桐山君は清滝家の長男坊?【本編完結済】   作:紫電海勝巳

47 / 106
清滝家に引き取られて以来、大なり小なり色々な騒動に巻き込まれたり、その渦の中心になったりしながらも概ね順調に過ごした13年…
しかし、彼を排除したあの一族が形振り構わず彼を地獄に引き込もうと企んで…
転生以来最大のピンチが事もあろうに竜王戦ド真ん中で噴き出すとは…

って訳で本編スタート!!


竜王戦第6局・in善光寺(前編)

竜王戦第6局…

 

今回は長野県・善光寺で開催される。

 

 

これ迄僕が戦ったタイトル戦で長野県開催はついぞ訪れてなかったが、遂にその時がやって来たようだ…

 

何時ものように大阪から特急で現地に向かい、昼過ぎには到着していた。

尚、此処までの結果は3勝2敗(○●○●○)で僕が先にリーチを掛けていた。

 

会場入りしてからの検分も立会人の刈田升三実力制第四代名人立会の下、恙無く無事に終えた。

 

そして前夜祭に備え着替の準備に掛かろうとしたら、会場前でやたら騒がしい一団が「桐山零を出せー!!」とか、「我々は桐山名人の身内だから直ぐに会わせろー!!」だのと警備の方々と大揉めに揉めていた。

 

で、警備の責任者の方が僕に「桐山先生、あの不躾な一団に何らかの見覚えがありませんでしたか?」

と聞かれ、遠目から彼らを見るや、途端に思い出したくも無い封じに封じ込んでた孤独・ゴミでも見てるような侮蔑の目が吐き気を催すと同時に覚醒してしまった。

まさに悪夢のトラウマの襲来と言うしかなかった。

 

それでもこの騒ぎに無縁とも出来なかったので、代表者4人だけを会場内の別室に入れ、立会を入れた上で僕と面会する事となった。

 

別室に入るとそこに集まっていたのは…

 

叔母→亡き父の妹で兄(僕の父)へのコンプレックスが拗れる程酷く、父親(僕の祖父)のツテで東京の三流私大に入り、三流私大医学部の学生と結婚し、地元に戻って病院の経営権を我が物にせんと暗躍するも、祖父の威光・カリスマ性には敵わず、更に将棋棋士の夢を断念し地元に戻った父の多大な人望にも圧倒され、ますます意固地がエスカレートする有様だったのは未熟な子どもだった僕でもハッキリ理解出来た程だ。

で、あの事故で家族を全て失った僕の排除を主導した最悪の忌わしき存在である。

義叔父→叔母の夫で入婿である。

三流私大医学部出身で叔母に唆され、婿入して桐山病院の経営権を手にしようとしたが、祖父が死ぬまで経営権を手放さなかった為、父の死後に院長に就任したものの、雇われ…以前のお飾り院長でしかなかったある意味滑稽な存在である。

従兄→叔母の長男で僕の1歳上である。

勉強そのものは優秀だったのは事実で僕も及ばなかったが、性格は傲慢でいつも他人を上から見下ろす姿勢しかしなかったので、積極的に関わろうとは思えなかった。ここ10年余りの動向は知らなかったが本人曰く、「上京したかったけど爺さんの死後、病院経営が悪化した煽りで県内の田舎国立大学の医学部に行くしか無くて侮蔑に晒されながら生活してる…」

大叔父→祖父の弟

病院敷地内の薬局責任者である。

曽祖父の次男だが祖父と異なり、医師免許取得には至らず薬剤師に転じ、長年薬局を仕切っていた。

祖父と父には敵わないが叔母夫婦なら裏からコントロール出来ると考え、僕の排除に賛成していた。

 

で、相手4人に対し僕1人では捌くのも難儀だったから、中立的な立会を1人加えて貰った。

 

立会→刈田升三実力制第四代名人にお願いした。

 

叔母「今日面会したのは病院の今後について零と徹底的に話し合いたかったからよ!今や零は業界最強で経済的にも余裕十分、親族なんだから病院に尽くす義務を果たして貰うわ!!」

従兄「なぁ、昔面倒見てやったろ?恩返しとして助けてやってくれよ。」

大叔父「本来頼めた筋じゃないのは承知している。が、今度だけは何とか手を貸して貰いたい。頼む、親父と兄貴で作り上げた病院を此処で潰す訳にはいかんのだ。」

 

何とも身勝手な囀りだ…

譲りに譲っても大叔父1人だけならまだ話し合う余地もゼロでは無かったけど、僕に何をしたか分かった上で臆面もなく命令口調で囀る母子には本来言いたくもないけど反吐が出るとしか言いようがない。

 

暫く耳障りな囀りを聞いていたが、もういい加減ウンザリしたので、「もうこれ以上喋らないで下さい。これ以上ピーチクパーチク囀るなら不法侵入及び迷惑行為云々で直ちに通報しますので。」とだけ返してやった。

 

そこからは罵詈雑言の雨霰。一体何を言っているのか理解不能な混乱であまりの醜態に僕も呆れて通報しようとしたら先に刈田先生が警備と連絡を取っており、直ぐに警備の方々が数名室内に突入して暴れる4人を確保し、外で待機していた他の一族メンバー共々数台の護送車に押し込まれ、県警本部にドナドナされていった。

 

誰だよ、長野を会場にしたの…




竜王戦第3局で2勝目を挙げた2日後、神宮寺さんから気分転換を兼ねた船釣りの誘いを受けた。

京都・舞鶴の船場に着くと、待っていたのは神宮寺さんだけじゃなく、弘天さんに天衣、桂香さんに万智さんも一緒だった。
僕も冬司を連れており、結局7人での船釣りとなった。

沖に入ると早速弘天さんに神宮寺さんが幸先良く釣り上げ、続いて桂香さんと天衣にも当たりが掛かり、無事に釣り上げていた。
一方の僕ら3人は直ぐにはヒットしなかったがそれでも少し経つと万智さんにも当たりが出て、どうにか釣り上げた。
冬司は30分程で釣竿を仕舞い、後は単独研究に終始していた。
結局一番当たりが遅かったのは僕で、魚の抵抗にやや手間取ったが、それでもどうにか釣果は挙げられた。

5時間程の日程だったが身体があちこち痛むものの、いいリフレッシュにはなったとは思いたい…

桐山君の最終決戦のお相手は?

  • 西の魔王・九頭竜八一
  • 浪速の白雪姫・空銀子
  • 神戸のシンデレラ・夜叉神天衣
  • 神の子or悪魔の子・宗谷冬司
  • 風林火山・ニ海堂晴信
  • 盤上の探検者・土橋健司
  • 盤上の格闘家・隈倉健吾
  • 猖獗の大魔神・氷室将介
  • 新世代の申し子・椚創多
  • ゴッドコルドレン・神鍋歩夢
  • その他
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。