平和島静雄くんと別れてからは寄り道することなく来良学園に向かった。そして来良学園に着くとボクは事務室に行って妹たちを迎えに行きましたと言うとすぐに場所を紹介してくれた。その場に着き、部屋に中に入ると妹たちと先生らしき人がいた。妹たちはボクの方を見ると信じられないという顔をしていた。
「え………
「
妹たちは臨也が来ると思っていたのかもしれないな。まあ、失踪していたと人間が迎えに来るなんて誰も想像できないだろうしね。
「うん!久し振りだね。舞流、九瑠璃」
すると十秒もしないうちに舞流が勢いよく僕に抱き着いてきた。一瞬、後ろに倒れてしまいそうになってしまったがどうにか持ちこたえることが出来た。
「うわぁぁぁ!!!本物だ!!!!」
舞流と違って九瑠璃は五年前と同じで抱き着てきたりするのではないが…静かにボクの隣まで歩み寄って来てボクの手を優しく握った。
「
臨也にもそうだが心配を掛けてしまっていたのだろう。心配してくれる人がいるだけでも嬉しいものだ。自分のことをまだ憶えてくれている人が存在するというのは何ものにも代えられないのだと改めて思った。
「心配させてごめんね。舞流、九瑠璃」
教師らしき人は状況を理解出来ていないようでだらしなく口が半開きの状態になっている。まあ、急にさっきまで大人しくしていたであろう生徒が入って来た成人らしき男性を見て急に飛びついたりするんだからそうなってしまっても仕方ないのかもしれない。
「それで先生」
「あ、はい」
「妹たちが何をやらかしたんですか?本当にすみません!!後でボクからも言うのでどうにかなりませんか」
「……いやいや、妹さんたちは何もやっていません。逆に被害者です」
「え、そうなんですか?」
「はい。九瑠璃さんがクラスでいじめを受けていました。その犯人を特定出来ましたのでこちらも厳重な注意と厳罰を与える事を考えています。この度はすいませんでした」
逆に先生の方が頭を下げてきた。自分としてはここに来るまで妹たちが何かをやらかしたのだろうと決めつけていた。だが来てみたらどうやら妹たちは加害者ではなく被害者だった。心の中で妹たちに加害者だと決めつけていた事を謝った。
「そうですか……分かりました。まあ、この子たちはあんまり集団に溶け込むのがお世辞にもうまいとは言えませんから。これからこのような事が起こらない事を願っています」
そしてボクは妹たちと学校を立ち去った。あの場で何でいじめられたのかなんて聞いても無駄だろう。それにこの子たちが完全に悪くないわけじゃないだろうしね。
そして学校を出てから二人は両腕にしがみついてきた。
「もう少し離れてくれないか?さすがに歩きづらいんだけど」
「だ~め。
「
別にどこにも行かないんだけどな。この子たちのためにも暫くはこの町に留まる予定だしね。
「何か食べたい物はある?」
「お寿司!!」
「
本当にこの二人は双子だなと思った瞬間だった。性格は真逆なように見えて似ているところも多かったりする。双子なのだから当たり前と言えば当たり前かもしれない。
「そうか。じゃあ、お寿司屋さんにしようか」
そして久し振りの妹たちとの食事を楽しむ彼の姿が目撃されたのであった。