呪術廻戦にP5のジョーカーぶち込んでみた   作:全てのイシを拾イシ者

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#20

 水槽の海月こそ この世の何より美しい

 何も考えず 穢れなき軀で

 箱庭の海を彷徨し

 自分しかいない世界に 逃れられるから

 

 

 9.

〈2018年8月23日〉

〈午後〉

 

闇より出でて闇より黒く、その穢れを禊ぎ祓えー。

 おっ、出来た出来た」

 

 そう言って嬉々と語るのは、右手で掌印を結ぶ真人だった。

 今にも降りそうな曇天の空の下、真人は、吉野順平が通う里桜高校の屋上にて帳を下ろしていた。側には二つの影があり、その影とは、継ぎ接ぎの目立つ夏油傑と昊噓であった。

 夏油はいつものような五条袈裟ではなく、まるで高専関係者が着るような真っ黒な服装で、深々とフードを被っていた。昊噓も相変わらず、真っ黒な服装を身に纏っている。

 

「すまないね真人。残穢を残す訳にはいかなくてね」

「いやいいよ。帳の練習にもなるし」

「帳の効果は?」

「内からは出られず、外からは入れる……あくまで呪力の弱い人間はね。

 にしてもあの《指》、高専に回収させて良かったの? 貴重な物なんじゃなかった?」

「良いんだ。少年院の方は虎杖悠仁が取り込んでしまったから、気にしなくて良いよ。

 さて、住宅地で事前通知も無しに帳を下ろしたんだ。すぐに《窓》から彼らに連絡が行くだろう」

「チャンスは一度切り、か。ま、その方がスリルあって好きだね。

 夏油は俺の計画が成功するのを──」

「無駄だよ」

 

 真人の声を遮り、夏油は語る。

 夏油は知っている。

 あの男が何者で、どんな逸話を魅せて来たのかを、良く知っている。

 この程度の困難など、雨宮蓮……否、クルスアキラならば簡単に乗り越えていくだろう。

 いや、そうでなくては困るのだ。

 

 ヒトは《混沌(Chaos)》によって進化し、乱世を乗り越えて来た。《律法(Law)》による規則が人々に(もたら)すものは停滞しかない。《中立(Neutral)》などもっての外。

 ヒトの進化には、現状の犠牲による《混沌(Chaos)》が必要だ。

 そしてペルソナ使い達は、その心の内海に秘めたる可能性を、予想だにしない形で超えていく。

 だからこそ夏油は、ペルソナ使いとその仲間に期待しているのだ。

 

「雨宮蓮がいる限り、キミの計画は確実に失敗に終わる」

「そんなのやってみなきゃ分からないだろー?」

理解(わか)るとも」

 

 そう言いながら、夏油は去って行く。確信にも近い笑みを浮かべながら。

 

真人(後始末)を頼んだよ、昊噓」

「……」

 

 夏油の頼みに昊噓は無言で答える。

 やがて完全に夏油の気配がなくなったあと、真人は愚痴を漏らした。それもそのはず、真人は自身の組んだ計画が崩れるとは露も思っていないからだ。

 

「ちぇっ、何でそこまで雨宮蓮を特別視するのかな。特級であるのは周知の事実だけれど、それでも五条悟ほどじゃないだろうに」

「……直に汝も、身を以て理解する」

「もー、昊噓までそんな事言うのー?

 てゆーかキミの言うクルスナントカって人間は、結局見つかったの?」

 

 昊噓は答えない。布作面に隠れた双眼は、学校でも、真人にも向けられていない。

 

「あの蟻は我が潰す」

 

 パーカーのフロントチャックを解放し、風の(まにま)に裾を翻している。

 

「その為だけに、我はこの世に産まれ堕ちたのだから」

 

 SINCE 1797という数字が背中にプリントアウトされた黒いパーカー。

 それがまるで、我々の良く知るあの切り札の背中に似ていた。

 昊噓の意図の分からぬ真人は、溜息を吐くばかり。

 

 

 10.

 黒い服は、適当に母の箪笥にあったものを引き摺り出して羽織った。

 昨日、母が死んだ。

 その緊急事態が、順平の頭の中を埋め尽くした。

 死因は、下半身が丸ごと食い千切られていたからだった。

 警察に扮装した高専関係者が来る前、真人という呪い曰く、先日も食事に使ったテーブルの上に、呪霊達を引き寄せる『呪物』なるものが置かれていたとの事だった。

 そして、こんな事をするのは金と暇を持て余したような人間だけだとも。

 それを聞いた瞬間、頭が真っ白になった。

 分かっていた事だった。言われていた事だった。計画していた事だった。

 それでも、母の死に様を目の当たりにするのは、あまりにも凄惨で言葉にならなかった。

 

 だから、順平は今日、久しぶりに学校に来た。始業式の翌日か翌々日は、文学や運動で好成績を残した生徒の表彰のため、全校集会がある。狙うならそこしかないと、順平は考えたのだ。

