桐山君は清滝家の長男坊?【本編完結済】   作:紫電海勝巳

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さてさて暫く空きましたが、マジでこれから先のネタ探しに難儀状態です…
って事であの団体戦をベースにした非公式戦を採用する事に…

って訳で本編スタート!!


非公式戦・フィッシャー団体トーナメント

それは順位戦A級最終戦直前に突如公表された…

 

その名も『フィッシャー団体トーナメント』と云う将棋界では前例の無い団体戦である。

そしてこの大会は単に将棋界ばかりか、芸能界までも巻き込む一大イベントに大規模化するプランだそうだ。

よって、公表の記者会見では月光会長に加え、芸能界の大手プロダクションの代表取締役にして『歌謡界のドン』とも囁かれている、とある超大物演歌歌手も共同参加していた。

因みにその『歌謡界のドン』は、ウマ娘競走競技の主催者である『URA』の常任理事でもあり、競走ウマ娘としての資質を見込んでたリーナの将棋界入りを惜しんでた1人でもある。職業柄、あらゆる業界のトップや幹部クラスへの指導将棋やらその他諸々の付き合い・交流のある僕も『ドン』からはぶっちゃけ奨励会の頃から何かと贔屓にされ、10年来の付き合いであり、リーナの件でも「桐山名人なら安心して彼女を任せられる」って認められた訳で…

 

閑話休題…

 

 

で、このトーナメントの特徴と目玉は業界初の団体戦ばかりじゃなく、賞金額・対局料も段違いに手厚くなっている事である。

優勝賞金→6000万円

準優勝→2000万円

チーム戦対局料→1戦50万円

(全てチームとして)

と、個人割としては優勝賞金だと竜王戦・名人戦に次ぐ高額賞金になるし、対局料も1戦当たり17万円弱と各棋戦本戦クラスかそれに近いレベルである。

 

それでチーム選抜であるが、まず7大タイトルホルダーとA級棋士から11人がチームリーダーとして予め選出され、最後の12番目のチームリーダーは残りのメンバーを決める選抜ドラフト会議当日にシークレットゲスト待遇でサプライズ登場する運びらしい…

 

そしてそのチームリーダーには当然の如く僕が筆頭格で入っていた。

 

各チームリーダー一覧(19年4月1日付)

 

桐山零→名人・玉座・盤王・玉将

九頭竜八一→竜王・帝位

ニ海堂晴信→棋帝

篠窪太志→A級

「名人」→A級

月光聖市→A級

山刀伐尽→A級

後藤正宗→A級

於鬼頭曜→A級

生石充→A級

神鍋歩夢→新A級

の11人がまず選出され、選抜ドラフト会議で各チーム残り2人を選出する事となった。

因みにドラフト会議は指名棋士が被った場合には抽選が行われ、当たればそのまま、外れたら新たに指名し直すシステムである。

で、ドラフト対象は全現役棋士と4月1日付新四段となるので、会議は3月末期に行われ、囲碁・将棋専門チャンネルにて生中継で行われる。

 

 

…そんな中、専門チャンネルのスタッフからとある依頼が来た。

何かと言うと、「桐山名人に於いては今回、宗谷四段と夜叉神新四段を御指名願います。他のメンバーには御遠慮頂いていますし、何より今大会の目玉チームですので…」って事である。

これには僕も「それって談合・八百長の類じゃないですか、飽くまで公正に決めるのがドラフトでしょう?流石に拙いじゃないですか!」と抗議したのだがスタッフも退かず、「桐山名人ばかりではなく、他の一部のチームリーダーにも一部棋士指定は依頼していますので」と来たもんだ。

何を言おうが引きそうに無かったから仕方無く了承するけど交換条件として指定棋士のいるチームリーダーと、指名NG棋士を教えて貰った。

その答えは…

ニ海堂→神宮寺四段

山刀伐さん→隈倉新四段

生石さん→辛香四段

他のNG棋士は特に指定されなかったが、この時点で女流が来る頭はまるで無かった…

 

