番外編でも書こうかと思いつつもそのネタすら簡単に思い付かん始末で…
って訳で本編スタート!!
2019年度も早くも3ヶ月が過ぎ、7月に入った。
これ迄の主な棋戦結果は…
名人戦→僕がフルセットの激戦を制し、名人3連覇を果たす(○○●○●●○)
賢王戦→ここも僕がフルセットでタイトル戦としての初代賢王に輝く(○○●●●○持千○)
棋帝戦→今回は挑決で山刀伐さんに敗れ挑戦ならず
タイトル戦はニ海堂がフルセットで防衛(○●○●○)
非公式戦・フィッシャー団体トーナメントは先回の通り優勝
帝位戦→一度陥落したリーグ戦に即復帰し、リーグ全勝で挑決に進むも歩夢君に敗れ挑戦権獲得ならず。タイトル戦は八一君vs歩夢君の顔合せとなった
順位戦はと言うと…
前期(第77期)の結果…
A級昇級は歩夢君と大原鉄太君
他は…
B級2組昇級がC1唯一全勝の八一君と1敗勢最上位の師匠で順位戦でも非常に珍しい師弟同時昇級となった
C級1組昇級組は二ツ塚君に鏡洲さん、それと創多がそれぞれ全勝で二ツ塚君以外の2人は1期抜けの快挙となった。尤も二ツ塚君も在籍2期での昇級なので決して遅い訳でもない。
一方で平成の時代も4月一杯で終わり、5月1日から新元号『令和』の時代がスタートした。
この時代の転換に歩を合わせるかのように現役引退を表明した棋士も…
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柳原朔太郎九段…
名人1期、棋帝7期他タイトル通算13期を誇る大ベテランでA級も通算35期勤めた歴戦の名棋士である。
御年69歳
現在もB級1組に在籍しているけど御本人曰く、
「70過ぎて上で戦う自信もない」
との事でA級再昇級出来なければ今期限りでの引退を明言した。
曾ては十五世名人と鎬を削った往年の名棋士も時の流れには抗えず…か…
僕が言えた話では無いのだが老いとは残酷なんだな…
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全日本将棋連盟会長
十七世名人
月光聖市九段…
言わずと知れた『月光流』の異名を持つ大棋士であり、名人9期を始め竜王4期他タイトル通算37期を記録し、永世資格も名人の他に帝位・棋帝を持つ永世三冠と昭和末期から現在に至る迄第一線で活躍し続けた紛う事無き『生ける伝説』である。
更には実績そのものは「名人」には大きく水を開けられているものの、現代将棋の体系をたった1人で創り上げたその比類無き功績はまさに『絶対的オンリーワン』としか表現出来ない戦後最大の伝説に相応しい存在である。
しかも20代初期に初めて名人を獲得した直後から原因不明の視力低下に襲われ、やがて30にならずしてその視界は闇に支配され、その暗闇を唯一人20年の余を走り抜けたその不屈の精神こそが彼を彼たらしめる証明そのものである。
そんな彼も世代交代の荒波にはこれ以上抗えず、結果不問で今期限りでの引退と会長職専念を発表した。
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女流のレジェンド
『エターナルクイーン』
釈迦堂里奈女流七段
女流名跡24連覇始め女流玉将11連覇女流帝位10連覇山城桜花10連覇等女流タイトル通算71期を記録したまさに『永遠』に相応しい『伝説の女王』である。
生まれつき先天的疾病により足が不自由であり、そんな中で出逢った将棋に夢中となり、やがて女性の身ながら奨励会入会…しかし奨励会の壁は厚く、程無く退会し女流棋士に転向。
その伝説的大活躍はそこから始まった。
平成初期から「茨姫」・花立薊の台頭までタイトル戦の片側には必ず「釈迦堂里奈」の名が刻まれていた程に「女流と書いて釈迦堂里奈と読む」が合言葉となった程である。
一方で指導者としても類稀な才覚を発揮し、女流ながらも例外的に奨励会に弟子を持つ事を認められ、その門下から『ゴッドコルドレン』こと神鍋歩夢八段を送り出し、『不滅の翼』こと岳滅鬼翼女流初段も直弟子である。
そんな『エターナルクイーン』も今年初めにあいちゃんに虎の子の女流名跡を奪われた事で遂に第一線から身を退く事を決めたようだ…
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一方で今期竜王戦6組ランキング戦は例年に無い程若き才能が跋扈しまくり、決勝は神宮寺さんvs冬司となった。
尚、準決勝は神宮寺さんは坂梨さんを破り、冬司は創多に競り勝っての進出だった。
