桐山君は清滝家の長男坊?【本編完結済】   作:紫電海勝巳

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さてさて桐山君も娘に等しいリーナちゃんを嫁に送り出し、1つの区切りが付いた事で改めて絶対覇権に向けて動き出したのですが…、

賢王戦→vs神鍋歩夢賢王

棋帝戦→vs夜叉神天衣棋帝

帝位戦→vs神宮寺崇徳帝位

玉座戦→vs宗谷冬司玉座



と、誰も彼もが一筋縄ではいかない猛者揃いであり、天下統一にはまだまだ数多の難局が待ち構えているのは自明…

なんですが、そんなもん織り込み済みって肚で正面突破に挑む桐山君の奮闘がまた凄まじく…




って訳で本編スタート!!


竜王挑戦まで・・・、再度の七冠獲得

あの地獄の名人戦をどうにか制した後…、

 

 

同時進行していた賢王戦も苦しみながらも決着を迎えた…

 

3勝3敗の最終決着の場で仁和寺で行われた第7局…、

(●○○●●○)

 

先手は歩夢君で、普段あまり用いない銀冠を採用…、

 

一方の僕は、目には目をとばかりにこっちも銀冠で対抗…

 

普通なら先手優位の駒組みなんだけど、僕も何の勝算なく仕掛けた訳じゃない。

 

 

 

午後のおやつタイムの時点では幾分歩夢君が優位気味の見立てではあったものの、必ずしも決着一直線では無かった…

 

本格的に動き出したのは夕食休憩後で、両者残り持ち時間2時間を切った午後7時過ぎの事であった。

 

 

此処で持ち駒の飛車を叩き付け、攻勢に入ったのは……僕だった。

その後も一切手を緩めず一気呵成に仕留め、終局は午後8時30分であった。

 

 

これで再度四冠に復帰し、またしても全タイトル関西独占(残りは竜王・八一君、帝位・神宮寺さん、玉座・冬司、棋帝・天衣)

となり、メディアなんかからは「関東受難」とか「関東厳冬期」なんて言われるんだろうな………

 

とは云え、A級だけなら引退表明した氷室先生を除いた9人中、過半数の5名は関東勢(山刀伐さん、後藤さん、歩夢君、二海堂、健吾君)であり、関西勢は4人(八一君、神宮寺さん、天衣、冬司)なので、一概に関東劣勢とも言えないんだけど……

 

 

 

 

▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽

 

 

 

6月開幕の棋帝戦…

 

 

去年の玉将戦・今年の盤王戦以来3度目となる天衣とのタイトル戦…、それも僕が挑戦者として臨む初の番勝負となった。

 

 

此処も接戦が続き、2勝2敗(○●●○)で迎えた最終第5局…

 

 

先手は僕で、無難に1手目を指すと、次の天衣の2手目は……、

 

後手番角頭歩を想定していたのだが………、繰り出したのは「新鬼殺し」であった…!

 

元々僕に弟子入りした当初、天衣には実戦経験とその空気に触れる機会が致命的に不足していた事から、僕も奨励会入会迄の1年間出入りしていた真剣師達の溜り場に放り込み、その戦いをガンガン体感させたものだ…。

 

そんな体験から吸収したのが後手番角頭歩と新鬼殺しであり、その流れから後手番一手損角換わりも自分の物とした経緯がある。

 

 

それにしてもこの勝負所で新鬼殺しとは底なしの度胸だな…

 

 

そうなると僕も間違いは許されない鉄火場に飛び込まなくては勝ちが遠のくのは自明…

 

 

そして昼食休憩から午後のおやつタイムを経て午後5時過ぎに入り、最後の攻防に突入…

 

此処が最後の攻め所と必死に追い込みに掛かる天衣…、だが僕も最後の一線は崩さず、その攻めを堪える…

 

やがて天衣の攻勢も底を尽き、僕の逆襲…

 

両者秒読みの綱渡りの戦いとなっていたが、1つの間違いも許されない中でどうにか詰みに持ち込み、天衣のタイトル防衛と云う名の恩返しはどうにか免れた…

 

これで五冠、まだまだ道半ばではある…

 

 

 

 

 

 

 

▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽

 

 

 

7月開幕の帝位戦…

 

 

 

相手は神宮寺さんで、これまた難儀なシリーズとなった…

 

 

第6局まで3勝3敗(●●○○○千●)であり、流れがやや神宮寺さんに傾きつつある中での最終局突入であった。

 

 

 

振り駒の結果…先手は神宮寺さんとなり、後手番の僕の選択は後手番一手損角換わりであった。

 

 

これは神宮寺さんも想定内だったようで、初日はお互いサクサクと駒を動かし、守りを固めた上で封じ手の時間となった。

 

封じ手は僕が書き、これで初日終了…

 

 

2日目…、封じ手開封から激戦開始…!