 

 

▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽

 

 

選抜ドラフト会議当日…

 

司会進行は、

柑橘宏七段(蔵王九段唯一のプロの弟子)・将棋界最強のエンターテイナー

鹿路庭珠代女流二段

が担当となり、まずは予め選出されたチームリーダーがハデなスモーク演出からの登場、それぞれ指定の席に座り、最後のチームリーダーの登場を待った…

 

そしてシークレットゲストとしての最後のチームリーダーは…何と女流レジェンドの釈迦堂里奈女流名跡(当時)であった。

これには会長以外の全員が一瞬呆気に取られた程で「名人」ですらも「本気か?」みたいに目を丸くしていたのはなんか妙に新鮮だったw

 

それで本番の棋士指名だけど、僕は予め指定されてたので1回目は冬司、2回目は天衣をそれぞれ単独指名で無事チーム成立。

他は…

 

八一君→椚四段、清滝九段

ニ海堂→神宮寺四段、坂梨四段

篠窪さん→関崎八段、峠四段

「名人」→久留野八段、波関五段

月光会長→佐伯九段、氷室十六世名人

山刀伐さん→隈倉四段、滑川八段

後藤さん→櫻井八段、山崎六段

於鬼頭さん→二ツ塚五段、鳩待六段

生石さん→辛香四段、辻井九段

歩夢君→鏡洲五段、大原八段

釈迦堂さん→祭神雷女流帝位、雛鶴あい女流二段

 

のメンバーで決定した。

 

 

そして大会方式は、12チームを2つのリーグに分け、各6チームで戦い、それぞれ上位3チームが決勝トーナメントに進出。

2位vs3位が決勝トーナメント1回戦を戦い、準決勝ではその勝者と1位が戦い、勝者が決勝進出となる。

 

そしてリーグ戦方式だが、これがまたなんとも変則的でチーム勝敗と個人勝敗を混成したポイントシステムとなっている。

まず個人勝利は1点加算、敗北は1点減算となり、チーム勝利ならチームに1点加算される事になっている。

そして3対3の戦いではあるが、チームの勝敗が決まろうがリーグ戦に於いては全局完遂のルールとなっている。

つまり、3対局それぞれが先後1局ずつ全6局を戦わなくてはならないので少なくともリーグ戦ではチーム勝敗そのものは消化試合にしてもリーグ戦突破には直結となるので最後まで気が抜けない戦いになる。

 

で、リーグ戦名称は、

『宗桂リーグ』と、『宗歩リーグ』に決まった。

 

組み合わせ…

『宗桂リーグ』

ニ海堂→「チーム・コンツェルン」

「名人」→「チーム・匠」

後藤→「チーム・フィットネス」

於鬼頭→「チーム・AI」

神鍋→「チーム・ネオユニヴァース」

釈迦堂→「チーム・天空撃墜」

『宗歩リーグ』

桐山→「チーム・サタンファミリー」

九頭竜→「チーム・昇竜波」

篠窪→「チーム・巌流」

月光→「チーム・リアルレジェンド」

山刀伐→「チーム・下克上」

生石→「チーム・マエストロ」

と決定された。

 

後、フィッシャールールによる対局なんだけど、1局の持ち時間は5分で、1手指す毎に持ち時間が5秒加算される超早指しの変則システムとなっている。

こんな戦い誰もした試しが無いし、そもそもが会長にこの斬新な棋戦を提案したのが他ならぬ「名人」ってのがまた凄まじい…

元々「名人」は長年の趣味としてチェスを嗜んでいたけど(完全に趣味を超えて世界上位ランク常連だったが)、その魅力と特殊的ルールに着目してそれを将棋に導入出来ないかと試行錯誤した末に会長に直訴し、実現した経緯がある。

