やった!退院の日!ウチはたくさんのおもちゃをはやてちゃんの自宅に送り、はやてちゃんの運転する車に乗り込んだ。
「・・・。」
「うふふ〜ん」
「・・・。」
はやてちゃんはなんか難しい顔しとる。なんか心配事でもあるんかな。
「なぁ・・・」
「ん・・・なんやのどか。」
「あんな?はやてちゃんこないだのウチの検査が終わってからずーっと難しい顔しとる。なんかあんの・・・?」
「ん?大丈夫や。ちょっと仕事が立て込んでてな?」
「そか・・・」
「・・・。」
なんやろ・・・そないなことじゃない気がする。なんやろなぁ・・・
・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
のどかは退院になった。それは良い。だが、まだ油断は出来ない状態だ。スカリエッティのおかげでのどかは調整は無事に済んだ。だが体の補強は出来なかったようで普通の人に比べ、ちょっとした擦り傷ですら致命傷になる可能性がある。これは一度に調整するのは負担が大きい為、今後の再調整で何とかするとのことだ。
「・・・。」
「うふふふ〜ん・・・」
のどかは呑気に後ろの席に座っているが・・・目が離せない。運転を変わってもらえば良かったか。
「のどか〜もうすぐ着くで〜」
「はいよ〜」
・・・。
「のどかバルキリーしまってな。」
「うん。」
「忘れもんしないようにな。」
「うん。」
のどかはリュックにおもちゃをしまい、チャイルドシートに座り直した。
「いたっ。」
「!?」
「いった〜指挟んでもうたわ〜」
「のどか!血出てないか?!」
「血?出てないよ〜はやてちゃんは心配性やな〜」
「・・・。」
良かった・・・のどかは油断できん。仕事もしばらく休む必要があるな・・・
「・・・。」
まぁ・・・家には家族がおる。みんなで見張れば。大丈夫や。
・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
「着いたで〜」
「お〜」
おっきい家や。そういえば結局家族言うんは会えなかった。忙しいんやて。
「さて、まずは荷物置きに行こうな〜その後おやつや。」
「うん。」
2階のお部屋へ案内されて、リュックを置く。お〜なかなか広い部屋や。もう送ったおもちゃも置いてある。箱を捨てないでおいてくれたのはありがたい。ウチは箱も取っておきたい派や。
「さて、じゃあリビング行って、みんなにお披露目や〜」
「お〜」
リビングに行くと・・・パァン!と音がしてウチはびっくりしてはやてちゃんの影に隠れてしまった。
「「「「ようこそ!八神家へ〜!!!」」」」
「うわ・・・ふわぁ・・・」
「あはは・・・大丈夫やでのどか。」
破裂音はクラッカーやな。びっくりした。
「ようこそ〜のどかちゃん!私はシャマルです〜」
「私はシグナムだ。」
「ヴィータだ。」
「ザフィーラ。」
「わぁ・・・犬が喋っとる。」
「狼だ・・・」
「のどかちゃん!いらっしゃいませ〜!リインですぅ!」
「アギトだ!よろしくなのどか!」
「妖精さんが喋っとる・・・」
「ああ〜〜リインはユニゾンデバイスなんですぅ。」
ちっちゃいリインの小さな手を握手した瞬間・・・あたりは光に包まれた。
「!?」
「のどか!!!」
「うわわわわ!!」
光が収まると・・・
「これは・・・ユニゾンした・・・!?」
「はえ〜〜〜はやてちゃん・・・?」
「驚きました・・・!」
「なんで・・・」
シャマルが即座にウチの手を取り、調べ始めた・・・んかな?