その戦型は居飛車穴熊の神宮寺さんに対し、藤井システムで壊しに掛かった冬司の図式であるが、あの『荒獅子』が簡単に『神の子』に主導権を渡す訳もなく暫くは膠着状態が続いたが、両者秒読みに突入したところで神宮寺さんがまさかの選択ミスを犯し、これを見逃さなかった冬司が即詰みに討ち取り、結局6組優勝は冬司となり、本戦トーナメントへ進出した。
今期竜王戦ランキング戦優勝者と本戦トーナメント進出者
◎1組
優勝→後藤正宗九段
2位→桐山零名人
3位→山刀伐尽八段
4位→佐伯宗光九段
5位→「名人」
◎2組
優勝→櫻井岳人八段
2位→清滝鋼介九段
◎3組
優勝→山崎順慶六段
◎4組
優勝→神鍋歩夢八段
◎5組
優勝→鏡洲飛馬六段(五段昇段後、竜王戦ランキング戦連続昇級により六段昇段)
◎6組
優勝→宗谷冬司四段
となり、7月始めに鏡洲さんvs冬司の1回戦から本戦がスタートする事となった。
又、テレビ棋戦の国営公共放送杯では2月の予選で冬司と神宮寺さんは難なく通過、創多も順調に突破し、年間成績で予選免除の鏡洲さんを加え、関西若手(名人・竜王の僕と八一君を除く)が4人本戦進出となった。
そして女性プロ棋士がこの1年で一気に4人も誕生した事から女性棋士限定の非公式戦創設も検討される等将棋界も世代交代と共に大きな地殻変動も予想される…
そして僕個人も人として大きな責任を背負う事に予想よりも早くなってしまった…
4月…名人戦第1局終了後、京都の供御飯家から話があるとの事で出向いたのだが…
昼過ぎに訪れるとまず風呂を勧められ、入浴後、何故か同行した冬司及び神宮寺さんと一緒にvsしながら少し時間を潰してその後夕餉の席に案内された。
そこには御両親と万智さんが既に鎮座しており、ここで僕も肚を括るしかないと覚悟を決めた。
そして御母様から出た言葉は予想通り
「この度、万智に新たな命が宿りましたぇ。零はん、卒業まで待てなかったのどすか?」
だった…
確かに覚えはある。
竜王戦最終戦で八一君に敗れた後、お互い年内は対局が無かったので四国・九州を10日に渡り「婚前旅行」をして、その中で所謂男女関係を結んだのは事実だ。
だからその事ですべき事を怠ったのは責任を問われても仕方無い。実際その時点ではそうなるとは思わず、その為の準備を丸々しなかったのは完全に僕の落度でしかないからだ。
そしてまず万智さんに聞いた。
「今後、大学はどうするつもりですか?」
と。
答えは
「大学より子どもが優先どす。よって中退という事になるどす。」
だった。
とは云え、万智さんの答えに関わらず僕の回答は決まっていた。
「未だ未熟な若造ですが、人生を共に歩む者として生涯万智さんと子どもを愛し、守っていきます。」
他に何を言えって言うんだ…
けど、僕の懸念は杞憂だったようで、
御母様からは
「零はん、これからも万智を頼みますぇ」
とあっさり許され、
御父様からも
「零君、万智は君に任せた」
と全面的に認められた感じだ。
で、そこからは饗宴となり、将棋界でも指折りの酒豪な神宮寺さんが本領発揮。
供御飯家の使用人達も巻き込んでの大掛かりな酒宴と化し、大半を酔い潰す蛮行に至った…
桐山君の最終決戦のお相手は?
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西の魔王・九頭竜八一
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浪速の白雪姫・空銀子
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神戸のシンデレラ・夜叉神天衣
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神の子or悪魔の子・宗谷冬司
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風林火山・ニ海堂晴信
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盤上の探検者・土橋健司
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盤上の格闘家・隈倉健吾
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猖獗の大魔神・氷室将介
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新世代の申し子・椚創多
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ゴッドコルドレン・神鍋歩夢
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その他