『次は
元よりそこまで話すのが上手くないのにしゃっくりとかいうデバフまでかかってしまってなかなかに大惨事な状況だ。
普段なら気にしないところだが今回は推しのことを話す大切な場面。何とかこのしゃっくりくんには早々に退場してほしいところだが…コメントの方を見てみると【もっとしゃくりしろ】だの【しゃっくりの度に切り抜け】だの、ロクでもないコメントが並んでいる。回数を数えてスパチャしているやつまでいる始末だ。数少ない止める方法に触れているコメントにしても【びっくりすれば止まるぞ】みたいなオレでも知ってるようなやつばっかだし。ほんとこいつらはさぁ…。
『まぁいいや…そんなことより仄ちゃんのメモね! ひっく…』
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..まぁいいのか….
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¥800
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こいついつもまぁいいな
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¥23,000
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23回
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..しゃっくりカウンター兄貴すき.
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¥200
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1しゃっくり1000円!?!?
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¥5,000
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鼻かんで欲しがる妖怪といい宵のコメ欄は魑魅魍魎に溢れてるな…
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¥1,000
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100回しゃっくりすると死んじゃうからその前に治るといいね
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¥3,000
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宵が信じるからそういう嘘はやめろ
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『別に信じないが?? ひっく…』
こいつらどこまでオレをバカだと思ってるんだよ!? ……百回まであと何回だっけ…。
仄ちゃんl
・身体の動きに合わせて自然に揺れる綺麗なロングヘアと、2Dの時は見れなかったけど設定画には確かにあった後ろ髪のアクセサリー
→ゆらゆら揺れる髪の毛のカーテンの中に入って深呼吸したい。
・顔が良すぎる、表情の一つ一つがエッチ
→微かに目を細める表情は何らかの罪に問えるくらいエッッッだと思う。
・全体的に露出多いのに隠れてる首元
→隠されてるけど鎖骨のラインはしっかり分かる、職人の技。
・しっかり空いてる胸元
→隠れてる首元から空いている胸元のムーブは強すぎるので禁止にした方がいいと思う。3Dになったことで存在感がより一層増してとてもおせいそ。
・すらりと長い指先
→指の動きが清楚。おせいそではなく清楚。
・2Dでは見れなかった横腹
→締まっているけれど柔らかそう。綺麗なラインを指でなぞりたい。
・よく見ると星が瞬いてるスカート
→スカートの動きに目を取られてて気づいたけど夜空(仄ちゃんのモチーフからすると暁の空?)そのものがスカートに閉じ込められてる? 見ているとたまにスカートの中の空で星が落ちてきたり、煌めいたりする。ここだけでもずっと見てられるくらい綺麗。
・飾らない太もも
→そのままで美味しい、素材そのままの味。仄ちゃんはもしかすると太ももかもしれない。
・大きめのシューズ
→全体的に見るとやや浮いているようにも見える大きめのシューズは仄ちゃんの行動力の高さの表れだと思う。3Dになって実際の動きが加わったことで説得力が増した。学会に提出予定。
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¥1,500
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うおっ…
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¥5,500
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さっきの百々ちゃに負けず劣らずのボリュームで草
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..頭から足までしゃぶり尽くすな.
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¥10,000
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世界で最も二人の3D化を楽しんでいる女
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¥2,000
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夜空が閉じ込められてるとかいう宵とは思えぬ詩的な表現すき
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..相変わらずIQの上下が激しすぎる.
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¥50,000
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仄ちゃんはもしかすると太ももかもしれない。
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..太もも呼ばわりは草.
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..大きめシューズの所は正直すごい納得できる.
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..学会ってなんだよ(哲学).
『
言葉にならない感情的な部分も含めればもっと凄まじい量になりそうだけど…いっそ頭の中で考えていることを読み取って言語化してくれる機械があればいいのに!
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..強いて言えばでこの量なの!?.
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..Vに向けてる熱がダンチすぎる.
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¥500
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やっぱVtuberだいぶ天職だな宵
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¥4,000
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強いて言えばで同期を太もも扱いする男
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暁仄✓ ..私太ももだったかもしれません….
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..仄ちゃん!?.
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..草.
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¥12,000
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私太ももだったとかいう一生使う機会なさそうな言葉
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..この清楚担当面白すぎるだろ.
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¥6,000
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仄ちゃん自分を見失わないで…
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『あっ、ほ、仄ちゃん配信お疲れ様…! さ、さっきのお披露目配信すっっごいよかった! ひっく…まずもう登場ムービーからして仄ちゃんらしさに溢れてたしその後の表情も清楚ででも細めた目がエッッッで…仄ちゃんって動きも含めて仄ちゃんなんだなーって思って…あっ、そういえばスカート2Dの時からアレンジされてたよね!? あれいいよね…何度も流れ星が横切るの見ちゃったくらい…! そこから視線を持ってく太ももが滑らかで…ひっく…それでね、歌も…!』
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..ギアが上がってきたな.
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..さっきから上がりっぱなしだろ.
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..まだ速くなるのか!?.
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¥8,000
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バトル漫画みたいなコメ欄で草
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..オタク特有の早口の手本みたいなやつ.
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¥1,500
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太ももが滑らかでじゃないが??
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..ちゃんとフィルターかけて話せ.
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..脊髄で話すな脳を通せ.
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¥1,000
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仄ちゃん大丈夫かなぁ…
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¥400
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仄ちゃんより宵の心配をした方がよさそう
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コメント欄の波に再び現れるであろう仄ちゃんを探しながら、さすがに興奮して一気に喋りすぎたかな…? と心配になっていると、通話の通知音が鳴った。一瞬ドキッとしたが、表示されている見慣れた名前を見てすぐ落ち着く。こんな風に落ち着いて通話に出るとか、前は考えられなかったよなぁ…などと思いながら、通話に出た。
『お、お疲れ様仄ちゃ…』
『結婚しましょうあかりちゃん』
『えっ…えっ??』
けっこ…結婚!?!?!
