桐山君は清滝家の長男坊?【本編完結済】   作:紫電海勝巳

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さてさて、気が付けば王座戦も終わり、軍曹永瀬王座が千駄ヶ谷の受け師・木村九段を退け見事に防衛、3連覇となりました。
これで年内のタイトル戦は竜王戦での豊島竜王vs藤井三冠を残すのみで、この対決も竜王が意地を見せるか三冠が四冠になるか難解な展開になりそうとしか見えない戦いですな…

って訳で本編スタート!!


毎朝杯将棋オープン戦

毎朝杯将棋オープン戦…

 

年明けの1月〜2月にかけて本戦トーナメントが行われるが、持ち時間40分の早指し勝負である事から1日2局での開催となっている。

 

今回の出場者16人は1月開催で1・2回戦を行い、その勝者4名で2月の準決勝・決勝を戦うシステムとなっている。

 

1回戦のカードは、

(Aブロック)

篠窪八段vs久留野七段

月光九段vs清滝九段

(Bブロック)

桐山名人vs櫻井八段

於鬼頭九段vs椚四段

(Cブロック)

神鍋玉将vs滑川八段

九頭竜竜王vs神宮寺四段

(Dブロック)

ニ海堂棋帝vs関崎八段

「名人」盤王vs鏡洲四段

の組み合わせとなり、A・Bブロックは名古屋会場での開催で、C・Dブロックは横浜会場での開催となった。

 

結果…

○篠窪八段−久留野七段●

○清滝九段−月光九段●

○桐山名人−櫻井八段●

○椚四段−於鬼頭九段●

○神鍋玉将−滑川八段●

○神宮寺四段−九頭竜竜王●

○ニ海堂棋帝−関崎八段●

○「名人」−鏡洲四段●

となり、続く2回戦も午後から行われた結果、

 

○篠窪八段−清滝九段●

○桐山名人−椚四段●

○神宮寺四段−神鍋玉将●

○ニ海堂棋帝−「名人」●

が2月の準決勝に駒を進めた。

 

▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽

 

毎朝杯将棋オープン戦準決勝…

 

桐山名人vs篠窪八段

ニ海堂棋帝vs神宮寺四段

 

……全員25歳以下の若手で、神宮寺さん以外は全てA級且つタイトルホルダー若しくはタイトル経験者の新世代の若き実力者揃いのメンツである。

 

そしてまず僕が篠窪さんを破り決勝に進み、もう一つの準決勝…

 

お互い早々に時間を使い切り、秒読み上等の殴り合いの結果…、

勝ち上がったのは神宮寺さんだった…

 

 

▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽

 

〜side神宮寺〜

 

大河戦・盤王戦に続き、この半年足らずで桐山とは3度目・4局目の対局となる。

大河戦は終盤、僅かに逸った一手が命取り…、盤王戦は最初に負け、敗者復活から勝ち上がった挑戦者決定戦でも1局目こそどうにか取ったけど、2局目は立ち直った桐山にぐぅの音も出せない完敗を喰らい、順位戦昇級は又してもお預けとなってしまった。

それにしても俺の前回の人生と比較してもこの世界軸の棋士どもは時代が違えばA級・タイトル戦の常連でも可笑しくない程に全体のレベルが高く、それだけ気合いが違い、こっちも葬り甲斐があろうってもんだ!!

 

 

▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲

(第三者視点)

 

毎朝杯将棋オープン戦決勝…

 

 

桐山名人vs神宮寺四段

 

「絶対神」vs「荒ぶる若獅子」の時代を代表する激戦の見届け人は、

 

立会人→柳原朔太郎九段 

記録係→隈倉健吾奨励会三段

 

現地大盤解説

解説→後藤正宗九段

聞き手→雛鶴あい女流初段

 

専門チャンネル解説

解説→「名人」

聞き手→清滝桂香女流2級

 

のラインナップとなっていた。

 

 

