私、月読調   作:火野ミライ

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「夢真ちゃんが生きる星に降臨した私、クトゥグアは夢真ちゃんとライブデートを楽し「ちょっと待った~~っ!!」なによニャルラトホテプ……」
「なに勝手に前回のあらすじを始めているんですか!!」
「別に良いじゃない、おまえ今回で降板させるし」
「言いましたね? 星の藻屑にしてやるよ」
「「…………フフフ!」」
「はぁ~ ………ツヴァイウィングのライブに出現したノイズ。人々に襲い掛かる彼らを迎撃する為、ビルドへ変身。なんで戦っているのか自分でも分かんないけど、第19話どうぞ」


クトゥグアーーーーァァァアアアッ!!!!!!!!
ニャルラトホテプーーーーゥゥゥウウウッ!!!!!!!!
「……………ノイズより先に邪神倒すか」


私、悪魔の科学者。守るの苦手…

日本で住むと聞かない聞き飽きた発砲音が響く。警備員の服を着たガーディアンが放つものだ。

護衛対象(客やスタッフ)を守る為、避難誘導と迎撃の二手に分けれ行動するガーディアン。戦っていると言ってものその効果は微々たるもの。ガーディアンはノイズを攻撃できる機械でしかない。その為、人しか感知できないノイズの進行を遅らせるのみの効果にとどまっている。

 

仮に原点のガーディアンことオリジナルと同スペックを持っていたとしても変わらないだろう。むしろ銃声音を聴き、余計にパニックになる奴もいる。その手の輩は気絶させ運ばれているようだ(クトゥグア情報)。

 

「…………」

 

背後を通り過ぎようとしたノイズに向け裏廻し蹴り、たまたま近くに出現したノイズを左手のドリルクラッシャーで突き刺し引っこ抜く力を利用、右手で持つ冷気を纏ったバルプの付いた短剣【スチームブレード】を用意して回転切りで周囲のノイズを切り裂く。

 

「……っく!」

 

いつの間にやらシンフォギアを纏い戦う装者の二人。片割れの風鳴翼が回避した溶解液が私の方へ。迫りくるそれをアイスハーフボディの冷気で凍らせ氷の塊へ。重さで地面に落ち砕けるのを他所に生物側のボトルを変えレバーを回す。

 

海賊! Are you ready?〉 「ビルドアップ……」

 

【トライアルフォーム】と呼ばれるベストマッチの組み合わせではないボトル2本の力を組み合わせる形態だが、状況によれば【ベストマッチフォーム】よりも有利に戦える。そのうちの一つ【海賊アイスフォーム】へ。

 

ぱっと見はメタリックブルーを基調とした(いかり)だが船やトンネルに電車と言った装飾のなされたベストマッチウェポン、【カイゾクハッシャー】を構え電車型攻撃ユニット【ビルドアロー号】弓の弦のように引く。【トレインホームチャージャー】から供給されるエネルギーを少し貯めてから手を放す。

 

〈各駅電車~ 発射!〉

 

エネルギーを溜めたビルドアロー号がトレインホームチャージャーの上を走り、海賊船型攻撃ユニット【ビルドオーシャン号】のトンネルに似た発射口からエネルギー態となったビルドアロー号が打ち出される。空を飛ぶノイズが灰となる中、カイゾクハッシャーを右手に持ち直しノイズに接近。

 

カイゾクハッシャーは弓型武器でありながら刃【カトラスアンカーエッジ】を持つため近接戦も可能。その為ためらいも無く振り下ろす。その際、【ボルテックトリガー】を引く事で内部エネルギーが一瞬展開。斬撃威力を2倍まで高める。次々と切り裂きノイズが灰の山へ。

 

避難できてない客の中には足を止め、こちら見つめている人の姿。気にせずノイズを撃破し数を減らす…………それ以上に湧いてくるけど………

 

『そろそろ次元の穴は閉じますから『それより!私のボトルを使ってくださいよ、夢真ちゃん』ちょっとまだ私が喋ってるでしょうが!!』

 

いつの間にか火の玉となり上空に滞在しているクトゥグア、ニャルの言葉を遮り語り掛ける。

人の頭の中でケンカするな………

 

ため息を小さく吐き懐から2本のボトルを取り出し、上下に振る事で内部のトランジェルソリッドに刺激を与える。キャップを正面に回し、ベルトに装填。

 

フェアリー!コルヴァズ!

