桐山君は清滝家の長男坊?【本編完結済】   作:紫電海勝巳

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ん〜、中々次のネタが出て来ない…
どーしましょ〜…って感じで…

って訳で本編スタート!!


秋に向けて

平成が終わり、令和となって早5ヶ月…

今年も年度半分が過ぎようとしていた。

 

恒例の三段リーグも前期が終わり、今回は幸田柾近さん含む2名が新四段に昇段し、新たにプロの仲間入りをした。

幸田さん…前回では僕を引き取った義父にして師匠でもあった人なんだけど、どうやら前回の記憶は保存されない状態でこの世界に転生したようだ…

そもそもが僕より若いって凄い変化なんだけど…

まぁ冬司に健司君、隈倉君からして前回と年齢が僕と逆転してるからあるっちゃあるって話なんだけどそれにしてもな…

で、幸田さんと同門には後藤さんが居るのだが、こちらも前回とは逆に今度は後藤さんの方が兄弟子となっていた。

ってか、幸田さんのプロフィール見ると双子の妹弟が居り、その姉弟が香子・歩って…

完全にあの姉弟だろ…以前の僕に何かと突っ掛って来た香子義姉さんと義姉さん同様義父に奨励会辞めさせられて引篭になった義弟の歩…

今回も奨励会にいるが香子さんは初段、歩も1級で幸田さんより4歳下の中学3年なので前回よりはまだ希望があるようだ。とは云え、此処からが大変なのだが…

 

そんな中、珍しく後藤さんから誘いがあり、東京の後藤さん宅で研究会を行う運びとなった。

そう言えば後藤さんも前回の記憶が保存されない状態での転生と思われるが、これはこのままでもいいと思う…

何せ前回の因縁があまりにも…だからな…

 

で、土日なので僕も弟子3人連れて上京、後藤さん宅に着くと出迎えたのは後藤さん本人に奥さん、お嬢さんに今や後藤家の家族になってた祭神さんばかりじゃなく、幸田さん兄弟までも加わっていた。

 

となると、総勢9人と幾分多めの研究会となるが、そこはプロと奨励会員、女流で駒落ち・二面指しも織り込んでの2日間の長丁場の熱気溢れる有意義な研究会となった。

 

因みにこのメンバーで唯一の女流だったリーナも夏に奨励会入会試験を受け、この秋から晴れて奨励会5級として正式にプロを狙う事となった。

 

又、冬司の活躍も止まる事を知らずやたらと勝ち進み、新人戦では決勝三番勝負で神宮寺さんとの対局が決まっており、更に竜王戦では本戦トーナメントで限度知らずの大暴れを見せ、1回戦鏡洲さん、2回戦歩夢君、3回戦「名人」、4回戦佐伯さんと次々と若手強豪からベテランのA級タイトルホルダークラスすらも難なく突破とかあの時の僕でも…あ、僕も一発回答で挑戦まで行ってたな…

それはそれとして、準決勝で当たったのが1組優勝の後藤さんであり、その対局もまた午後のおやつタイムが過ぎた頃から後藤さんの顔が段々険しくなり、傍目からも「このクソガキがなんて手指しやがる…桐山なんてもんじゃねぇだろ…」って表情になっていたな…

で、此処も勝ち上がり、挑決は僕との師弟対局となり、見事に恩返しされ、竜王挑戦者は冬司に決定した(冬司の●○○)。

 

まぁ冬司の実力が完全に解放されていれば何の不思議もない結果ではあるがまだ9歳、幾ら記憶を保持して転生したとは云え、未だ実力の蓋が解放し切れていないのは明らかな中でのこの結果は驚異としか言えない。

 

又、天衣はと云うと、今年の棋士総会で決まった「女性奨励会員がプロ四段に昇段した際、同時に女流棋士資格も付与する」新規定を行使し、プロと女流を兼任する事となった。

一方で銀子ちゃんと峠さんは行使せず、プロ一本を選択。祭神さんは元々女流に飽きてたからプロ入りと同時に女流資格とタイトル(女流帝位)を返上、こちらもプロ一本で戦う事となった。

 

他のタイトル戦線はと言うと、帝位戦では八一君がライバルの歩夢君に敗れ、また竜王1つに逆戻り…(●●○○●○●)

これで関東もニ海堂と歩夢君の2人が現役タイトルホルダーとなり、人数では東西並列となった。数は僕が取りまくってるせいで6vs2と関西優勢だけど…

 

で、僕の持つタイトルの中で初参戦以来唯一保持を続けてる玉座戦(現在11連覇中)の今期挑戦者は…まさかの師匠・清滝鋼介九段となり、5年振りの師弟タイトル戦(名人戦以来)と相成った。