 目的はただ一つ。

 犯人であろう人物を、穢すために。

 フラフラと家から出て。

 腐った目で世界を見て。

 失う物すらもはや無く。

 何もかもがどうでも良く。

 尸人(しびと)のような足取りで、行き慣れていた道を歩く。

 

 ──順平の術式は〝毒〟だね。

 

 その道のりの中で、順平は師であり理解者でもある、自身を《真人》と名乗った《呪い》との対話を思い出していた。

 

 ──そう、僕は〝毒〟だ。

 

 毒は毒らしく、昏く、そして狡く。

 

 じわじわと嬲って穢してやる……。

 

 と、順平は、建前上の理由をつらつら並べてみた。

 

 さて、そうしている内に、順平は行きたくも無かったはずの里桜高校へと辿り着いた。

 里桜高校正門近くの体育館にて行われていたはずの全校集会は、生徒のほぼ全員がぐったりと力なく横たわって、気絶を強制されている。

 ただ二人、とある生徒と教師を除いて。

 

「大丈夫か!? おい!?」

 

 教師の名は外村。昨日、順平の自宅へと無断で訪問していた、肥満体型の男性だった。髭の剃り残しが気になる彼は、次々と倒れていく生徒達を前に、パニックを隠せずにいた。

 教職として、生徒の体調不良等が原因による昏倒時の対応は、外村も理解していた。だが、理解していても正しく行動出来ない要因がある。

 何せ、あまりにも集団的に気絶しているのだ。自分以外のほぼ全員が。

 外村は、倒れた生徒を揺すり、安否を確認し続ける事しか出来なかった。

 

「死にはしませんよ」

 

 変な汗を垂らす外村に、いつの間にか入館していた順平は語りかけた。

 

「吉野!? お前、無事なのか!?

 いや、み、皆が……!」

「いえ、大丈夫ですよ。麻酔と同じ成分の毒を注入して眠らせました。後遺症とか、そういうのは考えなくても良いと思います。多分」

 

 その言い分に、外村はギョッとする。嫌な予感と予想を、外れて欲しいと願いながら、外村は恐る恐る順平へと問うた。

 

「……何でそんなことが分かるんだ」

「はっ、決まってるでしょ」

 

 ──だが。そんな外村の願いを、順平は嘲笑う。

 

「皆を眠らせたの、僕だもん」

 

 言ってほしくなかったであろう言葉を、わざわざ声高に言い聞かせるように。

 隠していた右目の前髪を掻き上げて、外村へと見せる。

 右額に付けられた、忌まわしい疵痕を。

 煙草のような、熱せられた物体を押し付けられた傷痕。痛々しく残る、決して消えない屈辱を。

 

「……! お前、その傷は……!?」

「そこでお得意の見てないフリでもしてろ」

 

 そう吐き捨てて、外村を視界から外した。

 順平の目的は外村ではない。犯人が誰なのかなど、名探偵めいて推理するまでもない。

 壇上へと上がり、あえて麻酔を注入しなかった男子生徒へと対面する。

 

「吉野……」

 

 男子生徒の名は伊藤翔太。茶髪のショートヘアの好青年に見えるボンボンだ。

 先程、読書感想文コンクールの表彰にて、最優秀賞を()()()()()()()()()()()人物であり。

 里桜高校全校生徒から羨望の眼差しを一身に受ける優等生であり。

 その実は、邪智暴虐に満ちた猫被りの小悪党である。

 そして、順平の全てを狂わせた元凶でもあった。

 

「一つ質問する。アレを僕の家に置いたのはお前か?」

「あ、アレ? 何言っ──」

 

 ──質問に答えなかったので、腹を蹴り飛ばした。

 鳩尾へのクリーンヒットは、伊藤の膝を強制的に折らせた。その光景は、まるで伊藤が順平に屈服しているかのようにも見えた。

 

「こ、ぼっ!?」

「質問に質問で返すなよ。

 殺されたいなら話は別だけど」

 

 腹を抱えて、伊藤は必死で胃の中の物を堪える。

 

「で?」

「……っぐ、アレって何だよ!? 意味分かんねえよ!」

 

 何とか落ち着いた伊藤は、なけなしの根性で続けて叫ぶ。

 涙を目尻に浮かべながら喚く様は、順平にとってはチワワの小さな吠え立てにしか見えなかった。

 

「何の話してんだよ!? 頭おかしいんじゃねえのかテメェ!」

「……はあ」

 

 今度は踵落としで、伊藤の端正な顔面を地べたへと押し潰す。バキ、と何かが折れるような音が聞こえたが、順平はそれを無視した。

 

「ぶっ!!?」

「誰が口答えしていいって言った? 今自分が、僕より高位の立場にあると、本気でそう思ってるのか?

 そういう考え無しな所、本ッ当気色悪いよ」

 

 何とか顔を横に向け、伊藤は咳き込む。

 からんからんと、何か小さくて硬い物が地を跳ねる音が聞こえた。今まで与えて来た側だったはずの痛みを、今自分が一身に受けているこの事態が、伊藤に初めての恐怖を感じさせた。

 

「ごん゙だごどしてっ、でべぇ゙ぇ……!」

「赦されないぞ……って?