 

 

昼食休憩、午後のおやつタイムと経ても均衡は崩れず…、

 

 

両者持ち時間残り10分を切った午後6時30分…、衝撃の1手を放ったのは僕だった…

この最後の攻撃を注ぎ込めるだけ全て注ぎ込んでどうにか勝つ事が出来た…

 

 

昨年に続き挑戦2年目でやっと神宮寺さんに勝てたよ…

 

冬司とはまた一味違う意味で呑み込まれかねない厄介さではあるけど、苦しくも楽しい相手なのは間違い無いのは確かだ。

 

 

 

 

 

 

▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽

 

 

 

 

玉座戦…相手は冬司で、この棋戦では5年振りの番勝負となる。

 

 

 

此処もフルセットとなり、2勝2敗1持将棋1千日手(千●●持○○)の後の最終戦…

 

 

 

 

先手は僕でゴキゲン中飛車を選択…、一方の冬司も耀龍四間飛車を採用し、相振り飛車決戦となった。

 

 

夕食休憩までは大きな動きは無かったものの、夕食後からは激しい終盤戦に突入…

 

僕も冬司もお互い陣の崩し合いとなり、最後の一線をどうにか防いでる文字通りの綱渡りの連続で、それでも次の新手を望み、お互い目をギラギラさせて傍目からは狂人としか見られなかったとは思う…

 

 

それでも決着は訪れ・・・・、

 

 

 

勝ったのは…僕だった。

 

 

これで12年振りの七冠達成…………、残すは竜王のみで今期7期振りに挑戦権を得た事で、いよいよ1つの区切りへ向かう事となる……

 




第38期竜王戦本戦トーナメント


◎出場者

○1組優勝→桐山零名人
○1組2位→神鍋歩夢九段(前賢王)
○1組3位→神宮寺崇徳帝位
○1組4位→宗谷冬司玉座
○1組5位→山刀伐尽九段
○2組優勝→隈倉健吾八段
○2組2位→夜叉神天衣棋帝
○3組優勝→二ツ塚未来七段
○4組優勝→幸田柾近七段
○5組優勝→雛鶴あい五段
○6組優勝→桐山カタリーナ五段

の11名が進み、


1回戦
○雛鶴五段−桐山五段●
2回戦
○雛鶴五段−幸田七段●
3回戦
○雛鶴五段−山刀伐九段●
○夜叉神棋帝−二ツ塚七段●
準々決勝(4回戦)
○雛鶴五段−宗谷玉座●
○夜叉神八段(前棋帝)−神鍋九段(前賢王)●
○隈倉八段−神宮寺帝位●
準決勝
○桐山名人−雛鶴五段●
○夜叉神八段−隈倉八段●

◎挑戦者決定戦三番勝負
桐山零名人vs夜叉神天衣八段

第1局
○夜叉神八段−桐山名人●
第2局
○桐山名人−夜叉神八段●
第3局
○桐山名人−夜叉神八段●

となり、結果、七冠王でもある桐山名人が前棋帝の夜叉神八段を退け、前人未到の八冠独占への最後の扉に手を掛ける事となった。




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〜side八一〜


うわ〜っ!!此処でマジで兄弟子来るかよっ……!!
こりゃ、名人(現会長)相手の竜王戦なんてもんじゃないガチもガチで正念場じゃねーか…!!

これじゃ、またしてもアウェー全開の超絶崖っぷちだろ…

けど俺も17の青臭いガキじゃねー!もう25で兄弟子の領域にも届いてる処には至ってる筈だ…!!

後は対局で証明するだけだ!!



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最後に・・・・、
アンケートですが、今話を以って〆切とさせて頂きます。


って訳で、この物語最後の対局相手は八一君と云う事で御了承願います。

ではまた次回!!

桐山君の最終決戦のお相手は?

  • 西の魔王・九頭竜八一
  • 浪速の白雪姫・空銀子
  • 神戸のシンデレラ・夜叉神天衣
  • 神の子or悪魔の子・宗谷冬司
  • 風林火山・ニ海堂晴信
  • 盤上の探検者・土橋健司
  • 盤上の格闘家・隈倉健吾
  • 猖獗の大魔神・氷室将介
  • 新世代の申し子・椚創多
  • ゴッドコルドレン・神鍋歩夢
  • その他
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