桐山君は清滝家の長男坊?【本編完結済】   作:紫電海勝巳

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「りゅうおう」本編じゃ未だ実現してない八一君vs歩夢君のタイトル戦ですが、この作品では何でもありな展開だらけなので、ここで遂にブチ込む事と致しましたwww

って訳で本編スタート!!


帝位戦第1局・in札幌(前編)

梅雨もそろそろ明ける7月上旬、今年も夏の風物詩となる帝位戦が開幕した。

 

今年の七番勝負は帝位の八一君に対し、この半年で玉将失冠とA級昇級と言う地獄と天国の双方を体験した歩夢君が挑む図式となった。

 

で、今回の会場は…

 

北海道・札幌の超名門ホテルで開催される事となり、空路北海道に向かう事となった。

関空発新千歳行きの便に乗り、2時間程度の空の旅を満喫し、新千歳到着は丁度昼時となった。

そして両対局者と立会・副立会、記録係と会長一行はそれぞれハイヤーに分乗して高速に乗って札幌に向かった。

 

一方で観戦と観光目的の僕ら(他に神宮寺さん、ニ海堂、鏡洲さん、月夜見坂さん)は、JRの空港発札幌行きの快速に乗って平日昼の旅路を楽しみ、1時間足らずでホテルに到着。

 

そこからは前夜祭まで時間を持て余すので駅前から大通近辺をグルグル回り、早速北海道土産を買い込んだ。

特に今回は普段なら観戦記者・鵠として一行に同行する万智さんが産休の為、京都から動けないのでお土産には尚更気を遣わなくてはならない。

これは神宮寺さんも似たようなもので、こちらも桂香さんが産休中により、大阪から身動きが取れないので機嫌取りに頭を悩ませていた。

一方の鏡洲さんと月夜見坂さんは早々から北海道の名物グルメに舌鼓を打っており、早速北海道旅行を満喫していたwww

 

さて、残ったニ海堂はと言えば…

札幌に本社を持つ財閥の子会社に出向き、そこの役員(非常勤監査役)としての仕事を行っていた。

前回の人生ではあまりに持病が重篤に近かったから将棋以外はまずそんな類の仕事なんて出来よう筈が無かったのだが、今回は幾分体調も安定気味だったので、非常勤役員レベルの負担が軽めな仕事も兼任出来る様になったらしい。

 

で、今回の立会メンバーは…

 

立会人→生石充九段

副立会人→幸田真澄七段

記録係→登龍花蓮奨励会三段

 

であり、立会人が副立会人より若い異例のメンバーとなっていた。

 

さて、そんな中でも検分は滞りなく完了し、いよいよ前夜祭…

 

会場入りした際に生石さんと軽く会話したのだが生石さん曰く、

「会長め、幾ら俺が連盟の仕事渋ってるからって何だって態々北海道くんだりまで立会やらせやがる!ここ何年か順位戦も綱渡りだっつーのによくもまぁ仕事押し込みやがるもんだ!」

って散々文句垂れてたけど、そんな生石さんの背後に音無く会長と男鹿さんが現れ、

「貴方の立場ならそろそろ或る程度の仕事は担当して貰わなくてはならないのですがね。目の前の桐山名人を御覧なさい、大卒相当の若年で早くも3名もの御弟子さんを手掛け、内2人は既にプロ四段に育て上げているではないですか。本来ならその中で誰か1人は貴方に委ねたいと思っていたのですがね…」

って会長のお小言が始まった…

 

何だかんだ言って生石さんも会長を尊敬してるし、同時にその底知れなさに畏怖もしているから多少バツの悪い顔をしながらも取り敢えずは神妙にお説教を聴いていた。

 

さて、壇上での挨拶であるが、まずは歩夢君…

「明日からの帝位戦、いよいよ我が終生のライバルたるドラゲキンに一撃くれてやらんと武者震いが止まらぬ我が心・我が細胞…、これ迄の我の全てをドラゲキンにぶつけ、勝利の凱歌を勝ち取って見せよう!!」

早くもヒートアップしてるな…

 