 

この組み合わせはニャルが嫌うベストマッチ。待機音が鳴り響く中、隣を通り過ぎようとしたノイズに蹴りを入れ、ボルテックレバーを回転。

 

〈Are you ready?〉「ビルドアップ……」

 

戦いの余波なのか、別の要因なのかは知らないが崩れ落ちる2階席を背に姿を変える。

 

厄災の妖精剣!コルヴァズフェアリー…

 

炎の精や炎の吸血鬼と恐れられるクトゥグアの配下と不燃物であっても身に触れる物全てを焼き尽く魔剣のから成る姿【コルヴァズフェアリーフォーム】。

 

『キタァーーーーーーーーーーーーアア!!』

 

『ッチ! さっさとノイズを全滅させてください』

 

テンションの落差が激しい二神の声を聴きながら掌の魔法陣から炎の精を召喚。一匹一匹は小さい炎ではあるが触れた可燃物を発火させる生きている炎、鬼火。そんな彼ら?を左手に装備したコルヴァズの剣で使役、空を覆いつくすほどいるノイズに向かわせる。

 

炎の精を見送ると数十メートルサイズのノイズに向けて跳躍。左手の炎を纏う刃を頭上から振り下ろし一刀両断。着地と共に周囲にいたノイズをフェンシングのような剣捌きで各個撃破。そのままレバーを回す。

 

〈Ready go!〉

 

周辺を漂う全ての炎の精が宙を舞うノイズを一か所に集め炎の檻となる。その檻から出ようと位相差障壁を発動させようと試みるノイズ。しかしなぜかノイズの位相差障壁は発動せずに檻に体をぶつけるだけ。

 

〈ボルテックフィニッシュ! イェ~イ!〉

 

炎の精で出来た檻に向け突き刺すように剣先を向ける、すると炎のレーザーが放たれた。レーザーが檻に命中、炎の精が爆ぜその焔がノイズを焼き尽くす。空から火の粉が雨の様に降り注ぐ中、巨大なノイズに視線を向けた所でビルドの強化された聴力が何かを拾う。

 

「おい、目を開けろ!」

 

それに意識を集中。天羽が焦っている声……

視線だけ声の聞こえてきた方に向ける。そこには胸部から血を流した少女を抱えるボロボロの天羽。

 

『あぁ! 忘れてました!! 今は何も聞かずに彼女達を守ってください』

 

その光景を見て声を荒げるニャル。その音色は終わったと思っていた夏休みの宿題を鞄に詰める際に出来てないのを見つけたかのような反応。そんなニャルの焦り具合いに気分を良くしたクトゥグアが腹?を抱えて笑う。

 

そんな邪神達の様子を意識的に消し、炎の精を天羽の方へ差し向ける。召喚されすぐさま彼らはノイズに向け特攻、チリに一つ残さずに燃やす。その様を横目に天羽の元へ駆け寄り近くのノイズをコルヴァズですれ違いざまに一閃。

 

「未確認!? …………なんで」

 

天羽の呟きに答えず、後ろの二人向けて進行するノイズをコルヴァズとドリルクラッシャーで撃破して行く。津波のように押し寄せてくるノイズをさばきながら、片手間でドリルクラッシャーにボトルをセット。

 

〈Ready go! ボルテックブレイク!〉

 

フルボトルスロットにセットされた【アガートラームフルボトル】のエレメントを取り込み刀身に宿す。【ドリスパイラルブレード】にボトルと同じ白銀の輝きが渦巻き、その威力を高める。両手の刃を振り、斬撃波を放ちノイズを減らしていく。

 

やがてある程度近場のノイズが減りひとまずの脅威が去った所で改めて背中の二人に視線を向ける。少女の方は息が浅く、今に死んでも可笑しくはない。天羽の方は満身創痍で肩で呼吸、これ以上の戦闘は無理だろう。

 

「…………………」

 

一方、風鳴の方は天羽の様子が気になって仕方が無いがノイズに押されてこちらに来られない様子。これ以上長引けば足元をすくわれてその命を落とす。それでも戦えているのは天羽とは違い、リンカー無しで天羽々斬に適合しているからだろう。

 

圧倒的に不利。まぁ個人的には見捨てても良いけど、ニャルから天羽を助けろと言われてるし……

はぁ~、最悪。あんまりフィーネに手の内を知られたくなかったけど仕方ないか。

 

「っな!?」

 

エンプティボトルを天羽に向け、ガングニールの成分を回収する事で彼女を戦えないようにする。ホントは良くないけど私の知る彼女が前回の戦闘で止まっているから、あの時の彼女だと死なば諸共でノイズに向かいそうだし。