いよいよ対局開始、先手は神宮寺四段が握った。

一方の桐山名人は早くも飛車を振り、振り飛車を明示してきた。

それに対する神宮寺四段は得意戦法の一つでもある居飛車穴熊に構えて来た。

桐山名人、早指しを意識して早くも攻勢に入り、懸命に相手陣を崩しに掛かるが、神宮寺四段もそれは想定済らしく防御が薄めながらもその激しい攻勢を防ぎ切り、今度は持ち駒を駆使して逆襲に転じた。

ここからは神宮寺四段のターンとなり、桐山名人も何とか防ごうとするも、若獅子(荒獅子)の暴風雨を彷彿とさせる攻めに最早為す術を失い、敗北を認めざるを得なかった…

 

これで神宮寺四段は全棋士参加棋戦にて優勝したことで、昇段規定により、五段昇段となった。又、フリークラス規定により、順位戦についても晴れて4月からC級2組に昇級する事となった。

フリークラス四段編入者としては勿論最短(プロ登録から半年)での順位戦昇級である。

 

 

 

 

 




毎朝杯終了後…

この夜はニ海堂邸に招かれ、優勝&五段昇段&順位戦C級2組昇級のトリプル祝いの主役である神宮寺さんはもとより、何故か決勝で負けた僕もその場に押し込まれ、更には現在ニ海堂家の居候でもあるあいちゃんに、今日の専門チャンネルで聞き手を担当していた桂香さんまでもがこの小祝宴に参加していた。
で、どういう訳か後藤さんもこの宴に参加していた…
後藤さんに経緯を聞くと、どうやらニ海堂が僕らとは別に個人的に不定期に後藤さんと研究会を行っていたらしく、その繋がりと今日の解説でのあいちゃんとのコンビプレーがお気に召したようで、あいちゃんから「後藤先生、お時間にゆとりがあれば是非にも神宮寺先生の祝宴にご参加お願い致したいのですが。」との申し出に快く応じたとの事だった。あいちゃん後藤さん口説けるって流石「ひな鶴」の跡取り娘だけあるな…
一方の桂香さんの参加は、大阪移住後の神宮寺さんが頻繁に清滝家を訪問し、師匠としょっちゅう呑み明かしたりしてるうちに親交が深まった結果らしい…。
けど、実際にはそんな交流を重ねてる内に桂香さんも神宮寺さんに何か親しい以上の感情を持ち始めたのではないかと僕は個人的に勝手な解釈をしている…
これが正解なら嬉しいにも程があるってとこなんだけど…

そんな状態で始まった祝宴…
矢張り神宮寺さんがガバガバ呑み出し、先輩としての矜持が頭を擡げた後藤さんも対抗するように呑み比べに応じ、そこでそんなに強くない僕までも巻き込まれる形で否応なく呑み比べに参加させられ、当然の如く最初に潰されたのは僕だった…
一方の主催者であるニ海堂は元々持病の影響もあり、乾杯の一杯以外は一切酒を口にしないスタンスだったから(前回の人生では酒は一切口にしてなかったので、これでも持病は軽症化しているようだ)、そんな男たちの呑みっぷりに感心しきりでそんな様子を楽しんでる風情だった。
と思ったら、いつの間にか桂香さんも呑み比べに参加しており、僕がダウンしてるのを尻目に、酒豪2人を相手に引けを取らない呑みっぷりを披露していた。流石に師匠の娘だけあってアルコール耐性ハンパないな…

桐山君の最終決戦のお相手は?

  • 西の魔王・九頭竜八一
  • 浪速の白雪姫・空銀子
  • 神戸のシンデレラ・夜叉神天衣
  • 神の子or悪魔の子・宗谷冬司
  • 風林火山・ニ海堂晴信
  • 盤上の探検者・土橋健司
  • 盤上の格闘家・隈倉健吾
  • 猖獗の大魔神・氷室将介
  • 新世代の申し子・椚創多
  • ゴッドコルドレン・神鍋歩夢
  • その他
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