ま、誰をラスボスってかタマ取り役にするか…で絶賛お悩み中でして…
そんなこんなで結末迄はまだ暫く刻を頂こうかと…
って訳で本編スタート!!
竜王戦第1局…
今年は通常通り、協賛企業所有の能楽堂での開催となる。
組み合わせは…、
九頭竜八一竜王(在位4期・4連覇中)
vs
空銀子七段(タイトル初挑戦)
であり、関西棋界処か全国の将棋ファンからも数年前から既に公認カップルだの、夫婦認定だの扱い受けてる『将棋界最強ペア』での竜王戦となった事で、月光会長とかその周辺がホクホク顔なのが僕でも手に取る様に解る図式が…
で、この対局、立会から解説から矢鱈にヤバ過ぎな位濃度がイカれてるとしか云えない面々とか…これ、良くも悪くも将棋中毒蔓延の流れに行くしか無い話でしょ…
将棋界発展の為と考えれば突っ走るしかないけど…
って事で、
立会人→十八世名人
副立会人→山刀伐尽九段
記録係→幸田柾近四段
現地大盤解説
解説→ニ海堂晴信棋帝
ゲスト解説→隈倉健吾五段
聞き手→鹿路庭珠代女流三段
専門チャンネル
解説→桐山零名人
ゲスト解説→宗谷冬司七段
同 →夜叉神天衣五段
聞き手→供御飯万智クイーン山城桜花
同 →桐山カタリーナ山城桜花
同 →清滝桂香女流二段
…特にチャンネル解説がカオス確定なんですが…
それでも前夜祭では八一君・銀子ちゃん共に当たり障りなく質問に答え、注目冷めやらないまま初日に突入…
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〜side銀子〜
あの時…私が6歳の誕生日を迎える直前から私はこれ迄実力で抑え付けてた八一にまるで勝てなくなった…
兄弟子や師匠に揉まれた自体は私も八一も一緒なのに、何処でこんな格差が生まれたのか…、八一が男だから?私が女でしか無いから?それとも師匠と八一は病気知らずな程に頑強だから?兄弟子にしても頑強と迄は言えなくとも人並みの健康な身体なのは違い無く、結局私が生まれ付き虚弱体質のせいで八一程の爆発的成長に恵まれなかったのか…
そんな実力努力精進以外の生まれ付きとか巫山戯た理由での格差なんてどうしても認める訳には成らなかった。
だから八一が先んじて三段リーグ入りし、義務教育期間中に四段になっても強がって先輩・姉弟子として意地を張り続け、たかが奨励会二段、女流タイトルホルダーの分際でしか無い程度の地べたを這うレベルでも八一にだけはその立場に甘え続け、現実から逃げ続けてた…
けど3年前の竜王戦…、八一は十八世名人に心身共に追い詰められ、子飼いの小童を桂香さんと師匠に放り投げて迄対策に没頭し、見かねた私が「私とvsしろ」と告げた次の瞬間、「たかが奨励会員、三段ですら無いお前が俺の調整?ねぇよ!身の程を知れ!姉弟子であろうが奨励会の底辺がプロに物申すな!!」
って、決定的格差を突き付けて来た…
勿論ショックも甚大だったし私ですら八一を止められない…ってのが堪えに堪えたけど、どうにか兄弟子の家に行って事の次第を話してこの先を兄弟子に委ねたらたった一晩で兄弟子、あっさり解決しちゃって…
尤も兄弟子ばかりじゃ無く、桂香さんの奮闘が八一の心身に大きく沁み込んだのも確かなんだけど…
この一件で、私は名ばかりで年下に過ぎない名目上の姉弟子でしか無く、零お兄ちゃんや桂香さんと云った単に年上ってばかりじゃ無く、行動・実績で八一ばかりか周辺までも揺り動かす力を発揮する人こそが本当に兄姉に足る存在だと思い知った…
あの女狐にせよ、空威張りヤンキーモドキにせよ、金髪ブスですら兄弟子には一定の敬意を隠して無いし…(女狐はその後、ちゃっかり婿に搦め取ったけど)。
ともあれ八一は此処から立ち直り、将棋界初の3連敗4連勝の歴史的大逆転で竜王防衛、翌年も兄弟子に先にリーチかけられながらも兄弟子周辺が騒がしくなった影響を加味しても、これまた逆転で防衛…、実績でその評価を揺らぎ無い物にした…。
そんな八一が永世竜王…、それも過去2人の永世資格者が何れも果たせなかった5連覇(1人目の佐伯先生、2人目の後藤先生は通算7期での資格獲得である)に挑む初のケースに臨む…
そしてそれを阻み、初の女性タイトルホルダーにならんと私が八一に挑む…
私の18年の人生、何もかもこの番勝負に懸けるしかないのは必然でしか無い…
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初日…
8時45分にまず挑戦者の銀子ちゃんが入場、下座に座り瞑目し、八一君の入場を待った…。
5分後、今度は八一君が入場し、上座に座ると無言で駒袋を開け、先に駒を並べ始めた。
そして記録係の幸田四段が歩を5枚持って振り駒…
先手は銀子ちゃんとなった。
その序盤…
銀子ちゃんが角道を開けるや、二手目の八一君が仕掛けたのは、「後手番一手損角換わり」であり、全力で捻じ伏せる確たる意思表示を明確に示した物だった。
午前中は防御を固めつつ様子見の様相となり、昼食休憩…
八一君→鰻重(松)、肝吸い付き、アイスコーヒー
銀子ちゃん→タンシチュー御膳、アイスレモンティー
で、午後に入り…、
両者共に大きな動きは見せず、徐々に時間を削りつつ駒を動かし、開戦準備に費やす形で初日終了…
封じ手を書いたのは後手の八一君であった。
2日目…、
お互い待ち遠しかったのか、銀子ちゃんは8時過ぎに早速入場、八一君もその10分後に入場するとか、記録係の幸田君肩身狭い思いしてるんだけど…