 真性の馬鹿かよ。お前がして来た事に比べれば、こんなのまだ序の口ですらない。そうされるだけの事を、お前らはして来たんだしね。

 ……今更そんな脅しが、僕に通用すると思った?

 赦す赦さないは、もう問題じゃないんだよ」

「っ、ぎ」

 

 しゃがみ、毛根ごと伊藤の髪を握って起こし向かい合う。血に塗れ、鼻と歯が折れ不細工になった伊藤の面に、しかし順平は眉一つすら動かさず、その言葉にならない声に答えた。

 

「泣いて謝ろうが、失禁して震えようが、関係ない」

 

 僕から何もかもを奪ったお前は──

 

「潰してやる 徹底的に」

 

 膝が震えている。息が出来ない。痛みに涙腺が緩む。伊藤にとって、初めての事だった。

 故に、必死に喉から恥を搾り出した。現状を変えるための、今まで背負ったことの無い声を。

 

「ごめ……なさい……」

「で?」

 

 順平は、そんな上っ面だけの言葉には靡かない。

 今まで伊藤がしてきたことは、全て順平にのみ危害が行くものだった。だから何も言わなかった。何も抵抗しなかった。出来るだけ我慢した。

 だが順平とて、限度がある。

 正しく、己以外の人に向けられた悪意こそがそれ。

 伊藤はその限度を超えた外道である。

 故に。

 

だから 何

 

 目の前の塵だけは、決して赦す事は無い。

 

 ガシャン、という金具の音が聞こえた。

 

「──順平!!」

「……やあ」

 

 それは先程順平自身が、体育館に入館する際に立てた音と同じ音であった。

 体育館の正門側入り口にいたのは、昨日邂逅し、そして友となった虎杖悠仁であった。

 高専の拠点から長距離を走って来たはずなのだが、息の一つも上がっていない所を見るに、彼はゴリラか何かなのだろう。

 順平の思惑をよそに、悠仁はここに来る前に、上司である七海建人からの言葉と、先日の建人と蓮との映画館での祓除任務を思い出していた。

 

 8月20日、映画館での戦闘は、建人の鶴の一声により中断させられた。

 敵を倒すまであと一歩だった。ホールドアップ状態から気が抜けた二人は、建人へと集まり、その如何を問うた。

 その問いに、建人はある一枚の写真で答えた。スマホに映し出された写真とは、先に建人が倒していた四足歩行型の敵の左腕であった。左手首には、腕時計がされていたのをよく覚えている。

 だが同時に、二人は建人の差し出した写真が、あまりにもあり得ない物である事を本能で理解した。

 なぜなら呪霊とは、呪物でない(呪力の込められていない)レンズを通して見たり撮影したりしても、その姿を視認出来ないからだ。

 建人のスマホが特別製なのではない。

 自分達の目がおかしくなった訳でもない。

 嫌な予感は、的中してしまった。

 

 ──三人が戦っていたのは、人間であった。

 

 否、もはや元人間と呼ぶべきだろう。解剖を行った家入硝子曰く、その元人間達は、呪術によって『脳の構造を身体ごと改造されていた』。元人間達は呪力が漲っていた事もあり、硝子はこれらの存在を『実体のある呪霊』と呼称するしかなかった。

 最後に悠仁と蓮に、死因は体を弄られた事によるショック死であると付け足し、硝子は慰めた。気落ちしないようにと、硝子なりの優しさだったのだろう。

 だが悠仁と蓮は、硝子からの慰めを素直に受け取れなかった。

 その後、三人は二手に別れ、蓮と悠仁で犯行現場にいた少年・吉野順平の調査を、実行犯の特定は建人が命懸けで執り行った。建人は真人と戦い、間一髪でどうにか切り抜けた。先日の小さな地震は、その戦いの余波であった。

 

 建人は、真人がいかに醜悪で外道なのかを戦いを以って思い知らされた。

 あの継ぎ接ぎの呪霊は人間を──人間の魂を自在に操る。そしてその所業を『愉しんでいる』。その軽薄さが、呪術師最強の五条悟にどうも似通うのだ。放置していれば、人類に大きな大災害を齎すだろう。

 だがそれでも、建人は少年二人を巻き込む事は出来ない。

 子供を守るのは大人の義務。未来を紡ぎ生きる若人をわざわざ死地に送り込むなど言語道断。

 呪術師はクソだ。いずれ虎杖悠仁も雨宮蓮も、この職の暗い部分を見る事になるだろう。

 だがそれは今でなくていい。人を殺すなんて真似を、今体験させる必要は決して無い。

 

 だが悠仁も蓮も、それに納得しなかった。納得出来なかったのだ。

 一々そんな事を理由に、目の前の現実から逃げたくなんかない。

 結局、ただそれだけの話なのだ。

 

