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..すげぇ伸びてるな.
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..三期生全員出揃ってなおインパクトが薄れない.
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..一発で三万稼ぐ女.
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..一発で三万稼ぐ男.
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..あかりちゃんと一発三万で…!?.
【雑談枠】配信タグとか決める【オンライブ】
チャンネル登録者数 31,789人
『はーい! みんなの輝く一番星! オンライブ三期生、新人バーチャルユーチューバーの
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..なんだこいつ!?.
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..誰だお前!?.
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..最後ちょっと恥ずかしがってるの草.
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..桜ちゃんぽい喋り方.
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..この娘が例のTSっ娘ちゃんですか.
『てぃ、TS? なんのことかなー? オレ…じゃなくて! えーと、わたしは正真正銘の女の子だよっ?』
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..普通の女の子は自分を正真正銘の女の子とは言わない定期.
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..今更キャラ変更は無理だ無理!.
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..この無理矢理感悪くないと思います.
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..正直ちょっとすき.
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..どんどんボロが出てるぞ.
うるせぇな! こちとら既にいっぱいいっぱいなんだよ!!
そう思い切り叫んでやりたい衝動を必死に抑えつけながら配信画面を見据える。
そもそもオレがこんなバカみたいなテンションで配信に臨んでるのはお前らのせいなんだからな! ちょっとTSって属性がニッチだからって面白がって囃し立てやがって! おかげでどうしたらいいのか不安で一睡もできなかったじゃねぇか!!
…元はと言えば「オレTSしたんだよね」とか言い出したお前が悪いだって? うるせぇ~~~しらねぇ~~~~!!! 仮にオレに非があるとしても九割方はこいつらが悪い! はい、この話終わりっ!
『ふー…よし。少し聞いてくれ。オレな、前回の配信が終わった後によーく考えたんだ』
..
..はい.
..
..急に落ち着くな.
..
..初めのやついる??.
..
..いる(鋼鉄の意思).
どうやら自分がバズったらしいということを知ったあの後。初めこそ現実逃避に精を出そうとしていたオレだったが、
ならばもう夢の世界に逃げてやろうと布団に包まってみたが「明日にはまた配信があるんだよな…」と思ったらまったく寝つけず。
そんな具合に時間だけが無為に過ぎていくという最悪の状況を迎えていたオレだったが、つい数時間前から凄まじく頭が冴えてきたのだった。
そして過去最高に澄み渡った冷静な頭で考えたとき、やっぱり思ったのである。
即ち。
『TSバーチャルユーチューバーはさすがにヤバくない??』
そう、そうなのだ。
全てはこれに尽きる。いくらオンライブが個性的なキャラクターが集まっている場所と言えど、TSはさすがにヤバい。ヤバいからこそこれだけ話題を呼んでしまったのだ。
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..草.
..
..さすがに草.
..
..初めに気付け.
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..何言ってんだこいつ….
..
..もう遅いんじゃないですかね….
『もう遅い? いーや、遅くないっ!! だってまだこれ二回目の配信だし! 軌道修正するならむしろ今しかないはずだ!』
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..その軌道修正とやらはさっき失敗したんじゃ.
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..配信は二回目でも切り抜きの数はそのうん倍くらいあるぞ.
..
..多分今また切り抜きが増えたと思うんですけど.
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..やたらテンション高くてこわい.
『というわけで、第一回普通の美少女Vtuberを作ろう! のコーナーを始めまーす!!』
..
..は?.
..
..は??.
..
..ふぁ!?.
..
..ええ….
『は? じゃないが??』
むしろこっちが「は??」と言ってやりたい。こんな天才的な考えを…ああ、そういえば詳しい説明はまだしてないんだっけ。
微妙に頭が回らなくなってきてる気がしなくもないが、不思議と気分は悪くない。
『えーとな? お前らはオレに口調とか、表情とか、こうしたら良いって案を出すんだ。そしたらオレはその通りに振る舞うから、みんなでオレをどこに出しても恥ずかしくない普通の美少女Vtuberにしてくれっ!』
..
..ええ….
..
..ドヤ顔してて草.
..
..ドヤ顔可愛い!.
..
..設定をリスナーに委ねていくのか….
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..なるほど天才かな?.
『だろー? 良いアイディアだろー? なんて言ったって昨日から寝ずに考えたんだからな!』
..
..あっ….
..
..どうりで….
..
..二回目からオールして配信するとかこれは期待の新人ですね….
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..ふんす!って音が聞こえてきそう.
..
..オール明けのテンションはマズい.
『じゃあいくぞ? ある程度決まったら最後にその設定を守りながらタグ決めやるからな。じゃあまずざっくりと大まかなとこから行くか! 大枠決めてからの方がスムーズそうだし!』
..
..TSっ娘!.
..
..Vtuberオタク!.
..
..TS美少女!.
..
..陰キャ!.
..
..限界オタク!!.
..
..コメントが団結してますね….
バーッと流れていくコメント達を配信画面に映るようにメモを表示して書きだしていく。
なんだか凄く楽しくなってきた。
昼間はあんなに怯えてた気がするのに、今はテンションが上がって上がって仕方ない。
それにコメントも大盛り上がりでかなり協力的な感じだ。
『よーし! じゃあ次は——』
◇
『今ので大体決まったかな。こんな感じになったから、最後にタグ決めていくぞ!』
tsっこ
tsびしょうzy
ぶいちゅーばーおたk
げんksいおたく
おとこくちょ
しぜんたい
かわいい
ねむい
・
・
・
l
完成した設定リストをデカデカと表示して見せる。
チャット欄がぶわーっと凄まじい勢いで更新されていくけど、なんだがこのレベルの勢いだと目で追うだけで頭痛がするようになってきてしまった。
ま、見なくても言ってることはなんとなく分かる。きっと設定の完成度の高さに驚いたり、あるいは喜んでいるのだろう。
『さんにーいちで始めるぞ。そっからはこの設定通りの普通の美少女Vtuberなるからな! じゃあ、さーん、にーい、いーち、スタート!』
Twitterなどで送られてきたタグの案の中から、オレが個人的に良いと思ったものを抜き出したメモを配信画面に置き、そこからどれが良いかをさらに絞って決めていく。
演じるという都合上、我慢を必要としたり息苦しさを感じる可能性も十分あると思っていたのだが、リスナー達が思う普通の美少女Vtuberはオレにぴったりと合っていたらしく、まるで自然体のように振る舞うことができた。
こうしてタグも無事に決まり、オレは最後に今回の軌道修正を手伝ってくれたリスナーたちにできる限りの感謝を伝える。
(これで明日からは平穏に…)
そんな満足感を抱きながらとうとう限界を迎えたオレは…あろうことか、そのまま眠ってしまったのだった…。
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