桐山君は清滝家の長男坊?【本編完結済】   作:紫電海勝巳

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さてさて前回から10日以上経過してしまいましたが、ホントにこれからの展開どうしようか状態で…

まぁ纏まり次第好き放題に書くスタンスは何時もの如くですが…

って訳で本編スタート!!


絶対神vs猖獗の大魔神・1週間後のそれぞれの感想

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〜side月光聖市〜

 

 

 

対局開始から早くも1週間が経過し、8日目の朝9時前…

 

当初は記録・解説とも交替制としていたのだが、5日目には殆どの担当がグロッキー状態に陥り、結局6日目からは記録係は神宮寺帝位が専任となり、解説も九頭竜竜王と宗谷玉座のW解説に聞き手は桐山カタリーナ五段が一貫して担当する話となってしまった…。

 

一方で立会人は高齢の刈田先生以外はそれなりに体力を持っていたのでどうにかなってはいた。

 

 

そしてこの7日での手数は…259手であり、現在、後手の氷室十六世名人が4時間に及ぶ超長考中であった。

 

 

 

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〜side夜叉神天衣〜

 

 

名人戦開始から丸1週間…、幾ら集中しようが所詮人間、疲労も出ようと言う物で、気分転換に会場内の庭園を散策していたのだが…、何故かあいも「天ちゃん、外出なら付き合うよ」とか言って一緒に散策する事になった…

で、あいの仲間で女流棋士(JS研)の水越澪(女流1級)、貞任綾乃(女流1級)、シャルロット・イゾアール(女流2級)もつるんで来て5人での散策となったのだが…、

 

ふと池を見ると、そこに佇んでいる見慣れない初老の男性が目に入った…

 

何処と無く危うい強者のオーラを纏い、それでいて虚無感も漂う何とも理解不能な人物であるのは初見の私でも即座に理解出来た。

どうやらあいもこの人物に気付いたようで、早速近付いて声を掛けていた。

「おじさん、この対局の観戦に来たんですか?ならば控室に案内しますけど」

って話していたのだが、当の人物曰く、

「私は将棋名人・滝川幸次。氷室君の挑戦を受けに来た」

と、支離滅裂としか言えない台詞を返していた。

 

これにはあいも戸惑い、私に

「天ちゃん、この人なんかおかしいんだけどどうしよう?」

って相談して来た物だから、直感的に

「はぁ…、それなら私が足止めして置くからアンタは直ぐに会長か立会人の諸先生に連絡しなさい」

って指示すると、直ぐ様会場内に飛び込んで行った。

 

その間、件の『滝川名人』と少しばかり話したのだが、その『滝川名人』の話だと、

「私は名人を超えた神…、氷室君も佐伯君も刈田先生であろうが誰も私の影も踏めない絶対不可侵の存在…」

って、師匠の存在すら頭に入ってない究極の蒙昧仕立ての妄想狂にしか聞こえなかったのは私の間違いでは無いわよね…

 

 

そして、あいが連れて来たのは…、佐伯先生だった…。

その佐伯先生曰く、

「滝川さん、御無沙汰してます。佐伯です。処でこの対局を何処から伺いました?」

って昔馴染満載の台詞だったのだが…、

「君は?氷室君は何処に居る?」

って、さっき口にしながら佐伯先生の事を丸々覚えて無いって…これには佐伯先生も呆れ、

「滝川さん、取り敢えず会長の控室に挨拶に伺いましょう」

と有無を言わさず会場内に引き摺って行った。

 

 

 

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〜side佐伯宗光〜

 

 

 

この日も決着にはまだ掛かると思い、軽い朝食を摂っていた処、突如雛鶴あい五段が転がり込むように控室を訪れ、

「佐伯先生、滝川幸次と名乗る不審者が庭園の池に忍び込んだのですが、この老人のおじさんの事は御存知でしょうか?」

と報告したものだから、思わず腰を浮かせた。

もしその御仁が滝川さんならば、妨害させる訳には行かないから僕迄で止めなくてはいけない。

取り敢えずは夜叉神棋帝が足止めしているとの事で件の池に足を運んだのだが、其処に佇んでいたのは紛れも無く滝川幸次元名人であった…

確かに放置すれば何を仕出かすか危うい状態なのは間違い無かったので、取り敢えず会長の控室に案内する事にした。

 

 

これには会長も少なからず驚いていたのだが、それでも

「先ずは此処までの棋譜を御覧になって下さい」

と、1週間分の棋譜を差し出し、滝川さんに検討させる事でどうにか当面の目処を付けたようだ…

 

 

それにしても滝川さん、どうやって此処を嗅ぎ付けたんだろうか…

 

 

 

 

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〜side生石充〜

 

 

時間無制限一番勝負も早くも1週間経過となった…

全くどっちも殆ど座りっ放しでよくも保つもんだ…

 

俺が一昨年の名人戦で零に挑んだ時も其処まで生死を賭けていたとは流石に断言は出来ねぇな…

 

相手の力を引き出した上で己も更に階段昇るスタンスを通していた零が此処で氷室のオッサン相手に生死を賭けた文字通りの死闘を繰り広げるってのは…、俺達は疎か「名人」ですら其処までの領域には至ってない最大最悪の悪魔の証明じゃねぇのか?

 

けど、そんな将棋と密着している零だからこそ、飛鳥を嫁がせたかったんだがな…、親の僻目にしてもだ、飛鳥が他の女に劣るとは到底思えない訳でな…

けど万智ちゃんか…、結局積極性の差が明暗分けちまったって事なのか…

 

ま、それはそれとして、この先の地獄の行き着く先は一体全体どうなるものか興味が尽きないのは間違い無い。

 




今回は桐山君も氷室さんも一切登場しない話となりましたが、次回からはボチボチ決着に向かおうかと…

って訳でまた次回!!

桐山君の最終決戦のお相手は?

  • 西の魔王・九頭竜八一
  • 浪速の白雪姫・空銀子
  • 神戸のシンデレラ・夜叉神天衣
  • 神の子or悪魔の子・宗谷冬司
  • 風林火山・ニ海堂晴信
  • 盤上の探検者・土橋健司
  • 盤上の格闘家・隈倉健吾
  • 猖獗の大魔神・氷室将介
  • 新世代の申し子・椚創多
  • ゴッドコルドレン・神鍋歩夢
  • その他
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