 

そして次にベルトからボトルを抜き、ラビットタンクスパークリングを取り出す。別にコルヴァズフェアリーFでも後ろの彼女達を守る事は可能。けど風鳴を含めると無理。桐生戦兎(本物のヒーロー)なら可能かもだけど私、自分の為に力を使ってる。それ故に守る戦いの経験が無い。だから確実な手段を選択。

 

RTスパークリングを軽く上下に振る。すると内部の発泡増強剤【ベストマッチリキッド】が炭酸水の様な音と共に活性化。そのまま上部の起動タブ【シールディングタブ】を引き起こすし、ビルドドライバーとの接続パーツ【RT-SPコネクター】を展開。

 

ラビットタンクスパークリング!!

 

ビルドドライバーにRTスパークリングをセットしレバーを回す。この時展開されているスナップライドビルダー普段のものと違い、ビルドのライダーズクレストを模したものに。スナップライドビルダーによってベストマッチリキッドが加えられたスーツとアーマーを生成。

 

〈Are you ready?〉「ビルドアップ……」

 

シュワッと弾ける、ラビットタンクスパークリング!Yeah Yeah!

 

普段のラビットタンクFに白を加え、刺々しい見た目をした姿をした強化形態【ラビットタンクスパークリングフォーム】へと姿を変える。この姿ならノイズに反撃の隙を与えない。

 

小粒の泡【ラピッドバブル】を生成し全身を覆い、弾けさせる事で急激に運動性能を引き上げ、残像が発生する速度で移動。大粒の泡【インパクトバブル】を攻撃に乗せ生成、接触したノイズの内部機能を破壊し自壊させるうえ、破裂すると衝撃波を性質を有効に使い広範囲を殲滅。

 

巨大な敵には右腕の赤い刃【Rスパークリングブレード】で切り刻み、左手の青い刃【Tスパークリングブレード】で突き刺す。空から迫りくる個体は生成した泡を踏み台にし空中を自在に動き回り、右足の裏にある無限軌道装置を利用したけりで瞬く間に削りきる。

 

「すごい…」

 

誰かが唖然と呟く。

 

『右、左左!』

 

誰かが助言をくれる。

 

『目の前のでラストです』

 

ニャルの声が聞こえた。

 

「はぁーーっ!」

 

跳躍強化バネ【ホップスプリンガー】とラピッドバブルを使い高速ハイジャンプ。そのまま右足を伸ばし、初速と重力を利用した必殺技でも何でもない飛び蹴りで最後のノイズに風穴を開けた。

 

『夢真ちゃんかっこいい!! こっち向いて~』

 

上空から聞こえてくるクトゥグアの声をよそに、天羽たちの方へと視線を向ける。数体のガーディアンに運び出されている二人の様子を確認。ゆっくりと息を吐きながら取り出したスチームガンの煙に身を包み、姿をくらます。

 

『あ、待って!』

 

『お前は付いてくるな!』

 

付いてくるクトゥグアに苦言をこぼすニャル。RTスパークリングをベルトから引く抜き額の汗をハンカチで脱ぎながらふらつく体に鞭を打ち、どこかに向けて歩き出す。

………フィーネ、ノイズはお前の差し金?




奏をどうやって生存させるのか、スパークリングの強さと瞬殺間を描くのに苦戦して遅れました。あんまりうまく表現できなかったけど…(後悔)


オリジナルフォーム:コルヴァズフェアリー(募集案より一部抜粋)

変身音「厄災の妖精剣!コルヴァズフェアリー」
「フェアリーフルボトル(ピンク)」「コルヴァズフルボトル(赤)」を使用して変身。コルヴァズサイドには使用者の精神を削り取る「コルヴァズの剣」のエレメントが込められており、変身時ではウルトラマンゼロのイージスソードの様についた炎を纏わせた剣が特徴で微動に振動しており高熱と微振動により切れないものはほぼ存在しない。フェアリーサイドはクトゥグアの配下である「炎の精(炎の吸血鬼)」のエレメントが込められており、手のひらに書かれた魔法陣から炎の精を召喚。その使役はコルヴァズハーフボディの剣。
必殺技では炎の精で檻を作り対象を閉じ込め、剣先から炎のレーザーを放つ。その後、炎の精を爆発させ相手にダメージを与える。

案をくださった『ムスビゼロ』さん、ありがとうございます。
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