私、月読調   作:火野ミライ

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ニャル「フィーネによって半強制的に新たに発見された聖遺物の調査をしていた私達。そこに襲い掛かって来たのはローブで身を隠した学生少女。彼女が使役するアングィスマリシアスを撃破したのもつかの間、聖遺物の力で異世界に飛ばされてしまった!」
夢真「時を同じく、襲撃者によって同じ世界に飛ばされたか並行宇宙の装者と共にノイズを撃破。情報を交換しようとして黒ずくめの集団に囲まれる」
ニャル「けどシンフォギアや夢真が変身するナイトローグ相手には役不足な彼ら。その事を説得しこの場を切り抜けようをする装者の皆さんを眺めていたその時! 3人の少女が旋律を結んだ!!」
クトゥグア「果たして無事、夢真ちゃんは無事に元の世界に帰る事が出来るのか?気になるところでだけど、まずは第23話どうぞ!」
ニャル「だからお前があらすじに絡んでくるなぁぁあああ~~~~!!!」( º言º)


私、葛城夢真。調ってだれ?

「「「メックヴァラヌス、テイクオフッ!」」」

 

その掛け声と共に3人の少女が光に包まれる。光が晴れると少女達はどこかシンフォギアを思わせる装甲に身を包んでいた。違いはその鎧からフォニックゲインが観測されない事だろう。

 

『ぶっちゃけ、思春期の地球人少女が摩訶不思議な鎧に身を包むのは昔からあるベタ展開ですからね。驚きを超えて、今回はこんなデザインなんだ~で済みますよ』

 

そうだね。私、前世でそういう系統に触れる機会はなかったら詳しくないけど。

場違いな感想を浮かべる私達の横で正常な反応を示す装者達。

 

「うぇぇぇーーー!?どういうことぉぉぉーーーー!?!?」

 

「リディアンの隠された目的の一つに適合車の選出がある」

 

「つまりあたしらのいないこの世界ではあいつらが装者として「ごちゃごちゃ言わない、パチモン三馬鹿!」…」

 

赤装者の言葉を遮ったのは赤の指し色が入った【メックヴァラヌス】と呼ばれる鎧に身を包んだ少女。オリジナルだのパチモンだの、馬鹿を否定しないするなど、私を退けてヒートアップしていく6人。そしてついには実力行使に出た。

 

『完全に忘れられてますね』

 

ニャルの言う通り彼女達の頭から私は消えたのだろう。黒服連中も木を背もたれに無防備の私に行動する様子も無く、戦いを見つめている。そんな最重要機密の鎧を身に纏う者同士の戦いはあっけなくシンフォギア側の勝利へと終った。鎧の性能差より、経験の差が勝負の分かれ目。

 

一方的に勝った装者も呆気にとられ、なんとも言えない表情を浮かべる。一方のメックヴァラヌスの少女達は歌を紡ぎながら戦闘する装者に手加減されたと表情を歪ませていた。

 

「………【Dモジュール】さえ解除されていたら」

 

レイピア片手に戦闘していた青鎧が悔し気に言葉を溢す。気になる単語が聞こえては来たが立花が彼女達に語りよる。それを動けないメックヴァラヌスの少女達への追撃と深読みし過ぎた黒服連中が立花へと敵意むき出しで接近。

 

「「「「「うぉぉぉーーーーーーっ!!」」」」」

 

「影縫い」

 

そんな黒服連中の動きを止めたのは何の因果か、かつて私が彼女の動きを止めた忍術。まぁ、【私のいた世界で】と言う頭文字は付くけど。

 

「___あの……」

 

「…なによ、とどめでも刺すつもり?」

 

恐る恐ると立花が赤鎧に声をかける。狼狽える彼女に向け立花は優しく手を伸ばし再び優しい声色で話しかけた。呆気にとられながら赤鎧はその手を握り立ち上がる。

 

「私達は戦いに来たんじゃないんです。だから、攻撃してごめんなさい」

 

謝罪の言葉と共にシンフォギアを解除した立花。そんな彼女の行動に辺りが驚愕の思考が広がる。それは赤装者も同じで驚愕の声を荒げる中、風鳴が見守るように落ち着かせた。

………ほんと記憶の風鳴と違い過ぎて思考がショートしそうになる。

 

「私は【立花響(たちばなひびき)】、あなた達の友達……… 友達になりたいんだ」

 

「_____友達?」

 

立花の言葉を受け次々と鎧を解除し私服へと戻っていく少女達。先程までの切り詰めた空気は既になく、黒服たちはただ事の成り行きを見守っている。

 

『……一人だけ変身しっぱなしなのどうにかしません?』

 

変身解いた瞬間、実は最初からグルでしたとか言われたら対処がめんどくさい。

 

『いやいや、仮にも原作主人公の陣営なんですからしませんよ!』

 

あ、シンフォギアの中心いるんだ。

ニャルと軽く雑談をしてる間に装者達の方は話がまとまってきたようだ。

 

「話をするのは構わないけど込み入った内容なら、代行と直でしてもらえないかな?」

 

「代行?」

 

「うん。私達の上司で指令代行【凪景義(なぎかげよし)】。通称【さなぎマン】」

 

サナギマン… ここイナズマンの世界?

 

『違います』

 

ニャルの返答を聞き、脳内に浮かび上がった戦士のイメージを振り払う。

 

「コウモリ男さんも構いませんか?」

 

お金持ちのお嬢さんの雰囲気を持つ黄鎧を纏っていた子が話しかけてくる。___ところでなんで男と思われてるんだろう?