「・・・はやてちゃん。」
「どうやシャマル。」
「これ・・・ユニゾン事故起こしてます。」
「い!?!?」
「ユニゾン・・・事故・・・?ってなんやはやてちゃん。」
「シグナム!!!」
「はい!!!」
「うわ!?」
ウチはシグナムに抱き抱えられ、はやてちゃんが即座に起動した転移魔法で・・・どこかに飛ばされた。
「シャーリー!!!」
「うわぁ!?!?はやてさん!?」
「はやて?シグナム?それにのどかも。どうしたの?」
「シャーリー!!のどかが融合事故起こした!!!」
「ええ・・・?」
転移魔法で飛んだ場所はどこか事務所のようで、フェイトさんと知らない人がいた。誰?
「はーいのどかちゃんちょっとしつれいしますねー」
「うーい。」
ぺたぺたと顔を触られ、時折スキャナーの様なものでスキャンされる。
「うーん・・・そうですねぇ・・・これは浅い深度での融合異常ですねぇ。こういう時って既に起動して融合しているデバイスに誘致されて起きるんですが・・・」
「浅い深度での融合異常・・・?それに起動しているデバイスに惹かれて・・・?ということは・・・」
「せやフェイトちゃん。ウォーサンダーのせいやな・・・」
「うぉーさんだーってなんやはやてちゃん。」
「のどかのデバイスや。」
「え、ウチデバイス持ってんの?」
「うーん・・・体の中にな・・・」
「え???」
「主・・・のどかは体内にデバイスを・・・?」
「せやな・・・これも取り出せんかった・・・のどかの生命力の源のようだからな・・・」
「違法研究者というのは本当に・・・」
「うーんそうですね・・・これは時間経過で解けますよ。どれくらいかかるかはちょっとわかりませんが。リインはびっくりして気絶してるようなので・・・」
「リインは無事なんか?」
「大丈夫です。この融合事故は本人の許可無しに勝手に融合しちゃっただけなので重篤なものでは無いですよ。」
「良かった・・・」
「あ、でも・・・」
「なんやシャーリー。」
「無理矢理剥がしちゃうようなことすると、リンカーコアの負担になります。のどかちゃんの容体は聞いてませんがそれはのどかちゃんに取って危険だと思うので・・・」
「さよか・・・」
「まぁ普通にしてる分には問題ありません。のどかちゃんなら問題無いと思いますが魔法の行使は控えてくださいね。」
「わかった。おおきにシャーリー。」
「じゃはやて、緊急搬送ってことで転移魔法の申請しといたから。」
「あ、ごめんフェイトちゃん。」
「大丈夫。じゃあシグナム、はやてとのどか送ってって。」
「ああ。」
「のどかちゃん、魔法は使っちゃダメですよ。」
「はぁい。ってもウチ、魔法使えへんし。」
「そっか。」
・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
はたまた家に帰ってきて、みんなでご飯を食べて、お風呂入ろうとなった時・・・
「うわ。」
「どうしたんや?」
はやてちゃんとお風呂入ろうと洗面所で鏡を見た時だった・・・ウチの顔、ヤバない?
