う為、一概にも決めつけられない。
まぁ想定通り居飛車の桂香さんに振り飛車の鹿路庭さんの対抗形の図式となったが、それでも現役A級の山刀伐さんの薫陶を受けてる鹿路庭さんはスイスイと指し回している。
一方の桂香さんは序盤から難しい顔で相手の一手一手を確かめながら徐々に持ち時間を消費しながら指していた。
そして先に時間を使い切り、秒読みに入ったのは矢張り桂香さんだった。
此処からはまだ10分近く残している鹿路庭さんが優位と思われたがいざ盤面を見ると、いつの間にか桂香さんのやや優勢に傾いていた。どうやら時間を犠牲にしてでも「知らぬ内に形勢逆転」に持っいくのが最初からの桂香さんの狙いだったようだ。
どうやら鹿路庭さんも気付いたようで途端に時間を使い始め、あっという間に鹿路庭さんも秒読みに追い込まれた。
そうなると後は無呼吸での殴り合いにどちらが先に音を上げるかの気力勝負である。
となれば、関西特有の泥臭い異常なクソ粘りも大きな武器に持っている桂香さんにアドバンテージがあり、結局殴り合いも30分程で鹿路庭さんが投了、見事桂香さんは2年続けて本戦出場を決めた。
が、そればかりではないもう一つのメモリアルも同時に成し遂げた。
それは「女流棋士昇段・昇級規定」の内の一つである「マイナビ女子オープン本戦出場で女流3級→女流2級への昇級」を満たした事で、2年限定の仮免状態である女流3級から女流正棋士の女流2級への昇級を決めた事である。
小学生時代に一度辞めた将棋に高校生になってから再び向き合い、僕ら3人の妹弟子として改めて父親でもある師匠の下、女流棋士を目指して10年…年齢的に崖っぷちの所から去年は仮免ながら資格取得、今年は漸く女流正棋士となった安堵からか、子どもみたいに泣きじゃくっている桂香さん…
そんな桂香さんに敗れた悔しさを腹の底に入れた鹿路庭さんが、
「今日は貴女の勝ちです。でも、次は私が勝ちますからその時はまた宜しくお願いします。」
と声を掛けると、桂香さんも涙声のまま、
「はい、私も負けないつもりですが、今度戦う時も宜しくお願いします…」
と返していた。
因みに僕はこの日大盤解説を担当しており、聞き手は天衣だったが、桂香さんの一件で僕も柄にもなく涙腺が弱まってしまい、天衣に「此処は公共の場ですから感動は終わってからにして下さい。」と窘められてしまったのは少し反省する所ではあったか…
桐山君の最終決戦のお相手は?
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西の魔王・九頭竜八一
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浪速の白雪姫・空銀子
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神戸のシンデレラ・夜叉神天衣
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神の子or悪魔の子・宗谷冬司
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風林火山・ニ海堂晴信
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盤上の探検者・土橋健司
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盤上の格闘家・隈倉健吾
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猖獗の大魔神・氷室将介
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新世代の申し子・椚創多
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ゴッドコルドレン・神鍋歩夢
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その他