 さて順平は、なぜここが分かったのか、などと思う事は無い。

 微笑みながら雛壇から下り、順平は悠仁へと語りかける。

 

「安心してよ。今までの恨みの分、二、三回くらい思いっきり蹴ったけど、皆に麻酔成分を注入した事以外に、術式や呪力は使ってない」

「……ならこっからは、本気同士の戦いっつー訳だな」

「うん。蓮は?」

「あいにく、腹痛が治ってねえらしい」

「そっか。……そうだよね」

 

 本当に、蓮には頭が上がらない。それだけ確認出来れば充分だ。

 順平は、ここにいない蓮に感謝しながら、更に笑みを深くしていく。

 掌印を組んで、闇を孕んで。

 拳を握って、呪いを込めて。

 

「始めようか、悠仁」

「おうよ。まごころ込めてブン殴ってやる」

「はは。それはちょっと──」

 

 呪力、解放。

 悠仁は拳に呪力を込め、順平は海月(クラゲ)の式神を召喚する。

 互いに体制は整った。

 

「勘弁願いたいなあッ!」

 

 喧嘩、開戦。

 

 

 11.

 窓ガラスが割れる。里桜高校三階の教室棟では、二人の青年が殴る蹴るの喧嘩をしていた。尤もその喧嘩は、常人には止められぬほどの激烈さを有していたが。

 転がるように退避する青年は吉野順平、そこに更なる追撃を叩き込もうとするのは虎杖悠仁であった。

 

「うらァッ!」

「【澱月(おりづき)】!」

 

 互いに互いのボルテージを高め合っていく。悠仁の青い呪力の拳は、柔らかな海月の式神によって阻まれた。

 順平の全身を覆うように巨大化した海月には、ダメージが入っているようには思えない。悠仁の目からも、それは明らかであった。

 柔らかいということは、()()()()()()()()()()()()()のだ。

 

(クラゲの式神! 打撃一辺倒の俺とは相性が悪ィな!)

(【澱月】なら悠仁の拳を止められる。ダメージもそこまで無いみたい)

 

 吉野順平の術式は〝毒〟。真人曰く、順平は呪力で生成した毒を、式神【澱月】の触手から分泌する。そして毒の種類は、映画などで得た知識で補える。順平はこの日ほど、B級映画マニアで良かったと思った事はない。

 真人によって発現したこの術式を、なぜ目醒めて間もない順平が操れるのかと問われれば、それこそ真人が原因である事に他ならない。

 真人は順平に、呪力や式神の扱い方を教えられるほど、呪術というものを理解していたのだ。

 

(なら【澱月】で、悠仁が僕を叩けなくなるようにしてやれば!)

 

 先に動いたのは順平の【澱月】だった。廊下中四方八方に張り巡らせた触手で、悠仁の行動を制限しつつ牽制。

 触手らは、悠仁に対する防御網の役割を担うだけではない。実は窓ガラスを密かに突き破らせており、悠仁の影から、外と教室内から拘束させるようとしていた。

 だがそれに怯む悠仁ではない。今持てる最大出力の呪力を両拳に込めて、悠仁は突然地べたをブン殴った!

 更にそこに《逕庭拳》を繰り出す事で、三階の床を完全にブチ破る──!

 

「わっ!?」

 

 これは完全に順平の予想外だった。いくら何でも悠仁とて常識の範疇にあり、流石に学校を破壊するはずはないと、というか出来るはずはないと、勝手に思っていたのが間違いだった。

 悠仁と順平の踏み締めていた足場は崩れ去り、順平は【澱月】の防御網から脱出させられてしまう。空中で順平が出来る事と言えば、【澱月】を解除する事くらい。

 だが場数をこなして来た悠仁にとって、この瞬間はまたとない好機であった。

 崩れ落ちる床だった天井を足場にして、悠仁は順平へと急接近する──!

 

(──かかった!)

 

 だが、その勢いを込めた拳を、外からの触手が絡め取った。

 

「くっ?!」

 

 先はこの瞬間、順平に出来るのは【澱月】を解除する事のみと記述した。

 だが、別に解除したとは書いていない。

 外へと張り巡らせていた数本の触手で、悠仁の拳を中心に、その身体を雁字搦めに捉えていく。【澱月】本体も呼び、更に絡ませていく事で、あっという間に悠仁を触手で埋め尽くした。

 

「チェックメイト。

 霊長振ってる人間の感情や心は、全て『魂の代謝』……まやかしだ。まやかしで作ったルールで僕を縛るな。

 ……僕には帰ってやる事がある。邪魔しないでよ」

 

 酷く雑なセリフだ。こんな文言、真人が言っていた事の受け売りに過ぎない……順平はそう思った。

 こんな事を言ったとて、浮かばれるのは己自身だけだ。

 死した母は蘇らず、ただ己の復讐心だけが満たされるだけだ。

 けれどそれでいい。

 聞く耳持たぬ隠者には、灰色の空がお似合いだ。

 

 だが、そんな深海のように昏い空から、連れ戻そうと悠仁は足掻く。

 【澱月】の触手の隙間を縫って、順平の喪服に似たその服の襟を掴んだ。そして空いた方の左拳で順平へと迫る。

 

「順平が何言いてえのか全ッ然分かんねーよ! 動機も、何も!