一方の八一君は…

「歩…神鍋八段とのタイトル戦番勝負はあの頃…小学生名人戦での激戦から10年…、ずっと思い描いて来た…そして今回、この歴史深い帝位戦で相見える事、光栄に思う所存です。ですので、この帝位戦、全身全霊を尽くし挑戦者をぶちのめし、僕の力を示す所存であります!!」

と、全身全霊の勝利宣言をぶちかましてくれた。

 

これは最初から目の離せない激戦になる事必至だな…

 

 




さて、このところオメデタ話が続出してるけど、僕と万智さんに神宮寺さんと桂香さん、何れも入籍前の妊娠発覚ってお話だったので何やかやと祝われたりお小言を頂いたりとてんやわんやの状況が暫く続いてた。
因みに僕らは万智さんが跡取り娘なので僕が婿入りして戸籍上、「供御飯零」となった。但し、棋士としては変わらず「桐山零」のまま活動している。
一方の神宮寺さんペアは桂香さんが「神宮寺桂香」として嫁入りする事となった。師匠曰く、清滝家の存続は特段気にしていないらしい。桂香さんが不幸にならなければノープロブレムって事の様だ。
で、オメデタではないけど、鏡洲さんも月夜見坂さんと年内には入籍する予定らしい。どうやら坂梨さんの仲介があった模様…

そんな中、誰もが驚愕・ひっくり返るまさかの結婚が発表された。
誰か…と言うと、

なんと、師匠が再婚!!!!
で、お相手は…まさかの釈迦堂さんだった…

これには桂香さんも「本気なの?って言うかそんな気配すら感じてなかったし」と啞然としてたし、釈迦堂さんを尊敬して止まない歩夢君は歩夢君で「マスター、貴女にそのような想いがあったとは…我も修行不足です…」って正気を維持するのに手一杯だったようだ。
そんな近しいだけ近しい2人がこんなだから他は推して知るべし…
僕も八一君も完全に寝水に耳だったし、関西・関東関係なく粗方驚愕を持ってそのニュースを受け止めた…

実のところ、あの会長ですら完全に予想外だったようで、「あの2人が空四段の事でかなり深い親交があったのは承知していましたが、それにしても結婚とは…私もまだまだ足りないようですね…」と感嘆していたそうな…

僕も師匠はもう再婚なんて考えて無かったと思っていたのであの時は咄嗟に言葉が出なかった…
八一君は文字通りひっくり返ってたし、鏡洲さんも最初はガセネタと思ってたようだ。
そんな関西将棋界で唯一泰然としていたのが誰あろう、蔵王先生だった。
「鋼介も一端の男や、娘が女流として独り立ちして今や伴侶も得た以上、今度は己の人生に向き合っても何の不思議もないわい!」
流石だなと改めて思ったものだ…
因みにその席に同席していたのは僕と八一君、鏡洲さん、創多と神宮寺さんだったが早速酒盛りにお付き合い・ご相伴となり、創多だけはウーロン茶で許されたけど(当然だ)、八一君は逃げられず速攻大ジョッキ3杯呑まされて頭クラクラ状態と化し、僕も結婚祝いじゃあ〜って灘の高級酒4合瓶1本丸々呑まされて正気保つので手一杯…
鏡洲さんも用意されてた国産高級ブランデー1本ロックで呑むハメになって顔真っ赤…
神宮寺さんだけは元々やたら内臓が強靱だからか、蔵王先生の煽り挑発にも何処吹く風でガパガパ呑み続け、結局2人だけで1升瓶10本・ウイスキー&ブランデーボトル6本呑み尽くす狂宴となってしまった…

桐山君の最終決戦のお相手は?

  • 西の魔王・九頭竜八一
  • 浪速の白雪姫・空銀子
  • 神戸のシンデレラ・夜叉神天衣
  • 神の子or悪魔の子・宗谷冬司
  • 風林火山・ニ海堂晴信
  • 盤上の探検者・土橋健司
  • 盤上の格闘家・隈倉健吾
  • 猖獗の大魔神・氷室将介
  • 新世代の申し子・椚創多
  • ゴッドコルドレン・神鍋歩夢
  • その他
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