っても、「名人」も月光会長もいい加減ベテランだし大局観は優れても早指し適性は幾分でも全盛からは落ちているだろうからこっちとしても対応できなくもない。

矢張り同年代の若手リーダーが対抗相手となるとは思う…




棋士編入試験…

過去にはアマチュア復帰した元奨励会員(元奨)がアマ棋戦での実績によるプロ棋戦出場で現役プロ相手に驚異的な勝率を上げたのが切っ掛けでその30代半ばの男にネクストチャンスとして特例的に行われ、見事合格してフリークラス編入の四段となったのが実質的な始まりである。
その後も2例しか無く、1つは最初の男同様元奨のアマチュア復帰者で合格、残りの1人は言わずもがな神宮寺さんである。

そんな中、この編入試験がアマチュアだけじゃなく、女流にも門戸を開く事となり、早速手続きを取った女流棋士が現れた。

祭神雷…才能だけなら銀子ちゃん以上とも言われている狂気の天才棋士だ。
然し才能については文句無しではあるのだが、それ以外がなんとも破天荒というか、破滅的というか、何れにせよ狂気が服を着て人生送ってるみたいな人型危険物扱いされてる超危険人物である。
で、その手続きにおいて大問題が起きた。
何か?って言うと、連盟正会員(プロ棋士及び一部女流棋士=女流タイトル経験者)からの推薦が空欄になっているのである。
彼女、女流棋士になった際に師匠が存在していたのだが、とある刑事事件を引き起こした事により、その師匠が将棋界追放(正式には除名)になってしまい、しかもその共同共謀正犯として彼女の実母までもがお縄となる一大ニュースになってしまったからだ。
推薦欄が空白のままだと受験資格が無くなるのは明白なのだが、彼女自身のこれ迄の奇行蛮行の数々により、推薦者探しにも難航しており、「弱い女流とはこれ以上御免、強い棋士たちとガンガン指し合いたい」って言う彼女の念願も打ち砕かれかねない状況に陥っていた。
そこで弟子を持っていない上位棋士に話を持ち込んでも、「名人」は弟子を持つ気の無い人だし、生石さんもそこは同様、かと言って僕、ニ海堂、八一君も既に弟子がいるし(ニ海堂は神宮寺さんなので書類上だけだが)、篠窪さんも「僕にはまだ時期尚早」との事で断られ、巡り巡って行き着いたのが意外にも後藤さんだった。ってか、後藤さん、よく引き受けたな…
で、後日後藤さんに話を聞くと、
「俺も元々は弟子なんざ持つ気なんて一生無かったんだが、お前や九頭竜、山刀伐の兄貴に当てられてボチボチ1人ならいいかと考えてたとこに会長から依頼があってな。それでアイツのこれ迄の環境も掻い摘んで聞いてたし、取り敢えず嫁と娘と4人面談したんだわ。そしたらこっちが即座に性犯罪野郎(祭神さんの元師匠)と母親騙るアバズレブチ殺しに突撃決意する程斜め上のクズ環境だと知って嫁は俺が話す前に直ぐ様引き取る決意するわ、娘も嫁に賛成するわで女3人たちまち意気投合しちまってな。結局アイツも同意して引き受ける事にしたって事だ。」との事だった。
それにしても女流棋士になる前はかなり過酷な環境とは聞いていたけど、予想の斜め上過ぎるし、それじゃあ彼女も性格歪みがちにはなるよな…こうなると両親を一度に喪った僕や天衣はよく無事に曲がらず成長出来たものだとその後を支えてくれた今の家族や周囲の人達に感謝しなくてはならない。
尤も八一君だけは変わらず苦手にしそうだが。

桐山君の最終決戦のお相手は?

  • 西の魔王・九頭竜八一
  • 浪速の白雪姫・空銀子
  • 神戸のシンデレラ・夜叉神天衣
  • 神の子or悪魔の子・宗谷冬司
  • 風林火山・ニ海堂晴信
  • 盤上の探検者・土橋健司
  • 盤上の格闘家・隈倉健吾
  • 猖獗の大魔神・氷室将介
  • 新世代の申し子・椚創多
  • ゴッドコルドレン・神鍋歩夢
  • その他
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