 俺に出来ンのはな、順平!

 お前をブン殴って、目ェ覚まさせてやる事だけだッ!」

「くっ──」

 

 叫ぶ。怒る。殴る。

 だがこれも、【澱月】によって阻まれる。衝撃は確実に【澱月】を蝕んでいるはずなのだが、そのような風体は一向に見せない。

 順平は、【澱月】の打撃への耐性が著しく高い事を知っていた。ジョーカーのペルソナのように、本体である自身にフィードバックがある訳でもない。打撃ダメージが入らないという点で言えば、ジョーカーのペルソナより優れている。

 悠仁とて、その異様な耐性には気付いている。だからこそ厄介だ。かつての《呪具:屠坐魔(とざま)》のような短剣でもあれば話は別だった。一応短剣でも戦えるように修行しているが、ジョーカーほど上手く扱える訳ではなかった。

 このまま【澱月】を叩いていてもジリ貧だ。

 なればこそ、悠仁は標的を変える。

 

(式神使いは〝本体〟を叩け! 五条先生に教わった通りに!)

 

 吹っ飛ばされた順平に追撃ちをかけるためには、まず【澱月】が邪魔だ。

 ──悠仁が装備出来る武器は二つ。一つは、ジョーカーの初期装備である《短剣》カテゴリ。もう一つは《本》だ。今装備(というか万が一のために胸当てとして使用)しているのは《柔道技術図解論理》。図を用いた丁寧な説明により、悠仁は更なる格闘術を習得した。

 戦闘時に出す事は無いし、何なら休憩中や非戦闘時にしか読めない。そもそも漫画本以外に読んだ事のある本が教科書しかない悠仁にとって、図や絵の無い本は興味の埒外。だが格闘術の参考書ともなれば話は変わる。

 自己流の喧嘩空手道に加え、本から得た知識が、悠仁の元々高い格闘センスに拍車をかける──!

 

 いや、直接ブン殴るために装備してるんじゃないよ?

 

 右半身となり、【澱月】の触手部分を左手で掴む。足掛けは必要ない。掴んで仕舞えばこちらのもの。掴んだ触手に更に右手で背負い込み、全身を以て順平とは逆方向に投げ付ける。

 

「どおっっせい!」

 

 柔道・一本背負投。

 これにより、順平を守るものは何もなくなった。唯一の式神である【澱月】とは距離が遠く、操作精度がやや落ちている。更に【澱月】自身、怯んでいて悠仁に手が出せない。

 一旦【澱月】を引っ込めるしか、事態収束の方法は無いだろう。

 だが敢えて、順平は引っ込めなかった。──否、むしろ順平は、悠仁へと向かって行く。

 

 式神をやられた術師に出来る事は『逃亡』か『投降』、最悪『死亡』しかない。式神に頼り続け、自己の研鑽を怠った者の罰と言えよう。

 それは順平とて例外ではなく、何より順平の喧嘩相手は腐っても虎杖悠仁だ。フィジカルで勝てるはずもない相手というのは、火を見るより明らかであった。

 だが、自棄になった訳ではない。

 なぜなら、順平は()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 足音を耳にしていた悠仁は、背負投の振り向き様に左拳で順平の顔面を狙う──!

 

「ぅぐっ!」

 

 勘でしかない下手くそな防御が、不幸中の幸いだった。本気ではなかったとは到底思えないほどの威力。ゴムボールのように地を転がされながら、手を使って立てなくなるほどに腕が痺れる。

 だが、それだけだ。

 そして、これでいい。

 順平にとって、一瞬でも近づけたという事実が重要なのだ。悠仁のパーカーのフードに、【澱月】の触手を引っ掛ける事が出来た。吹っ飛ばされながら、順平は叫ぶ。

 

「戻って来い、【澱月】!!」

「ぐぉぬっ!?」

 

 踊り場でどうにか立つ。──腕の痺れは今は捨て置け。

 悠仁がやっていたように呪力を練る。──思い起こすは苦渋の日々。

 右拳で、右腕で。

 ジェットコースターのように急接近してくる悠仁の顔面を、順平はラリアットでブチ抜く──!

