桐山君は清滝家の長男坊?【本編完結済】   作:紫電海勝巳

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原作でのとある謎…

於鬼頭曜が八一君に語った自身の実子のお話…

今回はこの事について、原作無視って言うか、最早崩壊覚悟の超絶解釈で展開致します。

尚、原作の今後の展開が異なってもこの物語ではこれで押し通しますので悪しからず。

って訳で本編スタート!!


銀子の意外なルーツ(前編)

2020年3月末…

 

今年度も第78期順位戦が無事終わり、それぞれの結果が出た。

 

まずはA級…

名人たる僕への挑戦者は…、

 

8勝1敗同士でのプレーオフの結果、ニ海堂を破った歩夢君がプロ入りからストレートで名人初挑戦を決めた。

デビュー時期の関係上、僕より半年早い名人挑戦となる最短記録を叩き出した訳で、この名人戦の注目度もハンパない事になるのは異論を待たない。

 

で、一方で、今期限りでの現役引退を公表していた月光会長はと言うと…、

今期は苦戦一方で結果、2勝7敗となり、A級陥落が決まるや否や正式に引退を発表し、消化すべき残りの対局も3月一杯で終了とし、4月からは会長専任になる事を改めて伝えた。

 

かと思ったら何を思ったか、その3月中旬に今度は『名人』が2年続けて名人挑戦権を逃した事と、更には去年「盤王」を失冠し無冠が続いた事で変に達観したらしく、こちらもA級残留しながら迷い無く引退を発表していた。

 

そんな訳で今期はA級からの陥落者は居らず、B級1組からの昇級者2名が新たにA級に参戦する事となった。

 

1位(次期A級9位)櫻井岳人八段

2位(次期A級10位)久留野義経八段

が次期からA級で戦う事となった。

 

 

以下は…、

 

B級1組昇級

九頭竜八一竜王(九段・初昇級)

清滝鋼介九段(復帰昇級)

 

B級2組昇級

鏡洲飛馬六段(初昇級)

椚創多六段(初昇級)

 

C級1組昇級

神宮寺崇徳六段(初昇級)

宗谷冬司七段(初昇級)

隈倉健吾新五段(初昇級)

夜叉神天衣新五段(初昇級)

 

が4月から昇級となった。

 

今期は昇級組全員(B級2組以下)が全て10戦全勝で突破しており、特にC級2組では通常の3枠無視の4人全勝を記録した事で、前代未聞の4人昇級と相成った。

 

 

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一方で、年度末のタイトル戦線はと言うと…

 

 

・玉将戦

僕vs神宮寺さん

 

結果は…

 

僕(○○●●●○○)神宮寺さん

となり、辛くも僕の防衛となった。

 

 

・盤王戦

僕vs冬司

 

結果は…

 

僕(●●○○○)冬司

のフルセットで辛うじて防衛に成功…

 

 

 

▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲

 

 

 

そんな3月の終わり…

 

突如師匠から呼び出しがあり、野田の師匠宅を訪れた。

 

 

関係者も招集するように言われたので万智に冬司、天衣とリーナを連れて来たのだが、来るや即道場で待機するよう指示された。

八一君も東京からあいちゃんを呼んでおり既に待機していて、更に神宮寺さんも桂香さんの旦那さんの立場で待機していた。健司君も座っていた。

 

そして師匠が現れると同時に桂香さんと更に誰もが想定外だった於鬼頭さんまでもが道場に顔を見せた。

 

 

…、この中で唯一顔を見せてない人物がいるのだが…

 

 

 

銀子ちゃん…何故居ない?

 

 

 

 

 

 

そんな不可思議な沈黙の中、まず師匠が口を開いた。

「皆不審に思っとるやろが銀子がこの場に居らんのは今あいつを呼んではアカンかったからや。後は於鬼頭君が話してくれる。」

 

何か嫌な、若しくは危うい話になる予感しかなかった…

 

 

そして口を開いた於鬼頭さん…

 

「結論から先に申し上げるが、空銀子は私の実の娘だ。以前からこの事実を承知していたのは清滝さんと月光会長、他は釈迦堂クイーン四冠だけで、私の口から公表するのは君たちが初めてだ。但し私自身、この事実を知ったのはある挫折から低迷していた時期であり、その時は既に銀子は空家に養子縁組された後な上、清滝一門の家族となっていたので外から眺めるしかなかった。そもそもが当時交際していた女性が私に妊娠の事実を告げずに一方的に別れ、出産していたので私にはどうにもならなかった。」

 

と一息に告げ、桂香さんから水を受け取り一気に飲み干した。

 

そして僕から師匠に問うた。

「師匠は何故於鬼頭さんから告げられたんですか?」

 

これに師匠は、

「そうやな。まずその前提として、於鬼頭君がAI相手に初めて負けたA級棋士だったいう事や。その後の何年かは文字通り不振低迷に喘いでおった。で、ある時、そんな何もかもに絶望して自らその命脈を断ち切らんとした。幸い発見が早かったから後遺症も無く棋士復帰が出来た訳やがこれ以降の於鬼頭君の棋風が激変したのは誰もが知る所や。」

と答えた。

 

一旦水を飲んだ師匠…

 

そこから先の話は更に超絶過激な代物だった…

 

 

 




このお話は2回に分けます…。

1回で書き切るにはなかなか疲れるので…

桐山君の最終決戦のお相手は?

  • 西の魔王・九頭竜八一
  • 浪速の白雪姫・空銀子
  • 神戸のシンデレラ・夜叉神天衣
  • 神の子or悪魔の子・宗谷冬司
  • 風林火山・ニ海堂晴信
  • 盤上の探検者・土橋健司
  • 盤上の格闘家・隈倉健吾
  • 猖獗の大魔神・氷室将介
  • 新世代の申し子・椚創多
  • ゴッドコルドレン・神鍋歩夢
  • その他

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