かと思ったら十八世名人と山刀伐さんまでも30分前に入場して準備云々問い掛ける始末で…
これは史上最悪の記録係受難の1局として歴史に残る事請け合いになるのは間違い無いレベルだろうな…
そして八一君の封じ手が公開されるや、報道陣から凄まじいざわめきが広がった。
「ロリ王、ガチで白雪姫殺し切る構えか!」
とか、
「否、絶対神を討ち取った白雪姫にハンパな対策じゃ己も喰い破られかねん、って危機感からだろ」
って言う様々な反応がそこかしこに散らばったのだが…、
少なくとも僕や2人を良く知る面々からは、
「此処からはお互いの高め合い・削り合いに入り、2人の世界を誰にも邪魔させない!」
って意思表示に過ぎないとしか映らなかったのだが…
そして午前中は開戦に至らずとも準備万端な構えに構築し、昼食休憩…
八一君→鰻重(松)、肝吸い付き、アイスティー
銀子ちゃん→特上寿司、肝吸い付き、アイスレモンティー
って訳で午後からは…、
先手の銀子ちゃんから仕掛けて来た。
既に敵陣に迫っていた銀と桂馬を駆使し、敵陣に入るや成って荒らし回り、八一君から角を奪い取り、玉周辺の守りを突き崩して追い込んで来た。
が、八一君もギリギリのラインで防ぎ切り、其処からの逆襲には定評があるだけにそう容易くは追い込まれ無い。
この攻防の真っ只中、3時のおやつタイムに入った…
八一君→寅屋の一口羊羹2個、ほうじ茶、アイスティー
銀子ちゃん→特製ショートケーキ、レモンティー
その後は終局迄休憩無しのガチンコでの潰し合いとなる。
攻めるのは午後から変わらず銀子ちゃん、然し八一君も防ぎながらも次第に逆襲の形を作りつつあり…、その逆襲を封じなくては勝ちを失う銀子ちゃんもそれを認めた上で攻めに次ぐ攻めを敢行し続けてた。
が、夜に入り、そんな銀子ちゃんの攻めも遂に途切れ、待ちに待ったと云わんばかりの八一君の逆襲が此処からスタートした。
銀子ちゃん、必死に防ぎ、再逆襲を目論むも、こうなった八一君の攻勢を止められず、午後9時過ぎ…遂に銀子ちゃんが投了し、八一君が先勝となった。
この年のタイトル戦線は…
名人戦→桐山名人防衛(4連覇、通算7期)●神鍋歩夢帝位
賢王戦→桐山賢王防衛(2連覇、通算2期)●鏡洲飛馬六段
棋帝戦→ニ海堂棋帝防衛(3連覇、通算3期)●隈倉健吾六段
帝位戦→神宮寺新帝位(初タイトル)●神鍋歩夢帝位
玉座戦→宗谷冬司新玉座(初タイトル)●桐山零玉座(名人)
って訳で帝位と玉座がタイトルホルダー交替となり、神宮寺さんと冬司がタイトルホルダーに名を連ねる話となり…、
なんか僕が一番恥晒しな目になってしまった感じなんだけど…
一方でマイナビの一斉予選はと言うと…、
万智と桂香さんはどうにか本戦進出、綾乃ちゃんは1回戦は勝ったけど現時点ではそれ以上には届かず、2回戦で終局となった。
で、三瀬さんのブロックに居た一斉予選参加者は…、
1回戦、2回戦の相手は勝負にすらならなかった下位レベルでしか無かったが、決勝の相手は…、幸田四段の妹の幸田香子奨励会二段だった。
その予選決勝…、銀子ちゃんや天衣レベルで無くては女流相手に負けるとも思えない香子さん相手に三瀬さん、圧巻の指し回しを見せつけて…、最後は香子さん、三瀬さんの顔に持ち駒打ち撒けて「私の負けだぁ!!」って捨てゼリフ吐いて会場を立ち去ったって…、余程己の不甲斐無さに腹立ったんだろうな…
けど、これで三瀬さんの本戦出場が決まり、抽選の結果…、1回戦は鹿路庭さん、結果次第ではあるけど2回戦は桂香さんがぶつかる組み合わせとなり、これじゃ僕ら個人の対局のみならず、周辺の対局にも神経尖らせなきゃならないって厄介至極な状況に突入って…
桐山君の最終決戦のお相手は?
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西の魔王・九頭竜八一
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浪速の白雪姫・空銀子
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神戸のシンデレラ・夜叉神天衣
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神の子or悪魔の子・宗谷冬司
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風林火山・ニ海堂晴信
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盤上の探検者・土橋健司
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盤上の格闘家・隈倉健吾
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猖獗の大魔神・氷室将介
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新世代の申し子・椚創多
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ゴッドコルドレン・神鍋歩夢
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その他