「………何様」(#^ω^)
「邪神様」☆⌒(*^∇゜)V ドヤッ!
〈ゴリラ!ダイヤモンド!スパーベストマッチ!〉「…………………(無言でレバーを回す)」
「まままって下さい! それまだ本編出て無い奴だから! ヤバい組み合わせの奴だから!」
「大丈夫、手加減するから………」〈マックスハザードオン!〉
「どこに安心できる要素が〈オーバーフロー!……ヤベーイ!〉こっち来ないで」ヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
「第8話どうぞ」
〈ハザードフィニッシュ!〉「ぎゃあぁぁぁーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!」
壁が崩れ落ち、周囲に炎が燃え広がる。部屋の中心には【アルビノ・ネフィリム】がその剛腕を目の前にいるセレナに向けて振り下ろす姿。
その光景に恐怖を覚えて目をつむるセレナ。いくら鎧に身を包もうが彼女は戦闘訓練の一つも受けてない少女、普通とは言えない生活の中でも誰かを守るために身をさしだすことのできる小さな命でしかない。
そんな彼女に向けられた拳は爆音を響かせ、少女の髪を靡かせる。
「………っ!」
目をつむったセレナに届くのは、風を切る音と硬い何かにはじかれる音のみ。いつまでも来ない衝撃に恐る恐る瞼を開くとそこには信じられない光景が………
彼女の何倍もの大きさのダイヤモンドがネフィリムの拳から守る盾のように浮かび上がっているのだ。何度も拳をぶつけるネフィリムだが、ダイヤは一向に壊れる気配がない。セレナが唖然とした表情を浮かべる中、何かがネフィリムの顔めがけて放たれた。
「_______!?!?」
それはネフィリムの目元で爆発、顔を抑えながら悲鳴のような雄たけびを上げる。セレナがよく目を凝らしてみるとネフィリムの目元は変色していた。
「インク?」
まるで血のように地面へと滴る粘り気のある液体。それはまさしくインクだ。
視線をインクが飛んできた方に向けるセレナ。そこにいたのは右手にトランスチームガン、左手にはホークガトリンガーに酷似した武器を持つ夢真の姿。
「…………葛城さん?」
「………………」
一度視線をセレナに向けた夢真は手に持つ銃を放し懐からベルトを取り出し装着。帯が腰に巻かれると同時に地面へ落ちた2丁の銃は音もたてずに影の中へと消えていく。取り出したフルボトルを振り、内部の成分を活性化。ベルトに差し込む。
〈イカ!インク! Are you ready?〉
ボルテックレバーを回転、スナップライドビルダーが展開されエメラルドグリーンの【イカハーフボディ】とガーネットに近いピンクの【インクハーフボディ】を生成。
「……変身」
静かに手を伸ばしたファイティングポーズをとると呟いた一言。その声に反応しハーフボディを前後から挟み込む形で装着。身長が変化すると共に複眼がそれぞれの色で輝き、ネフィリムを見つめる。
〈大海原のアーティスト!スプラッシュスクイッド!イェーイ!〉
「葛城さんが、変わった…………」
セレナの呟きをよそに【スプラッシュスクイッドフォーム】へと変身を遂げた
迫りくるネフィリムの剛腕をスライディングで回避。立ち上がり際、右肩部に装着された自立型攻撃軟体ユニット【フィーリースクウィッド】の伸縮自在の触手(
「きゃああああぁぁぁぁーーーーーーーー!!」
叫びが聞こえ、チラッとセレナ方に視線を向ける。ネフィリムの蹴りを受け壁に背中を打ち付けてた。なんとか立ち上がった彼女の剣先は震えており、顔は痛みなのか、恐怖なのか、それとも両方なのか青くなっている。
『恐怖で動けないよりかはましですね。まぁ、動けなくても盾にはなるでしょ』
何様?
