俺の名は『遠見目視』 個性『遠見』を持っている。めっちゃ目が良い。ズームで遠くの物も良く見える、以上!
はっきり言えば目が良いってだけの個性だ。正直、ブルーベリーでも食べてりゃ誰でも目覚めそうな個性。こんな個性だから子供の頃から馬鹿にされ続けた。無個性と変わらない個性とすら言われた事もある。こんな目なんか、いっそ要らない。もっと凄い個性が欲しかったと何度も願った。
だが、そんな個性を馬鹿にしなかった子もいた。『葉隠透』俺の幼馴染で個性『透明化』を持つ女の子だ。彼女は家が近所って事もありそこそこ遊ぶ仲だったが、俺が葉隠と良く遊ぶようになった切っ掛けはこれまた個性に関する事だった。
幼い頃に個性が発動した葉隠が友達複数と遊んでいた時に行方不明になってしまったのだ。探そうにも姿が見えないんじゃどうしようもない。大人も交えて大捜索となったのだが葉隠は見つからなかった。そんな時、俺は個性を発動させて葉隠を探し続けた。そんな時、俺の目は見えない筈の物を捉えた。いや、見えない筈って言うか見覚えの無い子を見つけたと言うべきか。
公園近くの沼の淵で動かない少女と猫が見えたのだ。俺は大急ぎで大人達に、その事を伝えて現場へと急いだ。そしたら俺の遠見で見た少女と猫が居たのだ。大人達は沼に沈み掛けていた少女を救出。
大人や周りの友達は良く気付いたなと言われたけど俺には透明化した筈の葉隠が見えていたのだ。何故か俺の目には透明化していない葉隠が写っている。その事を告げたら二重に驚かれた。
後日、話を聞くと葉隠は友達とのかくれんぼの最中、木から降りられなくなった子猫を発見し助けようと自分も木に登ったのだが、その際に太い枝に頭を打ち、気絶。更にその下にあった沼に落ちて沈みそうになったのだとか。葉隠の体は沼に沈み、運良く頭だけが水中には沈まなかったのだが透明化の影響で誰も葉隠に気付かなかったのだ。
そして姿が見えなくなっていた葉隠は行方不明となり、あの日の騒動に繋がったのだとか。
俺の個性が葉隠を見つけていなかった思うと恐ろしい結果になったのだと改めて思う。その事があってからか俺は葉隠の両親から、めちゃくちゃ感謝された。葉隠本人からも感謝されたし、なんか懐かれた。
個性で自分を見つけてくれた事もそうだが、自分の事を見える。見てくれる人がいるのが嬉しいとの事だ。
「私を見て良いのは目視君だけなのだよ!」
なんて言って戯けて見せていた。その笑顔は俺にしか見せない……って言うか俺しか見えないのだが。
そんな葉隠も来年から雄英高校へ進学だ。猫を助けた、あの日から葉隠はヒーローを目指していた。なんでかと聞いたら猫を助けた事を褒められてから、嬉しかったとの事。
因みに俺は雄英には進学せずに別の学校に進学予定だ。その事を葉隠に伝えたら泣きそうな顔になっていた。
「葉隠の事は、いつでも個性で見れるから」
「え、う、うん……ならば私を見る事を許そうではないかー!良きに計らえ!」
俺の一言に葉隠は妙なテンションになっていた。
「って言うか、そろそろ私の事も透って呼んで欲しいんだけどー!」
「そうだな、葉隠がヒーローになったら呼んでやっても良いかな」
覗き込む様に俺を見上げる葉隠に俺は照れ隠しにそう言ってしまう。だって今更、名前呼びとか妙に照れる。
「あ、見てなよー!直ぐに名前呼びさせてやるんだから!」
「はいはい、そん時には俺の秘密も教えてやるよー」
葉隠が俺を特別に思ってくれているみたいに俺にとって葉隠も特別なんだよ。そんな事を言えたら良いのに。なんでも見通す目を待っていても好きな子の心までは見通せないもんだな。
なんて事を思いながら俺だけが見る事が出来る可愛い彼女の笑顔を見つめるのだった。
『遠見目視』
個性『遠見』
葉隠透の幼馴染。
個性によるイジメで心にトラウマを抱えそうになったが、葉隠のお陰で立ち直る。その後は仲の良い親友の様な間柄になった。
次回のキャラは?
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発明に必要な事?(発目明)
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生意気な後輩ヒーロー(マウントレディ)
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逃げる私、追う彼(爆豪勝己)
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手の掛かる幼馴染(轟焦凍)
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増やさないで(トゥワイス)