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¥50,000
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結 婚 し ま し ょ う
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..初手から強すぎる.
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..直球ど真ん中で草ァ!.
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..結婚しましょう!?!?!?.
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¥7,500
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やはり、暁仄が最強か…
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..宵に負けず劣らずの初手最強デッキ.
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..あーあ….
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..もう逃げられないぞ♡.
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¥1,800
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これはさすがに宵が悪い
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『ふふ、驚きましたか? これでしゃっくりが止まると良いのですが』
『あっ、ああ…なるほど! 確かに止まった…と思う!』
ちょっと間を置いてみるがしゃっくりは出ない。さっきはいきなり何事かと思ったがさすが仄ちゃんだ。……それはそれとして本当にびっくりした…。
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¥3,000
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ほんとかー?ほんとにしゃっくり止めるためかー??
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..しゃっくり止めるためじゃしょうがないな.
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¥5,000
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しゃっくりのためだけにしては声がガチ過ぎる気がするが…
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¥200
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ちゃんと驚かせないと止まらないからね
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¥32,000
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最終リザルト32回
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..複垢石油王兄貴助かる.
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..よかった…宵のせいで理性を失った仄ちゃんはいなかったんだ….
『そ、それで今日はどうしたの…?』
自分の配信もさっき終わったばかりで疲れてるだろうに、まさかオレの配信を見てファンサしに来てくれたのだろうか。
『そのお話の前にちょっと待っててください、あかりちゃん! 今百々も呼びますから!』
『う、うん』
ちょっと待っててくださいねーと可愛らしく口ずさみながら、百々ちゃを呼び出しているらしい仄ちゃん。何ともご機嫌な感じだ。まぁ仄ちゃんが機嫌悪いところなんて見たことないけど! そんなことを考えているとイヤホンから百々ちゃの声が聞こえてきた。
『…ん、なに? 仄』
『あかりちゃんもいるんですからそんなに面倒くさそうにしないでください』
『! …最初にそう言って。お疲れ様、あかり』
『〜〜っ! も、百々ちゃ、お疲れ様!』
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..このクッソ喜んだ顔!.
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¥7,610
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やはり…ももよいか!?
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..いやこれどっちかって言うと….
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宵あかり✓ ..えっえっ今の見た??てか聞いた??百々ちゃのすっごい面倒くさそうな声と仕方ないなぁみたいな仄ちゃんの声!これもう間違いなくない??.
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..草.
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..わざわざコメントするな.
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..口で言え口で.
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..何が間違いないんだよ!.
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¥1,000
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あの緩んだ笑顔はももほのを確信した表情だったのか…
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..ほのもも、な?.
『どっちもありません』
『どっちもない』
す、すごい…やっぱり息もぴったりだ…。この喧嘩ップル感を生で味わえただけでももう今日は良い日だったと確信できる。今日は二人の3Dお披露目もあったので間違いなく超良い日だ。ありがとう…推し達…ありがとう世界…。
『…あかりへの誤解は後でちゃんと解くとして、どうしたの?』
『あ、はい。あかりちゃんがすっっごい楽しそうに私達の3Dについて話してくれていたので我慢できずに出てきてしまったのですが…せっかくですから、私達もあかりちゃんと3D配信をできたらなぁと思いまして』
あかりちゃんの初めては先輩に取られてしまいましたけど、と仄ちゃんは悲しそうに付け加える。は、初めて…!? とびっくりしてしまったが、すぐあぁ3D配信のことか! と思い直した。仄ちゃんのお声と相待ってちょっとかなりエッッだったので今の所切り抜いといて! と通話の方をミュートしてからコメント欄へ指示を出しておく。それから再び二人の会話に耳を澄ませた。
『…私は構わない、けど』
『そうですよね、何と言っても百々は私のストッパーですもんね! あかりちゃんはどうですか? 私達と3Dコラボ、していただけますか…?』
『う、うんっ! い、いいよ…?』
二人の関係性の良さにまたちょっと意識を飛ばしかけていたが、仄ちゃんの声で何とか現世に帰ってくる。…えーと二人と3Dコラボか、それなら何の不安もないし楽しそうだし二人の3D間近で見られるしで最高じゃん!
状況はよーく理解できたので元気良くうん、と返事を返した。
『ふふ、では決まりですね。日程はこの後三人で調整しましょう』
『ん、分かった。それじゃああかり、また後で』
『うんっ、また!』
百々ちゃの、仄ちゃんに向けるちょっと面倒くさそうな声もとっても良いが、オレに向けてくれる優しい声もやはりとっっても良い。…百々ちゃとは毎週一回はコラボしているとは言え、最近は忙しいのもあってか、前ほど多くは絡んでいない気がするからな。百々ちゃから受けてた歌のトレーニングにしても、もう私が教えられることはないって言われちゃったし…。まぁそれで時間が空いて仄ちゃんのASMRの特訓を受けられたわけだけど…。だからこそ百々ちゃと絡む機会は大事にしていきたい。そしてあわよくば甘やかしてもらいたい!
何にしても、二人が相手なら何の心配もいらないだろう! オレはごろごろしながら二人のやり取りを特等席で見守ればいいのだ。すっかり放置してしまっていたリスナーさん達へ『二人に甘やかしてもらいます。羨ましいだろ??』と煽りを入れつつ、満足感に浸りながらその日の配信を終えた。