私、月読調   作:火野ミライ

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本編が産難なので投稿。思い付きなので長くはないはず……
余談なんですけど、if編って本編一番上に置くのと、一番下に置くのどっちがいいんですかね?

あらすじ
 時は2043年。地上から放たれた一撃が月を粉砕。日本で活動していた装者達は生死不明となり、事件を起こした黒幕「フィーネ」はとある真実を知り行方をくらませる。
 月が無くなったことによって地球の地軸と重力は狂い、人々は月の破片や隕石によって生活層を狭めていた。

 それからしばらく経ち、人々はわずかに残った土地や食料を求めて個人規模での争うを各地で始める。そんな世の中、傭兵として活動する一人の少女がいた。


私、並行同位体。可能性のIF編
(IF)、暁切歌。明日を求めて……


砂が風によって舞う中、銃声音が響き渡る。地雷を踏み吹き飛ぶ人、銃弾を受け片目を失う人、影に隠れた襲撃者の手により喉元を切り裂かれた人。力を持たぬ子供や老人は死に絶え、若者は戦いの中で散る。

 

月が巫女の手によって消えてから数年。生き残りをかけた個人の戦争、すなわち殺し合いが世界各地で行われている。理由、簡単な事。生き残るため。

 

月が消えたことによって地軸は狂い、破片が地上に降り注ぐ。隕石はあちこちに落ち、作物は育つ事を忘れた。人類はわずかに残された食料と土地を求め争う。まさしく地獄絵図。

 

月の崩壊を望んでいた巫女はなぜか膝から崩れ落ち、意気消沈。その後は姿を眩ませた。そんな世界にニャルラトホテプの手によって、転生して早10年近く。過酷な環境だった気もするが、既に忘れた。気が付いたらどっかの組織で、ある人体実験の唯一の個体。

 

その人体実験がNECRO OVER(ネクロオーバー)、通称【NEVER(ネバー)】。死んだ人間に【人体蘇生酵素】を打ち込むことで誕生する死体の兵士。目覚めた時には既にネバーになっていたから、それより前のことは分からないが、もう当時のことも前世のことも思い出せないので変わらない。

 

NEVERになった恩恵で人間離れした身体能力と単純な物理攻撃では死なない耐久力を得た。詳しい奴は知っているだろうが、NEVERは【仮面ライダーダブル】の映画に登場した種族(作品的には傭兵団)。そのリーダーでもあり敵ライダーの【大道克己/仮面ライダーエターナル】はかなりの人気だった。

 

ニャルラトホテプから渡された転生特典がまさしく彼の力。現に私の手元には無限回路を模したEのイニシャルのUSB所のメモリ【エターナルメモリ(T2)】とそれを使うための【ロストドライバー】がある。【ガイアメモリ】は不定期にニャルラトホテプによって送られてくが気分で種類が変わるため微妙なものも。

 

「切ちゃん!」

 

窓の向こう、夜空へと視線を向けていたアタシに声をかける黒髪ツインテールの少女。彼女は【月読調】、この体がNEVERになる前からの知り合いらしい。

 

あぁ、そいえば自己紹介してない。アタシは【暁切歌】。この世界で唯一のNEVERで仮面ライダー。月がなくなった混乱に応じて組織を(勝手についてきた調と共に)抜け出して、傭兵として過ごしている。

 

大道克己(オリジナル)と違ってアタシはエターナルの力ありきでやっているが、調を生かすためだから仕方ない。そう自分に言い訳し、逃げようとする自分がいる。それがアタシの弱さ。

 

まだ残っている良心がふとした時に痛む。白いマスクにつく赤い液体、助けてくれと悲願する敵兵、初めて命を奪った時の恐怖、肉を切り裂く時の感覚、口内に銃口を突っ込んだ際に目で訴えてくる襲撃者。死体が放つ独特の匂い、放った必殺技で周囲が燃える様。

 

泣いている子供に手を差し伸ばそうとしてふと目に映る血まみれの幻覚。非常になりけない己の甘さ。狂った科学者を始末した際の快感。そういうのに何も思わなくなっている自分。

 

何もかもが嫌悪感を思わせて、それを忘れていく事への恐怖。

そういう時代で生きているから。と割り切れている人がはとんどの世の中で既に2回は死んでいるアタシどうすればいい?

 

「夕飯出来た、食べよ」

 

NEVERは要らない。そういっても彼女はご飯を作り続ける。今の世の中、一人分の食料を手にするのだって大変なのに。まぁ、彼女が笑顔いてくれる明日を迎えるのに必要ならアタシは拒まない。多分、彼女との今が無くなったらアタシはただ意味もなく、戦いに暮れる日々を過ごすだろう。そうすればアタシは本当の意味で人間じゃなくなる。

 

その時はきっと過去も今も未来もどうでも良いって思っているだろうけど。この温かい心が残っている内は、こう言う人間らしい日々も必要なんだと思う。だから彼女にアタシは言う………

 

「メニューは?」

 

「食卓に着いてからの楽しみ…」

 

「そ」

 

「冷めないうちに食べよ」

 

ありがとう、君のおかげで心だけは人でおれる。口には出さないけど、感謝の言葉を。

たとえそれが、アタシを人間に縛り続ける呪いだとしても。アタシは君だけの仮面ライダーだ。君が怪物との相乗りを辞めるその日まではそばに居ようと思う。




キャラ設定

・暁切歌
 本編の主人公が調でなく、切歌に憑依。ビルドライダーズでなくエターナル(大道克己)の力が特典。NEVERになってから肉体は成長してない。その為、見た目で舐められるが、その慢心を付き相手を処分。
 本編と違い、ニャルラトホテプが体内にいない。その代わりか、不定期にT2使用のガイアメモリ(原作ないのも含め)が手渡される。
 何も仕事を請け負っていない時、調と過ごす時間が雄一生きていると錯覚できる。

・月読調
 月が砕けた際の混乱に乗じてF.I.S.を脱走した切歌についてきた人。傭兵として活動する切歌のサポートをしてる。
 切歌にガイアメモリを私に来る女性を目の敵にしているようだ…
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