それにしても『清滝道場』開設以来の師匠の充実振りは並大抵ではない。この直後こそそれ迄の負けが嵩んだ影響でC1に陥落したけど、そこから1期でB2に即復帰、今期も八一君と共に開幕4連勝と、とても50過ぎとは思えない活躍振りだ。

竜王戦でも暫く2組に滞在してたけど、今期は2組準優勝で本戦進出、本戦でも1勝し、4回戦で僕と当たり、千日手指し直しの末、日付が変わった午前1時30分頃にやっと終局となる激闘を繰り広げ、来期は1組復帰となっていた。

玉座戦でも1次予選からの出場で本戦進出、1回戦は前期挑戦者で苦手な生石さんと早速当たったが、生石さん得意の捌きの発動さえ巧く利用して攻略、苦虫噛み潰して投了した生石さんの表情が印象的に映った程だ。

2回戦は於鬼頭さんを完封、準決勝でも鏡洲さんをぶちのめし、挑決の相手は…何と八一君で、普通なら八一君優勢と考えられるのだが此処も大局観を巧みに使い、結局夕食休憩直後に八一君が投了、見事に挑戦権を摑み取った。

 

兎も角もどうにも刺激的な秋になりそうだ。




今期も半年が過ぎ、折り返しとなる10月1日…

新たな命がこの世に現れた…

僕と万智さんの子供…それも双子の女の子…

で、早速抱き上げるとかの父親としての最初の行動をしたりとなんだかんだとてんやわんやしながらもこなしていたが、命名をどうするか…となり、これは事前に既に絞ってあったのでそこから選んだ名前となった。
姉は「万央」、妹は「万実」と何れも万智さんから1字を取った名前となった。


そして同日、桂香さんも神宮寺さんとの子供を出産、こちらは男の子で命名も桂香さんの名が将棋に因んでいるのでそれを踏襲した名前となり、「将馬」と名付けられた。これは祖父となった師匠も喜んでおり、「将来の将馬は儂の弟子にして名人にしたるわぁ〜っ!!」と吠えて「待てぇ〜っ!!俺の息子なんだから師匠は俺しかねぇだろうが!!」と神宮寺さんに吠え返され、結局2人して病室から看護師さんにつまみ出される始末となったようだ…
勿論この顚末を聞いた桂香さんから揃ってヤキが入ったのは言うまでもない…
どうやら神宮寺家はどこぞのオレ流三冠王夫婦みたいなカカア天下の流れらしい…
因みに桂香さんがガチ怒りになると普段は出ない関西弁になるのだがここでも炸裂し、
「このヒゲ親父に馬鹿獅子が(怒)!病院じゃお静かにって意味理解しとらんやろ(怒)!お前らこれから酒禁止や!異論は許さんで!!」とまくし立てたようだ。
それでも酒禁止は堪えるのでそれだけはどうにか撤回して貰えたようだが少なくとも神宮寺さんの立場が幾らか弱まったのは確実だ。

まぁ僕も婿養子の立場だからあまり強くはないのだが…

一方で、これ迄浮いた話がまるで無かった(前回でも無かった)ニ海堂にもどうやら遅めの春が訪れたようで、お相手は…鹿路庭さんだった。
元々山刀伐さんとの関わりで交流自体はあったのだが、鹿路庭さんは女流棋士としての力よりもそのルックスと万智さんを超え、桂香さんと対になるレベルの豊満な胸…だけが話題となる本人的には甚だ不本意な評価が罷り通っていたのだが、その将棋に対する真摯な姿勢はニ海堂曰くその出会いの当初から認められる物だったと言う。
なので、この交際が明るみとなると一部のアンチとかからは、
「財閥御曹司を色仕掛で引っ掛けた」とか、「財力で女を引き込んだ」等の誹謗中傷がネットやら2ちゃん等で流されまくってたけど(僕も万智さんとの交際の際には似たような事になっていた)これに対し、毅然と法に訴え、裁判を起こしたのは凄いと思う。
僕と万智さんの場合は事実無根を書いたゴシップ誌だけに留まったから一般人相手にまで責任を問うのは余程の証拠と覚悟が必要なのは言うまでもない。
結局殆どが和解金支払いで決着となったようだが、このペアも大概ヤバいと思う…

桐山君の最終決戦のお相手は?

  • 西の魔王・九頭竜八一
  • 浪速の白雪姫・空銀子
  • 神戸のシンデレラ・夜叉神天衣
  • 神の子or悪魔の子・宗谷冬司
  • 風林火山・ニ海堂晴信
  • 盤上の探検者・土橋健司
  • 盤上の格闘家・隈倉健吾
  • 猖獗の大魔神・氷室将介
  • 新世代の申し子・椚創多
  • ゴッドコルドレン・神鍋歩夢
  • その他
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