『だから邪神様ですって!』
あっそ…………
ニャルとの会話を切り上げ、ベルトから伸びてきたパイプに手を添える。赤と緑の液体がパイプを満たしやがて、ホークガトリンガーに酷似した一丁の銃へと変化。
〈スクイッドスプラッシャー!〉
【スクイッドスプラッシャー】、スプラッシュスクイッドFのベストマッチウェポンでインク弾を放つことが出来る。インクだと舐めたら痛い目見るよ。
「GAAAAAA!」
雄叫びを上げるネフィリムに向かって発砲と共に接近、イカサイドの足で脛当たりめがけて蹴りを入れる。弁慶の泣き所は異形の巨人であるネフィリムも同じなのか、体勢が崩れた。
〈Ready go!〉
追い打ちをかけるため、ボルテックレバーを回転。
〈ボルテックフィニッシュ! イェーイ!〉
生成されたエネルギーをレバーを回すときに左に持ち替えてたスクイッドスプラッシャーへ。イカを模した巨大なインク弾を何発もネフィリムに浴びせる。
打ち終わったころには白かった皮膚にはべったりとボトルカラーのインクまみれになっており、本来の体色を見つけるのが困難な状態へ。ゆっくりとセレナの方へ歩きながらも視線はネフィリムに向ける。
「終わりました?」
セレナの疑問の声を背に受けるが警戒を続ける。いくら時間がたっても一向に起き上がる気配を見せないため、ほっと息を吹きながら銃口を下げた私。後ろにいるセレナに声をかけようとしたその時、建物全体が揺れ、壁にひびが入る。
どうやら先程の【ボルテックフィニッシュ!】の衝撃が元々、ネフィリムが破壊していたこともあり耐え切れずに崩壊を始めているらしい。最悪だ…………
〈パンダ!ロケット! Are you ready?〉
「ビルドアップ………」
素早くボトルを入れ替えて、フォームを変える。
〈ぶっ飛びモノトーン!ロケットパンダ! イェーイ!〉
「っへ? きゃあああああぁぁぁぁーーーーーーーー!!」
建物の揺れで倒れこんだセレナを受け止めそのまま、わきに抱え飛び立つ。
余談だが、ベストマッチ変身音が鳴っているのはピピピっと設定出来る余裕があったから。【ベストマッチ!】と鳴らないのは【パンドラパネル】と言うアイテムの解析がまだ終わってないから。
『いやいや、悲鳴を上げている子に触れましょうよ』
悲鳴を上げている子を盾にしようとした
「………よっと」
ゆっくり地面へと降り立ち、いろんな液体で大変なことになっているセレナを地面におろす。
「いたぁ~~………」
訂正、セレナを手から離す。その際、頭を打ったのか頭に手で押さえる彼女を横目に、ツインフルボトルスロットからボトルを抜き取り変身解除。白衣のポケットから取り出したハンカチをセレナに渡す。
「あ、ありがとうございます」
顔についた液体をふき取る彼女をよそに左腰に装着された任意のボトルを3本までセットできる【フルボトルホルダー】に手を伸ばす。手に取ったのは下段にセットしてあった何の成分も入っていない【エンプティボトル】、その先端をセレナに向ける。
「っへ?」
するとアガートラームの鎧が粒子となり、ボトルが変化。形はそのままにクリアホワイトにラメが入っており、ラベルにはアガートラームの【アームドギア】と【Airget-lamh】の文字。これを浄化すれば戦闘で使えるボトルに変化するはず……
『ちなみにセレナっちは私服姿で困惑してます』
…………誰に向けて言ってるの? まぁいいか。抜き取ったのはあくまでセレナのアガートラームとの適合率と力、変身?装着?アイテムである欠片の入ったペンダントはそのまま残っているので、セレナ以外の適合者が使う分には問題ないと思う。前例が無いから、はっきり断言はできないが。
シールディングキャップを回転させ、異次元収納の中にベルト共々投げ入れる。そのままセレナに背中を向けこの場から立ち去る。
「葛城さん!」
彼女の声に答えることなくいまだ燃え続ける研究施設をあとにするのだった…………
あれれ~、おっかしいぞ~?プロップだともうちょっと戦うはずだったのに…
まぁ、そのうちネフィリムの逆襲(リベンジ)があるし良いか。
次回からは時間が飛んであのコンビが活躍する日本が舞台!
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オリジナルフォーム:スプラッシュスクイッド(募集案より抜粋)
変身音「大海原のアーティスト!スプラッシュスクイッド!イェーイ!」
「イカフルボトル」(エメラルド)と「インクフルボトル」(ガーネットに近いピンク)を使用して変身する。
イカサイド「肩のイカの足が筆のように動き、ベストマッチの時は敵の視界を奪ったり、敵の動きを拘束したりできる。」
インクサイド「インクを出すことができる他、水などを吸収して、インク化することができる。」
ベルトマッチウェポン「スクイッドスプラッシャー」
『Åkir∀/裏想郷を掲げる者』さん、ありがとうございました。
(フィーリースクウィッドは展開の都合、勝手に命名させてもらいました)