 

「ぶごっ!!」

 

 空中で三回転後方宙を決め、仰向けで這いつくばった。

 悠仁はこの時だけ、体操の競技でオリンピック選手を目指せるとぼんやりと考えた。

 

「ごめんね」

 

 そんな思惑を順平は無視して、【澱月】の爪で悠仁の胸部を刺す。【澱月】は触手に爪を生やし、刺突と毒の注入を同時に行う事が出来る。

 さく、と胸を貫く。

 悲鳴は上がらない。

 胸から赤い生命が溢れる。

 痛みに悶える事も出来ない。

 瞳孔が開き、呼吸が浅くなる。

 あっという間に赤色は致死量を超えた。

 終わった。

 一つの生命を、終えさせた。

 それだけだ。

 悪運は、ここで尽きるだけ。

 友を手にかけたとて思う事は無い。

 

 ──そして、これから。

 順平の運命が動き出す。

 

 


 

 

 まず、ごめん。映画館で人死にが出てた事、知ってた。

 でもこれだけは信じて。アレは僕がやったんじゃない。僕が映画館を出た後に出会った呪いの仕業なんだ。

 あの人……いや、あの呪いは『人間の魂』を弄る事が出来るんだって。姿形も何もかも。そしてその呪いは、それで人が死ぬ事を何とも思ってない。

 最初は、その呪いに僕を認められて、嬉しかったんだと思う。僕を否定して来なかったのは、母さん以外には誰もいなかったし。

 だから、僕のその弱みに漬け込んだんだ。

 僕が馬鹿だった。少し考えれば分かる事だったのに、そいつに〝力〟を貰って、良い気になってたんだ。

 蓮、お願いだ。

 母さんと僕を、どうか助けてほしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

任せろ。 

 

 


 

 

 12.

 

「真人さん」

 

 階段から降りる真人の足を止めたのは、彼岸を向かぬ吉野順平であった。

 正直、真人は少し驚いていた。それは宿儺の器の脆弱性にでもあり、そして吉野順平のポテンシャルにでもあった。

 まあ、人間程度のポテンシャルなんてたかが知れてると、直ぐに頭の外に放り出したが。

 

「あの〝指〟、あなたが仕組んだんでしょう?」

「うん、()()()()

 そんな事より予想外だったよー。まさかキミがここまで〝出来るヤツ〟だとはね。

 ね、キミなら特別に、俺達の仲間にしてあげる。俺の命令には絶対に従ってもらうけれど、今すぐ死ぬか、俺達と一緒に来るか……どっちがいい? ってか、二つに一つだと思うけど」

 

 もちろん、五条悟を封印するハロウィンが終わればどっちみち順平は殺される。

 呪いの総大将を務める真人が掲げる最終目的。それは『呪いが人間に成り代わっている世界』を作る事だ。

 そしてそこに、吉野順平という不純物は要らない。呪いとして他を蹂躙する事こそが、新たな人間となる道の第一歩なのだから。

 呪いという贋物が、ヒトという種を絶滅させるための聖戦には、志を同じくする呪いが必要だ。その一角こそが、災厄の呪物《両面宿儺》。

 呪術全盛の平安の世にて、史上最悪とまで言わしめた実力者だが、その性格の悪辣さも真人は知っていた。だからこそ器に、宿儺有利の縛りを組ませる事を、今回の作戦における旨としたのだ。

 だがその両面宿儺の器は、呆気なく目の前のガキによって斃されてしまった。正直ガワが()()()()では、中身の宿儺への期待も薄まるというもの。

 ならばせめてもの収穫として、馬鹿なガキ(吉野順平という駒)を引き入れなければならなかった。真人の中には、大きな落胆と少しの焦りがあったのだ。

 馬鹿なガキが死ぬ所ほど、面白いものはない。

 だが、虎杖悠仁というガキには死なれては困るというのに。

 吉野順平が、全てを台無しにしてしまった。

 これは、その腹いせでもある。

 

 だが、順平は怯まない。

 それどころか、一度は尊敬の念すら抱いた真人に、そして何より真人を尊敬してしまっていた自分に、怒りを感じていた。

 己の能力不足のせいで、母も友も巻き添えを喰らってしまっている。そんな事態を引き起こした原因も、当人である自分自身も、どちらも許せなかった。

 ──順平は怒る。誰がこの怒りを諌められようか。

 本来ならば、吉野順平にそんな余裕は無い。母を殺された悼みと憎しみで、周りが見えなくなっていただろう。

 だが、予想だにしなかった『三人目』の存在が、吉野順平にバタフライ・エフェクトを引き起こした。

 

 吉野順平は、不確定な未来を進む。

 他の誰のためでもなく、自分自身のため。

 尸だった己が、真人と悠仁と蓮と出会って変わった己のため。

 

 悪運の尽きた、己の尽物語を歩むために。

 

 ──【澱月】は確実に虎杖悠仁の胸を貫いた。

 赤い生命は胸から溢れ、今は止まっている。

 友を手にかけたとて思う事は無い。

 なぜなら。

 【澱月】が貫いたのは胸部の浅層よりも浅い、高専の制服のみ。爪はその皮膚にすら届いていないのだ。

 故に、順平は真人に振り向く。

 

「……教えてやる。〝服従か死か〟の選択肢には、三つ目がある事を。

 それは──」

 

 その瞳に、叛逆の意志を灯して──!

 

 

──〝クソくらえ〟だ!!

 

 

 順平の傍をすり抜けて、人影が真人の腰のベルトを掴んだ。そしてその体を、無理やり真人の左脇に捩じ込み、右腕は真人の体の正面を通って右腰を支え、思い切り地へと背を打ち付けさせた。

 影の正体など語るまでもない。

 

うォラァッ!