 

『ナイトローグのノイズ加工、オンだからじゃないですか』

 

ニャルの言葉に内心納得しながら黄鎧の言葉に軽く頷き肯定。

 

《失敬な! 僕はそんなあだ名でもましてや、指令代行などと言うまどろっこしい官職でもない! 特異災害対策機動部二課、期待の新指令【凪景義】と覚えてくれたまえ!》

 

信号機少女達の通信機から男性の声が周囲に響き渡る。彼の声に答えたのは装者の中で一番の年上である風鳴。凪は彼女の性を聞くと声が裏返り、少し媚びるような声色に変化した。その様はまるで社長の子を案内するサラリーマンと言ったところか…

 

『社会経験のない転生者が何言ってるんですか……』

 

《早速本部へと案内いたします。ほれ、黒服ども! そして【竜姫(りゅうき)】の3人も粗相の無いようにな》

 

呆れるニャルの言葉を軽く受け流し、事の成り行きを見守っていると【龍騎(りゅうき)】の単語が聞こえてきた。サナギマンと言い、龍騎と言い、今日は懐かしい単語をよく聞く日だ。

 

「__と言う訳だからアンタも出来れば武装を解除してほしいな」

 

そう言いながらこちらに視線を向けてきたのは龍騎と呼ばれる3人組の青い鎧の子。普段だったらこの(ナイトローグ)ままなんだけどまぁ、異世界だし追われることないか。

 

『この世界のあなたが悪人じゃないとは限らないじゃないですか』

 

その時は生身でどうにかする。

 

『いつの間にか逞しくなってますね、この小学生は………』

 

ニャルの呟きを聞きながらボトルスロットからロストボトルを抜き、パイプから出た黒煙に身を包む。するとスーツ内部で魔力の人型だった私、それが空中で元の少女へと戻り髪を靡かせながら着地。黒煙が晴れきる前にスチームガンとロストボトルを収納、首を左右に振り前髪を軽く整える。

 

「これは……まぁ………」

 

「マジか!?」

 

「___ははは」

 

「っな!?」

 

「____女の子だったの!?」

 

「っへ、えええぇぇぇぇーーーーーーーーーーーーー!?」

 

三者三様の反応を見せる彼女達。周りの黒服ぐらいの男性と予測してたみたいだし仕方ない。

 

「小っちゃい調ちゃん!?」

 

……………だれ?

 


 

学校の地下に広がる場違いな景色、二課の基地が広がる。ま、ここら辺はフィーネの資料通りと言う事だろう。前方を歩く少女達の内、装者組が何度かこちらを振り向いてくる。

 

「___しかし、何と言ったものか…… なかなかに趣のある人物なのだな」

 

「指令代行ね、本来の指令は病気療養中だから」

 

無言で歩くのに耐えられなかったのか、いったん私の子を頭の隅に追いやりたかったのか風鳴が零した言葉を気に会話が弾む少女達。なんと言うか、逞しくなったな風鳴。

 

「はい、全身に水虫が広がったらしく……」

 

「間が悪いな、話をしたいと言ったのはこっちだが、正直嫌な予感しかしない……」

 

こっちのイチイバルの装者、どこかで会ったような気がする。どこだっけ? ニャルに聞いても良いけど今は別のニャルラトホテプと交信中。この世界の情報を集めてるらしい。

 

「ま、どんな奴かは実際に合えばわかるか。あたしは【雪音(ゆきね)クリス】、よろしく頼む」

 

「こっちもちゃんと名乗って無かったわね、あたしは【板場弓美(いたばゆみ)】。そっちのが【安藤創世(あんどうくりよ)】と【寺島詩織(てらしましおり)】よ」

 

イチイバルの装者が雪音、赤龍騎が板場、青龍騎が安藤、黄龍騎が寺島。…覚えた。それにしても雪音か、道理で見覚えのあるはず。

 

「やっぱり!」

 

そう言葉を溢した立花。おそらく、彼女達の世界で龍騎組と何らかの縁があったのだろう。この推測は間違っていないのか、寺島の疑問をはぐらかす雪音。

 

「…………うん、どんな事情であそこにいたのか指令代行の所に付いたら、しっかりと説明してほしいな」

 

「もちろんだ。にわかにも信じられないかもしれないが……」

 

「板場さんは突飛なアニメを見ていらっしゃいますので、多少の事では動じたりはしませんわ」

 

「そうよ、私は鍛えているからね!って、なんであんたが言うの?」

 

先程まで武器を交えていたとは思えない程、極々ありふれた学生のような雰囲気で会話を進める彼女達。その様子を最後尾で眺める。なんと言うか…… 陽キャ女子の会話だ。

 

「ねぇ、君も自己紹介ぐらいはしてくれないかな?」

 

「___葛城夢真」

 

「「「え……っ!?」」」

 

安藤の質問に答える形で名乗ると装者組に動揺が走る。恐らく今の今までさっき立花が呟いた【調(しらべ)】だと思っていたんだろう。龍騎達も装者組の動揺に唖然としてる。ま、私には関係ない。

 

歩みを止めた彼女達に合わせ立ち止まる私。装者組が頭の中で整理を終え移動を再開するまでの間、懐からヨーヨーとフルボトルでもロストボトルでもない少し異なるデザインのボトルを異次元収納から取り出した。左手でキャプを下にし赤い兎を上下に遊ばせ、右手で軽いヨーヨーの技を決める。これが案外、マルチタスクの特訓に役立つ。

 

結局移動を再開会したのは数分後だった。




うちの主人公、無口だし他人と関わらない性格だから中々物語の展開に組み込めないや………
執筆に時間はかかっても完結に向けて頑張りますので今後もよろしくお願いします。
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