『──この配信の前にも言ったけど、一応やることはこんな感じ! ちなみに難易度はオレと一緒に落ちてきた流れ星くんが示してくれてます!』
あかりちゃんと一緒券の使い道
難易度⭐︎
秋風紅葉さん → 勉強教えてくれるやつPart2
難易度⭐︎
柚月ゆいなちゃん → 一緒にゲーム
難易度?
夏華向日葵先輩 → 絵のモデルになる
難易度⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
因幡白兎先輩 → ゲームセンターにお出かけl
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¥500
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久々のメモ芸来たな
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¥800
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難易度とかいう謎の項目付いてて草
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..流れ星くんの扱いやっぱ雑じゃない??.
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..時たま思い出したかのように設定守るな.
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¥3,000
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流れ星くんを解放しろ!
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¥1,000
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やっぱり三期生の二人は難易度優しめ判定か
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..勉強会と書け勉強会と.
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¥1,500
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オタクに優しいギャルと一緒にゲームとかこれもうラノベじゃん
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..因幡が強すぎる.
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..そらこの中だと因幡が段違いに難易度高いわ.
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¥200
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確かにひまは何とも言えんよな…
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『
どうやら因幡先輩がオレの好敵手…いや宿敵であることは、もはや説明するまでもなくカナンさんにも分かっているようだ。
『やっぱりカ…カナンさんもそう思うよね…オレ的にもここが一番の強敵だと思う!』
『カナ…ッ!?!?!?』
ガシャン!
『な、なんかすごい音したけど大丈夫!?』
『こ、コップが落ちて…だ、大丈夫…あっ、これ夢か…? やっぱりちょっと私に都合がよすぎる気はしてたけど…夢だったのか…。そうか…』
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..一人で騒いで一人で納得するな.
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¥8,000
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あの宵が名前呼びだと…!?!?
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¥5,000
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流れ星くんのことだけじゃなくて陰キャ設定もちゃんと守れ
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..夢咲カナンとかいう宵に最速で名前呼びされた女.
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..あまりにも波長が合いすぎている….
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¥10,000
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宵に仲の良い友達ができて俺も嬉しいよ…
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『怪我とかはない?』
『夢ならいっそのことカナンちゃん呼びにしてもらうか…』
『ゆ、夢じゃないけど…か、カナンちゃん呼びの方が…いい…? か、カナン…ちゃん』
ドンッ!!
『えっ何!? 次は何の音!?』
さっきの数倍デカい音聞こえたんだけど!?
『い、痛い…ガチで痛い…てことは夢じゃない…!? えっ、私今、推しにちゃん付けで呼ばれてる…!?!? スパチャ…はまだ上限リセットされてないか…あ、Amazonの欲しいものリストとか…ある…?』
『お、お金は大切にして…?』
『お金大切にしますぅ…あ、ありがとう…もう一生、他の誰にもカナンちゃん呼びさせないから…呼んだやつはリスナーだろうが同期だろうが、マネージャーだろうが会社の偉い人だろうが全員頑張って倒すから…!』
『う、うん…ほ、ほどほどに…ほどほどにね…?』
『ほどほどにしますぅ…!』
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..草.
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¥2,000
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自我とかないんかこいつ
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¥10,000
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自我はむしろありまくるだろ
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..推しの言葉全肯定系オタク.
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¥400
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お返しが生々しいんよ
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..全員頑張って倒す!?!?.
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¥2,525
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百々ちゃがまた一人静かに微笑んでる…
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¥1,000
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ちょくちょく狂気が垣間見えるなこの宵オタク…
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¥800
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宵は本当におかしい女ばっか惹き寄せる…
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..変な電波でも出てるんじゃないのか宵.
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¥50,000
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弱々しいながらも勇気を振り絞ってちゃん呼びの方がいい?とか聞いた挙句返事を待つことなくちゃん呼びを決行した宵が全部悪い
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¥9,000
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そうだ宵。お前が、狂わせた
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..宵って割と魔性だよね….
カナンさん…カナンちゃんはなんとかここが現実であると受け入れられたらしい。恥ずかしかったけどなんやかんやよく頑張った、オレ! しかし百々ちゃも少しくらい助けてくれたってよかったのに! ちょっと頬を膨らませて不満げな顔を百々ちゃに向けてみれば、膨らんだ頬をなす術もなく指で突かれてしまった。とても勝てそうにないので大人しく作戦会議を進めることにする。くそぉ…!
『とりあえず因幡先輩…は、強敵だから最後にするとして…まず
『むしろこーよーの方があかりに甘やかされないよう対策するべきかもしれない』
『なんかこの前「本当に戻れなくなるかもしれない…」って秋風さんからチャット来ててオレの方も気をつけるべきかもって思い始めたんだよね…』
オレが思っているよりずっと秋風さんの症状は重いのかもしれない…。
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..ええ….
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..どんなチャットだよ.
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..唐突にチャットの内容バラされるこーよーで草.
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¥1,800
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最近のこーよーはわざとすぐ折れて慰められに行ってたまであるからな…
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..今更やめて戻れるんですかね….
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..宵が悪いよ宵が.
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..反省して最後まで責任持って甘やかせ.
『オレとしては全然バブってもらっていいと思う! 前も言ったけど頼りになる大人の人が自分にだけ甘えてくるのよくない??』
『前も言ったけど、私も頼りになる大人の人だよ?』
『えっ、えと…じゃあ…甘える…?』
百々ちゃがずいっと顔を寄せてきたので、とりあえずハグの姿勢を取ってみる。さっきの頬突っつきの仕返しだ。ふっふっふ…前は話を逸らすことしかできなかったが今は違う! オレだってこれくらいできるんだからな!
『…じゃあ、お言葉に甘えて』
オレの胸の辺りに百々ちゃの頭が近づいてきたので、思い切ってそのまま抱きしめてみる。百々ちゃから「うおっ…」という声が聞こえた気がしたが、「痛かった?」と聞いても大丈夫、と言われてしまったのでそのまま続ける。おそらくは数分くらいが経って、百々ちゃがオレから離れた。
『………』
『え、と…』
百々ちゃが何も言わないのでオレも言葉に詰まってしまう。俯いていて表情は見えないが、普段の百々ちゃとは雰囲気が違う…気がする。さながら獰猛な肉食獣? みたいな…。
逃げるように、そして何よりこの空気を変えるためにコメント欄を見てみれば、とんでもない速度でコメントが流れていっていた。そしてその中には…。
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夢咲カナン✓ ..私は壁として生きていきたい.
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『か、カナンさ…カナンちゃん戻ってきて! か、壁にならないで!!』
そりゃオレもその立場なら間違いなくそうしてただろうけど! 今はとにかくこの空気をなんとかして!!
『ぐっうぅ…! …今回は、はぁはぁ…なんとか、耐えた…はぁはぁ…ぜ、全然全然、もう少し続けていただいても…!』
『だ、大丈夫! もう十分だから! ね…ね、百々ちゃ!』
『…うん。ありがとう、もう大丈夫』
少し…いや、正直かなり残念そうには見えるが、一応いつもの百々ちゃの表情と雰囲気だ。た、助かった…!
さっきの空気に戻ってしまわないよう、畳み掛けるように第二の刺客…刺客って言い方はあんまよくないか…一緒券の落札者である、ゆいなちゃんについての話題を振ったオレだった。