 

 柔道・帯落。

 武道に精通しているはずもない真人は受身を取れず、背中を大きく打ち付け痛みに悶える。果たして真人は、そのまま地を仰向けで這いつくばる事しか出来ない。

 悶えている隙を見て、倒れ伏し、死していたはずの虎杖悠仁は、順平の左肩へと並んだ。

 

「(っ痛、……痛い? は? 何で?)

 ゲホッ、……っくそ、何だよお前、死体なら死んでろよ」

「あーもー、制服超赤えんですけど。穴開いてっし。ったく、死んだフリも疲れるな」

「迫真の演技だったよ悠仁。ブロードウェイでデビューしたら? 死体役で」

「へん、御免だね。

 ってかマジで痛かったんだからなあのラリアット!」

「はは、まあいいじゃん。命があってナンボだよ」

 

 そう言いながら、悠仁はズボンのポケットから何かを弄っている。二人が揚々と駄弁るその光景を見て、真人は違和感を拭えずにいた。

 

(何なんだよ、コイツらの余裕は。まるで──)

『まるで自分がそこいらの雑魚と変わりないと思われてるみたい、か?』

 

 ──と、真人の思惑に被せるようにして、新たな声が聞こえた。

 その声は、虎杖悠仁が横にして構えるスマホから放出している。見ると、そこにはベッドで病衣の上半身だけを晒してこちらを見る、癖毛の紅顔がいた。

 

『やあ。病室から失礼する』

「……君があの雨宮蓮か」

『いかにも。死ぬほどひどい腹痛でな、今日はそちらに行けそうにないんだ。だがお前の醜態を見る限りは、二人だけでも大丈夫そうだな。

 オレが持たせた血糊も、有効活用出来たようで良かったよ』

 

 蓮は真人の無様を嗤い、悠仁と順平の成功を祝う。その余裕綽々といった態度を見させられ、真人はこの時、自分が何もかも掌の上で踊らされていたのだと瞬時に理解した。

 

「何で俺の作戦がバレた?」

『そもそもアレを作戦というのは、あらゆる策士に失礼だ。お前のアレは、児戯に過ぎない茶番劇だよ。

 意外だったのは、事前に伝えられたお前の軽薄そうな性格に対し、事前準備をするような行動を取っていたことだ』

「は? ……いや、そんなのはあり得ない。だって──」

残穢(証拠)は残さなかったはずだ……とでも?

 あれで証拠を隠滅したと言うには、それこそあらゆる清掃業の人々に失礼だ。あいにくオレは綺麗好きでね、どんな汚れも一切見逃さないさ。

 例えそれが、どんなに微弱な残穢でもな』

 

 ──事の発端は、昨日の夕、吉野宅に入る前までに遡る。

 雨宮蓮は最初から吉野順平を疑っていた。そして順平が嘘をついている事も分かっていた。……だが夕暮れ、吉野宅に到着するまでは決定打に欠けていたのだ。状況証拠が無かった、と言い換えてもいい。

 だが玄関先の門で、決定打となる証拠を得たのだ。それこそが、『映画館でも見た人型の足跡』……即ち、『呪力の残穢』であった。

 尤もその残穢は、映画館の時のようにはっきりと残されていた訳ではない。ジョーカーとて目を凝らさねば(サードアイを使わねば)見えないほどの、掻き消したような跡だけがあった。だが、それで充分だった。

 例え新品でどれほどに高性能な消しゴムでも、必ずと言っていいほど『鉛筆で書いた跡』が残る。砂場の足跡を消そうとしても、足跡を埋めた『砂を(なら)した跡』が残る。

 それを見た蓮は、瞬時に順平と主犯であろう呪霊との関係を看破し、SNSで『嘘吐き』と宣ったのだ。

 

((まあ()は見抜けなかったんだけど……))

 

 だがそんなもの、五条悟の《六眼》をもってしてようやく楽々に見破れるレベルだ。怪盗業を営んでいた蓮のような《鷹の目(サードアイ)》を持たぬ二人には仕方ない。

 

『そこからは簡単だ。文明の利器(スマホ)を利用し、二人と上司達に報告。迎えと影武者を寄越し、悠仁とオレが帰ったように見せかけ、オレは吉野宅に残り、呪物に寄って来た呪霊を祓除した。実際に車に乗ったのは、悠仁とオレの制服を着た吉野凪だったという寸法さ。

 その翌早朝よりも早い時間帯、オレはあるペルソナを吉野凪に擬態させ、屋根裏に隠れた』

「……」

『ペルソナの名は《ドッペルゲンガー》。その《認知スキル》で吉野凪のそっくりさんを作り出した。順平とお前が見たのは、吉野凪に擬態したオレのペルソナだ。

 尤もお前を完璧に騙すために、ドッペルゲンガーにも怪我を負わせる必要があったんでね。腹が裂けそうな痛みに何度か死にかけたが、どうやらその甲斐はあったようだな』

「…………」

『そして先程、順平に悠仁を殺すふりをさせ、油断しまくっているお前はそれに気付かず、今に至るという訳だ』

「…………は、なるほどね」

 