「なんや〜・・・これ〜・・・髪がまだら模様や、顔も、目の色が左右で違う・・・」
「ああ、それが融合事故の影響やね。まぁしばらくしたら戻る言うとったし、平気や平気。」
「そか〜」
そしてお風呂入って、寝る時。ベッドでうとうとしてたら・・・
『うわわわわ〜〜〜〜!!!』
「なんや!?」
「どうしたんのどか!?」
急に頭の中で声が響いてベッドから転げ落ちてしまった。慌ててはやてちゃんとシャマルがやってきて頭の中で声がすると話した。
「あ〜リインが起きたんやね。」
「大丈夫よ。融合中は念話でユニゾンデバイスと会話出来るの。」
「はえ〜ウチ念話初めて使ったわ〜」
『のどかちゃんどうなってるんですか〜〜〜〜!!!』
「あんなリイン。ウチと融合してもうたんやて。」
『ええ〜〜〜〜〜!!ユニゾンインしてないです〜〜〜〜!!!』
「なんや勝手になってもうたんやと。」
『事故ってことです!?』
「らしいで。」
「リイン〜?聞こえるか〜?」
『聞こえるです!!』
「時間経過で解けるらしいから。ついでにのどかのリンカーコアの診断とかしといてくれへん?」
『わかりました!!ガッテンです!!』
「頼むで〜」
「のどかちゃんホットミルク飲みますか?」
「あ、お願いシャマル〜」
こうして、てんやわんやとなった八神家一日目は終わった。
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・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
翌日。
「もぐもぐ。」
「うお、のどかよく食べるな。」
「せやでヴィータちゃん、大きくなるにはいっぱい食べなあかんのやろ?」
「その通りだ。いっぱい食べていっぱい運動するんだ。」
「もぐもぐ。」
朝ごはんをいっぱい食べて、さぁ何しようか、と言ったところ。出かけたい、と言ったがはやてちゃんからはノゥ!と言われてしまった。なんでや。
「のどかは病み上がりなんや。そんな退院してすぐ外に遊びに行ってええよとは言えへん。」
「ぶー!!!」
「意外とわんぱくなんだなのどかは・・・」
「のどか、もっと元気になったら外で遊ぼう。」
「ヴィータちゃんもシグナムも・・・しゃーないなー」
「我慢するんやでのどか。」
「うん。」
ちなみにまだユニゾンは解けてない。どれくらいかかるんやろ。まぁリインとは頭の中でか会話出来とるけども。
「じゃあ私は部屋で仕事するから。」
「あたしは出勤だ。シグナム行くぞ。」
「ああ。主、行ってきます。」
「いってらっしゃーい。」
「あたしも行ってきまーす。」
ヴィータちゃん、シグナム、アギトが出勤して行って・・・ウチは何しよ。まだ開けてないおもちゃ開けるか。
「うふふ〜ん」
部屋に戻ってどれを開けるか吟味する。ウチはあるだけ開ける派ではない。好きなものを好きな時に開ける派だ。今日はこれにしよ。
「ううむむ。これ日本語や。」
日本語で入院がんばれ!すかりえってぃと書いてあるメッセージが添えられたプレゼント。中は何が入ってるんやろな。
「ふふ〜ん」
ビリビリと包装紙を破き・・・出てきたのは・・・
「なんやこれ・・・」
この・・・なに・・・?なにこれ。
「?・・・???」
パッケージには何やら飛行機が書かれているが・・・透けた箇所から見えるのは車。そしてなにやら怪しい日本語の説明。まるで日本のおもちゃを模して作られた何か。なに・・・これ・・・
「はやてちゃ〜ん。」
はやてちゃんの部屋に行き、この送り主が誰なのか聞こうとした。
「はいは〜い・・・なんやのどか。」
「はやてちゃんこの・・・すかりえってぃって誰や。」
「は?」
メッセージカードを手渡すとはやてちゃんは一蹴し、ビリビリっと破いた。
「あんの・・・!!!!くそったれは・・・!!!」
「なぁなぁすかりえってぃって誰なん。」
「のどかは気にせんでええ。それがスカリエッティからのお見舞い品か?」
「せやで。まるでパチモンお土産品みたいなやつやけど。」
「どれ、見せてみぃ。」
「はい。」
おもちゃを手渡し、はやてちゃんはスフィアを出して調べようとした・・・次の瞬間。
「ぎゃああああああああ!!!!!!!」
「うわああああああああ」
バァン!!!と破裂し、紙テープと紙吹雪が舞った。2人で尻餅をついて・・・はやてちゃんはこめかみに青筋が浮かんでいる。
「あんの・・・くそったれえええええええええええ!!!!!!!」
「あーびっくりした。」
「のどか!!!悪いけどおもちゃ調べるで!!!」
「ええよー」
はやてちゃんの検問が始まり、他にうーの、くあっとろと書かれたメッセージのプレゼントが押収された。はやてちゃんは怒り心頭であり、1日怒気が晴れることはなかった。