 真人にしては珍しく、自嘲気味に吐き捨て立つ。それもそうだ。自身が組み立てた作戦を、こうもあっさりと崩されて仕舞えば、取り付く島もない。もはや清々しさまで感じていた。

 

「(あーあ、計画が台無しだ。夏油が雨宮蓮について酸っぱく言っていたのはこういうことか……けれどまだ、挽回出来ない訳じゃない)

 まーでも、君がいないんだったら、コイツらなんか屁でもないな」

『……フ、ククク』

「ケヒヒヒ……」

「あっ、何勝手に出てきてんだてめえ!」

 

 蓮が嗤い、悠仁が台本に無い()宿()()の登場に怒る。

 

「何が可笑しい」

『可笑しいさ。その屁でもない相手に、お前はなぜ一杯食わせられているのかな?』

 

 ……焦り逸る真人は気付けない。この時自らが、とんでもなく大きなミスをしている事を。

 今、蓮と会話出来ているこの状況が、あまりにも道理に敵っていない事を。

 ここで読者諸君らには、《帳》の効果を思い出してほしい。

 《帳》の効果は二つある。一つは『呪力を以って夜を生み出し、呪霊を炙り出す』。もう一つの効果は『帳の中では通信機器の一切が使用出来ない』だ。

 真人は見落としてしまった。蓮との会話に必死だった。二人を欺く策を練るのに集中していた。

 だからこそ、頭から離れてしまったのだ。

 帳の中で、携帯なぞ使えるはずもない事を。

 ましてやテレビ通話など、出来るはずもない事を。

 

 ()()()()()の掌の上で、未だに踊らされている事を。

 

『現実から目を逸らし、己の失態は知らんぷり。無様な敗北を喫した愚か者には、罵声と嘲笑による石打がお似合いだろうさ。

 尤も愚か者には、なぜ石を投げられるのかも甚だ理解出来ないだろうがな』

「……じゃ好きなだけ笑ってれば? 君がそこで踏ん反り返ってる内に、俺はコイツらを──」

 

 コツン。

 真人は後頭部に鉄の感触を受けた。

 その鉄が、一体何なのかを把握しようとした。

 

「あ?」

『故にこそお前にオレは』

 

 ──ダァン、という銃声が跳ねる。

 真人は脳天を貫かれ。

 鮮血と脳漿(のうしょう)を撒き散らし。

 硝煙の匂いを埋め尽くし。

 携帯の蓮はブラックアウトし。

 倒れる真人の背後には、新たな影が立っていた。

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

「〝くたばれ〟という言葉をプレゼントしよう」

 

 

 暗影の奥、闇の中。

 勝鬨のトカレフを携えて。

 ジョーカーは、不敵に嗤っていた。

 

 

PERSONA5 in Jujutsu Kaisen

Let us start the game.

#20 You try to run me through?




 認知スキル:《百貌(ドッペルゲンガー)
 対象となる味方を一人選択し、3ターンの間ドッペルゲンガーを選んだ対象に変化させる。その対象をドッペルゲンガーで庇う事で、強制的に主人公に被ダメージを受けさせるスキル。ジョーカーにはラクカジャの効果(防御力上昇)が強制的に付与される。

 TuToRiAL!!
 虎杖悠仁の装備できる武器は《短剣》と《本》の二つです。《短剣》を装備した際、攻撃力が上昇し、通常攻撃のダメージが上がります。
 《本》を装備する際、虎杖のレベルが適正でないと読み進める事ができず、装備できません。
 十分に本の力を発揮するためには、その本を読了する必要があります。本を読了すると、スキルを覚える事があります。
 装備できる本には虎杖と相性があり、漫画本であれば読了日数はそれほどかかりませんが、文字だけの論理が連ねられた難しい本なら、読了には何日もかかります。虎杖にとって、図や絵などが描かれている本が相性が良いようです。
 一度読了した本を再装備する際、再び読了する必要はありません。再装備した際、読了済みの本のスキルを瞬時に思い出し使えるようになります。スキル数の上限に達している場合、既存のスキルを忘れさせる必要があります。

 アイテム《柔道技術図解論理》…力ステータスに+2の補正あり。4,980円。悠仁のレベルが40以下だと装備出来ない。三日かかる。この日数なのは、漫画本ほどではないが図による解説がある(悠仁にとっての)難読本のため。

 遅れてごめーーーーーん!!!!

 順平「イヤーッ」
 悠仁「アバーッ」
 蓮「ハイクを詠むがいい」
 真人「アイエエエエエ!?」

 というわけでれんれんにやらせたかったことベスト5の一つをやりました。中の人同じだし、これくらい大目に見てほちい。
 影武者は伊地知さんです。
 はい、ニンジャスレイヤーを一気読みしました。
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